風よ雲よ龍よ

NHKBSプレミアムで「美の饗宴」を見る。今日のテーマはARATAがナビゲーターで曽我蕭白の雲竜図だった。
あっARATAは井浦新に名前が変わったのだった。
三島由紀夫を演じるのにARATAじゃマズイだろうということで本名を芸名に。マズくはないと思うけど。
まあいいや。
で、ARATA改め井浦新氏は蕭白が好きなのだそうだ。
我家の同居人Dも蕭白が好きなのだそうだ。
いや正確に言うとDが好きなのは蕭白の描く唐獅子や龍なのだ。
龍などは大変迫力があるのだが何と言うか顔が「となりのおじさん」ぽいのである。
ちょっと困ったような。(そういえばPの描く龍もおっさん顔だ)
全体は力強いの。風雲急を告げるって感じです。
鋭い爪が空気を切り裂くように表現されているのですがそれは排筆というものを使うのですね。

タナカノリユキが「江戸時代の灯りで襖絵の蕭白の龍を観る」シチュエーションを再現してたけど
ああこんなの毎晩観てたら何か神経というか根性鍛えられそうかな、と思ったりして。
暗がりの中、浮かび上がるオッサン顔の龍の眼と鼻の孔の闇の深さよ。ってこう書くとギャグですね。
面白かったです。


来週はIKKOのナビで金箔&馬頭観音らしい。観よう。


投稿者:koko : 2012年05月23日 23:51

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コメント: 風よ雲よ龍よ

国立博物館のボストン美術館展で、雲龍図見て来ましたよ〜!
すごい迫力でした!
あの大きな襖ですからね!

千葉市美術館の方は行きそびれちゃいましたけど・・(涙)

曽我蕭白には、違う意味でも興味があります。
どうもアスペか、高機能自閉か、そういう発達障害があったのでは?と言う説があり。
それは、ダヴィンチもそうですけど。

(私の個人的な見解ですが、平賀源内は絶対にアスペだとにらんでいます。)

紙一重的な鬼才・奇才と言われる人たちの、そういう面を想像することも興味のあるところです。


投稿者 poncho : 2012年05月24日 21:17

ponchoさん、雲龍図の本物ご覧になったんですね。

天才と言われる人たちはモノの見方(見え方?)が
違うのだろうと私も思います。
あと記憶力。脳に焼き付けていつでもそれを再現しちゃうことが
できるのね。
蕭白は特に奇才で「実用画なら円山応挙に、芸術的な絵ならワシに」
と豪語してたっていうし。

平賀源内!マルチな天才。余談ですが源内が主人公だった子どもの頃観てたNHKドラマ「天下御免」が面白くて好きでした。

投稿者 ここのこ : 2012年05月26日 22:58

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