2009年06月のアーカイブ

教育実習が終了しました。

あっという間の3週間でした。
充実した、とても楽しい3週間でした。
ひとまず。

「大学で何を勉強していますか」

私は今、教育実習しています(唐突に)
『公欠』の響きにちょっぴり浮かれています。

大学で何を勉強しているのか。
家族や親戚にも、多大の友人にも、
きちんと説明するのが面倒くさくて、いつも
「平面系のデザインとかグラフィックとか‥‥‥」
「広告とかポスター系‥‥‥」
なんて曖昧に適当に答えてきていました。
けれど、中学生相手にその答えはしたくありませんでした。
大学で勉強していることはそれだけのことではないし(具体的に挙げ出すときりがない上に分かりづらい)
イメージしてもらいやすそうだからいつも例に挙げるけれど、そもそも私は上述した分野に大して関心を持っていない。
中学生は未来の選択肢がまだまだたくさんあって(実際話をして飛び出してくる将来の夢の量に驚かされた)
そのなかに美術に関する道を用意できたら、なんて考えてしまうんです。
だから適当な答えで、適当な理解のまま興味を持たれても、関心を無くさせてしまっても、悔しいです。
こんなことする大学やこんなことする仕事があるんだって、きちんと知ってもらったうえで、選んでほしい。
自分は美大に行くなんてありえないとも、なんとなく絵が好きだから美大に行こうとも、考えてほしくありません。

「『伝えるための力』と『その力の使い方』を勉強しています」
「具体的には、広告やポスター、映像、イラストレーション、書籍のレイアウトや編集、とにかくなんでもやります」
「そういうことを、目的に合わせて上手に使っていくためのデザインの勉強をしています」
何度もした自己紹介の中で、結局こんな風にして私は大学でしていることを説明しました。
これが的確か正解かはわからないし、複雑なことを言って余計にわかりづらくさせてしまったかもしれません。

視デで教職取っている人は例年ごく少数です。
4年生では4人だけです。今の3年生は一人だけだと聞いています。
最初は10人くらいいたのですがどんどんやめていってしまいました。

どうしたら伝わるのか、毎日真剣に考えています。
視デで教職取る人はもっと増えてもいいのにと思います。
何かを伝えることにも、人と人を繋ぐことにも、関心が高かったり得意だったりする学生は少なくないのに。