リアルな美大の日常を!
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2012年04月のアーカイブ
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日本画学科の精神性をめぐる考察
ムサビ日記新メンバーのみなさま こんにちは
どうぞよろしくお願いいたします
古株 きゅっきゅぽんでごぜえます ふぉっふぉっふぉ
はやいなあ きゅっきゅぽんついこの間
よろしくおねがいしMAUと言っていたのになあ
そんなこんなで ここ最近 きゅっきゅぽんはミッチリな一週間を
送っておりました
というのも
来る5月1日火曜日から ムサビ12号館地下にて
日本画学科学部4年生と院生の展示が始まるからである
http://mauseethrough.web.fc2.com/
なーんもない展示室に1からパネルを立て
ベニヤをはり それをまっしろなペンキでコツコツ塗って壁を作るという
ところからの準備で 朝から晩まで作業
それなのにっ
課題は100号程度をGW明けまでに仕上げてね☆
ちなみにGWはアトリエ開かないよ☆
さらに 講評前に 12下の公開講評あるよ☆ よろぴく
というここにきてスッサマズィー状況に追い込まれているのが
現在の日本画学生たちなんである
はぎゃーーーーーっ!!!
とさけびたいところだが さけんでいるのはきゅっきゅぽんだけで
みな もくもくと作業をしている
きゅっきゅぽんなんぞは もう
徹夜だかなんだかわけのわからん時間に寝て
朝食なんだか昼食なんだかわけのわからん時間に食べ
誠に だらしない生活に陥ってしまっている
きゅっきゅぽんはこれを一度かいておきたかったのだが
きゅっきゅぽんが属する現在の日本画のクラスの人間は
“人間力”が高い人が多い気がする
いや もしくはきゅっきゅぽんが愚劣なのかもしれんが
それを抜きにしても こんな集団に今まで出会ったことがないと思うほどである
まず こういう集団作業において かならずや数人
仕事をしない人間がでてきたりするのだが それが
ない
簡単に書いているが これがいかにすごいことか
一年生の時から思っていたが クロッキーの準備をするにしても
模擬店の準備をするにしても
誰からともなく さささーっと 準備をはじめ
片付けをし、仕事がない人は掃除道具をさがしてきて掃除を始める
来ていない人のぶんまできちっと作業をしてあげるが
決しておしつけがましいのではなく 自然と、そうするのがあたりまえ
といった空気があるのだ
へたすりゃきゅっきゅぽんが一番 ナマケモノなんじゃないか!?と思う
寝坊はするし 遅刻はするし
まったくもって 最低きわまりないのであるが
この集団の中にいると その愚鈍さが際だってしまうため
自然ときゅっきゅぽんも 「ちゃんとせなっ」 という気持ちになる
ちゃんとせなっ ちゃんとせなっッ!!!
と 頑張って 朝から作業をして 夕方にいったん終了、
その後 アトリエにて制作、 夜遅くに自転車でシャコシャコ家路について
おうちでまた 別の制作 気がつけば 外はウスラ明るく
ちょびっと寝て また作業に向かい 描いて 家路・・・
と ここまできたときに ついにきゅっきゅぽんは電池が切れた
夜8時頃帰ってきた時から 記憶がない
しかし 時計はまだ8時をさしているぞ 「?」
頭はスッキリしていた
つまりは 夜型が一周して 朝型になっていたのである
アッパレ!!
きゅっきゅぽんは嬉々として
正真正銘の “朝食”を食べて 集合時間にきちっと学校へ向かったのであった
皮肉にもきゅっきゅぽんは この展示準備によって
健康的で 立派な人間に矯正されつつあるのだった・・・・
たはは・・・
美大パネルヒエラルキーをめぐる考察 の巻
これは意外と 盲点なポイントであるかもしれないと
思ったのだが
日本画の作品は(だいたいは)パネルにたっかい紙を水張りして
作品を描いていく
このパネル事情がどんなんか盲点すぎて気がつかなかったが
これも美大の日常であるので書いてみよう
まず この紙をはる土台である木パネルには2種類ある
バブリーなパネルと
そうではないパネルである
そうではないパネルには 前回の使い回し、ゴミストックヤードからの
ひろいもの等の他に ドイヒーなパネルというのが存在する
これは後ほど述べる
まず バブリーなパネルとは文字通り
バブリーな感じのするパネル
平たく言えば 画材店での購入パネルである
なぜ、バブリーかというと やはり購入するパネルは
高価だからである
100号で8000円以上するんである
これに また畳一畳くらいで5000円の紙
(100号ではもうひとまわり大きい紙、これまた1万円近い)
をはるのだから
日本画を描くときに 絵の具の値段でピャーッ という以前に
なんも描いていないまっさらな画面にピャーッなのであり
誠に残念ながら 現在のきゅっきゅぽんのような立場の人間がその画面に
一筆いれるやいなや その価値 大暴落なのである
誠に遺憾である
そお
これに対して バブリーでないパネルというのは
自分で木材屋に行って材料をそろえて作るパネルのことで
ななんと そのお値段はバブリーなやつに比べれば3分の1程度で
すむのである
すごい!!
