リアルな美大の日常を!
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2012年07月のアーカイブ
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教育実習生きゅっきゅぽんがゆく 最終回 の巻
実習についてたくさんのコメントありがとうございました!!
きゅっきゅぽんの方が感動させられてしまいました
嬉しかったです
ありがとうございました
査定授業が終わって、残りあと一日
実はきゅっきゅぽん
査定授業と平行して準備していたものがあった・・・・
様々な教科の先生方に囲まれていると
ふと 自分が美大生であることが特殊なように思えるときがある
いや、ムサビではべつにぱっとしない いち学生でも
なんだかそのような錯覚に いや、いや
特殊がいいってわけじゃあないんだけれどもなんだか・・・
つまり・・・・
なんというか・・・
美大生の武器で勝負せんとソンな気分になったりするのであります!!
ん
きゅっきゅぽんだけかもしれないが・・・
というわけできゅっきゅぽん
クラスのみんなの似顔絵を描きました・・・
似顔絵を描いちゃったムサビの実習生はいるんじゃないだろうか
感謝の気持ちと、あと
「みんなどんな顔するかしら?」というワクワクした想い
不思議なもので、3週間一緒に過ごすと
33名全員の似顔絵は想像で描けたものである
描いているときはその生徒の声がきこえる
声がきこえると似顔絵は似てくるから不思議である
最後のホームルームの後、先生が
「じゃあみんなで写真とろっか」ということになった
きゅっきゅぽんはそこで
「ちょっとまってください!! 実はネ・・・・」
と 例のブツを出し始めた!!!
むふふふ
出すぞ出すぞ じゃじゃじゃじゃん
しかしこのタイミングがまずかった!!!
実はネ・・・ みんなのにがお・・・
「ギャー みんなの顔!?」
きゅっきゅぽんはみんなの驚く顔が見たくって描いたというのも
あって この反応はとっても嬉しかったのだが、
少し、予想を超えていた
きゅっきゅぽんが教卓の上に
みんなの似顔絵をはりつけた模造紙をとりだすやいなや
決壊が崩れたように 生徒たちが席を立ち上がって
教卓の前につめかけた
ギャーーー!!
ギャーーーーーー!!
ギャーーーーーーーー!!
黒山の生徒だかりが教卓にできて
その山から 本来主役でもいいはずのきゅっきゅぽんはほっぽりだされた
そして むなしくカメラを持って
「先に写真とろうやあ・・・」
とつぶやく 先生に 申しわけありませんと謝るのだった・・・
そして みんなで写真を撮った
そして、絵が得意でよかったなあと思う瞬間
生徒の必殺
「せんせい ノートに なんか描いて」
これを言われたムサビ実習生もいるのではないかと思う
例のごとく タヌキネコやらボタヌキやら
きゅっきゅぽんの得意な
もっさり系キャラ(というかそれしか描けんからね!)を描くと
ものすっごく喜んでくれる
サインまでねだられる
マア・・きゅっきゅぽんの絵がかつてこんなに欲しがられたことが
あったかしらん・・・
きゅっきゅぽんがこんなに人気者だったときって・・・・
井の頭公園で大量にハトのエサを持っていたときぐらいだぞお・・・・・!!!
生徒たちは 去りゆく者にやさしい
同じきゅっきゅぽんでも プロの教師だったらこうはいかないのだ
けれども みんな ありがとう
きゅっきゅぽんにとって すごい経験でありました
実習を終えて
きゅっきゅぽんはほんとうにいろんなことを教えていただいた
先生や職員さんや生徒たちから・・・
この経験から得られる実りは想像以上に大きい
そしてきゅっきゅぽんが実習を通して何より大きかったこと それは
両親の職業を(少し)知れたことである
コメントをくださった方々も含めたくさんの方々に
感謝して 実習レポートを終わります
因みに 似顔絵は教室に飾ってあるらしい・・・
ウウウウ みんなありがとう!!(みてないと思うけれど!!)
