リアルな美大の日常を!
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2011年06月のアーカイブ
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タヌキのバスケットボール!! の巻
さて、前期も後半に突入であるが
きゅっきゅぽんが前期履修している 体育についてふれておかねばなるまい
いや べつにふれなくてもいいのだが
きゅっきゅぽんは 履修登録になげやりになっていた時に、
勢いで “バスケットボール演習” なるものを履修してしまった
体を動かすのは好きであるし、バスケットは中学校の授業でちょこっとさわった
くらいの初心者であるが、大学になってスラムダンクをかしていただいて
読んだので まあ いけるんじゃないか! と思ったのである
(スラムダンクを読むと不思議と花道よろしく
自分がメキメキと上達する錯覚を起こすものだ)
いけーるいけーる フンフフンと オリエンテーションに行って見ると
みな なんというかこう きゅっきゅと ま逆のイケている長身の男女がずんらり
なんだか チーターの集団に間違って入ってしまったタヌキの気分である
それもそのはず シラバスをよくよく読んでみると
『これは演習であるから 経験者がのぞましいのだ!』 と書いてあった
ガーン・・・・
初心者は数名いた
しかし 「おれ 初心者ッス」 と 心はタヌキ発言をして
きゅっきゅぽんをほっとさせた人は その日のうちに何回もシュートを決め、一躍スター
まさに きゅっきゅぽんは マラソンで「一緒に走ろうね」と言われるが、
おいて行かれた子どもの心境であった
ということで ほぼ初心者はきゅっきゅぽんのみという状況下
毎週きゅっきゅぽんはボールを追った
そして 毎回 先生に
「ちょっときゅっきゅぽんさん ちょっと・・・」
と呼びとめられる
初心者は経験者よりも早く名前を覚えられるのだ
キャプテンがなにやら
「ここでスクリーン」
「セットプレイ!」
「2マイ 上がって」
と 専門用語を使うがきゅっきゅぽんはすあっぱりわからない
こういうときは きちんときいて教えてもらうのだ
すると とても丁寧に教えてくれる
この授業では 数回の授業で行ったゲームの様子をビデオにおさめ
それを見て分析する(実に本格的である)
専用のソフトでシュートの成功シーンやターンオーバー(ミス)シーンなど
いくつか項目が分けられていて ゆっくり再生したりして
ひとつひとつの動きを確認するのである
そんななか、 前回の授業で見たビデオの中でなぜか
“きゅっきゅぽんさんのシュート”
という あきらかに個人的かつ主張の強い項目が目に留まる・・・!!
そのなかには きゅっきゅぽんがゲーム中唯一はなったシュート(もちろん入らない)
の様子が収められていて 本当にタヌキみたいにボヨ〜ンとジャンプして
行く様子がスローで再生された
つまりは 初心者のきゅっきゅぽんがシュートを放つことができる
よいチームプレイの様子を収めたのだろうが きゅっきゅぽんは
自らの項目で マヌケな己の姿をいまいちど公衆の前で
しかもスローでさらしたことになったのであった
ガーン・・・
だが、経験者のなかにまるっきり初心者で飛びこんでいって
新しいことを教わるのは楽しい (相手は大変だろうが)
よくもわるくも そういう人は目立つし大方かわいがってもらえるのだ
そういうところをキチンと考えているあたりも
きゅっきゅぽんがチーターではなくタヌキたるゆえんである
6月、タヌキの乱
最近の日々の過ぎ去り方はすさまじい
なんとも 一分一秒が過ぎていくのが目に見えるようである
おそろしい
去年のこの時期もそうであったが、新しく課題がはじまると同時に
きゅっきゅぽんが所属しているオーケストラでは 本格的な活動
つまりは 秋と冬のスペシャルな本番(ホールでの演奏)
に向けての 新曲の取り組みが 新メンバーとともに始まるわけである
このときどこかで誰かが 時間早送りボタンをおす
頭の中は わちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃっ
きゅっきゅぽんの頭の中で まぬけなかおのタヌキが1000匹くらいが
一斉におどりだす 一足はやい盆踊りが脳内でくりひろげられるのである
きっと 歩きながらきゅっきゅぽんの 耳やら鼻の穴から
このタヌキどもが2、3匹くらいぽろぽろもれているだろう
おそらく、現在オケの幹部をやっている友人たちも
人知れずタヌキの混乱を抱えているに違いない
タヌキの混乱を分かち合い、頑張るぞうっ と奮起するきっかけにもなる
「幹部メシ」(練習後、幹部で集まってフランソワかキャンディに集結すること)
というのがあるが どうやら ここでもタヌキが時間をばかすらしい
ということで 今 隣で 終電を逃した友人が すやーと
眠っているので ここは静かに もう電気を消してあげよう
数日前 逃亡者 リチャード・ゴキンブリさんを見送った部屋だなんて無粋なことは
言わないのが これタヌキネコのやさしさである
ワンルーム・ファイトの巻
本日は ゴビカンのバヨリン初心者練習であったのだが、
なんと バヨリンメンバーに ムサビ日記ライターがおられた!
