October 21, 2004
続・こわかった話
これまでのあらすじ
おきなまろ頭痛がひどく噛む力強力による恐怖の親知らず抜き作戦決行にいたるまでの苦悶諸々。
さて当日。正面からは緊張するので従業員の通用口から医院内に入る。
いつものスタッフの雑談に少し和む。院長から「タクシーが来なくて少し遅れる」との電話あり。
診療時間になり、医局で1人じっとしていられず、洗濯と洗い物をかって出る。
私のエキストの準備をしている衛生士さんに、「ナート(※1)してほしい?」と聞かれた。
妙な感じ。普通無い会話だ。できればしないでほしい旨伝えた。早く終わりたいし。
院長が到着、待っている患者さんの治療を優先してもらい待機。そこへ、綿棒片手に衛生士さんが
来て、8番周辺に表麻(※2)をぬりぬりしてくれた。つまり、そろそろである。
呼ばれて行く。見慣れた器具類も恐ろしく見える。いつも自分が準備している浸麻(※3)も
自分に向けられるものだと思うと冷や汗が出た。「脱走」が頭をよぎり、あわてて打ち消す。
エキスト実況割愛。
痛くもなく、すぐに終わったが、どっと疲れた。歯と一緒にエネルギーも抜かれた気分だ。
薬を貰って医局へ戻り、ヘモグロビン風味のお茶を飲みながら椅子にもたれて休息。
よく頑張りました自分。人の何倍も怖がったわりに、きっと大した事なかったのかもしれないが、
でも今日だけは自分で自分を褒めたいと思います。
抜いた歯は、矯正の器具がついたままでなんかかわいかったので、貰って帰ることにした。
じっくり見てみると、咬合面の溝が若干虫歯になっていた。C1 (※4)だそうだ。いつの間に…。
家族に見せたら、妹は手に取って興味津々に観察していたけれど、父はザーッと引いたので、
写真をムサビ日記に載せようと思っていたがやめることにした。。
翌日、消毒に行った。
「順調だね。ここが落ち着いたら、反対を抜こう。一週間後くらいかな。」
ひえーーーーーーーーーー!
めでたしめでたし。
○用語解説
※1 縫合の意。抜歯後傷口が大きい場合、1針〜数針縫う。
※2 麻酔の針が刺さる部分に塗ってしびれさせておく。バナナ味。
※3 いわゆる注射の麻酔。
※4 歯の表面を覆うエナメル質が虫歯になっていること。
okina_maro@hotmail.com
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