教育実習生きゅっきゅぽんがゆく パートセブン の巻
前回の続き
ついに査定授業前の授業を終え、準備満タン!!
・・・なハズのきゅっきゅぽんであったが・・
授業はあえなく失敗
気落ちするももう査定授業は目前に!!
もう失敗はゆるされんっ
さあ もうやりきるしかないのだった!!
○○○○○○
それではきゅっきゅぽんの査定授業の様子を報告いたします!!
しかしこれらの準備は前回の授業前にも行っていたので
きゅっきゅぽんの授業ダイジェストとしてお送りいたします
さて
きゅっきゅぽんの授業テーマは「オリジナルキャラクターづくり」
そしてオリジナルキーホルダーに仕上げるのが最終目標である!
というわけで参考作品を作らねばならない
受験生時代はいい作品をつくらねばイワユル“参作”という
ポジションに抜擢されることなんかないのだが、センセイが作れば
なーんでも参作になっちゃう
ウレシイか
うれしくないぞっ!!
責任重大だ!!
夜中にコソコソと内職をする
ウン ウン こんなかんじでキャラクターを描いて・・
切り取って色紙の背景に貼る!!
これポイント!!
ほんとうはただ白い紙に描いてオワリなのだが
なんともあじけなく オリジナリティーにも欠けるので
いろんな色の背景を選択してはっつける方式を考えたのだ
こうすれば 短時間で
背景に色がつくし クオリティーもアップする!
キャラクターの名前を入れ
周りをシールやスパンコールで飾って完成!!
これらの行程を
分かりやすく順を追って説明し、
かつ 短時間ですまさねばならない!!
続いて準備したものは さきほどの色カード
ななんと
23色!!
びっみょーな色まである
100均にある「暖色・寒色」それぞれ11色入った色厚紙で
それをカードサイズに地道に裁断したものである
それを並べて
きゅっきゅぽんの独断と偏見で勝手に色に名前をつけて
並べてみたのである
たくさんの中から「チョイスする」という感覚は
バイキングのようで きゅっきゅぽんはわくわくする
それでこのようにしてみたのである
しっかも!!
この100均の紙は本当になんともいえん色
やもするとまったく見向きもされないようなジミーな色まで
入っているもんだから きゅっきゅぽんは考えた
くるしまぎれに
ちょっとおしゃれなネーミングにしてみた
名前だけで 「地味な色」が「繊細な色彩」に思えないだろうか
どうかなあどうかなあ
悩みつつもちょっと楽しいきゅっきゅぽんである
コチラもなんと100均のシール!!
ちょきちょき切って日本画でよく使う絵皿に入れてみると
なんだか宝石のようでわくわくする
とにかくチープさをわくわくに変えるために
きゅっきゅぽんは必死であった
そしてできたのが
素材バイキング
生徒のみんなはどんな反応してくれるかしら?
期待と不安
そして授業前にコッソリ撮影した
授業の板書である
○短時間で
○わかりやすく伝える
きゅっきゅぽんの抱えるこのふたつの問題!!
それを解決できる方法は
やはり、黒板上で実践しながら左から右に向かって順を追って進める
やることの流れを徹底的に示しておくのである
そして授業の最後にやることを一番右に時間とともに示しておく
これで もしきゅっきゅぽんがなにかをを言い忘れても
板書ががカンペになって助けてくれる!という
生徒もきゅっきゅぽんも助かるスバラシー作戦である
前回までの作業の確認をおこなう
キャラクターに色をつけた後、切り取って
背景の色紙に貼るのだ!! ということを実際に切り取ってある
TPシートで説明する
背景の色でイメージはどう変わるのか、
キャラクターの名前の文字デザインで伝わるイメージはどう変わるのか
その後は飾り付けよう!!
ということも流れの中でシッカリ説明
もう失敗はできん!!
短時間で、わかりやすく、かつおもしろく!!