キャ
さあ 誰でしょう
ということで 今日はそんなことを書きたかったのだが、
そうもいかない非常事態が発生した
きゅっきゅぽんは 城に帰って すぐに なにかきゅっきゅぽん以外の
ある種の“生命感”を 部屋の空気に読み取っていたのだが
その時はなにも気にしなかった
ご飯をたべて ひといきついて さあ とっておいたヨーグルトでもたべよっ
と 席をたったときに きゅっきゅぽんの頬をすうっとかするように
黒い 直線が走った
気にせず ヨーグルトをとりに行って 戻ってきたときに
こちらがわを向いている全身鏡に 彼の姿がうつった
お昼に友人たちとその話題で盛り上がった
今まで一度も出なかったのに 昨日ウチにでたんよ!!
え!! 実はわたしのところも それについて話した次の日でた!!
きゅっきゅぽんのところは 1度も出たことないよ
高いから 出にくいよね
でも そういう話すると出るんだよねー まさかー あはははは
きゅっきゅぽんは 念入りに磨かれた革靴のようにテラテラと光る彼を
鏡越しに 遠い目で眺めながら そんな昼間の会話を思い出していた
まさか、 そんなはずはない
きゅっきゅぽんは 清潔だ
まあ ごみ出しを2週間くらい忘れていたり
ちょっと床に落ちて乾いた食べ物のカスをまだ掃除していなかったりしていたくらいで
おおかたは きちんとしたお嬢さんの生活をおくっているのだ
そういえば 昨日は暑くて窓を開けて寝ていた
そうだ そのせいである
彼は大きい
きゅっきゅぽん この生物は別段苦手だとおもったことはなかった
(苦手なものは他にいる・・)
だが 彼の大きさに きゅっきゅぽんは 梅図漫画の主人公の絶叫顔になった
出たことないので殺虫剤など持たない
そういえば ひとりで戦ったことなど 1度もないかもしれない
実際に手をかけたことがないので平気なのだと思っていたが
それは違っていた
殺虫剤がない丸腰のきゅっきゅぽんは なにか 道具を使い
直接物理的な方法で コトを収めねばならない
その コトの瞬間の感触や その後始末など
すべての責任がおおいかぶさるのが 一人暮らしである
きゅっきゅぽんは クイックるワイパーを宝蔵院流の槍使いのボウズさながら
ふりかざして
突いた
逃がした
きゅっきゅぽんは ぎゃあああと叫んだ
タンスの下へ彼は 華麗に滑り込んだ
かならず時は来ると 思った
その予感の的中に手は震え また叫んでしまった
そして 撃った
彼は 強い きゅっきゅぽんの力では10発でも耐えた
きゅっきゅぽんは ぎゃああああと叫びながら
己はひとりでも こんなに叫ぶ人間だったのかとどこかで考えながら
ワイパーの先のドラマを見ないようにしていたのだろう
彼は強かった
死闘の末 肩で息をするきゅっきゅぽんは
チリトリをほうきの先に ガムテープでつけて 柄を長くし
彼を 見送った
そして 初めてきゅっきゅぽんの緊張はとかれた
大丈夫だとおもっていたのに この足の震えはなんだろうか
きゅっきゅぽんは 自分が思う以上に繊細な感性の持ち主であったのだ・・・
そう思うと なんだか納得して
きゅっきゅぽんはすぐにヨーグルトを食べに戻るのだった
きゅっきゅぽん 落ち込ミング ナウ
一カ月ほど前、ちょうど女子美のツアーコンサートが終わったあたりであったと思う
きゅっきゅぽんは コンサート後に
女子美に カバンを忘れてきた
ただのカバンじゃないぞう
なんとそのカバンは
手帳にサイフ、印鑑、キャッシュカード、携帯電話、パスモ、定期、学生証、運転免許証、
さらに家の鍵が入ったスペシャルインポータントカバンであった!!
