リアルな美大の日常を
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手羽さんのお題 受験編
人の世を生きてく切なさについて書こうかと思ってましたが
手羽さんからお題が出てましたので、本人じゃないけど
書いてみることにします。
Q1.いつ頃から美大を目指しましたか?
本人Pから受験をしたいと聞いたのは高3の夏休み直前でした。
高校では美術部に在籍し、リーダータイプじゃないのに部長をしていました。
4人の同級の部員のうち2人は高1から明確に美大受験を目指していたそうで、
長期の休みには東京の大手予備校に通っていたりしてたそうです。
こういった友人たちの影響はあったと思います。
この同級生たちは筑波大と女子美にそれぞれ進学しています。
高2の秋に高校総文の県代表に選ばれて高3の夏に美術部の顧問の先生と
全国大会に行きました。
選ばれた時点で少し気持ちが芽生えていたかな?とも思います。
でも親にはなかなか言い出せなかったみたい。
長い道中、車中で先生の受験時のお話などいろいろ聞いたり、
全国の同世代の作品に直に触れたのも心に何かを芽生えさせた経験
だったかな、と思います。
この先生がここのこの高校時代の恩師のお友だちだったという不思議な縁。
Q2.どうやって勉強しましたか?
受けると決めてからは実技の受験指導をしてくれる高校から通えるアトリエに
通いました。
夏休みなど長期の休みは週6日、毎日8時間くらいは通って指導を受けました。
授業のある日の放課後もほぼ毎日通ってましたね。
ここはこじんまりして一人ひとりに向き合ってくれるところでした。
受験指導にしてはリーズナブルなところも親にはありがたかったです。
絵を描くことは好きだったので、それまで自己流で好きに描いていたのですが
受験となるとそうもいかず、デッサンのイロハから指導を受けました。
Q3.どうやって大学、学科を決めましたか?
ファインアートをやりたい。特に線で描くということに興味があったので日本画にしたようです。
教えていただいた先生がムサビ・日本画出身というのも大きかったと思います。
「いい校風です」と親にも説明して下さいました。
地方で受験説明会があった時、参考作品を見にいらしてて
「始めたのが遅かったのでどうかなと思ってましたが、Pさん、イケるかもしれません!」と言って下さいました。
執拗に鉛筆やペンで対象を描くというのは好きな方だったので
デッサンはまあまあでしたが、水彩の特徴を自分なりにつかむのに苦労してたみたいでした。
先生が「受験のモチーフ、何か生き物が出るかもしれません」とイカやエビやキリギリスなども
用意して指導して下さいました。
本番は「新巻鮭」でしたね。
先生のやまかけ?というか傾向と対策は当たりでした。
遅く始めた上に無口なPに小さなアトリエで本当によく向き合っていただきました。
ありがたかったです。
Q4.この時期、何をやってましたか
高3の夏は講習三昧でした。
アトリエの先生いわく「たくさんの受験生がいる大きな予備校でガツンと来る体験をしてきて下さい
受験直前より今の方がいいです。本腰を入れるための洗礼を受ける意味で。」
ってことでその地方で一番大きな予備校に1ターム(1週間)だけ行きました。
そこでは石膏デッサンと人物デッサンだけやったようです。
そこの講師の先生に「日本画ならやっぱり芸大だよ、浪人すれば何とかなるかもしれない」
と勧められたそうですが、気持ちは動かなかったそうです。
(「松井冬子みたいになったらどうしよう」と祖母が心配してたし)
その後その予備校のHPに1週間通っただけだけど「合格実績」に上げられてたのにちょっとびっくりしました。
でもあの1週間の体験もきっと必然だったのかもしれません。
こう書くと「地方在住でも今から勉強を始めても合格はありえる」ってことですが
Pの場合は本人も努力はしたと思いますが
幸運が重なった「運のチカラ」という気がしないでもありません。
美術系大学って人気のある所は東京近郊に集中していますよね。
学費、一人暮らしの生活費家賃、、、、。遠方の学生の親御さんは本当に大変だと思います。
みずしらず家なんて、一番安上がりなパターンなのに、それでも大変です。
昨日も、お金の事でダンナさんと喧嘩しました。帰省している娘と仲良くしている事に焼きもちもあるのかなあ〜
来年、これ以上お給料が減りません様に!
投稿者 みずしらず : 2010年07月30日 07:32
こんにちは。
短い期間にも関わらず、ムサビに受かるとは素晴らしいですね。
きっと短期でグッと集中なさったのですね。
友人も小さいアトリエで描いていたので、
夏休みは大きな予備校の講習会に行っていました。
たしか「辟易した」とか感想を漏らしてましたが・・・笑
投稿者 飼育係 : 2010年07月30日 10:44
みずしらずさん
難関といわれるあの名門大学も1年時は冷房入ってないんですね。
今は以前より猛暑なので精神力だけでしのげというのもキツイなあという気がします。
>帰省している娘と仲良くしている事に焼きもちもあるのかなあ〜
ああ、それはあるかもしれません。
ご夫君とも仲良くどうぞ〜
飼育係さん
小さなアトリエにはない緊張感というか切磋琢磨感とかを
感じてきてほしい、ということだったと思うのですが
そこでも日本画はやはり少なかったので思ったほどの洗礼は受けなかったそうです。
東京の有名どころに行ってたら違ってたかもしれません。
>たしか「辟易した」とか感想を漏らしてましたが・・・笑
大きな有名予備校には講師にも受講生にもツワモノがいますからね。
講師とガチでやり合う歴戦のヒトとか。
投稿者 ここのこ : 2010年07月30日 14:59
冷房!
講義を聞く教室や食堂等にはあるそうですが、アトリエにないんだそうです。
来年からは使える様に、今、夏期休業中に工事をしているようです。
でも、娘の代までは、アトリエ冷房なし!きついですよね!
投稿者 みずしらず : 2010年07月30日 17:03