これがきゅっきゅぽんが少ないノウミソをふりしぼって
ない技術を熱意でカバーしようとした結果であった
チャイムはなり、階段のむこうから生徒たちのざわめきがきこえてくる
きゅっきゅぽんは見えないねじりはちまきをデコにぎゅっとまいて
「さあいらっしゃい!!」と 気合いをいれるのであった!!
○○○
数時間後
校長室において開かれた反省会
担当の先生、授業を観に来てくださった先生、教頭先生、校長先生、そしてきゅっきゅぽんが シリが深くめりこむソファにすわり 指導を受ける場
それが反省会
そこで きゅっきゅぽんがいただいた言葉
「すばらしい授業でした
技術面ではいろいろあったかもしれないが、生徒がものすごく楽しそうでしたし
なによりきゅっきゅぽんさんの顔がいきいきしていました」
きゅっきゅぽん、実際 授業がどんなだったか
あんまり記憶になかった
嵐のようだったからである
けれど 前回と感覚は違っていた
たくさん考えただけに
「とにかく楽しんでもらおう」
という一貫した想いがずっとあった
その言葉をもらってはじめてきゅっきゅぽんは
それが伝わったのだと思い うれしさがこみあげてきたのだった
けれど、 きゅっきゅぽんがもっと嬉しかったこと
担当してきたクラスの生徒だったということもあり
生徒のみんながきゅっきゅぽんを助けてくれたことである
積極的に手を挙げて発言してくれたり
楽しい雰囲気にしてくれたり
職員室では「騒がしい学年」なんて言われていたのに
とってもいい雰囲気で授業をみに来られた先生方がクラスをほめていたこと
さらに 作品の続きをやりたい人は
放課後美術室にきてね〜 と言うと
全員
きてくれたのである
きゅっきゅぽんのほうが遅れてくると
「なんしよんか!! さっさとあけんかゴルァ!!」
と かわいいようなかわいくないような発言をしつつも
いっしょうけんめい作品を作ってくれた
素材バイキングを囲んで わいわい作業した
その放課後が きゅっきゅぽんはほんとうに
心から
うれしかったのだ
そうしてできた作品の一部を遠景ですがご紹介
クラスの担当の先生が
「授業以外で積極的にかかわった生徒が、授業を助けて、つくってくれるんですよ」
とおっしゃった
実習中は日誌に指導案、その他
生徒の生活ノートを見てコメントを書いたり、
自学自習ノートの点検をしたり 様々なデスクワークに追われていたが
「そんなのはあとだ! 生徒のところにいけ!!」
と言われていた理由がその時分かったのだった
生徒のことを見に行って
一番みられていたのはきゅっきゅぽんだったのかもしれない
うまくいかなくても 進むしかないのだというふんばりを
生徒たちのほうが知っていたのかもしれない
こうしてきゅっきゅぽんの査定授業は終わったのである
きゅっきゅぽんの、というよりも
みんなにつくってもらった査定授業が終わったのであった
教育実習生きゅっきゅぽんがゆく パートシックス の巻
前回の続き
さて 無事カロリングを終え、教育実習も終盤戦!!
日々、子どもたちに遊ばれながら ついに最初の授業を終えたきゅっきゅぽん
テーマは「オリジナルキャラクターづくり」
そしてオリジナルキーホルダーを作るのだ!!
そしていよいよ査定授業だ!!