結局、まだ学校にいた友人が女子美の最寄り駅まで届けてくれたので
きゅっきゅぽんは駅で一晩明かすことは免れたのだが、多大なる迷惑をかけた
ゴビカンの団長もよく いろんなところに置き忘れをしてくる人で
やれ、自転車の鍵がないだの 時計がなくなっただの言うたびに
なにやってんだと ばかにしていたきゅっきゅぽんであったが
きゅっきゅぽんは いろんなものをあちこちに・・・ではなく
すべてのものを いっきに忘れてくるという それと同等かあるいはそれ以上の
こまった癖の持ち主である事実に ようやく気付かされた
なんだか、このテの忘れものエントリは過去に何回か書いた気がする
その波が、今 まさにきているのだろう
きゅっきゅぽんは3日ほど前、買ったばかりの画材一式を
夕飯を食べたお店に置き忘れてきた これは駅で気づいたので取りに戻った
その翌日、買ったばかりの本を 友人の個展に行った先で置き忘れて
結局その友人に持ってきてもらい 展示に行って大迷惑をかけてしまった
その翌日、嘉門達夫のライブに行くために カメラやサインの準備などを万全に
して家を出た後、チケットを忘れてきたことを思い出し 取りに戻る
もう この時点できゅっきゅぽんは だいぶ落ち込んでいた
どうしてこうあるのだろうか
忘れ物を取りに戻る時間をすべて合わせると、200号の作品くらい
作れちゃうのではなかろうか
そんなきゅっきゅぽんに 昨日 母から電話が
「あんた、郵便局にキャッシュカード忘れてきたのね ばかじゃないの」
意味がすぁっぱり分からなかったが 調べてみると確かにない
運よく郵便局の方が取り置いて 連絡をくれたのだそうだ
ついにピンポイント最終兵器をやってしまった
落ち込むきゅっきゅぽんに 母は
「あんた猫なんじゃないの 普通の人より3倍くらい早く歳をとってんのよ」
にゃおーーーーーん
猫の方が3倍 生活能力があるだろう
いっそシッポが生えれば そこに大切なものはくくりつけておくのに・・・
ときゅっきゅぽんは思うのである
人生初ライブは代官山にカモン! の巻
美大生がそうなのかはわからないが
きゅっきゅぽんのまわりでは 『○○のライブに行ったよー!』というのを
よく耳にする
聞いたことないようなアーティストの名前をたくさん知っていて
アクティブにライブに出かけてゆくのだ
いったいどうしてそのような情報を知ることができるのか実に不思議である
そのような中で、きゅっきゅぽんの中にも“ライブに行ってみたい”
という気持ちが芽生えてきたことは事実で きゅっきゅぽんは生まれてこのかた
自分の意志で行きたいとチケットを入手して行く “ライブ”というものは
経験がなかった
いかん
そりゃイカン!!
きゅっきゅぽんはそう思い、ひそかに一人でライブに行く計画を企てた
そう、チケットも1から、 抽選なんかもしちゃってとるのだ!!
そしてきゅっきゅぽんが初ライブに行こうと決めた アーティストは
嘉門達夫さんである
あの、“チャラリ〜鼻から牛乳〜♪”のフレーズを作った方だと言えば
ピンとくる方も多いだろう
実は、きゅっきゅぽんは この嘉門達夫さんをひそかにリスペクトしていたことを
告白しよう!(なんの告白か)
それは小学生の頃にまでさかのぼる
嘉門達夫さんの唄は “鼻から牛乳”や“アホが見るブタのケツ”など
子どもの感情を見事にすくいとったすばらしい楽曲が多く これを小学生の時から
聴いて育ったおかげできゅっきゅぽんは 現在立派で上品なお嬢さんに成長したのである
両親の英才教育に感謝したい
そのようにしてずっと尊敬してきた嘉門達夫さんを生で見ることができるのだ
きゅっきゅぽんはこうして、人生初ライブを嘉門達夫さんのライブに行くことにしたのである
そうライブに行くことを友人に言うと、ライブの良さや
スニーカーで行くべし!! などのアドヴァイスを教えてくれる
やはり、こういうものは急がねば、と 2月の抽選に張り切って応募するとあっさり
“整理番号3番” がとれた
ウム!! きっとすんごい運がいいんだなっ!!
