リアルな美大の日常を!
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美大パネルヒエラルキーをめぐる考察 の巻
これは意外と 盲点なポイントであるかもしれないと
思ったのだが
日本画の作品は(だいたいは)パネルにたっかい紙を水張りして
作品を描いていく
このパネル事情がどんなんか盲点すぎて気がつかなかったが
これも美大の日常であるので書いてみよう
まず この紙をはる土台である木パネルには2種類ある
バブリーなパネルと
そうではないパネルである
そうではないパネルには 前回の使い回し、ゴミストックヤードからの
ひろいもの等の他に ドイヒーなパネルというのが存在する
これは後ほど述べる
まず バブリーなパネルとは文字通り
バブリーな感じのするパネル
平たく言えば 画材店での購入パネルである
なぜ、バブリーかというと やはり購入するパネルは
高価だからである
100号で8000円以上するんである
これに また畳一畳くらいで5000円の紙
(100号ではもうひとまわり大きい紙、これまた1万円近い)
をはるのだから
日本画を描くときに 絵の具の値段でピャーッ という以前に
なんも描いていないまっさらな画面にピャーッなのであり
誠に残念ながら 現在のきゅっきゅぽんのような立場の人間がその画面に
一筆いれるやいなや その価値 大暴落なのである
誠に遺憾である
そお
これに対して バブリーでないパネルというのは
自分で木材屋に行って材料をそろえて作るパネルのことで
ななんと そのお値段はバブリーなやつに比べれば3分の1程度で
すむのである
すごい!!
従って 課題が与えられるやいなや、紙に描こうと企む学生たちは
まずこの決断にせまられる
つまり 金にモノをいわせて 立派なバブリーを購入して
即 制作をはじめるか
すぐに制作には取りかかれないが 労力で安く仕上げた自作パネルを
作り ちょいと不格好な部分に目をつぶりつつ けなげに制作に入るか
その決断は エスキースのアイディアのできぐあいと期限と
自分の体力と経済面ととにかく様々な問題の中で 下されていくものである
だがここはやはり学生
金にモノを言わせるよりは労力を美徳とする感があるようで
うしろめたくも購入を選択したものは ひとこと
「買っちゃった☆(てへぺろ)」
と振る舞うケースが多いようだ
さて、
これ以外に
先に紹介した ドイヒーなパネルというのがあると書いたが
これはどんなんか
それは
きゅっきゅぽんが制作したパネルのことである
ガーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!
きゅっきゅぽんは恥ずかしながら自分ではけっこう器用な人間だと
思っていたのだが、鉛筆がうまく削れないあたりから やや不安はあった
きゅっきゅぽんの場合
のこぎりがまっすぐひけないとか インパクトがうまくもてないとか
そんなレベルではない
そんな甘くないぞ!!
なんと
木材屋でうまく注文が通ったことが1回もないレベルだ!!!
とんでもないだろう
つまりは 木材屋でカットをお願いするが
帰ってきて組み立ててみると どうも数センチ(ミリではない)誤差があったりで
結局自分で のこぎりでコリコリ調整しているという プロのカットも
意味なしの状態なんである
さらに 完成したパネルがおっそろしく貧弱なんである
前回、制作をしているときに おろ?
床においたパネルの画面がユリカゴのようにゆれているな?
と思ったら
ななんと 紙の緊張にパネルが負けて まるで
熱いお好み焼きの上のかつぶしのように
徐々にパネルがそりあがってきているではないか!!!!
南無三!!!! きゅっきゅぽんの作品は平面作品にあるまじき!!!
これはもう3D じゃ!!!
と思ったほどである
結局 それは 描いている途中でもう一度水張りしなおすという
異例の展開を見せた
これが パネル界において最底辺に位置するきゅっきゅぽんの
ドイヒーなパネルの物語である
今回も制作したのだが、今度は制作の途中でベニヤ板に足をひっかけ
重要な角ッコをへし折るという んもう パネルになる前から
問題大ありなのだが
無事に作品は完成するのだろうか
ちなみに 前回のひん曲がりパネル作品は
5月頭から始まる12号館下の日本画学科展示にて
さらされる予定である
(こう書くと来てくれそうだ)
さあ!! だれか!!
きゅっきゅぽんに家を建ててほしいものはおりませんか!?
おりませんか
きゅきゅさんへ
こんちは(^_^)/
日本画とは、
まるで、絵を描くと言うよりは、大工仕事のようでもあるんですね。
彫刻家は、土木?
金工は、鍛冶屋?
美大のイメージが、(^_^;)
それから、制作には、とてもお金がかかるんですね。
MAU出版で、学生さんの作品オークションが、はじまるとか。
きゅっきゅさんも出品されては、いかがですか。 (*^^*)
butapoppoでした。
投稿者 butapoppo : 2012年04月21日 09:27
>butapoppoさん
そうなんです!
ムサビ出版局での企画、
イラストで去年のサバオを使ってくださいました
きゅっきゅぽんも参加したくて鼻息ぼふぼふだったのですが
ちょうど 教育実習とかさなってしまいました
会場には行ってみたいと思います!
投稿者 きゅっきゅぽん : 2012年04月30日 01:31