今回は その査定授業と同じ内容の授業を
別のクラスで終えたところから始まります
○○○○○○
きゅっきゅぽんは肩で息をつきながら
散らばった素材や ハサミなどを片付けながら
目は遠くを見つめていた
数日かかって作り上げたTPシートや
準備してきた素材や材料の残骸が実にむなしく目にうつる
教室を掃除しながら 美術科の先生がポツリ
「これを査定でやっちゃあ・・・・・ どういうことかわかっちょうね」
きゅっきゅぽんは塩をかけたナメクジ以上に
シオシオな気分であった
そう
査定前の授業において
きゅっきゅぽんは 失敗をしてしまったのだった
時間が足りなかったのである
時間の足りなさは理解できたが
それを埋め合わせるきゅっきゅぽんの準備が不足だったのだろう
導入という 授業の最初の方の説明を長くしすぎたせいで
制作時間があまりとれなかったのである
作業自体 生徒は楽しんで作ってくれたようである
が
なにぶん時間がないのでかけあしもいいところ
中途半端な完成も多い中
件の生徒たちからの多岐にわたる質問攻撃の嵐のうちに
授業は幕をとじた
最後のまとめなんてできやーしない
査定では いくら作業がメインだといっても
キッチリとマトメをしなければならないのだ
それが、なんと
査定のリハーサルともいえる授業で犯した大失敗
不思議だ
失敗すると 前日まであれだけ素晴らしく見えた資料なんかが
ほんとうにそらぞらしく見える
次回はもっともっと作り込まなくちゃあいけないんだ
失敗をおそれるなとかいうけれど
失敗した授業だって
生徒たちにとっては 二度と返ってこない時間なのだ
失敗はゆるされない
きゅっきゅぽんはひっじょうにショボーンとなってしまったが
それをまた
「なんてことないやい」
というカオをしていかねば
手強い生徒たちの中で実習することはできんのである
それから数日
またいろんな先生方の授業見学などをさせていただく中で
とてもベテランの先生がきゅっきゅぽんに声をかけてくださった
きゅっきゅぽんは「前回の授業は時間が足りなくてダメダメでした・・・」
ということを話すと その先生からはこんな言葉がかえってきた
「そりゃあね あんた 先生方は技術はもっとるのはあたりまえよ
それは勝てんで当然たい
ただ、 経験がなくても わかくても たとえ教育実習生でも
プロの教師に勝てることがある
それは
“生徒のためになんかしちゃろうという熱意”
なんよ
これは 技術だけじゃどうにもならんからね」
その瞬間
きゅっきゅぽんのこころは少し軽くなった
きゅっきゅぽんに熱意がなかったわけじゃなかったからである
しかし 数日間 失敗によって気持ちは徐々に
小さくなっていた
けれど この言葉をもらってきゅっきゅぽんは思うのだった
次回、どんなことがおこっても熱意だけは忘れないようにしよう
気持ちのこもった授業なら、多少時間が足りなくっても
縮こまってまとまったもんよりずっといい!!
きゅっきゅぽんは何度もその先生にお礼を申し上げた
きゅっきゅぽんは単純である
言葉ひとつで気持ちが大きくなる
先生の言葉ってすごいと思った
その日の放課後、誰もいない担当クラスの教室を
きれいに掃除していたのは きゅっきゅぽんなのだった
======================================
このエントリには関係ないが
きゅっきゅぽんは 明日
生まれて初めて東京ディズニーリゾートへ行くことになった!!!
ヒャーーーー
どうしよおお
別府のラクテンチのあひるレースでキャーキャー言うような女が
あの はるかなる地へ足を踏み入れたらどうなるんかいのォ!!
嬉しくて実家に電話したら
「ついに我が一族からネズミの洗礼を受けるものが出るのだな・・・
一族から かの地へ行った者は後にも先にも
きゅっきゅぽん
おまえだけになるであろう・・・・」
と よくわからないがなんだかたいそう大げさなことを言われた
しかし
そのくらい
きゅっきゅぽんにとってすっごいことであった!!
本当に夢の国なのかなあ
電話ボックスの下にウォルトディズニーの遺体安置所があるってほんと!?
なんかもう想像できないなあ
対抗してUSJのサメの飾りでもつけていこうかなあ
というわけで きゅっきゅぽん 初体験してまいります!!
教育実習生きゅっきゅぽんがゆく の巻 番外編
きゅっきゅぽん風邪が治った一週間後
ジンマシーンにとりつかれてしまった
全身カイカイカイカイカイカイカイカイ
体に世界地図のような発疹ができて見事であったのだが
2日間いっこうにおさまる気配が無かったので病院にいったところ
どうも感染症(風邪)からくるじんましんであったらしい
まったくどうしょもなく往生際のわるい風邪であった
くっそぉ
というわけですっかり 実習レポートが途絶えてしまいました
さて、いよいよ査定授業レポート!!