そうこうして4カ月、ついに本日を迎えたわけである
場所は代官山、地下のあなぐらの あやしい芝居小屋のような場所で
整理番号3番まで最初にお入りください・・・と呼ばれ
階段に列をなす 人々をすりぬけて前へ出るときの ちょっとした優越感!!
4カ月前から、押さえていたんですの オホホ という気分である
当然のごとく 嘉門さんの鼻息まできこえそうな最前列にすわり、
“アホが見るブタのケツ”などに 「オーッ!!」と叫んで答える
ああ 本人が目の前に・・・ そして 生のブタのケツ・・・
と思うと 震えがとまらない
友人が言っていたライブの良さってこのことなんだ!!
そして、ライブ終了後には なんと嘉門さんに
サインをしていただき、そして一緒に写真まで撮っていただいたのである
(名前もなぜか勢いで“きゅっきゅぽん”と書いてください、と言ってしまった )
これだ!!
きゅっきゅぽんは その後しばらく放心状態であった
ああ なんて幸せな気持ちなんだろう
ライブってすごいな
少し気になるのは、きゅっきゅぽんと同年代のお客さんが見当たらなかったことである
年齢はみな きゅっきゅぽんの2倍くらい、 きゅっきゅより年下といえば
3歳児くらいであった
それでも きゅっきゅぽんはついにライブに行った!!
サインも頂いたし 写真まで撮っていただいたのだ!!
明日友人に自慢しよう
これから、友人たちが “ミスチル”や“ドリカム”のコンサートに行ったよー
と言っても きゅっきゅぽんは胸をはって
「この前“かもたつ”のライブ行ったんよお!!」と言えるのだ
実にすばらしい
こうして きゅっきゅぽんもライブを知った美大生になったのであった
西伊豆スケッチ旅 その2
さて 二日目!!
雨がしとしと降る中
きゅっきゅぽんなどがやってきたのは
室岩洞と呼ばれる 石切り場である
まっくらな洞窟 コウモリがキイキイ鳴いていて
わさわさと頭上をかけぬけていく うすら寒い ましてスケッチなんぞ
できそうにないスポットである
石切り場、つまりは昔(江戸〜昭和初期)、ここから石材を切り出して
建物の基礎やかまど、ふろ用の石材として使われていたそうである
洞窟を出たところの景色はなんだか厳しい直線で
構成されている 雨で色がいちだんと深い
ノ、ノミのあとが!!
ここで写真を撮ると なーんともイイカンジになるので
友人と ただひたすら スチールごっこをして遊ぶ
カサなんかが 実にいい小物で ポーズなんかがきまるんだなあ
と調子に乗って きゅっきゅぽんがポーズをすると友人がひとこと
「キメキメすぎて滑稽」
少し顔を出した光がきれいでねえ・・・
集合時間まで松崎の町をぷらぷら
もちろんこういうときはアイスクリンに限る
集合近くになると晴れてくる
まあ そんなもんである
スケッチ3日目も無事終了し、帰りも大きな口をあけてバスで寝て
日本画学科の のんびりスケッチ旅行は終わった
さぞや美しい写真が撮れたろうと カメラの写真を見返して見ると、
いくつかの どんよりと色みのあまりない風景の写真と
まことにまぬけなキメポーズを洞窟内でしているきゅっきゅと友人の大量の写真が
残っているだけであった・・・
なんと!
しかし、集合直前の松崎散歩で きゅっきゅぽんは
のらねこ“きゅっきゅぽん”にうりふたつな にゃんこをとらえた!
わいにゃー
はんこ屋のウィンドウ内の“きゅっきゅぽん”
なんだか おもしろい
よし、今回の旅の全てを語る1枚はこれにしよう
そうしよう
西伊豆スケッチ旅 その1
日本画学科3年生 スケッチ旅行 いん 西伊豆
きゅっきゅぽんの記録
きゅっきゅぽん帰ってきました!
