リアルな美大の日常を!
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2011年02月のアーカイブ
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県民たちの片思い
福岡は浮足だっとる
こと博多は浮足だっとる
きたる3月3日 ついにJR博多シティなる ニュー博多駅が
オープンするのである
きゅっきゅぽんが浪人していたころは来る日も来る日も工事中の博多駅に
お世話になり、 なにかっちゅうと のりばが変更になって大変不便であったのは
きゅっきゅぽんが利用する直方行きの線であった
なにをそんなにはりきって あっちこっちほじくりかえしとるのかねと
思っていたのだが
そうである 九州新幹線全線開通にあわせた一大プロジェクト
であったらしい
そして なにより このJR博多シティなる場所にやってくるショップが・・・!!
東急ハンズであるっっ!!
ついに東急ハンズが九州上陸なんであるっ!!
みんな大好ききゅっきゅぽんも大好き東急ハンズっ!!
この語尾の“っ!!”は 福岡県民の期待と興奮を表現している
これは東京にいたら分からないことであるが 東急ハンズが福岡にやってくる
という事態は 福岡県民にとってどえりゃーことなんである
その証拠に 現在天神の街並みは緑一色である
そう あの東急ハンズのシンボルカラーと例のシンボルハンドが市内バス停の
大きな看板に取りつけられ、 さらに書店では様々な 博多シティ雑誌が
並び、その多くのページが東急ハンズ特集なのである
因みに4年ほど前 天神にロフトができた時は 街中が黄色一色に染まった
あの黄色い袋を持って天チカ(天神地下街)を歩くことが県民のステイタスとなり
予備校の帰りにその様子を見かけては友人と
「明日の人物が終わったら ロフトに行ってみよっ」と言って
それを楽しみにデッサンをしていたほどであった
そしてついに去年 天神にはPARCOもできた
これは熊本県民が泣いて悔しがる事態である
東京に住んでいたら分からないことだが
地方にはいじましいライバル意識というもんが存在するのだ
熊本県は福岡県に対抗意識を燃やしていて(といわれている) なにかっちゅうと
「熊本にはPARCOがあるけん 福岡にはなかたい」
というのが決まり文句であった
悪いな熊本の民たちよ
PARCOもできちゃったよーん ついでにサイゼリアもできて
店の前には長蛇の列だぜいっ
ムフフ これで東急ハンズもくるとなっちゃあ
もう東京に勝った・・・いや勝つまではいかなくても
肩を並べたも同然だな!!
そう 福岡の民がライバル視しているのは 他でもない東京なのだ
(そういうところが九州の他県から嫌われる所以であった)
だが 一旦東京に出てみると 江戸っ子たちは
「福岡ってどこだっけ? 福がつくとこ多いから分からなくなるのー」
キャンキャン吠えた相手は我知らず・・・
まあ そんなもんである
懐かし症候群
電話が一番緊張する
「あのうワタクシは2004年にソチラの中学校を
卒業しました武蔵野美術大学日本画学科2年のぽんと申しますが」
長いので このセリフを言っている間に相手に切られやせんかと
緊張するのである
だが こういうふうに言えとマニュアルに書いてあるのだから
しょうがなかろう(マニュアル人間誕生!)
そう
きゅっきゅぽんは一応教職履修者で 一応4年生になったら
教育実習をすることに 一応なっているのである
その様々な手続きに きゅっきゅぽんは母校である中学校へやってきた
自宅から自転車でフラフラと30分かけて通った道を
今度は車でフラフラと行く
まるで縁のなかった職員の駐車場に車を止めるなんて不思議な気持ちである
きゅっきゅぽんの母校は いわゆる コーリツ中学
お勉強のよくデキル子や まあ普通にデキル子 そしてバイクの運転がデキルやつなど
様々な人間をほどよく配合した小さな社会である
きゅっきゅぽんは まあ普通の部類であったのだが
垢ぬけない質実剛健ふうな外見のせいで “デキル子”だと勘違いされていたのであった
非常にぬるい精神で優等生になれるんだからお気楽
きゅっきゅぽんはこのぬるい中学生活がとても楽しかったのを覚えている
職員室に入り、手続きをするために校長室に入る
教頭先生が来られるまで校長室の様子をぐるりと見る
たくさんの歴代校長の写真が飾ってある
あった きゅっきゅぽんの時の校長先生
この先生は 世に多いつまらん話の長い校長先生ではなく
実に粋で洒落た校長先生であった だが数年前に亡くなったときいた
帰り際 「きゅっきゅさん!!」 という声
そこには 小学校の頃の事務の先生がいた
今年から中学校に転勤になったらしく 小さな小学校であったので
覚えていてくださったのである
「大きくなってえー」
という言葉がなんだか久しぶりでこそばゆい
懐かしい先生
懐かしい廊下
懐かしい階段
懐かしい下駄箱・・・
そして懐かしくないIKKOさんのキメキメな写真
中学校に来た時に撮ったものなのだろう
相田みつをの詩集に囲まれて掲示してあるその様子は実に妙であった
卒業ソングが聴こえてくる音楽室を見上げると
おそらくバイクを運転デキルやつと思われる男子がかったるそうに窓の外を見ている
ああ・・
来年 きゅっきゅぽんはここに実習生としてやってくる
1年と10年とカントリーライフ
朝から父コスギはタッタカと忙しそうに走り回り
やれ 掃除だ 台だ 干物だと あたふたしながら家を出て行ったが
きゅっきゅぽんと弟河童と母ごじらは ギリギリまでムースカ寝て