・・・とその前に
番外編をお送りいたします
○○○
みなさん
カロリングというスポーツをご存知だろうか
カーリングではない
きわめて似たスポーツであるが “カロリング”である
実習中 きゅっきゅぽんは教頭先生に
「あーた、今度のPTAスポーツ交流会でらんね」
と言われ きゅっきゅぽんは何でも経験だと思い
出ますと言ったのだが、 そこで出てきたスポーツ名が
「カロリング」だったのである
「いやあ 初めてでも大丈夫だよ カロリングは
ほら こうやって スァーーーッと・・・」
と言いながら 教頭先生も校長先生も 右手を空につきだし
3秒間くらいストップし、恍惚のまなざしという 妙な光景が職員室で繰り広げられた
家で父コスギに 「カロリングをやることになったんだが・・・」
と言うと 目をギン!! とさせて
「がんばりなさい!!」
と言い 右手を空につきだし3秒間ストップし、恍惚のまなざしをするのであった
なんともあやしい動きのスポーツだな・・と思っていたが
なんともご丁寧に 日曜日本戦の前に練習があるというではないか
担当になっている先生方は生徒指導その他に忙殺されつつも
かたわらでカロリングの準備を進めていた
ガッコの先生の仕事は、多すぎる!!
両親の大変さは理解していたがこういうことまでやるのかと
思うとその大変さを実感する
さあ、奇妙なスポーツカロリング!!
参加者は体育館に集合し、スポーツウェアを着て準備運動!!
用意されている道具はカーリングのあのホウキがないバージョン
と思っていただけたらいい
的が床に何メートルか先にはっつけてあって
カラフルなストーンにはローラーがついていて
取ってを持ってニュンと押すと ゴロゴロ・・・と
気持ちよく等速直線運動をする
つまり右手を空に突き出す動きとはこのことだったのである
PTAの参加者も集まり
学校側からは 校長先生、教頭先生、養護の先生、
担当の先生、きゅっきゅぽんが参加
ルールは簡単に言うと 円形状の的めがけてストーンを押しだし
ストーンが止まったところの点数が高いチームが勝利
むろん 相手チームのストーンを押し出したりもできる
さっそくきゅっきゅぽんも!!
クラウチングスタートのように床にひざまづいて
ストーンを静かにニュン!と押し出す
ゴロゴロゴロゴロ・・・・・
きゅっきゅぽんは右手を突き出したまま ストーンの行く末を
恍惚のまなざしで見守る
複数のレーンがあり 同じように投球された複数のカラフルな
ストーンたちが ニョニョニョと床を移動していく様は
ゲームの中の生物のようにも思えてちょっとかわいい
きゅっきゅぽんのストーンは ゆっくりだが床を滑るようにすすみ
的をススススーっと通り過ぎていった
「あらまーざんねーん」
「いまの、計算しちょったんやろ? ワハハハハハ」
ワハハハハハハハハハ・・・・・・・・・
ワハハハ・・・・・・
生ぬるい保護者さんとの会話が展開される
これが PTAスポーツ交流っちゅうもんなんであった!!!
さて
本番当日!!
もう何度もこれらの行事を経験したことのあるだろう両親は
勝手知ったる様子で
「終わったら必ずベントーとお茶が配られる!!
んがしかし 午後から出かけるからベントーは遠慮しなさい!!