従って 課題が与えられるやいなや、紙に描こうと企む学生たちは
まずこの決断にせまられる
つまり 金にモノをいわせて 立派なバブリーを購入して
即 制作をはじめるか
すぐに制作には取りかかれないが 労力で安く仕上げた自作パネルを
作り ちょいと不格好な部分に目をつぶりつつ けなげに制作に入るか
その決断は エスキースのアイディアのできぐあいと期限と
自分の体力と経済面ととにかく様々な問題の中で 下されていくものである
だがここはやはり学生
金にモノを言わせるよりは労力を美徳とする感があるようで
うしろめたくも購入を選択したものは ひとこと
「買っちゃった☆(てへぺろ)」
と振る舞うケースが多いようだ
さて、
これ以外に
先に紹介した ドイヒーなパネルというのがあると書いたが
これはどんなんか
それは
きゅっきゅぽんが制作したパネルのことである
ガーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!
きゅっきゅぽんは恥ずかしながら自分ではけっこう器用な人間だと
思っていたのだが、鉛筆がうまく削れないあたりから やや不安はあった
きゅっきゅぽんの場合
のこぎりがまっすぐひけないとか インパクトがうまくもてないとか
そんなレベルではない
そんな甘くないぞ!!
なんと
木材屋でうまく注文が通ったことが1回もないレベルだ!!!
とんでもないだろう
つまりは 木材屋でカットをお願いするが
帰ってきて組み立ててみると どうも数センチ(ミリではない)誤差があったりで
結局自分で のこぎりでコリコリ調整しているという プロのカットも
意味なしの状態なんである
さらに 完成したパネルがおっそろしく貧弱なんである
前回、制作をしているときに おろ?
床においたパネルの画面がユリカゴのようにゆれているな?
と思ったら
ななんと 紙の緊張にパネルが負けて まるで
熱いお好み焼きの上のかつぶしのように
徐々にパネルがそりあがってきているではないか!!!!
南無三!!!! きゅっきゅぽんの作品は平面作品にあるまじき!!!
これはもう3D じゃ!!!
と思ったほどである
結局 それは 描いている途中でもう一度水張りしなおすという
異例の展開を見せた
これが パネル界において最底辺に位置するきゅっきゅぽんの
ドイヒーなパネルの物語である
今回も制作したのだが、今度は制作の途中でベニヤ板に足をひっかけ
重要な角ッコをへし折るという んもう パネルになる前から
問題大ありなのだが
無事に作品は完成するのだろうか
ちなみに 前回のひん曲がりパネル作品は
5月頭から始まる12号館下の日本画学科展示にて
さらされる予定である
(こう書くと来てくれそうだ)
さあ!! だれか!!
きゅっきゅぽんに家を建ててほしいものはおりませんか!?
おりませんか
きゅっきゅぽんはなぜ片付けたくなったんだろうの巻
なぜきゅっきゅぽんは突然 部屋を片付けたくなったのか
それには自覚できる感覚が2つほどあった
ひとつは もうムサビ生活も残り一年、 ウツクシー部屋で大切に毎日を
送りたいっ
という非常に健全な想いと もうひとつは
今まで 大学生活の3分の2は占めていたゴビカンでの活動に一区切りつけたことで
なんだかその3分の2ぶんがマッサラになり
気持ちがまるで「新入生」のような
気分で ひっじょーにフレッシュ!!
入学当初のワクワクが蘇り、それならば部屋も
入学当初のようにしたいぞっ
と これまたすこぶる健全な想い
この2つが 新生活ムード漂うこの時期にドカンとやってきたので
父がフラリと貸してくれたこんまり本で化学反応をおこしてしまった と考えられる
そう!!
