リアルな美大の日常を!
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2012年12月のアーカイブ
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ゆく年 2012 の巻
さあ やってきました
おおみそか!
きゅっきゅぽんはこの数週間 ずうっと走ってきたかんじでしたが
おとついの夜 実家にもどってきまして
ようやっと エンジンを休めることができております
先輩たちのようすから 想像はしていたけれど
世の中の暮れムードと 美大4年生の気分の差が実に面白いのであった
まあそうやって
「クリスマスやお正月なんて 関係ないんだぜぇ・・・フッ・・・ つらいゼ・・・」
というように カッコのひとつもつけんことにゃあ どうにも
キモチ的に救われんのであるよ!!
きゅっきゅぽんとしては クリスマスもお正月も
気になるっ
こういう、イベントのニオイがするものは
じーーーーーーーーーーーつに気になるものであるから
だからいっそう カッコつけてクールにふるまうしかないのであった
とくに 年末は 美大生を悩ませる問題のひとつに
“美しき粗大ゴミ問題” がある
つまり この1年で制作したかわいい自分の分身(作品)たちの処理をどうするかという問題
部屋の収容量や送料、それに関する手間の問題など
様々な問題の中で 学生は 廃棄、または持ち帰りを選択する
きゅっきゅぽんもいくつか 廃棄をしてずいぶん
ダイエットを試みたのであるが それでもやっぱり
12月24日の 風景は以下のようであった
そして 翌25日クリスマスは 日本画生
卒展準備のために 朝から肉体労働!!
極寒の中 パネルを運んだり ペンキを塗ったり・・・
みんな 頭に雪のように 白ペンキをつもらせて
ホワイトクリスマスであった
けれども、いつも いつも思うことだけれど
この 日本画生の集団はすごい
このような集団作業は、人数が多くなればなるほど、
地味な作業が続けばつづくほど、
ちょいとラクしちゃおう・・・とかいう人が出てきがちなのであるが
それがないのだ
それどころが 全員が きちんと働き、 必要分それ以上の労力を
提供してやろうという雰囲気があって
ほんと、 きゅっきゅぽんは いつも
ハッハァーーーー とおそれいるのである
ほんとうに すごい
きゅっきゅぽんもがんばろうという気持ちになっちゃうぞ
そうやって 頑張って作った展示の壁は マッシロシロ!!!
美しいよう!
ぜひ、卒展に来て、マッシロシロな壁にご注目いただきたいっ
きゅっきゅぽんの 作品は ま、
壁の後にでも
・・・というわけで
今年1年、 走って参りました
手羽先プロジェクトも大成功で、とてもたのしかったなあ
ムサビ日記もファイナルイヤー
最後まで たいせつに 走りたいと思います
それではみなさま よひお年をお迎えください
どうか、どうか 来年もみなさまにとってすてきな1年になりますように
2012.12.31. きゅっきゅぽん
ソツセイ・エレジィ の巻
教授たちがやってくる
きゅっきゅぽんが アトリエで制作していると
教授たちが 口をそろえて言う
「キミ、いつの間にか進んでいるね」
キャイーーーーン
みなさん、これ 褒め言葉ではありませんぞ
まあ そのウラの言葉くらい すぐに読めましょう
ひとこと
「我々がいるときに来いよ!!」
・・・・・そう
きゅっきゅぽん 最近 なぜだか完全夜型になりまして
イエ、まわりまわって 早朝に就寝するという
在る意味朝型の生活になってしまいまして
いや、あの、その
教授から指導を受けられる貴重な時間には
どうも 登校できんのですよう〜
みなさん!! こうなってはいけませんよ
某さんの日記を読みましょう
しかしっ こうなったらなったで まあ ハラをくくって
マジメにだらしな人間を頑張りましょう
ということで ソツセイまっただ中である
ソツセイをやる学年になって 実際にやってみている最中で
感じていること
きゅっきゅぽんは 前にも書いたことあると思うが
ソツセイは えらくトンデモないもので、
でも やるときになったら なにか不思議な力がわいてきて
魔法のようにアイディアが噴き出して 今まで作れなかったようなもんが
ドップァーとできちゃうもんだと思っていた
だが これこそ幻想でしかなく 残念ながら
今までの自分とあまり変わらない、ぱっとすることもなく
突然変異もない 、
まぎれもなく 「自分」 の中にある範疇でしか
できないもんだということが つくってみてやっとわかった
バカである 当たり前のことであった
でもな! みなさん!
希望をもたれい
きゅっきゅぽんは! すくなくともきゅっきゅぽんは!
ソツセイは 一番楽しい制作になりやすいんじゃないかなあ! と思うのだ!
へんな話になるが やっぱり “最後”という想いが
どこかにあるのは 人間を奮い立たせるものであるよ
今までは ひとつ課題をやっても次があった
だから なにをやっても 次、次、次 を求められる
その中で ずーっと 好きなもんをやっていられればいいけれど、
やっぱりヒトカワむけるために なーんか
実験せないけんような、 もっと苦労せないけんような、
そんな 罪悪感のニオイにおびえていたときもある
そりゃあ 失敗は大切だけれども!
