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小さな米蔵の奥に
あらっ 竹林さんからお題が出ています
ウーム 東京観光スポット・・・
これは観光好きなきゅっきゅぽんが一番知りたいぞう
ああ そういえば1年ほど前 きゅっきゅぽんが行ったところがあった
そこを紹介してみましょう
きゅっきゅぽんはいつからか、大学生というものは
喫茶店で古本を読まずにはいられない生き物なのだと思っていた
どういうわけか きゅっきゅぽんが大学生に抱くイメージとはそういったものがあり
これを実行せんことには 真の大学生ではない気がしていたのである
ということで 大学生を一通り経験した去年の今頃、きゅっきゅぽんは
今だ 喫茶店で古本アンニュイをしていないことに 焦りを感じ
そして ついに きゅっきゅぽんはイメージ通りの まさに古本アンニュイを
満喫するのにピッタリな喫茶店を発見したのである
それは 国分寺にある 名曲喫茶「でんえん」
名曲喫茶であるから 店内にはたえず クラシック音楽が流れている
米ぐらを改築して作られたのであろうその外観は古く
ちょっと気軽にスタバでも・・・ といった店ではない
「今日はでんえんでアンニュイするのだっ 誰がなんと言おうともするのだっ」
という強い意志がないと 入ろうという気にはならないのである
というわけで そんなすんばらしいお店を発見したはいいのであったが
きゅっきゅぽんが そこへ一人で潜入するのにはかなりの勇気を必要とした
大学生(のしかもサエない田舎もん)が来るようなところじゃなかったりして・・・
というかよくわからない組織のアジトとかだったりしたらどうしよう・・・
というかやはりただの米ぐらだったらどうしよう・・・
などとさまざまな不安がきゅっきゅぽんの中に生まれた
だが きゅっきゅぽんの中にはそれ以上に
「ここでアンニュイしなければ 大学生にはなれんっ」という強い思いがあった
そうして ついにそのトビラを開けたのである
「いらっしゃい」
と 迎えてくれたのは いかにも物語に出てきそうな上品な70歳くらいの女性であった
店内は 全体的に煮しめたような色合いで あちらこちらに
クラシックのレコードが積んである
小さな店内 お客さんはあまりいない
そして 店内にはベートーベンっぽいクラシックが流れていた
きゅっきゅぽんは緊張して メニウの一番最初に目についた
カフェオレを注文して おもむろに本を開いた
そう 本をひらかなくっちゃー 目的は達成されないのだ
ところが本の内容はさーっぱり頭に入ってこない
きゅっきゅぽんは クラシックが流れるよなこんなお店に一人できて
イスに座って カフェオレを注文してしまった・・・
このゆゆしき事実にドキドキしてしまって
もはや 古本アンニュイどころではなくなったのであった
しかも 店内は暗すぎて 本はあまり見えなかった
きゅっきゅぽんは緊張しまくって そのあときたカフェオレも
ぐぐっと飲んで しばらくして店を出た
扉を閉めるといつもの世界
耳にはクラシックの余韻が残っているけれど まるで
別世界にいたような気分であった
でんえん東京都国分寺市本町2—8—7
042—321—2431営業 時間 12:00〜20:00
定休日 木曜コーヒー450円、紅茶450円、ココア500円、自家製レアチーズケーキ450円、ワイン(ボトル187ml)800円、ウイスキー(シングル)500円
http://e-days.cc/features/tokyo/spot/chuosen/dining/denen.phpより
そしてこののち 家族が遊びに来た時にもういちど一緒にこのでんえんに行った
その あまりの別世界ぶりに父と母は時を忘れ ウッカリ帰りの飛行機にギリギリになり
お急ぎくださいとアナウンスされるというとんでもない事態を引き起こしたらしい
このリストは、次のエントリーを参照しています: 小さな米蔵の奥に:
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トラックバック時刻: 2011年03月10日 00:56
本当にきゅっきゅさんご一家は平和で仲良しで羨ましいです。
みずしらず家はダンナさんが入院してしまいました。重症急性膵臓炎という難病です。お酒が原因です。もう、これで3回目です。前回の発病、完治から、ダンナさんはお酒は飲んでないとウソをつき、仕事帰りに毎日飲んで(コンビニ等で)帰って来ていたのだそうです。
完全に家族は裏切られ続けて来ました。
つらい、辛い、状況です。
今は、まだ、離婚など考える時ではありませんが、
いずれ、家族全員で話し合わなければなりません。
アルコール依存症、本当に家族はつらい思いをする病です。
暗い、コメントをして、スミマセン。
ダンナさんは今、ICUにいます。
でも、みずしらずも娘も、最小限な事務的な病院通いだけで、ダンナさんとは合いません。
