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国境・言語も飛び越えるアートの力
ここのこの友人(ミルキーさん@金沢)から教えてもらったお話。
橋本公さんの作品「1945-1988」
2002年度の芸術文化学科卒業研究・制作で優秀賞を受賞されてるんですね。
ここ数日で視聴が26,000回を超えてるそうです。
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twitterで紹介され、 RTにRTを重ね、
坂本龍一さんにRTされたのが大きかったのだと思います。
海外にも伝わったのかも・・。
(坂本龍一さんをフォローしてるひとは、9万人以上なので)
橋本公さんの言葉
「この作品では、1ヶ月を1秒に短縮してその歴史を一望する。ど
の国の人々にも伝わるように、文字はいっさい使用していない。
世界地図上の光と点滅と実験回数を示す数字だけで、いつ・どこ
で・どの国が何回、核実験を行ったかを、目と耳で知る。いま存
在する深刻な問題と、それを知らない人たちとをつなぐインター
フェース。そういうものを作ろうと考えた。」
http://bit.ly/9kQEcD
橋本さんは外資系の投資銀行にお勤めだったそうです。一念発起
して美術の道へ。(これを読むと、この作品、ムサビの卒業制作
だったのかな)
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ムサビ親日記書いてるから情報あったら教えてね、と言ったらこうやって教えてくれました。
で、この作品を観た彼女の当時小3の息子さんが
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「・・・これ、夏休みの研究にする!!!!!」といいはり、
その後、どんなにむずかしい事があってもその意思は変わりませ
んでした。」そうなのです。
「小学三年生と核実験」、・・たいへんでした(^_^;) どこまで
踏み込んだらいいのか。わからない事だらけで図書館にも通いま
した。
けんかもして、いやになりながらも、
彼が自分で自分なりにまとめた結論
「どうすればかくへいき・かく実験をなくせる?」
には4つの答えがありました。
1・ピースウォークをする
2・千羽づるをおる
3・みんなで話し合う
4・みんなにつたえる
こんなにも核実験をやってる人類。
だけど、核戦争に反対し、核兵器をなくそうと話し合おうとし
てる大人もいるんだよ、といえたことは、母であるわたしにとっ
て、幸いなことでした。
素晴らしかったと”伝説の”市民シンポジウムで取り上げられた
息子の自由研究のカラーコピーは
池田香代子さんを通じて橋本さんご本人に渡り、
それはそれは喜んでくださり
「家宝にします」とまで(^_^;)言ってくださいました。
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だそうです。
彼女は
「国境・言語も飛び越え、 8歳の子どものココロをも動かすアートの力。
twitterの可能性とともに、実感しました。 」と言ってました。
いやあ彼女もえらいけど息子さんもスゴイね。
映像作家希望だったかな?
翻訳家の池田香代子さんによると橋本公さんのDVD3作品は
世界平和アピール七人委員会を通じて、江田五月参議院議長(当時)、バラク・オバマ米大統領、鳩山由紀夫首相(当時)、そして今回、潘基文国連事務総長の手に渡ったことになります。そのひとつ、「1945−1998」は、作者のご厚意で、CTBTO(包括的核実験禁止条約機関準備委員会)のサイトに公開されています
うーんあの名作が卒業制作だったとは!
「生きるをつくる」をまさに実感!