リアルな美大の日常を時折
Search
マナビゲート終了
同人誌即売会の参加者からしてみれば、どうか何事もなく終わるように、事故・事件が起きてイベントがこの先無くならないように、という思いが強くあるのにひどいことを‥‥‥。
エスカレータでは歩かないでください。更に言うと、前の人とは一段間を空けること。
‥‥‥私もコミティア行ってみたかったです。
さて、二日間に渡って開催されていたマナビゲートも無事終了しました。
準備期間を考えれば二日間どころじゃない期間です。一月以上です。
広報・学生スタッフの皆様、お疲れ様でした。
マナビゲート開催側の方から『ムサビのおかげでマナビゲート全体が持つ』と感謝されていると陣内先生も御機嫌でした。
‥‥‥さすがにそれは言い過ぎではないかと思います。
他大のブースをじっくり見学する時間はありませんでしたが、ちらっと見てムサビと比べても、まだまだムサビにも出来ることがあると感じました。
まず、多摩美のバッグの方が立派で悔しかったです。(笑)
あのでっかいバナナとか目立つし可愛いかったなあ‥‥‥。Tシャツ可愛かったなあ‥‥‥。
見せ方の問題として、そういう人目を引き付ける部分ももっと改善できそうですが、
開催しているワークショップの意義や授業で学んでいることをムサビはあまり説明できていなかったように思います。
実際に体験して感じてもらうのが一番でしょうが、正直伝わりにくいでしょうし。特に見ているだけの親御さんには。
ボードなどをもっと準備してもよかったと思いました。
ムサビが用意したプログラムは4種類。
・複眼体験
内部にスクリーンの張られたドームの外側にピンホールがいくつか開けてあり、ドームの中に入ると複眼で見る視点が体験できる。
一人用のものは以前授業で陣内先生が見せてくれたことがありましたが、今回のドームは一度に複数人が入れるため、同じ体験を共有できるものとなっていました。
ムサビのブースは上の階と下の階に分かれていました。下で複眼体験、他のプログラムは上の階。
下の階はマナビゲートの総合受付の真ん前で、かなりおいしい場所でした。
そのため複眼体験にはかなりの行列ができた時間もありました。スタッフはずっとドームを持ち上げては下ろしのヒンズースクワット状態です。(笑)
・パラパラマンガ
自分の写真をコマ撮りして、パラパラマンガ作り。
私がいた部屋の隣でやっていたので、様子は見れなかったのですが、『1、2、3、ジャンプ!』の声がずっと聞こえていました。
・PON!PON!かおみっけスタンプ
部屋の3分の1くらいの大きな紙へ、時間内にいろんな色でどんどんスタンプをしていきます。終わったら、用意した額縁で、画面から顔に見える部分をトリミングします。そしてその額縁を折り紙やマカロニ、モールなどの素材で飾り付け。
スタンプタイムの盛り上がりっぷりが半端なかったです。広い画面に好き放題絵の具で遊べることって滅多にできない体験ですもんね。(ワークショップではよく見かけるプログラムですが)
ローラー、ブラシ、お鍋のふたなどの用意していたスタンプだけでなく、手足をフルに使って遊び回ってくれました。余白が全く残らず顔を見つけるどころじゃなくなってしまったり(笑)
・へんがおクリエイター
手羽さん一家も体験していったお面作りです。目、鼻、口、それから電球や水道や寿司などの切り抜きがたくさん用意されていて、どんどん貼って自分だけのお面が完成です。
意外なパーツが意外な顔の部位に見立てられる面白さがあります。貼っていくだけでも出来るお手軽さも人気。
かおみっけスタンプが時間を区切っての実施だったので、待ち時間にこっちを作る子供も多数でした。
これまでいくつかワークショップ運営に参加させてもらいましたが、作業に参加するメンバーによって雰囲気が大きく変わるのだな、というのが今回強く感じたことです。
オープンキャンパスでやった帽子作りのワークショップはちびくろの子供達を招いてやったものでした。もの作りに慣れている子供達だったんです。
授業でやった『ちいさな夏休み』は、国分寺市の子供達とでした。あらかじめ汚れてもいい服装で来るように知らせてありましたし、美大で何かやるんだ!と心構えの出来ていた子供達です。
今回のマナビゲートは、別の階で私立学校展があり、小中学校の説明会・相談会から移動してくる親子連れがほとんどでした。
もともと物を作りに来たわけでないのになんかこうなっちゃった、という、心の準備が出来ていない参加者だったり、普段そこまで熱心に工作をしているわけでもない参加者だったりしたわけです。
子供はテンションあがってリミットが外れればもう好き放題やってくれるので、作業の進行は大して心配していませんでした。
心配なのはあがりすぎたテンションが別のところへ向かい出すこと。
ですが、今回の子供達は、全体的に見て暴走する子が少なかったなと思いました。(やってくれちゃった子もいましたけどね)
お面作りの方で特に感じました。
安心して見ていられたので楽ではあったのですが、作品に関してはもっと変なことしてくれたほうが正直見ていて面白いです。
もちろん面白かったんですけどね。子供一人一人のこだわりの違いをじっくり見れたりして。
スタンプの方はみんなきゃいきゃい言ってとても楽しそうでした。絵の具溜まりに滑らないか、変なところに手を付けないかハラハラ。
最初はためらいがちな子も、終わる頃にはべったんべったん。
中にはやっぱり汚れるのが嫌な子もいて、押すのは楽しいけどそれで汚れて不愉快になる自己矛盾を繰り返していました。面白い(笑)
子供の反応以上に親御さんの様子が見ていて興味深かったです。
外で待っている人、一緒に作る人、一旦子供を預けて他を見に行く人、まだ終わらないのと急かしに来る人、子供以上に盛り上がる人、服が汚れるのをためらってやりたがっている子供を引っ張っていく人、などなど。
みんな綺麗な格好しているんですよね(笑)
(ここでオシャレしたって合否には全く関係ないのにね、と言っている人がムサビの人にいましたが、オシャレしてる(させられてる)立場だったこともあるのであの気持ちはわからなくもないです)
ちょっと作りに行ってみようか、くらいに思って来たら、絵の具が飛んでる空間に出迎えられてびっくりなわけです。うっ、てなってました。
子供はやりたがってるけど服は守りたい、と下着姿になってからレインコートを着てスタンプに参加したりする子達も結構いました。(レインコートはこちらが用意しているものです)
下着+自分のレインコート+ムサビのレインコートの入念な装備の子もいました。
終わった子供の満足げな顔と絵の具まみれの手足に、こんなに時間かかってと苦笑して帰っていく親御さんの姿。おもしろかったです(笑)
子供の様子を見ているお母様とお話しする機会もちょこちょこあって、その中で気になった質問についてまた書きたいと思います。
・子供に美術や絵を好きになってもらいたいのだけれど、どうしたらいいか
・そもそもワークショップって何なのか