ひとり暮らしを始めた3年前は やることなすこと すべてにわくわくしていたのだ
このわくわく
残念ながら しばらくすると 消えてしまうことが多い
やはり だんだんといろんなことが当たり前いなってゆくのと
日々の制作や課題やイベントでイッパイイッパイになるからである
こと一年生の場合
きゅっきゅぽんは まず履修登録のシステムで入学早々挫折し
環境に慣れるのに必死、生活するのに必死、レポートなんかが8本あって
しかもデザインの課題提出の時期と一緒にやってきてンモー
鼻からイチゴ牛乳状態であった
そんでもって ちょいと慣れてくると今度はすばらしき中だるみモード
寝坊が多くなるのもこの時期からである
自分の力ではどーしょもないこともあったり
落ち込んで 嘉門達夫の歌さえきこえない時もあったが
なーんかこの片付け祭りによってきゅっきゅぽんはアホみたいだが
「新入生なんですぅ」という気分なのだ
そう
本当の新入生と いろいろやらかしてきたくせに新入生気分でいる4年の女
みなさん
本当の若さとフレッシュさでは新入生に勝るモノはありませんが
最も強くてたちが悪いのは後者でありますぞ!!
だからナニっちゅうわけでもないのだが
それくらい きゅっきゅぽんは鼻息フンガーであるということである
ということで 鼻息の勢いで きゅっきゅぽんは今回は
デッカイ絵を制作してみようかな
実は卒制を控えているのに100号程度を描いたことがない・・・ それも部屋に入らないという理由である)
という気分になって
早速 パネルを買いに!!(片付け騒動で時間を食ったので今回は購入!!)
世界堂 「売り切れで 入荷未定です」
本店 「おとどけできるのは今週末です」
しかたなく材木屋 「アー ゴシチ版は今もうないねえ 明日入荷かな・・・」
ガーーーーーン・・・・・
デバナをくじかれるとはまさにこういうことである
というより 新入生気分にひたったせいで 皮肉にもみんなより
スタートが遅れたのであった
1人で騒いでいただけで普通に世の中は動き続けていただけであった
は、 は、 は、・・・・
鼻から牛乳〜
きゅっきゅぽんの挑戦!(ワンルーム限定) その後 の巻
みなさん
きゅっきゅぽんは 一週間ほど前に 父から借りた
こんまりさんの片付けの本を読んで 簡単に影響を受け
その日から さっそくタンスの中身を引っ張り出したわけであるが
一週間たった現在
その本には もう興味ありませんぞ
この記事を書いているきゅっきゅぽんの背後に広がる風景を
お見せできないのが誠に残念である
きちんと並んだ本
すとんと気持ちよさそうにかかった服たち
アクリルケースに並んだ美しき小物たちは
お店のショウケースのようである
そう
きゅっきゅぽんは
片付け祭りを見事に完了したのである!!
もうすんでしまって 部屋はキレイになったのでもう片付けの本に興味は
なくなってしまったんである
なんとっ
なんとすがすがしいことか!!
もう 重なる過去の作品の中から掃除機を引っ張り出したり
クロゼットの上に積んだ段ボール類の端っこがクロゼットを
開けるたびに挟まってくるから 1回1回ジャンプしてはしっこを
はじいてからドアを閉めたり
電子レンジを開けるたびに 落ちてくる有明のりをキャッチしたり
がらくたボックスと称した ほぼゴミ寸前のモノの中に手を突っ込んで
モノを探しているときに 中にあった鉛筆の大群の攻撃に ウギャーッとなったり
しなくて よくなった!!!!!!
すごいぞ!! これはすごいっ!!!
いいですか みなさん
これを書いたら きゅっきゅぽんがいかにだらしない人間かを
さらすかのようで 実に じつに 勇気がいるんだが
言いますよ
きゅっきゅぽんは この一週間で きゅっきゅ城から・・・・・
45リットルのゴミ袋 19袋
でました
(!!!!!!!!!!!)
いやですねあのですね、 これは衣類、本、書類もあわせて、
そして 過去に制作した駄作や工作 あと作品を梱包してたプチプチとかねっ
でっかいクロッキー帳とかねっ
そういうのっ 含めてだからねっ!!! そんなゴミ屋敷じゃなかったんですよお!
いや ゴミもいっぱいありましたがねっ
そんで いまきゅっきゅぽんの部屋には
いままで無かった(本来はあった)床が顔を出し
頑張れば部屋で 反復横跳びの練習ができるほどである
まさに スッキリ
深呼吸したくなっちゃう城へと生まれ変わったのである!!!
