彼岸花でつらつら思うこと

今年はやや遅いかなと思っていたけれど
やはりその名の如く出現してきました彼岸花。
ここのこの住んでる辺りでは結構咲いてます。
野辺に咲く炎のような彼岸花。

Dがネットで見つけたようで「これだけ咲くと彼岸花も見事だねえ」と感嘆のセリフ

愛知県の半田市では「童話の村秋まつり〜200万本の彼岸花とごんぎつねのふるさと半田」
のフェアをやってるんですね。

「ごんぎつね」か。

あらゆる童話の中で一番哀しいお話だと思う。
誤解が悲劇を生むという。

ごんが謝罪の気持ちで届けたのは森の秋の実りのもの。
最後のシーンには彼岸花が咲いていたのか。
この赤い花は哀しい色。

新美南吉のお話なら「手袋を買いに」がいいな。
木の葉ではなく本物のお金を払うという「誤魔化さない」行為をきつねがとることによって
人間もきつねとわかってて手袋を売る。
異種の間(この場合人間ときつね)でも信頼を育むことができるというお話。

童話の挿絵に描かれた赤い手袋は何ともあたたかそうで
そのまま読む子どものここのこの心をもあたたかくさせた。

彼岸花でもうひとつ思い出した。
椎名誠のエッセイに書いてあったこと。
「彼岸花の根をすりつぶしておかゆに混ぜて怨みのある人に食べさせる」

毒があるんですよねえ。彼岸花の根には。
この場合は女性が男性にだったと思うけど。

うーんこういう経験はないな。


投稿者:koko : 2011年09月26日 17:26

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コメント: 彼岸花でつらつら思うこと

こんばんは。
私も父のお墓参りに行ったので、彼岸花を見ました。
私たち世代だと、百恵ちゃんの曼珠沙華を思い出しますね。

茎がすっと伸びて、花だけ咲いているのは、本当に不思議な姿です。。
そうそう、根に毒があるのでしょう?
なんだか、不思議な型値と咲く頃にかさなって、綺麗というよりはちょっぴり怖いイメージがあります。。

投稿者 ジャスミン : 2011年09月26日 22:00

ジャスミンさん

曼珠沙華 字面と佇まいがマッチしてますよねえ。
かがり火草とも言ったかな?

うん、ちょっと怖いイメージの花ではありますね。

学名はリコリス。ギリシア神話の海の女神の名です。
園芸種はダイヤモンド・リリーともいいます。
白やピンクだと「ダイヤモンドのように光を放ってるみたいに見えるユリ」
に見えなくはないですね。

投稿者 ここのこ : 2011年09月30日 20:07

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