西伊豆のひなびた漁村を歩いて 潮の薫りを感じながら
一日中スケッチをして うまいものをいただいて
スケッチをこっそり抜け出して 立ち寄り湯で ちゃっかり温泉にもつかり
バスで口あけて寝て 帰ってきたら 頭から大量の砂がジャリジャリ出て
きゅっきゅぽん 大満足の旅であった
その 記録を写真でのこしましょう
1日目 雲見海岸におりて数時間のスケッチ
どんよりとした天気
おもたい
しかし そのおもたさは なぜかまた別種の美しさ
大きな波に 上下する 漁船
2日目は 旅館のある 松崎という町にくりだす
もう ほんとうに なにも気取らない
天然のレトロがそこにあった・・・
海風のせいか 町は全体的にサビ色である
ちなみにここは “878”
すなわち 花屋である
古美術品店のお店の前は もう絵みたいです
あっ どうもおつかれさん!
byたぬきねこ
中瀬邸という なまこ壁をもつ古い邸宅
きゅっきゅぽんはここで1枚描く
なんと “スケッチ道具貸出” の張り紙があった
絵に描きたくなってどうしようもなくなる人が多いのだろうか
川のほとりをのんびり歩いて
バスにのって 堂ヶ島へやってきた
これは三四郎島といって なんでも
干潮の時は 陸から島へ続く 道が現れることで有名なのだそうだ
残念ながら きゅっきゅぽんが行った時は
道はずうっと消えていた
この現象を“トンボロ現象”というらしいが これがなかなか覚えにくいのである
なぜか “トロンボー” だと思ってしまう
おそらくはタツノコプロの影響が大きかろう
きゅっきゅぽんは ボヤッキーのファン!!
さて その夜は 大広間での講評会である
といっても 学生も 教授陣も 顔を赤らめての講評会
こんなお気楽な講評会はいまだかつてないだろう
なかでも 一番 どよめきが起こったのは 我らがタッキー・・
いや 滝沢教授の 「草の汁」で描いたスケッチである
なんでも 絵具を持っていなかったらしく
その場で作った草の汁絵具は しんじられないほど 鮮やかであった
さすがである・・・ タッキーファンは増え続ける
だが、 きゅっきゅぽんは それ以上に
かっちょいい滝沢教授のお姿を見てしまった!!
華麗に 花火に着火する滝沢教授
シュバッ!!
波の音ともに 静かに一日が終わるのであった・・・
さて さあ いざ いず
きゅっきゅぽんは今べらぼうに忙しい
日記なんぞ書いとるバヤイではないのだ
なぜなら 明日から日本画学科3年生 2泊3日の写生旅行なるもんが
始まるからである!!
ババーン
場所は西伊豆 本当は奥日光に行きたかったらしいのだが、
研究室の誰かが 「地震コワイ」と なぜか奥日光によくわからない不安を抱き
見事 西伊豆という行き先が決まったというわけである
数日前には イワユル “旅行のしおり”というものが配られたのだが
このしおり、 なんともいえない雰囲気をかもしだしていて
いかにも 日本画研究室らしい
なぜなら、その表紙には デカデカと 我らがタッキー・・ いや
滝沢教授が どこかの草ボーボー地帯で 花をつんで流し目をしている写真が
レイアウトされており
タイトルは
『NISHIIZU』
と なにも 西伊豆を横文字にせんでも・・・とゆるいツッコミを
入れたくなるような シロモノなのである
まあ この滝沢先生のやさしい目が 見る者の心をつかんではなさないので
きゅっきゅぽんはよいと思う
だが 中身がひどい
いつの情報かよくわからない る○ぶだかなんだかの旅行雑誌の
伊豆付近のコピーがただまとめてあるだけなんである
しかも いそいでコピーをとったのか 画面がズレているページもある
この表紙といい、中身のユルさといい、 いかにも日本画学科主催の
ムードが満点である
ウーム
だが、この旅行の目的はあくまでも スケッチ!!
温泉やサイクリング なんて そんなことこれっぽっちも考えていないからね!!
