リアルな美大の日常を時折
Search
さばちゃん
10時ぎりぎりまで学校に残って、守衛さんに挨拶して帰る時、闇夜に真ん丸くなった目がとてもきれいだった。
夏の暑い日にはうだうだととろけきっていた。
鼻水たらしていた日もあった。
喉の下をぐりぐりしていると、「今度はこっち」と言わんばかりに首の向きを変えた。
守衛室のコンピュータの上で、座布団敷いて丸くなっていた。
芝生を思うがまま闊歩していた。
自転車に空気を入れる友達を待つ間、付き合ってくれた。
卒業して遊びに来た時に出迎えてほしかった。
式の時間、行けたのに知らなかった。悔しいです。
明日会いに行きます。
さばお、何が好きだったのかな。
一月近く前に友人が亡くなりました。
彼女のいない新学期を迎えて、だんだんと気持ちが風化していた今にまた、命を考える機会を持つことになりました。