本にもあったが 片付けをしていく中で 自分自身がよくわかるとあるが
この片付けによって きゅっきゅぽんが改めて自分自身に感じたことは
「もったいないからあとにとっとく」根っからの貧乏性人間であるということだった
あとにとっといて だめになったものをきゅっきゅぽんは
この片付けで何度も目にした
これはモノに限ったことではなく なーんとなくきゅっきゅぽんの
思考全体に巣くっているようで たとえばムサビ日記ならば
このネタ いいかんじ!! いつ書こ まだ書かんとこ
と 「とって」いるうちに ネタも生ものであるようで 旬をすぎると
もう 書く気を失ったり 書いても新鮮みがなかったり
つまりは きゅっきゅぽんの場合はこれから
「仕入れたものはすぐ使う やりたい時にすぐやる」
という精神を取り入れた方がいいのではないかという結論に至った
何事にも“ストックがない”という状態に不安を抱きやすいのだが、
ストックも なくなったらなくなったでなんとかなる、むしろ
新しい何かが入ってくるという気構えでいると なんだか心がかるーくなるではないか!
ムハー すんばらしい!!
これから今ここにあるモノを大切にしていこうと思えるとは
もう きゅっきゅぽんも こんまりすとの仲間入り
なんも疑ってかかることなくこんなに簡単に影響を受けちゃうのは
危険な場合もあるが 今回は 事実 部屋がきれいになったのだから 万々歳!!!
さて 今はいいがこれからどうなっていくのか
その後のようすや気がついたこと等
気まぐれにお伝えいたします
ときめく画材を入れたカゴを机の横に置いて
ゴハンを食べるときに 口が開いたままのヒジキフリカケをうっかりカゴの中に落下
羽根ボウキにからまったヒジキたちを掃除機でかりかりと吸い取りながら
この状態のキープに若干の不安を覚えるきゅっきゅぽんであった・・・・
きゅっきゅぽんの新たなる挑戦!!(ワンルーム限定)の巻
新学期が始まって沈黙を続けている間に
手羽さんからのお題の旬にのりおくれたきゅっきゅぽんであります
ウーム ほとんど書き尽くされてしまった
そうである ムサビは隅々まですばらしいっ
だから 新入生のみなさん
頑張ってね
・・・・
なーんとも 先輩としていかん感じであるなあ
きゅっきゅぽんも ナナント うかうかしているうちに4年生であるっ
ウハーっ
しかし
きゅっきゅぽんは ここ最近 もうすでにして
新たに始めたことがある
沈黙していたわけではない
それによって パソコンの近くまで来ることが困難であったからである
さあ きゅっきゅぽんが始めたこととはっ!?
「お部屋の片付け」 であるっ
ナンジャー! 地味やなー、つまんないことを大げさに書くなよ、
と思ったそこのあなた
ふふふ
この 片付けはただの片付けではないぞ
ボタン一個、ヘアピン一本に至るまで
すべてのものを 「ときめき」 で判断して残していくという
片付けコンサルタントこんまりさんこと 近藤麻理恵さんの
「人生がときめく片付けの魔法」による 片付けなんであるぞ ほほほほ
この方はこの本が爆発的に売れてメディアにも多く登場して
いるらしいので ご存知の方も多いかもしれない
きゅっきゅぽんも ちらとは知っていたけれど
この本を読んで こんまりさんを知ったのはホンの5日前である
なぜ 今 このような経緯になったかをざっと
いや ビミョウに詳しく説明すると
去年の暮れ きゅっきゅぽんが帰省したときに
我が父 コスギっぽんが おもむろに 自分の部屋のクロゼットを開け放ち
「ごらん!! これが片付けの魔法だよ!」
と 目を輝かせて言うので見てみると たしかに 以前よりスッキリ、
あらゆるものが整理整頓されているではないか
コスギは せっせと車を磨いたり
高圧洗浄機で壁を磨いたり
家族全員の靴をせっせと磨いたりするくらい
昔からマメなオヤジであった
それが ついに 部屋を改革し
50すぎのオヤジがついに外出先でアロマまで選び始めたのである!!
きゅっきゅぽんが 「最近持ってるタイツ 全部穴あいてるんだよお」
と 言う隣で コスギは
「そうそう、最近マンダリンが気になるんだよねえ・・・」
などと言っているのだ!!
23の娘と50過ぎのオヤジの発言だが
セリフが明らかに逆ではないだろうか!?