きゅっきゅぽんはまじめなんである
というわけで 現在きゅっきゅぽんは今だ準備中なのであって
日記を書いているヒマはないのである
さて、タオルは多めに準備しておこう
サバオがやってきた!看板編
サバオがメスであったという話を聞き、きゅっきゅぽんは大いに慌てた
フンドシをはかせた上にあらぬ問題にまで発展していたというのに
なんたる 不覚!! サバオの魂よ きゅっきゅぽんはそなたの交信を
正確にキャッチできずに おこがましいことをしてしまった
申し訳にゃかった・・・
と 正門のサバオ像に向かって ヒレフしようとしていた時
天国のサバオから きゅっきゅぽんにささやきが聴こえた
それは 風の音 あるいは 風に舞う花弁がこすれるほどの
かすかな響き・・・
“モト オス ダッタ・・・・ ニャ・・・”
そういうことだったのか・・・
きゅっきゅぽんは サバオ像の口元が一瞬 にっとするのを見た気がした・・・
さて 看板編です
今回の企画をいただいて きゅっきゅぽんはものすんごく
はりきって 大きな看板を制作しました
一生懸命であったので それがアナログな方法だとは
まったく気がつかなかったのである
決定した文字のデザインを出力し、それを持ってコンビニへ
大きくするというので単純に思いついたのが拡大コピーだったのである
どのくらいまで大きくするかの基準は
『あなたも・・・』の“あ”の字が だいたいきゅっきゅぽんの
ヒジから小指くらい
そういう 実にファインな 規格で作られたのであった
発砲スチロールにトレースして 輪郭をはっきりさせる
そしてカット
そうなんです コダワリはやっぱりこの にじにじした書体の再現・・・
あとは 断面がナナメになるので 垂直を意識するのがポイントである
黒く彩色
さて これがモンダイの現場である
部屋が狭く作業ができなかったため きゅっきゅぽんはまことに
勝手ながら 共用の廊下を私物化
これは夜中である
発砲スチロールがこすれないように そっと配置し
人が来たら さっと部屋に入り込んで 身を隠す
写真奥の扉から 管理人さんがやってくれば 全てはオワリ
翌日
管理人さんがやってこなかったのをいいことに 大胆にも
絵具を広げてしまった
公共の場に絵具のシミなんて 飛ばしたら・・・
きゅっきゅぽんの花の一人暮らしも ジ・エンドである
そして
できたーーー!!
声を殺して よろこぶのであった
今回の企画のアクセント 『美』マーク
探してみてね
そうして 飾っていただきました
光が後ろからもわーっとあたって 実にドラマティックである
まさに影から光へ・・・ きゅっきゅぽん感動である
みなさんありがとう
管理人さんありがとう
後日・・・
城にもどってみると 共用廊下に でっかい世界堂の袋に入った大荷物が扉の前に
ボン と置かれていた
どうやら ムサビ生がいるらしい
ところが いつまでたってもその荷物は放置されたまま
いまもなお それ以外なにもない廊下で主張を続けている
共用廊下への 美大生浸食のきっかけを
どうやらきゅっきゅぽんが作ってしまったようである
サバオがやってきた!サバオ編
美大フェアのイメージの中心になるようなキャラクターは
悩むことがなかった
ムサビには 名物とも言われた“サバオ”という猫がいたからである
だが、きゅっきゅぽんはこの猫さんを知らない
きゅっきゅぽんが入学以前に他界されていたからである
門に彫刻像となっている猫、シールになっている猫・・・
きゅっきゅぽんには実にキニナル存在であった
だから、今回 キャラクターとしてサバオ猫にすることは
まったく悩まなかったが、一度も会ったことがないのに つくるのは
おこがましいだろうかとも思った
きゅっきゅぽんは しばらく 天国との交信をはかって
サバオ氏のタマシイを呼び寄せてみた
ニャンニャンニャンニャオゴロニャーーー!!
通じたのかは分からないが きゅっきゅぽんは持っていた午後ティーを
飲み干し、そのペットボトルをいつのまにか広報紙でぐるぐるにしていた
すべてはここから はじまった!!
これはきゅっきゅぽんが天国のサバオ氏と交信しながら
その御姿を形にするまでの物語である・・・ (地上の星)
1時間後
もよよよよよよよよよよ
姿をお現しになったのであった!!
サバオとはどんな猫だったのか、調べて見るとけっこうエピソードがあるようで
寒い時は ちゃんちゃんこを着ていたらしい
ということで
もう一体には 衣をつけようということで 簡単なフンドシを
させることにしたのであった
さて、 コチラが 正門前のサバオ氏
実は とても参考にした
模様や 表情 生前のサバオ氏をいちばんよく語ってくれるのだ
着色をほどこし
ヒゲを植え付ける
といっても ハリで毛穴をあけて
ナイロン線をバランス良く差し込んでいくだけである
ミョーン (まだ長い)
彫刻の友人が 樹脂粘土を水に溶いて塗ると妙な質感が出ると教えてくれたので
ためしてみると なんともいえず 有機的なツヤ感がでてきたので嬉しい
やったあ 完成!!
