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教育実習生きゅっきゅぽんがゆく パートファイヴ の巻
前回のつづき
きゅっきゅぽんの授業は「オリジナルキャラクターを作ろう!!」
となった
さて、教材は決定したがその先を考えていなかったきゅっきゅぽん!
「さっそく月曜日授業ヨロシクちゃん」
と言われ それは3日後!!
さあ どうなるきゅっきゅぽん!!
○○○
きゅっきゅぽんはトホーにくれた
今までクラゲのように担当の先生方の後ろをフヨフヨしていたが
突然3日後に授業らしいこと、いや 授業をしなければならなくなったのだ
(いや そもそも教育実習とはそういうものである)
はて、どうしよう
2時間でキーホルダーの形にもっていかなければならない
そこで作ったのが前回紹介したこのワークシートである
そう! 1時間でキャラクターを作って残りでキーホルダーにしていく!
しっかも これ 見づらいと思われるが
右半分は 目、鼻、口とその周辺のパーツを集めた
素材集になっているのである
自分から形を発想することが苦手な生徒は
ここから切り取って使ってヨシ!
モンタージュでも組み合わせ方によってかなりオリジナル性の高い
ものも作ることができる!!
というわけできゅっきゅぽんは必死こいて 使いやすいパターンの
パーツ素材を イマドキ 円テンプレートや楕円テンプレートを駆使して
ちまちまと描いたのである
足りないノウミソは熱意でカバーだ
また、キャラクターのテーマもある程度制限があったほうがよいと考え、
「自分の生まれた季節、または好きな季節のキャラクター」とした
きゅっきゅぽん、ノウミソをフル回転!!
ひとくちにキャラクターといってもいろいろあるので
速攻でアンケートをとり、生徒に身近なものを例に考えていくと
参考キャラたちは 3つのパターンでとらえると分かりやすいことが判明
その1
モノそのものに顔、手足などのパーツをくっつけてキャラ化しているものたち
・・・スマイリーマーク、スーモくん、わかさ生活のブルブルくん 等
その2
生き物がキャラになっているものたち
・・・ディ○ニーキャラクター、キティちゃん、ミッフィー、リラックマ、スヌーピー
等
その3
意外なものの組み合わせからなるキャラたち(このパターンが今の流行!)
・・・せんとくん(おぼうさん(?)+つの)、にしこくん(車輪(?)+タイツ足)、
石頭炭男くん※(石炭+男子学生)、ひこにゃん(ねこ+兜) など
※ローカルキャラ バカリズムデザインらしい・・・
おおおおお
この3パターンを紹介すれば なんとなく・・・・・
授業っぽい!!!!!!!
こういう形が見えてきたらしめたものである
さっそく資料を集め、黒板に掲示できるよう ウラにマグネットシートを
貼ってゆく・・・・
マグネット上のセロテープの空気をツメでコリコリ抜きながら
きゅっきゅぽんは
ああ・・・ 教育実習だなあ・・・・
と やっと実感したのであった
さて、いよいよ授業!!
準備は満タン 用意してきた資料を黒板にペタペタ貼りながら
説明していく
・・・・
生徒がこっち見ている!!
きゅっきゅぽんの説明に、耳を傾けている!!(ように見える!!)
そう思うととたんにドキドキした
あれ?今 なにしゃべってんだっけ・・・
と思うとヒヤリとする
しかし
この時、もう退団してしまったが コンミスとして
みんなの前であーじゃこーじゃしゃべるという経験が
きゅっきゅぽんを救ってくれたようである
あと 母校でやる強みとして方言バリバリでしゃべることができるので
とってもしゃべりやすいうえに すごみがあるようにきこえるらしい
生徒が途中で横やりを入れてもとにかくその上をいくデカイ声!!
こりゃあ 大切だった!!
声のデカイやつが発言権を得るのだっ!!
そう、あの嘉門達夫さんが言っていたもの!!
そのようにしてきゅっきゅぽんはなんとか無事
授業の導入を終えることができた
「さあ、作業をはじめてくださいっ!!」
こう言って 鼻息フガーッとドヤ顔をしかけたその時
それからが本当の修羅場であることを思い知ったのであった・・・・
それは
生徒からとんでくる想定外の質問の嵐
「せんせーっ 5月っち春ですかーっ夏ですかーっ」(夏だ!!)
「せんせーっ コレ見てーっ ワイルドだぜーっ」(ワイルドだねーっ)
「せんせーっ ハサミくれーっ」(目の前にあるだろう!!)
「せんせーっ バレーボールっち英語でどう書くんかーっ」(ビミョウだ・・実にビミョーだ!! カタカナじゃだめ?)
「せんせーっ 春に旬の魚はなんがあるんかーっ」(知らん!!)
キャーッ ワイワイワイワイガヤガヤ
せんせい、せんせい、 ああ きゅっきゅぽんを先生と慕ってくれて・・・
と 思う暇などない これらの発言が、同時に、そして永遠に続く
さらに 生徒の発想力は きゅっきゅぽんの想定を
ゆうに越えていたのである・・・
「せんせーっ エビっちこんなんよね!!」
おう、どれどれ・・・と 生徒が描いたモノをのぞいてみると、
なんだかエビとは似つかわしくないギザギザしたものが描かれている
「ン、 これはエビなのかな?」
すると生徒曰く
「は? どう見てもエビやん!! これがシッポでぇ〜 これがコロモ!!!」
エビはエビでも 調理済みのエビフライ
“ぎゃふん”
と現実で使う瞬間はここだ・・・ときゅっきゅぽんは思うのだった
きゅっきゅぽんの心配なんかどこふく風
彼らの本能エネルギーは 発想となって
きゅっきゅぽんの予想をはるかに超えていたのだった・・・・
きゅっきゅさま、こんにちは。
教育実習の余熱は、まだまだ冷めそうにないですねー。
中学生も、キャラクター考えるのはきっと楽しかったことでしょう。
キャラクターに3分類あるのは、そういえばそうですが、
言われるまで気付かなかったですよー。
五美管の、頭がヴァイオリンの男の子はなんていうキャラでしたか?
手元に、芸祭で買ったエコバッグありますよー。
投稿者 yukihaha : 2012年07月08日 17:44
>あと 母校でやる強みとして方言バリバリでしゃべることができるので
>とってもしゃべりやすいうえに すごみがあるようにきこえるらしい
なぜ、地方から来る人は方言を捨ててしまうんかな。
話はちょっと飛ぶが、わしの親父が三年前に死んでおふくろは生まれ故郷の関西に帰ったんだけど、電話が来ても、関西に行っておふくろと話しても、バリバリの関西弁で話すから何言ってんのかよく分かんないんだよ。
きゅっきゅが東京の人と結婚して家庭を持ったら、お子さんには九州弁で話した方がいいな。年取ったら自分の子供と意思疎通できなくなるぞ。
投稿者 音量子 : 2012年07月08日 22:07
> yukihahaさん
ありがとうございます!
あのキャラクターは名前はわからないんですが
弦楽器、管楽器、打楽器の3タイプがいました
タマビのデザイン科の女の子が考えてくれて
いまも使われているようです
やっぱり美大生の得意分野ですね!
>音量子さん
そうなんですか!
私が思うのは 方言はその場の環境で
出たり出なかったりするのかなあと思いました
私は実家では(多分)標準語ですが
地元の友人と話すときは方言になります!
だからコチラではあまり出ません
不思議ですねえ
父も 実家の長崎では言葉が変わります
人が話す言葉というのは
環境で コロコロ変えられるものなのかもしれませんねえ
投稿者 きゅっきゅぽん : 2012年07月13日 03:26