ムサビ日記 - きゅっきゅぽん -

東京はさむかったんだもの!!
（ただの不注意だと認めたくないのだ！）

そんなヨボヨボきゅっきゅぽんがキリリとしていた実習中を振り返って
一部をご紹介していきます

｢教育実習日誌｣

これはすべての実習生が書かなければならない日誌をいう名の
魔の文章地獄である

これには毎日の出来事や感想を列ね、担当の先生から指導を頂くのだが、
その量がけっこう多い

実習中なにがいちばんきつかったかと聞かれれば
もしかしたらこの日誌だと答えるかもしれない

（しっかもムサビの日誌は他大学より分厚いらしいぞ！）

だが!!　
終わってみると、ここに書き込んだ自分の文章には
けっこうな臨場感があって、これは終わってからでは書けない、
貴重な言葉と思えてきて

なんだかこのノートが愛おしく思えちゃったりするのである

これ、提出したら返ってこないんだろうか

ムサビよ!!　かえしておくれ〜っ

さてさて、そんな日誌の後ろにペタリンコと貼り付けた
きゅっきゅぽんの授業ワークシート

これである

今回、きゅっきゅぽんは第2学年を担当し
そこで2時間の授業をさせていただくことになった

本来は1時間だったのだが、担当の先生が
きゅっきゅぽんの指導案の草稿を見て　2時間にしてくださったのである

なんと!!　ただでさえ少ない美術に2時間!

きゅっきゅぽんのやりたいことを理解してくださったうれしさと感謝と
とんでもないプレッシャーが同時にのしかかってきた

そしてきゅっきゅぽんの授業の題材名とは！

“○中キャラクターデザイン開発所！〜オリジナルキャラクターをつくろう〜”

アリ？　キャラクターデザイン？

なんで？と思われる方もおられるかもしれない

きゅっきゅぽんは考えた・・・

めちゃくちゃ考えて　きゅっきゅぽんの一番好きな題材を、そして
一番受けてみたい授業はなんだろうと考え

考え！

考え!!

考えて!!!

最終的に!!!!

｢ゆるキャラがはやってるし〜｣

というなんとも安直な理由で決めた題材!!!

しかし　アイディアとは実にくだらんところから生まれたりする

そして　一歩足を踏み入れてみれば　とんでもなく
奥の深い世界でもあった!!

今回、きゅっきゅぽんの授業のキーマンとなるのはコチラ!!

まっくろタヌキのボタヌキちゃん

これから、このボタヌキちゃんといっしょに
めくるめく（？）キャラクターの世界へご案内!!

・・・できたかはわからないが

きゅっきゅぽんの授業紹介は続きます！

一部　男子から

｢オレからアドバイスをひとつやろう!!
牛乳を毎日1リットルのめ!!　理由はわかっちょうやろうき書かん!!｣

などとあった

コラーーーーーーーーーーーーッ!!!!

・・・が

3週間　きゅっきゅぽんは充実した実習を送らせていただきました

実際どんな授業だったかはまた報告いたしますが

査定授業では　担当クラスの生徒が盛り上げてくれたおかげで

楽しい雰囲気で授業が進められ　先生方になんと褒めていただけました

きゅっきゅぽんの授業がよいというより、3週間かかわった生徒たちが助けてくれたのである

作品のつづきをやりたい人は放課後美術室あけるよー
と言うと

ほとんどの生徒がやってきて　わいわい制作をしてくれたこと・・・・

ほんっとうに　きゅっきゅぽんは!!

うれしかった!!!!!!

オオオ!!

実習初日から　シリをたたかれたりスカートをまくられたり（女子から）

シリコン入れろと言われたり（男子から）　

給食のめっちゃおいしそーなデザートを
パンとすりかえられたり（もちろん奪い返した！）

まったく文字にするとひどい仕打ちのようだが

彼らはそうやってきゅっきゅぽんをかまってくれたのだ

最後の日には｢先生になったらぜったいこの学校にきーよ！｣と

まで言ってくれた

これは教育実習生という期間限定でしかも歳の近い先生であったという
ことから見えた教師という職業の美点なのだと思うが

きゅっきゅぽんはすっかり　酔いしれて

中学生かわいいなあ　

なーんて思ってしまっているのであった

実際　プロ教師になったらそう美点だけ見てはいられないんだろう

両親を見ているとよくわかる

しかしこの実習で　一番よかったのは

自分も経験した中学生という生き物を　
客観的に観察でき、おもしろいと思えたことである

中学生は人間のむき出しだと思った

純粋で、ずるがしこくてみえっぱりで優しくていやらしくて

楽しくて　嬉しくて　悲しくて　不安　

仲間たち、　一方で集団の中にある孤独

そしてどうにもとまらんキョーレツな異性への興味

オトナも持っている感情をもうほとんど持っていて
それを隠すすべを知らず　爆発したみたいにワーーーーーッとなってる

きゅっきゅぽんはそれを目の当たりにして

いいなあとも　いやだなあとも思わず

人間のむきだしだなーっ!!　と思ったのだった

きゅっきゅぽんはそういうのに興味があるらしい

教育実習は　ただの実習ではなかった

きゅっきゅぽんにとって大きな財産になった

お世話になった先生方、みんなに心から感謝しています

つづく

担当の先生も　おおらかに見守ってくださるので
きゅっきゅぽんは一生懸命　ワークシート、評価表、
提示資料に参考作品などなど

休みの間はそれらの制作に没頭し

本日　授業が始まる前に　誰もいない美術室で
コッソリ　黒板にマグネット付き資料をスムーズに
ペタリンコ!!　と貼る練習をしたり　スムーズにプリントを配る練習をしたり

