きっとそこは人生のたまてばこ館

世間はせまいと言うが まだまだひろい

というか福岡県だけでもずいぶんひろい

週末に両親が 変な所に連れて行ってくれるというので
わくわくしていると 連れて行かれたのは山奥の

無骨で大きな市場のような建物であった

そこには

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“音楽館(おんらくかん)”とある


なんなのだここは!!


ここは福岡県朝倉市にある 今 徐々に注目を浴びつつあるスポットである

現に あの有名な(九州のみで)人気旅番組“るり色の砂時計”で
紹介されていたほどだ!!
両親は 一度ここを訪れ「なんと変なところだ!」と感動し
今回連れてきてくれたのだそうだ

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中に入ると 大きな空間・・・ そのあちらこちらに いやに大雑把に
古い機械や乗り物が置いてある
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ジャンルは多岐にわたっていて
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乗り物、カメラ、皿、電話、ゲーム、音楽機器、テレビ、ポスター・・・

とにかくこの世に生み出されたもの全てのものの 発展していく経過を
網羅せんと おびただしい数のアンティーク品々が 
倉庫に収納しているのか 展示しているのか微妙な位置で置かれているのだ

このタコチュウのような電話は 驚くべきことに本当につながるのだ
あの憧れサツキちゃんごっこができるのだ


さて これらのコレクションをコレクトしている張本人が

なにを隠そう

館長さんである!!(そりゃあたりまえだ!)

スーツをぱりっと着こなすおじいさん
にこやかな笑顔は若いころの2枚目ぶりを容易に想像させた

館長さんは オーディオルームにつれていってくださり


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じゃん

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デジタルとアナログの違いを聴かせましょ と
様々な機械で音楽をかけてくださった

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これは世界でも希少な “ろう管” のレコードだそうで
なんとここでは

聴かせてくれる・・・


摩耗するのでもう後半部分しか聴くことはできない

これは複製することができず 音源が10個ほしいなんてなると
10回演奏して録音していたのでとても貴重なんですよ、と教えてくれた


まるい 甘い とろけるようにやわらかくあたたかい音だった

演奏以外の全てのノイズまでが心地よい音

これがアナログなんだ


そしてきゅっきゅぽんが特に驚いたのが この

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自動演奏ピアノである

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真ん中に トイレットペーパーのような 穴のあいた楽譜をセットして


下のペダルをバフバフ踏むと なんとピアノが自分で勝手に鍵盤を動かして
演奏をはじめるのだ!!

その様子は驚愕だったが
演奏中 かならず誰かがイスにすわって 手は動かさずとも
ペダルを始終バフバフとせわしなく踏み続けなければならない

上半身と下半身の差がまことにマヌケな
いささか“自動”ともいいがたいこのピアノがきゅっきゅぽんは気に入ってしまった

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さてこちらはJeep館

水陸両用のジープがあったが
なんと館長さんは 本当に水の中でも進めるのか試してみたかったらしく
筑後川をこのジープで渡ってみたのだそうだ

結果 本当に水の中も進み テレビ局までやってきたという


さらに 
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ジープなどのアメリカの車の取り扱い説明書

なんとマンガである


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もちろんGIジョーもいる(やや傾いているが)

このジョーが着ているものも もちろん館長さん着用済みだ


このような 膨大な数のコレクションを この館長さんは40年
集めて ここ朝倉に独自の博物館を開いて お客さんに アナログの良さを
語って生活している


なんという人だ

人生をおもいっきり楽しんでいる人の笑顔だった


そんな不思議な世界が 


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畑を耕しているおばあちゃんがいるような 山奥で展開されているのだから

やっぱりまだまだ世界はひろい


http://www.onrakukan.com/

投稿者:kkp : 2011年04月05日 02:11

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