May 28, 2007
印刷機の中で行なわれていること
妹が、勤務先でRISOの印刷機を使い、大量の印刷物が高速で
ガッションガッション出てくることに、感動とともに、首をかしげている。
コピー機と印刷機の違いって何だろ?と質問された。
まかせろ、こちとら丸1年この仕事して、コピー機印刷機とはマブダチよ。
私:「つまりね、コピー機はデジタルで、印刷機はアナログに近いんだ。
コピー機は超ハイクオリティーなスキャナ&プリンタと思えばわかりやすいよ。」
妹:「なるほど。じゃ、アナログの印刷機はどういう原理?中で何が起きてるの?」
ここで、中で小人さんが一生懸命文字を書いているんだよ、という説明で
にっこり納得してくれる年齢じゃなくなった妹(当然か。もう二十?歳だし)。
かわいくないけど、しょうがない、少し大人バージョンで。
私:「中でね、人が高速で必死で刷ってるんだよ。職人だねー。かっこいーね。」
妹:「ふうん…(シカト) で、その刷る原理ってのを知りたいんだけど、
その人はどうやって刷ってるの?廃版BOXってのに版が溜まったりするよね。」
私:「つまりね、シルクスクリーンと似てるんだよ。マスターってのに製版するとね、
原稿の黒い部分は穴があいて、インクをベーッとやると、穴から落ちるでしょ?
下に置いてある紙にプリントできるってわけ。版があるから量産可能。
でも版は紙だし劣化するんで、次の製版は新しいマスターを使う。前のは廃版。
もっとわかりやすく言うなら、ステンシルかな。穴切り抜いた形に色がのるじゃん?」
妹:「なるほどー!(感心) で、その作業を中で誰がやってるの?」
私:「えっ? 狭いし… え、エスパー伊東!」
自爆とはこのこと。
人がいるなんて最初に言った私がばかだった。
からかったつもりが、妹の逆襲にあってしまったのだ。
これから、妹だけじゃなくて私も、印刷機を使うたびに、
狭い所で高速で刷っているエスパー伊東が思い浮かぶことになる。
研究室の廊下からガッションガッション音が響く昼下がり、
今日もエスパー伊東が、必死にみんなのプリントを刷っているのです。
okina_maro@hotmail.com
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