リアルな美大の日常を
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表現者
一昨日の「旅のチカラ」はThe boomの宮沢和史が沖縄で知り合ったペルーのミュージシャンを訪ね、日系移民の方たちと交流をしながらコンサートを開くまでを描くという内容だった。
ペルーへの移民は沖縄出身の方が多いそうだ。
2002年のサッカーW杯でアルゼンチンの公式応援歌にまでなったあの「島唄」。
ここのこも大好きな曲である。
番組の中でも登場するのだけど、この歌に込められた思いというのにまでは今回は触れられていなかった。
宮沢さんがかつて自分の言葉で語ったことによると
訪ねた沖縄でそれまで沖縄戦の悲劇を知らなかった自分に腹が立ち、
東京へ戻ってすぐ作ったとのこと。
著作権の問題があるのでそのまま引用はできないのだけど
歌詞の中にあるウージ(サトウキビ)の下で千代にさよなら
というのは防空壕として使われたサトウキビ畑のガマで集団自決
が行われた悲劇を歌っているのですね。
メロディの全体は沖縄音階で作られているのだけど
この「ウージ」の部分だけは日本的な音階なのです。
「彼らを死に追いやったのは、当時の日本の軍事教育。沖縄音階では歌えない」と宮沢さんは判断したと2009年の朝日新聞の記事で読みました。
歌詞に思いを込めることは多いけれど(この島唄にも強制されることがある「ある歌」に対する
アンチテーゼが込められてるけど)音階にメッセージを込めるって
表現者ってすごいなと思ったことがあります。
ムサビに合格した方、または違う学校に通われる方、在学中の方、そして卒業される方、
どうぞいい作品を造って下さいね。
意味も分からず聴いていたけど
悲しい歴史への想いがあったのですね。
島唄は大好きです。
昨日、会田誠さんの展示を
観ました。
彼の作品には国や社会に対する怒りや嫌悪感などのメッセージが強かったです。
一部に取り出された性描写よりも結構危ない表現も多く、
よく展示させてもらえるなぁと感心。
でも時代を反映していて、自分に正直なアーティストですね。
音楽も絵画も表現者って凄い!
投稿者 ザラメ : 2013年02月25日 13:16
「島唄」ザラメさんもお好きなのね。
「ひゃくまんつぶの涙」もいいです。
音楽でも美術でも表現する力のある人には
その才能のすべてで自己を表していってほしいと思います。
「天才でごめんなさい」観に行かれたんですね。
表現のことを書いたので会田誠の今回の作品にも
触れようかなと思ったのですが、実物見てないから控えました。
基本的には表現の自由は制限されるべきではないと思いますが、
個人的に受け入れがたいものもあります。
子どもの頃に読んだ永井豪の最終戦争後の世界を描いた漫画の
「バイオレンス・ジャック」に出てきた「人犬」というのが子ども心にショックでしたので。
投稿者 ここのこ : 2013年02月26日 00:04
ここのこさん
あれは不快に思う人は多いと思います。
今回は18禁コーナーにありました。
児童ポルノとか人種差別の問題点。
それを通り越して
アーティストとしてみるしかないですね。
(スゴイと思うけどお友達にはなりたくないというのが正直なところです。笑)
投稿者 ザラメ : 2013年02月26日 00:50