作品は自分のこどものようである
うれしいなあ
だが そんなおじょうさんのこどもと言ってよいくらいの
かわいいサバオの フンドシから あろうことか
なにかハミ出している!! と物議をかもしているではないか!!
なんということだあああ
作品というものは きちんと細部まで神経をとどかせていないとこういうことになる
一生懸命作ったものも ツメが甘かったせいで
視線は一気に股間に集中するわけである
あれは フンドシが分厚かったので 表面だけに彩色した結果
できてしまったものである
つまりフンドシそのものであって フンドシの中から出ているものではないので
そこんとこご理解いただきたい
6月3日
みなさん! 今日はムサビの日ですよう!
本日は 設営にきゅっきゅぽんも参加させていただきました
本日は とても充実した一日・・・いや充実したバスケットボールタイムにより、
朝から活動していたきゅっきゅぽんは 現在 キョーレツな睡魔に襲われている
だから今日は寝よう
ムサビの日にエントリーを残したいだけであった
もうこれは身近なところから 少しずつ浸透させていくしかないぞう
バスケットに間に合わせていただいた手羽さんへのお礼をこめて・・・
と思っていたら いつのまにか もう 6月4日ではないか!!
しまった!!!
ムサシの日ということで・・・ ぎりぎりセーフであると信じている
お嬢さんの部屋をめぐる考察
昨日をもちまして ごびかん春のツアーコンサート2011が終了いたしました
ラストは東京造形 ごびぞう(造形大ごびかん生の総称か)のみなさんの
宣伝もあってか 例年以上にお客さんが来て下さった ありがとうございました
きゅっきゅぽんの役目がひと区切りついた
みなさんに コンミスお疲れ様と言っていただいたが きゅっきゅぽんは
まわりに支えられまくって ようやっとこさギリギリでやってこれたようなものであるから きゅっきゅぽんだけではない 卒団された先輩方を含めみなさんにきゅっきゅぽんは
感謝したい
さて そんなこんなでこの時期はぱあっと打ち上げだー!
打ち上げなくても一緒にご飯でもいこーっ おっと だいぶおそくなっちまった
遅くなっち・・いやもう終電ないぞう 誰か今夜パラサイトさしてくれんかねー
という展開は得てして起こりやすい状況にある
そんな時 ぱっと「いいよ」と言う人をきゅっきゅぽんは尊敬する
きゅっきゅぽんであれば
「いいよ・・・でもちょっとコンビニで10分立ち読みでもしていてちょうだい」
となる
んで その怒涛の10分間にて きゅっきゅぽんのありとあらゆる “恥部”を
隠しこむ作業がハイスピード展開されるわけである
だらしなく脱ぎ捨てた衣類はとりあえず洗濯機に詰め込んでフタをすればO・K
散らかったものは全てベッドの上にのせ たまったゴミやホコリや食べ物のカスは
クイックるワイパーで一気にガっと 部屋のスミへ押しやり
「GO!GO!バカ画像MAX」などという きゅっきゅぽんのイメージに
そぐわないおバカ丸出しの本なんかは背表紙を裏にしてしまいこむのだ!
それを 10分で嵐のごとく行い はじめて「どんぞどんぞ」ということに
なるわけである
そうであるのに なーにも そんなことは気にせず
「あ ウチ来ていいよ」 という友人をきゅっきゅぽんは心の底から尊敬する
まあ 「今ウチはキレイだもんね もっほほ」と思っている人もいるだろうが
きゅっきゅぽんがお邪魔したお宅はそんなに気張ってキレイでしょ!ピンピカピーン!
といったお家は少ない
しかし むしろきゅっきゅぽんは そんな人並みに散らかったお部屋に招待して
「ごめんねえ散らかってて」と言いながら ちょっとだけ体裁を整えようとする
人の姿に感動を覚える
きゅっきゅぽんのようにコソコソと全力で復旧を行う人間より、
「ちょっと汚いけど」と言いながら 自分のだらしない面もさらっと見せてしまう人・・・
なんだかもう そこで信頼度がぐっとアップしちゃうもんね
少々汚い部屋は 相手の心をつかむチカラをもっているかもしれない
だから 世のお嬢さんのみなさまも堂々と散らかしていただきたい
(必殺平均下げ作戦)