January 07, 2008

家族


押入れの片付けをしていたら、昔のカセットテープがたくさん出てきた。
音楽のものに混じって、私と妹が幼い頃の声が録音されたテープも10本ほど出てきた。
自分の、生まれて1週間くらいの時の泣き声(なんか死にそうにか細い声)とか、
ちょっとしゃべりだして両親と話してたり歌ってたりとか、
妹が生まれて泣いてるそばで、私は親戚と遊んでたりとか、
妹がしゃべりだして、二人できゃっきゃとうるさかったりとか。
どれも他愛のない日常の断片なのだけれど、自分にもこんな時があったことを、
ここまで直接的に感じて、すれてる大人の自分がもったいない気分になった。
自分はこんなにも家族に愛されて育ったのだと、改めて思うと涙が出た。

続いて写真が出てきた。
家族写真。
たぶん妹の誕生日かなにかで、家族5人が居間に集まって、
セルフタイマーで撮った写真。
私は6歳くらい。両親はとても若く、母なんて今現在の妹みたいだ。
みんな笑顔。
これ以上ないってくらいの、幸せそうな家族が写っている。
今も同じメンツで暮らしているのに、忘れている感覚。
わけもわからずまた、涙が出た。


初めて、自分の家族がほしいと思った。
今まで自分が子供を持つとか考えたこともなかった。
赤子や幼児との接点は多いのでなれているし、
驚異的に人見知りしない友人の子供と頻繁に遊んだりしてるのに、
自分が子供をほしいと本気で考えたことなどなかった。
この歳になって初めてそう思うってのは随分と遅いんだと思う。
2月、また、友人に子供が生まれる。
あちこちで、友人のところに子供が生まれている。
でも初めて今日、それをうらやましいと思った。

不思議なことに、自分を含めた「自分の家族」を見て聞いたことで、
初めて家族がほしいと思った。
きっとそれが私にとって、一番リアルな家族像だからかもしれない。
そういう家族の一員として生きてこれたことを、きっと感謝すべきなんだ。


okina_maro@hotmail.com

Posted by okina at January 7, 2008 01:31 AM
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