リアルな美大の日常を
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2010年05月のアーカイブ
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もっちー今昔
前回のエントリーではここのこが縦じまのオオナマコかガマガエルを呑み込んだツチノコか?
というようなオイラの不名誉な写真を貼り付けていたのでオイラはちょっと機嫌が悪い
名誉挽回のために秘蔵の写真を公開することにした。
この頃は天使の顔の猫と言われていた
(注 誰が言ってたの?)
やかましい!
(注 おい!あしを踏んどるぞ!猫!)
猫界にジャニーズがあれば目指していたかもしれぬ。
歌えないし踊れないが結構イケていたと我ながら思う。
猫雑誌に投稿しておけばよかったか?
今頃は違う人生(猫生?)が開けていたかもしれぬ。
イケていた、と過去形なのが口惜しい。
なぜなら
やっぱり今はこんな感じだ。
これは落ち着く。
・・・・思いっきり三のセンの猫になり果てている。
飼い主に似たのであろう。
これも運命だ。
ぎりぎりでも
受験の時の成績開示の季節なんですね。
実技の評価って自分の手ごたえと合致してたりしていなかったり。
ムサビ教務課から「親展」の通知が!
在学生もあるんでしたね。
昨年度の成績通知。
まあPも何とかがんばってる感じでした。
さて
試験のお守りになればと思いちょっと
もっちーのぎりぎりショット(アダルトという意味ではありません)など。
ソファーの端に何故かへばりつくのが好きなもっちー
ちょっと押されてます
ぎりぎりでも落ちません!
(手(前脚か)に微妙に力が入ってる感じ)
今回はちょっとだけ経験を積んでる身からのエントリー
手羽さんから出されていたお題。
こどもを持ったから上がった経験値って考えてみたら
これがやっぱり大きいかな。
メディア・リテラシーの必要性を痛感したこと。
情報を読み解く力って言うか。
竹林さんも空デの公開講評エントリー「影絵!」でキーワードは「疑え」って言っておられましたね。
目にうつる、思考を停止していても入って来る情報だけが
真実じゃないよ。ということなんだろうと思います。
マスメディアが決して描こうとしないことは実はとても多く
そのことほど私たちに重要であったりする。
ここのこにこのことをを教えてくれたのは映像作家の鎌仲ひとみさん(あっ作品を通してです)です。
今までに観た映像作品の中で最も衝撃を受けたのは
彼女の作った「HIBAKUSHA ヒバクシャー世界の終わりに」というドキュメンタリーでした。
NHKの番組制作のためイラク取材を続けていた鎌仲さんが直面した事実と
疑問を追う取材の中で明らかにされていく真実、そして自分たちの足元にある
問題に行きつくーそれは衝撃的な現実。
「HIBAKUSHA」という表記の意味するところがわかった時には頭を殴られたような衝撃を受けました。
その後彼女は核燃料サイクルとその現場にいる人々を描いた「六ヶ所村ラプソディー」という作品を作ります。
資金調達や上映場所の展開のしかたの方法もユニーク。
完成前から自主上映会を呼び掛け、制作時に撮りためた映像をビデオレターという形で発表していくというグラスルーツ(草の根)手法でネットワークを広げます。
こういう作品は興行的には難しい面もあるのですが
じわじわと広がって自主上映が600カ所以上にもなったのは
作品の力と監督の人柄の魅力だと思います。
デザイナーとして有名でカッコイイ、ミハラヤスヒロさんも「未来の“クリテリオン=基準”とはなにかを探る連載「Criterion MIHARAYASUHIRO」で昨年彼女と対談しています。
とてもいいので見て下さい。
リンクは勝手に貼っちゃだめかも?しれないので貼りませんが
ミハラさんのこの連載、他の方もとてもよかったのでおススメです。
鎌仲さんは東京工科大学の准教授をされていて卒業制作に学生にもドキュメンタリーを作らせたりしていたそうですが、今はタマビ、ICU(国際キリスト教大)、明治大などで
非常勤講師をされているそうです。
そんな彼女の最新作が完成し、観てきました。
「ミツバチの羽音と地球の回転」
http://888earth.net/staffblog/2010/05/post-63.html
放射能に汚染されるイラクの実態、日本の原爆被害者、自国の核実験によるアメリカの被害者、そしてエネルギーを原子力に求めるがゆえにあぶり出されるイギリスや日本の社会の矛盾を伝えてくれた前2作に続き、
この映画は核三部作の最終作として
「未来を選ぶ選択肢はあるのだ、あとは私たちが意志を持って行動するかどうかだけだ」というメッセージを届けてくれました。
タイトルのミツバチは映画の中に出てくるスウェーデンの小さな自治体の取り組み、不可能と思われた「自然エネルギーで自給自足する」が可能になったことの象徴でもありますが(マルハナバチは身体の構造上飛べないはずなのに飛んでいるので「不可能を可能にする」象徴とされる)ぶんぶんと飛ぶ羽音とはひとりひとりが起こす小さな行動であることも意味しています。