ダンナさんには、どれだけ、家族を裏切り迷惑を、負担をかけて来たか,私達がどれだけ苦しい思いをしているか、会社にもどれだけ迷惑をかけているか、一人で静かに反省して欲しいからです。私達も冷静にはなれて考えようとしています。
ふつうの病気と違って精神的な要因が大きい病気ですので他人には理解しがたい状況だと思います。
きゅっきゅさんのお父様、コスギさんはしっかりした、素晴らしい方とお見受けします。
私事ばかり、長文お許し下さい。
投稿者 みずしらず : 2011年03月09日 07:57
みずしらずさん
大変でしたね。お辛い状況だろうとお察しします。
あまり人生勉強してないし、適切なアドバイスもできませんが
よければここのこの所へ書き込んでもらっていいですよ。
きゅっきゅさん
離島だけど米蔵改造したライヴハウスもあったりで
これは日本の文化の財産なんでしょうね。
>その あまりの別世界ぶりに父と母は時を忘れ ウッカリ帰りの飛行機にギリギリになり
>お急ぎくださいとアナウンスされるというとんでもない事態を引き起こしたらしい
ますますご家族に親近感、です。
投稿者 ここのこ : 2011年03月10日 17:48
「でんえん」がいまだにあったこと、感動ものです。
何を隠そうちょうど30年前、まだCDというものが普及してない時代、
あそこで大学オケ仲間と、辛ヤンさんとべー夢さんと、どっちのブラームスが良いか、なんて聴きあったりしたものです。実家がすぐ近所にあるので、一人で行ったりもしました。
あの頃でさえ、時代に取り残された感いっぱいのたたずまいだったけど、いまだに存在してたなんて!!
今度、実家に行ったときにでも、きゅっきゅちゃんど同級生の娘と一緒に、行ってみようかと思います。ありがとう。
投稿者 きゅっきゅちゃんFAN : 2011年03月10日 18:34
ここのこさん
ありがとうございます。
みずしらず、身も心も疲れ果てました。
投稿者 みずしらず : 2011年03月10日 23:38
>みずしらずさん
とてもつらい時なんですね
どうぞいつでも書いてください
ここのこさんもご相談にのってくれるようですよ
きゅっきゅぽんは誠に人生経験の乏しい青二才ですので
とても 意見などはできないのですが
お酒ということに関して・・ きゅっきゅぽんが小学生の時になくなった
祖父がこれまた無類のお酒好きでした
未だ きゅっきゅぽんの中で“おじいちゃん”というと なーんとなくお酒のニオイが思い出されるくらいなんです
そして あまり無茶をしたんでしょうか
きゅっきゅぽんがまだ生まれる前に ひっくりかえったそうです
脳卒中だったんでしょうか
一命はとりとめました
でもきゅっきゅぽんが生まれて 知っているおじいちゃんの姿は
右半身が動かなくなって いつも杖をついて ヨイヨイと
歩いている姿しか知りません
それでも なんとまあ あのじいさんは
おばあちゃんの目を盗んで 昼間っから飲んでいたんです
小さい頃は 「よく水を飲むじいさんだなー」と思っていたんですが
その水の正体を知ってからは もう心配で心配で
今のみずしらずさんと小学生の私と 同じ気持ちだなんておこがましいのですが とてもとても悲しくて辛かったです
弟と一緒に お酒が買いこんである場所を見つけ出し
「ホワイトリカー大作戦」という名のもと アリのうようにこっそりお酒を運びだしては 山に捨てにいったこともあります
体が思うように動かなくて イライラもしていたんでしょうね
もう 何度家族が言っても きかんぼうのホワイトリカーじいさんでございました
本当に 自分だけじゃないのようっ もしものことがあったら家族は悲しいんだよっ と もういない祖父に言うのも変ですが そんな気持ちになります
なんの意見ともないのですが みずしらずさんのコメントを読んで
思い出したおじいちゃんの話です・・・
>ここのこさん
まあー! は は は 博多シティに行かれたんですね
ううううらやまし!!! Pさんは私よりもはやく潜入しちゃってからにもううううううらやまし!! です やはり 人が多かったんですね
きゅっきゅぽんがまた帰省するころには落ち着いているでしょうか
先週末潜入したらしい私の両親も「1日で攻略はムリ」と言っていました
うううううらやまし!!!
>きゅっきゅちゃんFAN (!)さん
ええっ そうなんですか!
それはすごいですねえ なんだか・・・とてもすごいです
歴史と縁をとても感じます
どっちがよいかトーク・・・ いやあ
憧れます どちがよいかよくわからないのですがとにかくそういうことを
あの場で話してみたい気がします
オーナーの女性の話を盗み聞きしていると
「ここは趣味でやっているようなものよ・・ ホラもうトシだからねえ
継ぐ人はとくにいないのよ・・」
というようなことを言っていました
あんな素敵な所はずっとあってほしいのですが・・・
是非 娘さんと訪れてみてください!
投稿者 きゅっきゅぽん : 2011年03月11日 02:13