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ジョシュ
週一アルバイトで、こどもたちに絵を教えています。
通っていたお絵かき教室なので、私も卒業生。
小学生なので2時間くらいしかもちませんが。
だからそんなに稼げるわけではありませんが。
教える、ということを考えてみたくてやっています。
生まれて初めて「先生」と呼ばれています。
男の子に「ジョシュ!」と呼ばれましたが、
ほかの子に「先生のジョシュだけどおまえのジョシュじゃないだろ!」って言われて、やっぱり「せんせい」です。
助手でもいいよ〜って言ったけどね。
初めて会った時は「こいつだーれー?」だったのを考えると扱いも良くなったものです。こいつって(笑)
とりあえず、道具の使い方だけは教えて、
ムラサキってどうやってつくるの〜とか同じ色ができない〜とか色が汚くなる〜っていう弱音が出ない限り放置。見守る。というようにしています。
自分にとってわかりきった使い方であったとしても小学生に分かるように説明したり、混乱しない言い回しを改めて考えたりするのは結構難しい。
一人一人の顔を覚えたら、なんとなく話題とか扱い方とかわかってくるようになってきました。
今日びっくりしたっていうか、衝撃的だったのは、水彩をやっている幼稚園生の子に
「きれいに洗ってね」って、彼がつかいおわった水彩のスポンジを渡したんですが、ずっと洗っているんですね。
「もういいよー」って言ったんですが「とーれないー」って。
私の、スポンジをきれいに洗うの定義は「スポンジから色のついた水が出なくなったら」だったんですが
その子の定義は「新品みたいにまっきいろになったら」だったんです。
でもだいたいそういうスポンジって一回色がつくと絵具の色が薄くなるにしろ、完全にとれるってことはそうなくて、
どこかしら染まっちゃうんですよ。
っていう、彼の思考に気づいたときに、ああ!って思いました。混乱させたかな。
水を止めて、もう一回説明しました。
「ちょっと色が残っちゃうけど、出てくる水が透明になったらきれいになってるってことだからね。そうしたら、ぎゅってしぼってしまおうね」
っていう説明も完璧じゃないのかもしれないけど、とりあえずわかってくれたみたい。
私は何百回と水彩をやってるから、そういうことは当たり前のこととしてわかってるけど、彼は水彩初めてだもんなぁー、うんうん。と改めて思ったわけです。
説明を押しつけちゃったのかしら?
その子にとって初めてのことを、こういうもんだ!と定義付ける体験をさせるって責任あることなのかも。
でも考えすぎかしら?と悶々。
そして、その子は結構難しい言葉を知っていたので「そんなこと知ってるの?頭いいねぇ」と何げなく言ったら
「ウン、幼稚園でいっぱい勉強してるから」とにっこりと自慢げに返されたので、
…なんかキュンときました(笑)
いままであまり思わなかったけど、自分、子供好きなのかもしれない。