「小さな羽音でも共鳴して共振し、やがて地球の回転を起こす。この映画はその羽音の記録だ」apバンク監事の田中優さんの感想の一部を引用させてもらっちゃいました。
あまりにもここのこの感じた気持ちを的確に表現している言葉なので。
撮影中に何回か現場で接することがあったのでとても完成を楽しみにしていました。
膨大な映像の中から涙を飲んで削ぎ落とされながら完成された映画は
生活音や自然光がふんだんにあり、「なつかしい」と思えるような映像もありながらスウェーデンの社会のあり方も描かれていて本当の民主主義ってどんなこと?もまざまざと私たちに見せてくれます。またスタイリッシュなSing002の音楽が効果的に
使われていて「思考停止するな!」と私たちに訴えかけてくるようです。
あのアニメーション「頭山」で有名な映像作家山村浩二さんもブログで感想を述べられています。
こちらをどうぞ。
http://888earth.net/staffblog/2010/05/post-63.html
表現者として学んでいる方にぜひ観ていただきたいなと思います。
美大生が作るフリーペーパー「PATNER」にこの鎌仲さんと「ミツバチの羽音と地球の回転」音楽担当アーティストSing002の対談が載っていたらしいのですが、Pに「見かけたら送って」と言っていたのにみつけられなかった、だって。
関野教授つながりというのはここで、鎌仲さんに「オファーはどうやってあったのですか?」とうかがったら「ムサビの関野さんの授業で映画を上映したらムサビの学生さんとつながりができてああいう企画になりました」ということでした。
どなたか見かけた方あったら教えて下さい。
今回、鎌仲さんからムサビをはじめとして今、学んでおられる学生さんに送りたいという
メッセージを預かりました。
「自分の将来を決める時に、どのような情報を元にしているのか
自分の思考とか、心理を見つめるようにして欲しいです。 誰かがあな
た方の頭や心をのっとっていないか。本当に自分自身が考え、望んでい
ることをしようとしているのか、そこを大事にしてほしいと思います。」
いやあ、ここのこのようなロートルにも響きます。
これがちょっとだけ経験を重ねてる人間からの発信です。
写真は「ミツバチの羽音と地球の回転」の舞台のひとつ
上関町の田ノ浦を海から見たところ。ここを埋め立てて!原子力発電所が立てられる計画があります。
ちなみに建てようとしている中国電力という電力会社が運営している島根原発は
点検漏れが506カ所あったということで今は運転が止まっています。
日頃は止めている火力・風力発電などを使っているので停電などにはなっていません。
心地いいだけじゃないものも好き
アリス・イン・ワンダーランド」観ました。人気ありますね。
少女の自立のお話かな、と感じました。
観てて思い出したのは「パンズ・ラビリンス」という映画。
Pが高校生の頃、わりと近くで上映がありPの強い奨めもあって
一緒に観たのでした。
監督はギエルモ・デル・トロ。2006年に撮影賞の部門でオスカーを獲ってます。
こちらも少女が迷宮に迷い込む話ですが
時代はスペイン内戦下。内容はファンタジーでもありますが、めちゃくちゃダークです。
クリーチャーがみんな超個性的で不気味気味。人によっては目をそむけたいレベルかも。
主人公の少女が置かれた境遇も過酷。その過酷な状況から脱するために
3つの試練に立ち向かうというストーリーなのですが
現実にファシズムに対抗するレジスタンス活動をする人々も織り交ぜられていて
そこの描写も半端ではありません。(この辺でR指定がついているんだろうと思います)
でも人間の心理の奥深いところへの切り込み方とかが濃密で
目をそらせられなかったです。
視覚効果技術もハリウッドじゃないヨーロッパの「重さ」を感じるものがあり
関心のある方にはおススメです。
ただし後味はけっしてよくないので、心が繊細な人にはキツイかも。
ここのこにとっては忘れられない映画のひとつです。
他にPが奨めてくれて一緒に観た映画に「パコと魔法の絵本」があります。
こっちは中島哲也監督の作品でメジャーですね。
わざわざ紹介するまでもないかな?
ちょっと毒気がありながら切なさがある、というテイストが好みらしいです。
動物画制作に必要ということで動物図鑑を送った時
シャレで妖怪図鑑も送ろうかと思ってました。
「龍とかケルベロスとか描いてる人いない?」と聞いたら
「最初に先生から空想上の動物はNG」とのお達しがあったそうです。
先生方、見抜いてますね。
ここのこ家には水木しげる著や京極夏彦著や荒俣宏著の妖怪辞典・図鑑があまたあります。
スポンサーは主にDです。
そう動物だけでなく、ドラゴンボールだけでなく、妖怪も全般的に大好きです。
今はアニメ「ナルト」を楽しみに観ています。
あっでも日本画についても少しは知識を得なくっちゃと
最近TV番組の「お宝鑑定団」を見始めて作家の名前など覚えようとしています。
以上「負うた子に教えられ」現状編でした。
もっちーの日記
春休み、あんまりヒマだったのでPのテナグサミに付き合ってやった。
もっときちんと描かんかい!
