映画と、つらつら思うことなど

「Pに電話掛けて」とD
自分で掛ければいいのにアルコールがちょっと入ると
ムショウに人に電話で話したがるところがある。
(その傍らでもっちーのハラなどをもふもふさせることもお約束)

今回の電話の切り出しは
「朱色の朱に花と書いてなんて読むか知ってる?」でした。

河瀬直美監督の新作「朱花の月」を知って「はねづ」と読むのを初めて知ったDがPに教えたかったようです。
心惹かれるタイトルなのでできれば観たいです。機会あるかな?
河瀬監督の作品では「玄牝」を見逃してしまったのが最近の痛恨。


最近観て面白かった映画は「まほろ駅前多田便利軒」
原作もよかったけど配役がぴたりとはまっていてgood
ある世代以上には懐かしいセリフ(多田役は瑛太)の場面があって
「なにそれ、全然似てない」と行天役の松田龍平が言うところがミソ。

全編とてもいいセリフが散りばめられて生きていくのもいいな、と思わせてくれる作品です。


もうひとつは「白いリボン」
こちらは2009年のカンヌでパルムドールを獲ったハネケ監督の作品。
後味のいい作品ではありません。
表向きは倫理や秩序、道徳などを説きながら実は利己的で欲にまみれている
尊大な人間の醜さを見せつける。
そして抑圧された弱い立場の者がより弱い存在へ暴力の吐け口を求めていく
というような内容。
これはドイツが舞台でナチス台頭前夜という時代設定。

私たち人間の抱える闇の部分、今の社会でも通じる普遍的な問いかけをえぐられるようにしてくる映画です。


Dが電話したのはもうひとつ理由

東電の福島第一原子力発電所からは
今も絶えず放射性物質は漏れてきている。
これも暴力だよね。人間の欲や無関心の生んだ。
でも弱い、より若い世代に一番影響があるだろうことが残酷。

風向きや雨に気をつけて自分で身を守れと酔いながらも私たち両親は心配しています。

ジブリアニメで育ったRは「日本にも‘腐海の森‘ができてしまったんだね」とポツリと言いました。

投稿者:koko : 2011年05月20日 17:41

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