リアルな美大の日常などを!
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2009年06月のアーカイブ
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ここは酸の海よ!!
今やっている銅板では硝酸を使います。
銅とケミストリーを起こして有害なガスを発生させます。吸い込んだら一発でやばいです、むせます。
温度や湿度なんかで硝酸くんにも調子がいいときがあるらしくて、
調子がいいとどんどん銅と化学反応を起こしてたくさんガスを発生させます。
「今日はガスが濃い…今日は硝酸が元気だ!!」と版画の子と話します。私たちはカナリアか?
あのガスはリアルに瘴気です。というわけで人一倍過敏な私はナウシカマスク着用。
私は今、友達に借りてナウシカ読破中で、
そしてみんなマスクしていてナウシカ気分なので、あと若干頭やられてるので、
「来ちゃだめぇ!ここは酸の海よ!」
と友達が言いつつ版を硝酸につけていたときは噴き出しました。ぷっ。
いやでも、本当に危ないんですよ。
今日手袋してたのに取り出したときうっかり手の甲についちゃって、その瞬間「イタ!痛い!」ってあわてました。
火傷みたいっていうか…熱くてひりひりするかんじがします。
こわいので暑いけど長袖着用です。
刷るときはインクや版を温めるためにウォーマーを使うし、なんだか余計に暑い季節です。
road of SEKAIDO
版画棟から世界堂まではほどよく近いのです。図書館裏の椅子ギャラリーの前の通路を通ります。
が、今そのご近所の図書館裏では工事をやっている…
だから大型トラックの出入りが激しく、よくとめられる。
うーーーーん図書館裏のためとはいえ、少しめんどくさい。
ちょっと紙を買いに行きたいだけなのに!
かといって、工事がおわったあとの4限終了後になると通路にシャッターがしてある…。
こうなると12号館前を通ってぐるーっと図書館の周りをまわっていかんといけないのです。
早くどこでもドアできないかなぁ…理系のみなさんにぜひ頑張っていただきたい。
開発されたらされたでとことんダメな人間になっちゃうのは目に見えているのですがw
去年、2号館にいたときは世界堂がすごく遠かったはずなのに、近くに移動したらしたで他にめんどくさいなーと思ってしまうものなのですね。
何が悪いかって言うと、コバトは世界堂に行っても買い忘れが多いんですね。
だって世界堂って誘惑が多いんだもん!コレいいなー、とかコレ何に使うんだろうとか思っているうちに忘れるww
だからもう一回行くことになります。初めてのおつかいで、何買うか忘れちゃってもっかいいかされるみたいに。
溶剤で頭とけたっぽいです
友達にメールで「全然美大っぽいこと書いて無いじゃん。」と言われたので今日は世界堂から攻めてみました。
静岡弾丸ツアーズ
土曜日にシルクの講評が終わって、そのまま鈍行で静岡にある友達の実家に行ってました。
なぜならば、版画の柳沢紀子先生の展示が静岡県立美術館でやっているからです。
静岡は二回目。
友達の実家に泊まるってなんだかおもろいですね。
自分の実家は東京だから、電車にずっと乗って帰っていくっていう感覚がよく分からない。
行きはプチ旅行気分だったのですが自分の家に帰るときにはなんとなくわかりました。
さて、先生の展示はとにかく点数が多くて、私が生まれる前に作られた作品もたくさんありました。
制作をずっと続けていくと、流転していく部分と、変わらない部分、の両方があることを感じました。
先生が「今自分の作品から何にも感じなくても、数年後、十年後、数十年後に感じることもきっとある」とおっしゃっていたこと、を感じ取れたと思います。
見ごたえがあって、集中授業で疲れて眠いーとか疲れたーとかダレていたとこだったのでw気合はいりました。
図録を買って、先生にサインを頂きました!(しかし写真の載せ方が分からない…)
もう疲れているのでせっかくの旅の模様もなぁなぁにお伝えしていることは認めよう!あぁ認める!
しかし疲労と睡魔には勝てんのじゃ…だって鈍行列車だぜ鈍行列車!
というわけでシャワー浴びて寝ますね!
明日から、ついに集中授業最終課題、銅板です。
版画の神々
どうしようと思っていた天敵油性シルク、先生に水性でやっていいよと言っていただけたのでなんとかクリアできそうです…!
ありがとうございます!!