でも これが最後となったら、
「べつに、もういいんだもんねーっ」 という開き直りがきゅっきゅぽんにはあるのだ
「これしかできんのだもんねーっ」 というおバカな、しかしながら
どこか今までと違った まっすぐなアツイ想い
不思議と こういう想いを持っていると 逆に いろいろ挑戦してみようかしらという
大胆さも生まれてくるものだ
だからね、ソツセイは楽しい
おバカになれれば とても楽しいよ
・・・・というわけで 夜行性なりに制作をしております
ちなみに きゅっきゅぽんの画風は
日本画なのに 繊細さ&静謐さ皆無! 勇気と大胆さがウリであります
・・・まあ テキトー、乱雑、安易を言い換えただけなのであるが・・・
残念ながらどうもそうやってしか描けないのだ
繊細に深く描けるもんならとっくに描いているはずである
だが ある時 ある教授が きゅっきゅぽんの絵にこう言ったのだ
「キミの絵は・・・ なんかこう・・・テキトーさがいいよね!!
隠すべきところを隠さない(隠しきれていない)・・・ なんというか・・・
なかなかできないよこのテキトーさは・・・
この頭なんか・・・ もう・・・ほんとテキトーだよね!!! いいよ!! キミは!! それがいいよ!!」
・・・・・
・・・・
・・・教授・・・ まだ あきらめんでくださいな ・・・
ほんわか記念日 の巻
こんにちは
きゅっきゅぽんです
ソツセイがマジでバクハツする5秒前!! ということで
「日曜日 アトリエ あけてください」
という 末期の発言が
日本画学科学部4年生&院2年生から 助手のタメソーさんに向けて発せられた
日曜日に学校に行けると言って喜んでいる大学生はいるのだ!!
すばらしき、美大生たち!!
だが その多くは喜びながらも目は確実に死んでいた!!
というわけで 多分に漏れず きゅっきゅぽんの目も死んでおりましたが
今日は 少しだけ世界が違ってみえた
ネムミーが襲ってきても なんとかふりはらい
本屋さんがしまる前にはガッコを出ようと決め 区切りがつくと
いそいで本屋さんにやってきた
ドキドキドキ
ドキドキドキ・・・・・
・・・・・・あ
・・・・・あった!!
そう きゅっきゅぽんの作品が はじめて載った雑誌が
発売される日だったのだ
なんだか朝からドキドキしていたのよう
おそるおそる手に取り レジへ・・・・
レジのおにいさんが 「ビニールとりますか」と言って
びりびりっと手際よくやぶく様子をこれまたものすごくドキドキしながら見ていた
スーパーでテキトーな食材を買って帰る
ああ
いつもの帰り道がこんなに長いなんて・・・
帰って 食材を冷蔵庫に放り込み
手を洗ってうがいをして顔を洗って コンタクトレンズをはずして
鼻をかんで 電気膝掛けの上に正座して
そして・・・ 雑誌を前においた
・・・・ コワイ!! なんかひらけん!!
そのまましばらく静止してから ふと我に返り
最初のほうをそーーーーーーっとあけてみた
すると あだち充先生の 明快な画面が見えたので
またすぐに閉じた!!
・・・・・ ま・・・・
ますます ひらけん!!!!!!!
そのうちおなかがグウウといってきたので
棚から コーンフレークを取り出してきて 手を突っ込み
ばりばり食べる
そして 手を洗って もういちど 正座した
・・・・よし・・・・ ごくっ・・・・!!
そおっと そおっと 開いて ページをめくっていくと・・・
・・・・・あ
・・・・・・・・・・あった!!!!
あった・・・
あった、あった あった!! ほんとにあったアア!!!
ありました
う、、 うそじゃなかったようです
しんじられン・・・・!!
何回も なんかいも シンジラレン シンジラレン と言いながら
本の中に入った かつてこの部屋で作られた作品たちに再会した
ああ
シンジラレン、シンジラレン
そしてすぐに父コスギと母ごじらに電話して
シンジラレンを共有したのであった
父コスギはフロにはいっていたようで
「みたよ〜〜」という声がエコーがかっていた
今まで、 こういう賞をもらったりしたヒトビトは
どういう反応をしていたのか きゅっきゅぽんはとても気になっていた
ので
今回、 このように書いてみた
きゅっきゅぽんの場合は
こんなかんじだ! とってもよろこんだ!
