April 29, 2004
貧乏家族の成人の儀
成人式に行く気はないけど、振袖は着たい。と妹が言った。
誕生日が近い新緑の季節の今日を選び、着付け&撮影を決行した。
まず、本人が自ら化粧をし、髪を結う。そして母が着物を着せる。
私は、力の要る帯締めから登場。本を見ながら形を作るのは、まるで大きな折り紙のようだ。
帯を締めてみると解るのは、その合理性。昔の人は「機能美」の意識が高かったのだと感心。
着付けが終わり、腹をポンと叩いて妹が一言。
「丸太になった気分」
いろいろと巻きつけられると、そんな感覚になるのだろうか。
丸太はカーブに弱い。
ロケ地に選んだ植物園まで車で10分程だが、寄りかかって帯が崩れないよう浅く座っている。
運転手の父に、「丸太に優しい運転をして」と注文がついた。
到着。運転手の父は、カメラマンに変身。会社の備品の一眼レフデジカメを持ち出してきた。
私はアシスタント。レフ板片手にコマコマと動き回った。
〔貧乏家族の成人の儀・内訳〕
着物一式・草履 …… 母の昔のもの(¥0)
足袋 …… 弓道用の本人のもの(¥0)
髪飾り …… 母の手製(¥0)
撮影機器類 …… どこからか集めてきたもの(¥0)
プリント用写真用紙 …… そこら辺にあったやつ(¥不明)
人件費 …… 家族のボランティア(¥0)
唯一の実費は、丸太をロケ地へ運搬する際、渋滞を避ける為に利用した有料橋(¥300)。
okina_maro@hotmail.com
Posted by okina at April 29, 2004 11:38 PM
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