みんな心配してくれて、友達は私がダウンしている間にラックの版画紙を避難させてくれたり、マスクを貸してくれたり、そのほかもろもろ…
なんでみんなそんなに優しいの!
神!みんな神!
工房の窓側で換気をよくしてやらせてもらっています。
マスクをしたら「ナウシカみたい!」といわれたので「ここは瘴気がひどいわ」って返しておきました。
っていうか実際工房の空気は瘴気だと思います。
生理的に無理!でも好き!
今、シルクの油性をやっています
版のお掃除に、プリントクリーナー(略してプリクリ)とクリーンヒット(こっちは略さない)というシンナーのようなにおいがする液体を使います。
もー気持ち悪くなるわ頭痛いわなんなの!
そして肌につくとかぶれる、湿疹が出るので今日は長袖で汗をかきかきやりました。
生理的に溶剤は受け付けないようです。
何で油絵科入ったの自分www
明日助手さんに相談してみようと思います
シルクは楽しいんです。先生も先輩も素敵です。
先生は数々のお言葉を残していて、工房のホワイトボードにある「今週のお言葉」コーナーが密かな楽しみです。
例えば「どう考えてもシルク」。
昨日先生自ら更新しているのを見ました。「日なたでシンナーは使わない!」
そ、それってただの注意事項なんじゃ…。
一番のお気に入りは「版画は格闘技!」です
そしてホワイトボードには書いてないけどとっても印象に残ったのは「スキージで地面を感じて!」です。壮大…。
(スキージってすり圧をかける道具です。ハチクロで言うと はぐちゃんがバキッと折ってしまったやつです。)
では、また明日。
ムサビが第一志望なんですぅ
わたしももらいに行きました。笑。
私の顔を知らなさそうな職員さんを狙って…。
まだサバよめそうです。
友達はうきうきしてなぜか綱引きをしに行きました。あの授業は一体何ぞや?綱はどこから持ってきた?
入り混じり
大学に入ってから、色んな地方の子と友達になったので、
つい方言が移ってしまうことがあります。
私自身が北海道出身東京育ちなので、標準語なのですが少し北海道訛りがあります。
加えて、秋田、静岡、愛知、福岡、熊本など全国津々浦々…。
友「えっ、こういうとき○○って言わない??」
私「どういうイミ?」
友「こうこうこういうイミだよ」
私「えっわかんなーい」
という会話が結構ある…。変わったものだと逆にはやったりします。
あとはその地方の言い回しが自然にうつっていたり。
かくいう私も「それゴミだからなげて〜(それゴミだから捨ててって意味)」って友達に言ったことがあって、
東京生まれの友達はほんとにぶん投げたwww
あと「焼きとうもろこし」より「焼きとうきび」の方がしっくりくるし、(でもサトウキビ焼くの?って聞き返される)
興奮するとつい「○○っしょ!」って言ってしまう。そんなつもりはないんだけどキツイ印象があるようです。
方言って面白いね〜。
ちなみに北海道のおばあちゃんに電話をすると出るときに「おばんです〜」っていいます。
北海道は移民の土地だからけっこういろんな土地の方言が混ざってるんだって。
愛車ショコラ号の災難
荷物が多かったり雨が降っていたりで学校にショコラ号を置きっぱなしにしていたら、
いなくなってしまいました…。
あれー?!っていうかこの黒い壁…芸文さんだーー!!!!!
そっかぁ課題におわれていたけどオーキャンが近いんだ…。
ショコラ号が置いてあった駐輪場は毎年オーキャンになると芸文さんが壁を張って色々とやっています。
見たことないけど、行った友達はいつもおもしろかった。といって帰ってきます。
ショコラ号が災難だったというより、ショコラ号を移動させた芸文さんが災難でしたね。
気付かなくてごめんなさい。お手数おかけしました。
ショコラ号はちゃんと、そばの駐輪場にいました。
ミダシナミは大事である
とあるところにお邪魔して、てっきり靴のままで過ごせるのかと思ったコバトさん。
「どうぞスリッパにお履き替え下さい」
えっ?えー?スリッパあるの??