断るとカドがたつからうまくのりきれ!! それが大人じゃ!!」
と よくわからないアドバイスをくれ
体育館シューズとウェアを持ち 万全の体制できゅっきゅ選手出陣
町内の市民体育館に 町内の小中学校の参加者がどわっと集まる
日曜日にもこうして先生方は働いているのである
きゅっきゅぽんら ○中チームはいつの時代か
勢いで揃いのTシャツを作っていたらしく 背中に「○中」と書いた
なんとも体育館倉庫くさい赤いTシャツを着て挑む
全部で10チームほどあり、トーナメント戦で争うという形式である
これまた生ぬるい空気感の中試合は開始
なんてったて 「交流」が目的なんである
きゅっきゅぽんも練習のコツをいかして投球
ニューン ウゴッ わああああ
といった音があちこちで聞こえる
はっきり言ってこれはスポーツではない
大がかりな運だめしである
体を動かす要素と言えば ただ床に膝をついて
ストーンを押し出す
それだけである!!
それがPTAスポーツ交流会っちゅうものなのである
2時間後 1回戦で負けたきゅっきゅぽん○中チームは解散
家につくと ランニングを終えて本当の汗をかいた父コスギが
「どうやったね〜」と出迎えてくれ
静かにきゅっきゅぽんは
ベントーとお茶を差し出すのであった・・・・・
きゅっきゅぽんのスポーツウェアは汗 一滴ついていない
きゅっきゅぽん初めてのスポーツ大会であった・・・
教育実習生きゅっきゅぽんがゆく パートファイヴ の巻
前回のつづき
きゅっきゅぽんの授業は「オリジナルキャラクターを作ろう!!」
となった
さて、教材は決定したがその先を考えていなかったきゅっきゅぽん!
「さっそく月曜日授業ヨロシクちゃん」
と言われ それは3日後!!
さあ どうなるきゅっきゅぽん!!
○○○
きゅっきゅぽんはトホーにくれた
今までクラゲのように担当の先生方の後ろをフヨフヨしていたが
突然3日後に授業らしいこと、いや 授業をしなければならなくなったのだ
(いや そもそも教育実習とはそういうものである)
はて、どうしよう
2時間でキーホルダーの形にもっていかなければならない
そこで作ったのが前回紹介したこのワークシートである
そう! 1時間でキャラクターを作って残りでキーホルダーにしていく!
しっかも これ 見づらいと思われるが
右半分は 目、鼻、口とその周辺のパーツを集めた
素材集になっているのである
自分から形を発想することが苦手な生徒は
ここから切り取って使ってヨシ!
モンタージュでも組み合わせ方によってかなりオリジナル性の高い
ものも作ることができる!!
というわけできゅっきゅぽんは必死こいて 使いやすいパターンの
パーツ素材を イマドキ 円テンプレートや楕円テンプレートを駆使して
ちまちまと描いたのである
足りないノウミソは熱意でカバーだ
また、キャラクターのテーマもある程度制限があったほうがよいと考え、
「自分の生まれた季節、または好きな季節のキャラクター」とした
きゅっきゅぽん、ノウミソをフル回転!!
ひとくちにキャラクターといってもいろいろあるので
速攻でアンケートをとり、生徒に身近なものを例に考えていくと
参考キャラたちは 3つのパターンでとらえると分かりやすいことが判明
その1
モノそのものに顔、手足などのパーツをくっつけてキャラ化しているものたち
・・・スマイリーマーク、スーモくん、わかさ生活のブルブルくん 等
その2
生き物がキャラになっているものたち
・・・ディ○ニーキャラクター、キティちゃん、ミッフィー、リラックマ、スヌーピー
等
その3
意外なものの組み合わせからなるキャラたち(このパターンが今の流行!)
・・・せんとくん(おぼうさん(?)+つの)、にしこくん(車輪(?)+タイツ足)、
石頭炭男くん※(石炭+男子学生)、ひこにゃん(ねこ+兜) など
※ローカルキャラ バカリズムデザインらしい・・・
おおおおお
この3パターンを紹介すれば なんとなく・・・・・
授業っぽい!!!!!!!