おいらは人の寝てるふかふかした布団の上でまったりするのが好き。
何か落ち着く。
RはPほど寝相がよくないけど
今はPがいないのでしょうがにゃあ。
Rが読んでる「通販生活」という雑誌の表紙によるとM・ジャクソンのスリラーを踊る猫がいるらしい。
うまいもんだな。
こんなのがいるから「もっちーよお前もなんか芸をやらんかい」なんて
ここのこに手足を動かされて踊りの練習とかされるんだ。
まああんまりキライじゃないけど。
夕食時は例のごとくオヤビンDの側でお相伴をしてやろう。
何だかんだいってもDはおいらが可愛くてたまらない。見抜いてるんだゾ。
じぃーと見つめてやる。
んんん?
ちっ!今日はたんぱく質なしかよ!
タラの芽とサツマイモの天ぷらか。シケテヤがる・・・
注 この後もっちーのアイフル大作戦に屈したDはかつお節をやっていた。
あっ箱だー
おいらは「あるある探検隊猫部 隊長」(いまのところ隊長兼隊員約一名)なので
空き箱があるととりあえず捜索せねば気が済まない。
フクロももちろん探検対象だ。
Dがどんなにおいらに愛情を持っているかというと
こんなふうにだ。
好きなコほどイジメたくなるとかいう心理なんだろう。
しかたないなあ。
Dはこの家では「まだ小学3年生」と呼ばれている。
やることが幼いってことかな?
サイバラリエコとかいう漫画家なら「こんなことをするのは小学4年生男子まで」
って言うだろうからね。
段ボールには愛をコメて
Pに電話をすると一番よく聞くのは「今日は何を食べたの?」である。
家族3人代わる代わる聞くので何べんも同じ答えをいうPもお疲れさまである。
最近「うどん」という答えが多かった。
ん?
「もしかしてお米がないのでは??」
気付くのが遅くてごめんね。
連休前は動物画制作(と気温が低かったからか)のため「動物図鑑とできればココアをお願いします」
という希望だったのでPが小学生の時から愛読している動物図鑑(あまりにも愛読していたためか?爬虫類の項に書き込みあり)と奮発して写真が多いちょっと高めの図鑑を購入して送った。
それに食料もろもろ。
食費切り詰め(学費納入対策)作戦実行中なので
ここのこたちが食べるものはそこらへんの野草とか摘んで済ませているのだが
やはりまだ育ちざかり?Pにはきちんとしたものを食べさせなくてはならぬ。
生協の店舗に行き、レトルトやインスタントのものなども
吟味して購入し、段ボールに詰めた。
今回はお米を送らねば。
ここのこの家ではお米は作っておらず、減農薬米を契約購入している。
だがPが家を離れてからお米があまり気味なのである。
Pはご飯党なのでお米があれば何とかなるであろう。
何せ仕送りなどギリギリしかしておらず
外食はキビシイ生活をしているはずだ。
学食も利用しているが
「自分でご飯を炊いておむすびか、食パンに何か挟んでサンドイッチにして持ってってる」
聞いた時、ちょっと成長を感じた。
さあ段ボールに愛と米を込めて送ろう!
実は昨年秋には
送るだけじゃなくて
ここのこもPのところへ行ってみたのでした。
地元産マツタケを持参して。
写真はマツタケのニオイを嗅ぐもっちー。
このマツタケをPと二人で焼いて食べました。
お皿は絵の具皿でした。
自給自足かな〜?
こんにちは
「墓場の鬼太郎」深夜でアニメ版やってた頃ファンでしたPの親ここのこです。
春である。
ここら辺は草深いので(えっと山自体はあんまり高くありません。アルプスのような
荘厳な感じの山ではなくてもっとのほほんとした庶民的な感じ)
いたるところにワラビや蕗やたけのこが生えている。
もちろん日々の食材になる。採ってきてはここんとこ毎日食す(けっして高い学費がエンゲル係数を押し下げているわけでは・・・ありかな?)
「うちは野菜生活じゃなくて野草生活だよね」
こう言ったのはPのきょうだいRである。
高価な肉のようなものはPが帰省してくる盆正月くらいしか
食卓にのぼらなくなった。ううう。いやメタボ対策にはそれくらいの方がいいのかも。
でもたんぱく質も必要だ。必要とする肉食系が我が家にはおる。
うちの猫もっちーは自分でたんぱく質をgetできるようなワザも根性も持ち合わせていない。
せいぜいカメムシかMr.Gを捕まえるぐらいである(Gを捕まえた後は鼻キスを家族皆に拒まれる)
彼はいかにたんぱく質を得るのだろう?
答え
食事時にDにぴたっと寄り添い潤んだヒトミで訴える。
イチコロ。
イカやヒラメの刺身や一本400円以上の高級かまぼこも彼はこうやって口にすることが
できるのである。
生きるために身につけたこれも彼のワザなのかもしれぬ。
でもDは自分の分(イカもヒラメもかまぼこも好物)も確保するので
そのワリはここのこが喰ったりするのである。