あったか〜いデザイン

「爆笑問題のニッポンの教養」、皆さんはご覧になったでしょうか?
各所で話題になっていますが、基礎デの原研哉教授が出演されたのです。
私はばっちりスタンバったので
前番組「あの人に会いたい」の後半も見れてしまった、そんな感じです。

以下、番組を通して感じたことなどを書きました。
番組内容に関する話を多く含みますので、
「まだ番組見てないよ!」という方は見ないで下さい〜

この番組を見たのは初めてだったのですが、
こんな面白い番組があったとは…。

原教授の説明はやはり分かり易い〜。
大陸をパチンコ台に見立てる図(「デザインのデザイン」にも載ってますね)
面白いしすごく飲み込みやすい!こういう見方もあるんですね…。


実は私も最初、あの時計を知ったとき
爆笑問題のお二人と同じように
「えー面白いけど、気付かない人いるんじゃない!?
もっと大々的にやればいいのに〜…」と思ってしまいました。

でも、すごーく派手で格好いいものって
一瞬「おぉっ!」って目をひきますけど その感動って意外と続かないですよね…。
何回か見てるうちに飽きちゃったりして。

それに対して香水の箱に施された形も、腕をかざすことで時間の分かる時計は
めちゃめちゃ「見て!!」と主張している訳ではないんだけど、
気付いた瞬間、その感動がじわ〜っと伝わってくる。


私は以前から原教授のデザインを「あったかいなぁ〜」と思っていました。
文字にすると完全なるアホのようですが…。

装飾はほとんど無いし、どちらかといえばシンプル。
(番組中では「エンプティ」と表していましたが)
1つ1つが手作業な訳でもない。

でも不思議と冷たさは無くて、
人の体温ぐらいの、そこまで高い熱ではないんだけど、じんわりくる温度が
原教授のデザインにはあるなぁ、と思っていました。

それはただ要素を削ぎ落としている訳ではなく、
ちゃんと他人(ひと)に伝えよう、と思った結果として出た「単純さ」だから。
ありがちな言い方ですが、気持ちがこもってるから。
(そういえばコンピュータ演習という授業で先生が
「PCで作った作品が冷たいとか言う人がいますけど、
それはPCのせいじゃなくて作り手の心が冷たいからですよ」とおっしゃってたな…)


複雑を経てシンプルになる」というのは、
入学したてですが、すごく基礎デっぽいなぁと思いました。

「シンプル」って一見地味に見えたり、つまらなく見えちゃうこともあるけど、
実はもっと高度で 格好良くて面白いものかもしれない!

私、ついついデザインを「格好良い」「良くない」で判断しがちだったので…
ちょっと変えて行きたいです。うむ。

***

そんな私は先日、一人暮らしの友人の家に遊びに行ったのですが
彼女は部屋をすごくきれいにしていて こりゃいかん!!と反省しました…。
私の部屋はシンプルとは程遠くてカオスすぎるので
シンプルうんぬん書く以前にもうちょっと掃除をしようと思います。
終わり方が残念すぎる。

投稿者:nonoko : 2009年04月29日 15:15

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