もじもじ、実はコバトさん素足にパンプスという石田純一状態だった。
そしてペディキュアが剥がれ剥がれだったのです…。もじもじ。
素足にスリッパの時点で失礼なのだが、さらにペディキュア剥がれ剥がれ。ひゃー。
スリッパ(先っちょが開いてるヤツ)で必死に隠しました。
穴が開いてる靴下とどっちg…五十歩百歩。
もじもじ。保育園のとき、ペディキュアに憧れて水性ペンで塗ってたんです。(笑)
一体そんなのどこで覚えてきたんだろう。
先生に怒られていっつも親指と人差し指(足でも人差し指って言うのかな)で阻止されてたので
二本のツメだけいつもほんのり赤かったなぁ。
家で塗ればいいのに、なんでか、家帰ると忘れるんです。保育園で、あ!いま塗ろう!って。
で、バレると指をきゅって。それでばれないと思ってたんですー(笑)
15年ぶりくらいに指きゅっとしました。もう自由に塗れるんだからいつも塗っときゃいいのにねー。
OPEN!
もうすぐオープンキャンパスなので鷹の台の商店街にポスターが貼ってあったり電車の広告になっていたり新聞に載っていたりします。がんばるねームサビ。
ボランティアをやるという友達はOPEN!とかいた真っ赤なTシャツをもらってきていました。
目に痛い…なんとも目立つTシャツであります。
1年生のときは入試の絵が合格者参作になっていたし、2年生では公開処け…講評だったしでオーキャンにそれとなく参加していた私ですが今年はなんもありません。
去年の講評はオープンキャンパスが終わってもやっていたなぁ…。
先生は楽しかったらしく、午後一時から始まる講評が午後八時ちかくにおわりました。
もうみんな帰ってるがな…。(アトリエがしまるのが午後八時)もうむしろ耐久レースでした。
わたしが受験生のときにオーキャンにいったときは他の大学よりもイベント盛りだくさんで、受験生のためではあるけど大学側が楽しんでないかこれ…?と思いましたww
でもその分校風も分かるし楽しいですよ。是非。
私は土曜日に行って時間が足りなくて日曜日にもっかいいきました。近所に遊びに行く感覚ですw
孔版戦
今やっているシルクとはシルクスクリーンの略です。日本語だと孔版(こうはん)ともいいます。
友達が孔版戦とうまいこと言ってたのでいただきましたw
簡単に言うと小さい穴があいた布(昔はシルクを使っていたことからシルクスクリーンといいます。)に
薬品を塗って、絵を感光させます。
透明フィルムに書かれた線や絵は感光されないので水で洗い流すと薬品が落ちます。
線の形に穴が残るので上からインクをのせるとインクが穴を通過して紙にインクがのるということです。
らしいです。
書いてはみたものの自分でもまだよく分からないなぁ…。
来週の火曜までに水性インクで刷って、水曜からは油性インクで刷るらしいです。
忙しいなぁ…。でも面白いです。
今日は昨日感光した版を刷ってみるのが楽しみです。
孝行とは
明日母が帰ってきます
母は毎月祖母の介護のために東北の実家まで帰ります。
正直言って、母は祖母がもう長くないことを覚悟しているみたい。
進学で東京に出てきて、結婚してわたしたちを産んで、あまり」親孝行をしてあげられなかった、とぼやいてました。
迷惑をかけてすまないと母は言いますが、後悔が残らないようにやれることはやらせてあげたい、とわたしは思います。
母の親孝行であり、それをやらせてあげることが私の親孝行でもあると思うからです。
家族全員、そう思っています。
祖母は「コバトちゃんがお嫁に行くのを見るまではおばあちゃんは死なないよ〜」と昔言っていました。
私が大学を卒業するまで生きていられるかも怪しいですから花嫁姿なんて叶わない夢かもしれません。
帰ってくる母の表情を見ればわかるんです。祖母がどんな状態か。
結婚まで頑張ってよ!そう思いました。
でもそうじゃないんです。先の事じゃなくたった今、孫として何ができるか。
成人式の写真を沢山送ります。里帰りする母のかわりに家を守ります。毎日元気に学校へ通います。
学校が長い休みのときは遊びに行きます。頭はしっかりしているのでゆっくり話を聞きます。
耳をきれいに掃除してあげます。かわいいピンクのマニキュアを塗ってあげます。
挙げればたかがそれくらいですができることをできるだけ考えます。
母にも誰にも後悔して欲しくない。私も後悔したくない。
夏休みには遊びに行くから、元気でいてね、おばあちゃん。