そんな マメオヤジが 部屋の改革を始めたきっかけが この
「人生がときめく 片付けの魔法」という こんまりさんの
ベストセラー本であるらしく 面白かったーと言っていた
普段からだらしないきゅっきゅぽんは別段興味はなく
おお ときめいとるのか よかったね
で 終わっていたのだが
ある時 洗濯物のたたみ方で こうするとキレイにたためると
コスギから 教えられ やってみると たしかにピタっときまって気持ちよい
それで ヘー ちょっと面白い
とおもったのだが まあ それだけであった
だいたい人生がときめくなんて ほんの少しうさんくささも
漂っているし いまさらだらしないのをとがめられるのはごめんだぜ
とも思っていたりした
コスギがその本を貸してくれたので まあ どんなんだろと
新幹線の中で読んでみることにした
東京駅についた時には
きゅっきゅぽんは 鼻息荒く 目を輝かせ
自己を啓発されまくっていた
帰宅するやいなや タンスを引っ張り出し
きゅっきゅぽんの 大改革が始まり 現在に至るのであった・・・
現在 改革中で引っ越ししないのに引っ越し状態である
さて、 きゅっきゅぽんはこの片付け祭りが成功するのか、
また ここで報告いたします
電話の向こうでは 50過ぎのオヤジが
「そう、ときめく・・・ときめくものを選ぶんだよー」 と叫ぶのであった・・・・・
(この記事では こんまりさんの本が 本当に読んだ人を変えるかのように
書いているが、本との出会いはタイミングや相性がある
コスギやきゅっきゅぽんがこのようにすぐに影響されるのも庶民ゆえであろうし
父であるコスギがやることは きゅっきゅぽんもやってみたいという性格も反映されている
従って この本が必ずしも誰にでも役に立つものでもないと思われる
・・・が
興味がある方は 探してみるといいかもしれない)
ムサビ日記新年度のいちぺーじ の巻
春が やってきました
だからといって
きゅっきゅぽんがなにやら新しくなって なにかをやりはじめるわけではないが
春は
なんだか 今までの アレやコレが帳消しになって
新しいノートに文字を書くときのような気分がある
だから 新鮮さと緊張で満ちている
ムサビ日記を卒業されたみなさま おつかれさまでしたとともに
出会いに 感謝いたします
ありがとうございました
この春 きゅっきゅぽんは自分のつくりたい作品をつくるという
美大生の鏡のような目標を掲げ
大好きなゴビカンを退団し また つくりたい作品などとかっこつけたものの
さっそく壁にドカーンとぶつかり
現在も 模索中でありますが
春です
なにもかもチャラにして 新しいノートにするぞっ
とコブシをつきだしたところ さっそく棚から古いノートが出てきた
浪人時代の 日記である
ム・・・・
ムサビ日記とはかなりテンションの異なる暗黒の日記が出てきた・・・
春に・・・・
開いてみると 驚く
日記の始まりが 日記を発見したその日と同じ日付である
日記というか
「今日はモリ夫(モリエール)」
「野外スケッチ!!」
「着彩 ユリの開く瞬間に立ち会う」
と 絵の記録のようなものである
なかには
「私はモチーフを見ていない 描いているのは私の頭の中のモチーフである
だから描けないのだ 答えは目の前にある」
と
きゅっきゅぽんとは思えない 偉そうな雰囲気を放つ言葉もあり
それでもそこには
なんだかきゅっきゅぽんの真摯な姿があった
そうだ、きゅっきゅぽんは こんなに一生懸命だったのだ・・・
実は きゅっきゅぽんは この喜びをわすれまいと
毎日、 玉川上水をあるいて学校へ向かうときに
「この道を歩かせてくだすって カミサマ ありがとお!!」
と 思うことにし 実際 毎日そう思って過ごしてきた
だがヤハリ のど元過ぎレバ・・ もあり
つらいときや 寝坊してどーにもこーにもならんときは
カミサマもホトケもビリケンも吹っ飛んでしまい
「カミサマ今日はもういいっす」
ということもあった
その回数を集めてみたら 学年を増すごとに すこし多くなったかもしれない
ムサビのぬるま湯で 湯あたりしているのだ
まったくもって 男御輿でぶったたいてやりたいほどである
(想像すると面白い画だなあ)
そんなとき きゅっきゅぽんのこの古いノートは
かつてムサビを熱望していたあの頃の あの熱を あの一日いちにちの想いを
きゅっきゅぽんに思い出させてくれる
そう あと一年
あのときのきゅっきゅぽんに恥じないよう
一生懸命に つくるを生きよう 生きるをつくろうと
心に誓ったのであった
ぐっと にぎりこぶしに力をこめ、 さあ 一生懸命に・・・・・
なにをしようか・・・・
と、 とりあえずオリエンテーションの日を手帳に書き込もう・・・・
すべてはこの日からだ・・・・
と 書き込んで気づいたが オリエンテーションは土曜日で翌日はさっそく 日曜日
ウーーーーム
実にムサビらしいスタートである
今年度もまた どうぞ きゅっきゅぽんをよろしくおねがいいたします