そりゃあもう おおさわぎだよお
そして冷静になってくると
なんだかよくわからないはずかしさがこみ上げてきたので
きゅっきゅぽんのところはできるだけ開かないようにして
他のプロの方々の作品を読んだりするのでした
ずっとまえ
いっしょうけんめい描いて ものすごく自分ではうまくできたと
思って 原稿とともに自信過剰も一緒に送りつけた雑誌の賞があって
そんときも ものすごくドキドキしながら 買いにいったっけ
どこにもない自分の名前に 別の意味でシンジラレン・・・・と言い
ほんとに 印刷ミスじゃないかっておもった
アホである
しかしそんなことを少し思い出す
まだまだ スタート地点が遠くに見えてきたかもね・・・くらいなのだ
また 前にすすまないとあっとゆうまに忘れさられるキビシイ世界(な気がする)
ここでシミジミしとるくらいじゃあ なんとも救いがたいのだが
今日は ちょっとだけ ほわっとして寝よう
それから、きゅっきゅぽんが すごく幸せ者であることは
ムサビ日記を読んでくださっていた方が
応援してくださっていることである
本来なら、 名前も知らぬ、というか妙な名前の
どこのウマかタヌキの骨かわからないようなヤツの作品なんて読み飛ばされる
それなのに、 それなのに
買って読んでくださったとか、見てくださったとか
ああ、 なんてきゅっきゅぽんは 幸せものなんだろうと思った
目から、鼻から、 おなかもすいていたので口から、
顔中の穴という穴から 汁をたらしながら(汚っ!!)
あらためて 応援してくださっている方々に感謝を伝えます
ほんとうに ありがとう、 ありがとう
2012年12月12日 覚えやすいなあ
忘れるまでぜったいにわすれない
ほんわか記念日
きゅっきゅぽんは よひ名前 の巻
ムワアア 大々的にリンクがはられているっ!
ムワアアアアアア
なんだかいままで家の机のカタスミでちまちま描いていたものが
公になっていることが信じられず そしてなにやらハズカシイ・・・
エンターテイメント性ゼロな上に 少年らしさのない
タンスのかおりのしそうな作品ですが 大事に描いておりました
そしてコメントまでくださって
星の数の組織票作戦まで展開してくださって(ムサビ人はアングラ好き??)
きゅっきゅぽん なんも言えません
言えませんが
この機会に 少しだけ
・・・・・
しなじなを机に並べちゃいました
5日に表彰式をしていただいたのです
なんと・・・
あの くっさいノラネコ“きゅっきゅぽん”の名前が
こんなに華やかになるなんて・・・
じゃん
賞状とタテと受賞作収録本をいただきました
タテが なんとも・・・カッチョイイ!!
なぜなら
作品の一場面がスケルトンに刻印されているのです
きゅっきゅぽんの作品にはこれといった見せ場がなかったので
ジイサンが“むぐっ”とした顔の場面をつかっていただいたようです
オオオオ
まさか ジイサンがタテになるなんて
こちらは 部門ごとの収録本です
チラっ (ジジイ)
というわけで 表彰式のあと
きゅっきゅぽんはこれらを宝物のように
大事にだいじに持って帰ったのでありました
表彰式で なんときゅっきゅぽんはなぜか少年部門代表でスピーチを
したのであるが そこで きゅっきゅぽんにとある疑念が・・・
それは
「きゅっきゅぽん」
て ヘンな名前なのかなもしかして!?
ということだった!!!!!!
きゅっきゅぽんのスピーチ、予期せず うけてしまったのです
「・・・きゅっきゅぽんです」(ザワ)(ザワ)(ザワ・・・プ)
のひとことだけ!!! それだけっ!!
そおいえば 司会者の方がきゅっきゅぽんを紹介するとき
ちょっとだけ
声が小さかったようなきがせんでもないようなきがせんでもない気がする!!
そおいえば 手羽さんも
「なんでよりによって きゅっきゅぽん なんだよ」
って 言ってた気がするような気がする!!!
え!!! きゅっきゅぽんはもうこの名前に慣れすぎて
ようわからんくなっておりました!
日記メンバーは「きゅっきゅさん」とか「きゅっきゅ」とか
「きゅっきゅちゃん」とか
Johnさんとかは 「きゅっきゅぽんってミッ○ーマウスの歌に合わせて
歌えますねー!! いいですねー!!」
なんて言ってくれて なんか いいのかもって
思ってたじゃないかあああ
きゅっきゅぽん ほんきで イイカンジだって思ってしまったじゃ
ないかあああああああ
Johnのウソツキーーーーーーーーーッ
・・・・・・
というわけで 残念ながら
きゅっきゅぽんは
きゅっきゅぽんとして
生きていくことになるやもしれません・・・・・・
キョーレツにくっさいネコだったけれどなぜか人に愛されていたネコの
名前にあやかったと
そういうことに ・・・・・しておこう
表彰式ではキラキラと輝く美しい金屏風の前に立ったきゅっきゅぽんであったが
その翌日
トボトボとアトリエにやってきて
ギラギラとへんな輝きを放つニセモンの金箔を貼った
ボロボロパネルの前に立ち 昨日はなんだったのだろうかと
思うほどの 無惨な現実に 肩をおとすきゅっきゅぽんであった・・・・
ソツセイ・・・・・ 涙目
& 鼻血