激動の1か月

今年の1月下旬に突然、大学時代の同期生だった男から、「会いたいから来い」との連絡があった。
20年以上会っていなかったことから来る懐かしさと、「え?なんで?いきなり?」という複雑な気持ちを抱えて、一路信濃路を目指したのが、2月の11日(金曜日)。
その日は関東甲信地方に大雪警報が出ていたので早めに家を出たが、途中で中央道の雪による渋滞に巻き込まれてしまった。結局、家を出てから現地着までの所要時間は約11時間。(どんだけ遠いんだよ、長野県!)で、現地に着くなり、あいさつもそこそこに、世間話やら昔話をしたりの合間に食べたり飲んだりの数時間を過ごし、ビジネスホテルに一泊して、翌日帰宅。

・・・それから2週間後の2月の25日(金曜日)。
「会いたいから来い」の同期生男が交通事故で亡くなった・・・
あわただしく葬儀に参列した。

それからしばらくして、少し気持ちも落ち着いてきたので溜まっている仕事を片付けようと、取り掛かったところに、あの東日本大震災。その日は、3月の11日(金曜日)で、2月の25日のちょうど2週間後。

当然のことだが、生きていると、日々いろいろなことが起こる。
しかし、あまりにも劇的なことが短期間のうちに起こると、「生きている」という実感よりも、「一体、自分は何をすればいいのだろうか?自分に何ができるのだろうか?」という「疑惑」のようなものが重くのしかかってきて、ほとんど何も手につかなくなってしまいそうだ・・・

自分が住んでいるところでも相変わらず、余震が続いている。落ち着いた生活は当分の間望めそうもない。それでも、「自分がなすべきことを自ら決めて、自分にできることを着実に実行すること」に努めたい。

ところで、「会いたいから来い」の同期生男は、私に何か伝えたいことがあったらしいが、ついぞ聞く機会を失ってしまった。同期生男は一体、私に何を伝えたかったのだろうか?

投稿者:mauzuki : 2011年05月05日 21:15

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コメント: 激動の1か月

ムサビズキさま

新入りの親です。よろしくお願いします。

自分の親の世代が鬼籍に入り、そして、こうして突然あまりにも巨大な自然災害にも見舞われ、自分自身も年を重ねてくると、あの若くて将来について悩んだり、模索したりしながらも無邪気に希望に満ちていた時期は2度と戻らないことを実感し、時によってはむなしさに襲われます・・・。

私自身は関東圏の住民ですが、4月の初めに所属している学会から震災復興支援調査委員会の第一次調査団のメンバーとして仙台、石巻、女川を訪れました。

自分にできることはあまりにも小さいですが、少なくとも一日一日を大切に過ごしたいと思っています。

投稿者 ドラドラ : 2011年05月06日 10:34

はじめまして、ドラドラさん。

私は「関東地方と東北地方の境界あたりの関東圏」に住んでいます。

とまどいながらも「日々コツコツと、着実に生きていければ」と思います。


投稿者 ムサビズキ : 2011年05月06日 12:36

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