こういう形が見えてきたらしめたものである
さっそく資料を集め、黒板に掲示できるよう ウラにマグネットシートを
貼ってゆく・・・・
マグネット上のセロテープの空気をツメでコリコリ抜きながら
きゅっきゅぽんは
ああ・・・ 教育実習だなあ・・・・
と やっと実感したのであった
さて、いよいよ授業!!
準備は満タン 用意してきた資料を黒板にペタペタ貼りながら
説明していく
・・・・
生徒がこっち見ている!!
きゅっきゅぽんの説明に、耳を傾けている!!(ように見える!!)
そう思うととたんにドキドキした
あれ?今 なにしゃべってんだっけ・・・
と思うとヒヤリとする
しかし
この時、もう退団してしまったが コンミスとして
みんなの前であーじゃこーじゃしゃべるという経験が
きゅっきゅぽんを救ってくれたようである
あと 母校でやる強みとして方言バリバリでしゃべることができるので
とってもしゃべりやすいうえに すごみがあるようにきこえるらしい
生徒が途中で横やりを入れてもとにかくその上をいくデカイ声!!
こりゃあ 大切だった!!
声のデカイやつが発言権を得るのだっ!!
そう、あの嘉門達夫さんが言っていたもの!!
そのようにしてきゅっきゅぽんはなんとか無事
授業の導入を終えることができた
「さあ、作業をはじめてくださいっ!!」
こう言って 鼻息フガーッとドヤ顔をしかけたその時
それからが本当の修羅場であることを思い知ったのであった・・・・
それは
生徒からとんでくる想定外の質問の嵐
「せんせーっ 5月っち春ですかーっ夏ですかーっ」(夏だ!!)
「せんせーっ コレ見てーっ ワイルドだぜーっ」(ワイルドだねーっ)
「せんせーっ ハサミくれーっ」(目の前にあるだろう!!)
「せんせーっ バレーボールっち英語でどう書くんかーっ」(ビミョウだ・・実にビミョーだ!! カタカナじゃだめ?)
「せんせーっ 春に旬の魚はなんがあるんかーっ」(知らん!!)
キャーッ ワイワイワイワイガヤガヤ
せんせい、せんせい、 ああ きゅっきゅぽんを先生と慕ってくれて・・・
と 思う暇などない これらの発言が、同時に、そして永遠に続く
さらに 生徒の発想力は きゅっきゅぽんの想定を
ゆうに越えていたのである・・・
「せんせーっ エビっちこんなんよね!!」
おう、どれどれ・・・と 生徒が描いたモノをのぞいてみると、
なんだかエビとは似つかわしくないギザギザしたものが描かれている
「ン、 これはエビなのかな?」
すると生徒曰く
「は? どう見てもエビやん!! これがシッポでぇ〜 これがコロモ!!!」
エビはエビでも 調理済みのエビフライ
“ぎゃふん”
と現実で使う瞬間はここだ・・・ときゅっきゅぽんは思うのだった
きゅっきゅぽんの心配なんかどこふく風
彼らの本能エネルギーは 発想となって
きゅっきゅぽんの予想をはるかに超えていたのだった・・・・
教育実習生きゅっきゅぽんがゆく パートフォー の巻
前回、風邪をひいてしまいましたというはじまりであったが
アレはのどからやってくる熱風邪であったらしい
のどが焼け付くように痛いときは高熱が出るのである
が!!!
きゅっきゅぽんは風邪っぴきマスターを自負していて(そん時は)
風邪のニオイを察知すると 即刻 パブ○ンをじゃらじゃらと飲んで事なきを
得るという戦法に打って出るのだが
・・・・・これがいけなかった!!!!
熱がでるのにも理由がある
体んなかのウイルスと戦うためである
本当は戦わなくちゃいけない熱風邪であるのに タイミング悪く
気休め風邪薬を飲んだために 出るはずの高熱が
ながーーーーーーーーい微熱に分散されたのである
というわけで ここ5日間 37.6度という微熱が
ズーーーーーーーーーーーーーーーっと
きゅっきゅぽんの体のなかでジブジブジブジブとくすぶっておったのだ
これがだるいのなんの! 寝込むには大げさ、
でもぼーーっと目も口も半開き状態でまったくもって集中力皆無の日々であった
くっそお
これならいっそ40度くらい一気に発熱して発酵でもすればよかったのに!!