もし誰かに見られていたら　ひっじょうにハズカシイ動きを
ひとり　美術室で行っていたのであった

そして・・・・

いざ　　授業!!

そう　　こういうとき　きゅっきゅぽんの中の

｢なんかウケたいっ｣

という　純粋のような不純のような　気持ちが
モワモワモワモワンと出てくるが

その気持ちがうまく伝わった瞬間は

ものすごく

ウレシイ!!!

いつも　はすに構えて不真面目ポジションを貫いているなあと思っていた生徒が
｢おもしろかったばい｣
と　さらっと言った瞬間のウレシさ!!!

よし、次はもっとわかりやすく説明できるように
がんばろう・・・　ときゅっきゅぽんは思うのであった

そう　きゅっきゅぽんは中学校時代

絵で賞やらなんやらをいただいて　調子に乗って
ここまでやってきたようなものである

なにかをやったときの周囲の好意的な反応がうれしくて
それを獲得しようと頑張ってきた

だから　中学時代　自分の中の何かを見つけ出して
認めてくれた先生の存在はとても大きいものである
また、　自分をキャラ起てしてくれる先生の存在もうれしかった

実習をさせていただいて

先生という立場よりも

むしろ　中学生であった自分が強く意識される気がするこの頃である

さて　明日は2クラスめ!!　

また　頑張ってまいります!!

オマケ

現代中学生用語

いちめん・・・一番のメンバー　　｢トップ｣とも言うらしい　仲良しグループのメンバーのこと
（らしい・・・・・）

実家に届いてみると　もうそれで安心してしまって

課題なんてどこかとおおおい出来事のような気がしてくるのは不思議であるぞ!!

さて！

そういうわけで本日きゅっきゅぽんは我が母校の中学校へ事前指導されに行ってきた！

学校というところは時間が素早く濃密に流れている

（ムサビも・・・学校なのだが・・・・）

そう　　きゅっきゅぽんは一応そういう学校を一通り経験してきた
ものといえるが　このムサビというナベの中で3年と少し
煮込まれたおかげで　すーっかり

ムサビタイムに煮染められたことを自覚している!!

つまり！

｢10時からです｣＝｢10時半からボチボチ☆｣

という公式が

なーんとなく　なーんとなく体のどこか深くに潜んでいることが
恐ろしくてたまらない

気がゆるんだときに不意に出てきたりしないか不安でたまらん

というわけで　ななんときゅっきゅぽんは
自分の中のムサビ病のリハビリとして　事前指導には
ものすんごくゆとりを持って行動したぞうっ

学校へは車で通勤するのであるが
ゆとりを持ちすぎて　約束の30分前も前についてしまった

イカン・・・・・

自宅から学校は車で10分であるのに
ちょいと畏れすぎた・・・・　

こういう計算ができず　極端になるのもムサビタイム病患者の特徴である

きゅっきゅぽんは駐車場に止めて車内で息を潜める
潜めつつ　学校の外観をながめまわす

キレイに並んだ自転車置き場と自転車にかかったヘルメットに
中学時代の思い出が重なる

しかしながら
ふりつける太陽　　サウナのような車内

せっかく着たねこかぶりのスーツに汗がじんわりしみわたる

まだあと20分・・・・・

来校者か　

次々に車が入ってくるのだが　

ずーっと　車内いる女は実にあやしいだろうと思い　きゅっきゅぽんは
たまに見えないように上半身を前屈して　隠れる

車が去ったと思ったら　また戻る

車がきたら　またかがむ

ふと　

｢ワタシはいったい何をやっているのだろう・・・・｣

という疑念がわいてくる

教育実習に来て　スーツを着てなぜ車内でかくれんぼしなければ
いけないのだろうか

母校の駐車場で　頭を出したりひっこめたりしながら
なんともいえないキモチになるのであった

そして　ついに約束の5分前!!!

プハーッ　　ときゅっきゅぽんは　やっと車外へ!!!

コーツコーツ　と軽快に職員室へ向かい

｢どうぞよろしくお願いいたします（キリｯ）｣

と　さわやかに挨拶する

そのさわやかさからは　5分前のあの状態など微塵も感じられないだろう

ここらへんが　きゅっきゅぽんｾﾝｾｲの得意技なのであった・・・・