茶色の朝を迎えたくない

11月20日の東京新聞の報道にかなり驚いた。

経済産業省資源エネルギー庁が、メディアの原発報道を監視してきた事業について情報公開請求を経て入手した同庁の資料によって明らかになったというその詳細に唖然。


2008年〜2010年度までの3年間の新聞・週刊誌の記事、275件の報告。
逐一チェックして、問題だと評された記事は、一般記事、社説、読者の投稿、広告、漫画にまでわたるって??外部委託だけどいずれも電力関係者が役員の財団法人て??
事実の是正が目的ではなくて、原発推進に少しでも異を唱える記事が掲載された場合、それをコレクションし、感情的な中傷を交えて評価ってなんじゃこりゃ?
この事業は税金を使ってやってきてるのね。びっくり。

管理するべきところがもっと他にあったんじゃないの?
少なくともハード・ソフト共に安全面にお金を掛けていたら
防げた被害は今よりはあったはず。

思い出したのは映画「善き人のためのソナタ」にも出てきた東ドイツ秘密警察シュタージ。
ブラックリスストをつくり、自由な意見の表明を許さず、恐怖で人々の口を閉ざして社会を縛っていくシステム。


ここのこはこういうことを心の底から恐れている。
両親は戦前生まれで「自由を束縛する怖さ」を何かにつけ聞かされてきたから。

それでもって、そういうものに抗える魂(のようなモノ)を育む美術というものに憧れたのね。

「茶色の朝」というフランスの寓話もあるね。
日常に少しずつ忍び寄ってきて侵されていく自由

共に暮らす猫も犬も家族だと思っている人たちには
かなりつらいお話です。
が、ぜひ読んでみて下さい。

そんなわけでこれもチェックされてるかもしれないけど
書き留めておきます。
メディアの監視など愚行に税金をつぎ込むことはやめて下さい。

アーティストを目指す人は空気に迎合したり自粛しないで
堂々と表現していってね。

投稿者:koko : 2011年11月21日 18:19

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