空デ4年(小泉誠ゼミ)のリアルな日常を。■Profile■
« 2009年05月07日 | メイン | 2009年05月15日 »
2009年05月13日のアーカイブ
Search
小説::手羽殺人事件 10号館
ミステリーブログ小説
手羽殺人事件「猫は見ていた -魔の80周年-」 第10話
前回まではこちら
■第1話 1号館
■第2話 2号館
■第3話 4号館
■第4話 5A号館
■第5話 5B号館
■第6話 6号館
■第7話 7号館
■第8話 8号館
■第9話 9号館
<あらすじ>
2009年芸祭直前、手羽室長が殺された!
調査に乗り出した竹林とminxの2人は、
途中、二手に別れたが、その直後minxに悲劇が襲った!
何も知らない竹林は調査を続けるが・・・
さあどうする!?どうなる!?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
竹「えーと10号館202・・・202・・・・あった!」
竹「(コンコン)」
学生A「はいっ」
竹林が教室のドアを開けると、学生たちが一斉にこちらを向いた。
竹「あの〜ココって小泉ゼミの教室で合ってます?」
学生A「ハイ、そうですが・・・?」
竹「ちょっともずくさんに用事があったんだけど・・・いないようですね。えーと、また来ます!」
も「あのー、いるんですけど」
竹「えっ???あー!いたのか!まっっっっったく気付かなかったよ。ごめんごめん」
も「大丈夫です。未だに空デの同級生に『何科ですか?』って聞かれるし。なんでだろう?透き通るように美しい肌をしているから、凡人には透明感バツグンのワタクシが見えないのかしら?」
手羽室長だけでなく、もずくもKYであることが判明した瞬間だった――。
竹「・・・・・で、今ちょっとだけイイ?」
も「はい、大丈夫ですけど・・・竹林さんが訪ねてくるなんて、どうかしたんですか?」
竹「うん、ちょっと聞きたいことがあってね・・・」
竹林ともずくはゼミ室を出た。
竹「ごめんね急に。何かゼミのみんなで話し合いしてたの?」
も「いえ、『LIVING ART in OHYAMA Competition 2009』に参加した時の思い出写真見てただけなんで大丈夫です。」
竹「そうか。いやぁ実は・・・かくかくしかじかでね・・・」
も「え・・・まさかそんな・・・何言ってるんですか(笑)」
竹「嘘じゃない、本当なんだよ。僕もまだイマイチ信じられなくてね。」
も「そんな・・・!あたし、手羽さんのこと好きだったのに・・・!ううう(涙)」
竹「えっ・・・もずくさん、そうだったの・・・? それは、何と言っていいか・・・」
も「いや別にフツーに嘘ですけど、一体誰がそんなことを!?」
竹「えっなにその無駄な嘘!超不謹慎!超KY!だけどまあいいか・・・それが、まだ真相は謎に包まれたままで・・・ところでもずくさんは昨日何してたの?」
も「え?まさか私のこと疑ってるんですか!?竹林さん最低!このアフロ改めPINGPONGの窪塚のようなヘアスタイル野郎!!長!」
竹「短く言うなら公然猥褻カット☆・・・ってそうじゃなくて、昨日何してたのか教えてよ?」
も「えぇー・・・えーと昨日は・・・朝からお昼過ぎまでずーっとゼミでしたよ。」
竹「ほう。じゃあその授業が終わった後は?」
も「ゼミの友達と2人で小泉先生デザインの『tocoro cafe』に行きました。そのつながりで、カフェのオーナーさんが金曜3限の空間メディア論に講義しに来てくれたこともあるんですよ。」
竹「へ〜。カフェオーナーの授業、面白そうだね。僕もそのカフェでまったりしたいなー。入学センター忙しいんだもん。」
も「忙しいっていう割に、よくアフロかぶってフラフラ遊んでるじゃないですか」
竹「アレは別に遊んでるわけじゃ・・・じゃ、じゃあ昨日はずっとそのお友達と一緒だったの?」
も「はい、ずっと一緒・・・あっ」
竹「ん?」
も「そういえばカフェに行く前の2、30分、一人で9号館1Fの進路情報スペースにいましたけど。就活がうまくいかなくて・・・」
竹「そっかー。でもあきらめなければ、きっと道は拓けると思うんだ。過去は変えられないけど、未来は自分で変えてゆくことができるから。」
も「・・・・・あなたはネ申ですか?(感涙)」
竹「いやいや、でも本当にあきらめないことは大事だよ。・・・じゃあ僕はそろそろ失礼するね。」
も「ハイ!なんかありがとうございます!がんばります!」
竹「基礎デって確か4階だよな・・・」
竹林は知らなかった。
この時もずくが不適な笑みを浮かべていたことを――。
つづく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こんな感じでしょうか?
いや〜これ時間かかりますね・・・!
空デメンバーが更新してくれて嬉しいもずくでした。
ではまた。