March 01, 2006

入試を振り返る〔その6〕電車物語

入試期間、鷹の台へ向かう国分寺線の車内は、受験生が大勢乗っている。
あちらこちらに、ガラガラやカルトンを持った姿が目に付く。
一人だったり、友達同士だったり、みな一様に緊張した面持ち。

電車は東村山を出発し、小川を過ぎ、見慣れた景色になってくる。
しかしそこで流れた車内アナウンスは、


「次は、こいがくぼー、こいがくぼでございます」


車掌さん間違えてらー、と思った瞬間、周囲に乗っている受験生たちが
一斉に、えっ?と顔をあげる光景が目に入った。
わー!受験生にいらぬ動揺を与えるんじゃないよ!!今日に限って!
入試関係者モードにスイッチON!
すぐさま私も顔をあげ、「こいがくぼ〜?ちがうだろ!」と
突っ込むように、大袈裟な苦笑い顔をつくってみた。
少しでも、焦りを和らげてあげたいと思った一瞬の判断。
たいした効果はないと思うけど、こちらも必死である。

少ししてアナウンスは、「失礼しました、たかのだいに到着します」
と訂正し、電車は普通に止まってみんな降りたけど、そういえば
受験の時って、ちょっとした事でもビクッとしちゃうんだったなーと
昔の事を思い出した出来事だった。

okina_maro@hotmail.com

Posted by okina at March 1, 2006 11:56 PM
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