本日 ようやくカラッと通常の体調がもどってきた!
教育実習後の一週間は泥のような人間であった
どうやら、実習後、似たような体調不良になった友人は多いことが判明
疲れというより、久しぶりのムサビタイムに体がリセットを欲していたようである
それくらい 学校という現場は 別世界であった
さて
教育実習リポート第四弾!!
「オリジナルキャラクター作り」をテーマに掲げたきゅっきゅぽん
指導案の草稿も通ってムフーと鼻息といきたいのだが
この課題
「さあオリジナルキャラクターを作ってみよう〜 イエーッ」
聞こえはいいが よくよく考えるととんでもなくむつかしい課題であることに
まもなく気がつく
まず、キャラクターといっても、
なにか好きなものを さあ 描いてみなさい!!
と言って生徒は描くだろうか
そりゃあ 美術や創作が好きな生徒はいいだろう
しかし ここにいるのは美術が好きな生徒ばかりではない
美術には無関心 または苦手、描けない ボウ人間が限界や!! という生徒もけっこう多い
そうでなくったて 美大生におきかえてみても
「なんでも好きなものを好きなかんじで 描いてみてちょー なんでもいんだよーっ」
と言われたら
困惑するを通り越してきゅっきゅぽんなら殺意を覚えるかもしんない
「自分が本当に好きなものがわかんねーから苦労しておるのじゃっ!!!!」
そう!! これは命題である
ゼロから自分のナニカを生み出すことがいかに困難な作業か、
美大生なら痛いほど知っている
これはこの課題でも同じことがいえるのである
つまり けっこうな手だてをうたないことには
成功の確率はきわめて低い 創造性の高い課題である
それからもうひとつ!!!
オリジナルキャラクターはできたとして!!
・・・それがどうなる?
だから? それで?
・・・つまりオチがつけにくいんである
(性格柄、オチをつけたがる)
なにか作品ができれば
わーッ 不思議な模様ができたねーっ
とか
ハンコができたねーっ
というふうに 盛り上がるし、生徒の達成感や満足度もチガウ
ただ、紙にキャラクターできたねー
よかったねー
では なーんだかきゅっきゅぽんとしても消化不良になりそうである
(ことに 後から気がついたのだ)
なんか 作品にしたいっ
キャラクターに関連してて しかも短時間でできて 満足度の高いヤツ!!!!
きゅっきゅぽんは 生徒たちにシリをたたかれながらも考えた!!
・・・が思いつかず 美術教師の母ごじらに相談
すると いい教材をもっているではないかーっ
「部活動生に遊ばせようと買っていたんだけど使ってなくて・・・」
というサンプルを見て きゅっきゅぽんはコブシをにぎる
これでいくぞっ!!
じゃん!!
(株式会社アーテックHPより)
これ、ワンタッチクリアキーホルダーといって
カードにイラストを描いて
このクリアホルダーに入れればキーホルダーになるってやつだ!!
つまりは完成品はこんなかんじに・・・・・!!!
(イラストはイメージです)
きゅっきゅぽんは歓喜
だって これで問題の
短時間と満足度は解決できるやんか!
と思ったんである
あとは 創作の手だてをどうするか である
きゅっきゅぽんはそれでも嬉々として学校へ行き、
担当の先生に これこれこれを作りますう〜!! と伝えた
先生は 「ま、いんじゃないの」と そこそこの反応で一言
「さっそく、来週の月曜日 一発目の授業 よろしくね」
月曜日・・・3日後・・・・
ワーーーーーーーーーーーーッ!!!!
その先をなんも考えていなかったきゅっきゅぽん先生、
出たとこ勝負 いきあたりばったりの実習
まだまだ波瀾万丈である
つづく