やっと起きだして もそもそと庭掃除なんかを始めるのであった
今日は おばあちゃんが亡くなって1年の日・・・・ というわけではないが
家族がそろう関係上 今日 1年祭というものをとりおこなうことになっている
しかも 今年はおじいちゃんが亡くなって10年目でもあるので さらに
じーちゃん10年祭もやっちゃおうという 生きている人間にとっちゃあ
都合のいい日取りなのであった
近所の御宮の神主さんが来る前に 少しでも体裁を整えようっちゅう魂胆である
内輪だけのアットホームな儀式にしたかったようだが
神主さんがやってきて なにやら装束を整えている最中に
弟がネクタイ結びに難儀しはじめたり ストーブがピーピー言いはじめたり
やっと到着したお供え物の干物(コンブ)を その場で袋から皿に移し始めたので
なにやら落ち着かない様子で儀式は始まった上 始終コンブ臭が絶えなかったのであった
おじいちゃんがおらんごとなったのもつい昨日のことのように思える
だが ぼけた白黒写真のおじいちゃんと カラーで背景も合成してイイカンジの
おばあちゃんの写真を見比べると 10年の月日を少し感じる
夕方にはトボトボと お墓参りに繰り出す
残念ながら田舎のお墓というものは大抵
うらめしいほど歴史がありそうな場所にある
ぽん家も例にもれず
そしていつもいかにもうらめしく朽ちて首のないお地蔵さん(のようなもの)が我々を
迎えてくれる・・・
だが行ってみると そこにはまあなんと オモムキのオの字もないような
つるてんとした 真新しいお地蔵さんが並んでいるではないかっ
どうやらあまりにもうらめしいということで誰かが新しくしたのだろう
あまりのフレッシュさに 周りの景色から逸脱している
逆に肩身が狭そうである
お参りが終わると またトボトボと 荒涼とした田んぼを横目に歩く
おばあちゃんと歩いた道
どうやらコスギとごじらは 神主さんに渡したお礼が安すぎたかもしれないと
心配しているようである ネットの知恵袋にのっている相場と渡した額の
違いが気がかりなようであった
やんや言いつつも コスギがひと言
「田舎だからいーんよ!」
そして大抵それで丸くおさまるのでやはりここは田舎なのである
甘い考えでゴー
そうそう
以前きゅっきゅぽんがえらく楽しみにしていた バレンタインデイ
女子力大作戦のてんまつについてお話しよう
大作戦、結論からいうと 大成功である
我々は、クッキーを作った
成功を収めたのは きゅっきゅぽん意外のメンバーが 有能であったからである
きゅっきゅぽんは 言われたとおりに ハカリをおさえていたりボウルをおさえていたり あ!! そうそうちゃあんと カタヌキでカタを抜いたんだからっ
だから見てほしい
このかわいらしさを
じゃじゃーん
あの微妙キャラのゴビゾーくんだゾー
このカタは団長となったY子ちゃんが作ったもので
このように大量生産すると このキャラもなんとなくアリに思えてくる
しかしゴビゾーくんは実にムダの多いフォルムで
何度も生地をまとめねばならないのは大変であった
でも かわいいっ
しかもしかも 後ろには・・・
ゴビ子ちゃん(まつげアリ よってメス)のシール付♡!!
これはきゅっきゅぽんが作ったっ(ハナ息)
きゅっきゅぽんも一応 事業に参加したのだっ
もう なんでもいいからゴーゴーな気分である
ちなみに、このゴビゾークッキーには一つひとつ丁寧に
ジュエリーシュガーだかなんだか カラフルなツブが埋め込まれているのであるが
焼きすぎたゴビゾーくんは このシュガーが溶け 穴があき
まるで銃弾に撃ち抜かれたような 非常にグロイ状態となって出てきた
翌日はトレーナーさんを呼んでの練習であったので 練習後はやはり皆浮足立っていた
我らがファーストバヨリンのトレーナーさんは2枚目なので すぐに皆に囲まれていたが
きゅっきゅぽんも今回は 「どうぞ♡」と言って
銃弾に撃ち抜かれ瀕死のゴビゾーくんを渡すことができたわけである
ということで 初めての手作りバレンタインデイ騒動ではあった
うふふ 楽しかった
しかし来年は・・・ 買うことにしよう
やはり男子諸君も命が惜しかろう
あげる相手のことを考えながら選ぶ時間
これが大切なんであるよ
真夜中のオタケビ
日付が変わったさきほど きゅっきゅぽんは九州に帰ってきました
昨日は女子美で練習があったのだが、気づけばわっさわっさ雪が
ふっとるではないか!! ホワイトバレンタインデイである
家に到着するころにはきゅっきゅぽんはすっかり疲れて
暖房をごんごんきかせた部屋で ご飯を食べるとすっかり眠くなってしまい
そのまま机にふせったままウタタネをしてしまった
丑三つ時にふと目が覚めると
目の前には ご飯ツブがカリカリに乾いた食器が広がっている
非常にテンションサガリマックスな状況である
サガリマックスだが仕方がないので 起きて洗っていると
冷たい水に刺激され スキーッと脳が冴えわたり
一気にテンションアガリマックスになった
もう「死んでも目エつぶらんけんな!!」というほど目が覚めていた
しかたがないので 普段やりもしないような掃除をはじめ
片づけをしているうちに日が昇ってきた
すると途端に 脳が「ワテ疲れた」とかなんとか言いだしたので
お昼まで寝ることにした
正午にむくっと起き上がり シャワーを浴びる
そして 時間を見て本日中に帰省できそうなことが分かると
荷物をまとめ 必殺着払いで発送し 残飯をお昼に食べて家を出た
夕方 東京駅を出発し
約5時間
隣の席にはサラリーマンが非常に疲れた様子で爆睡していたので
きゅっきゅぽんもなかなか大きなアクションをおこすことができず
仕方がないので眠ってしまった
夜中 九州上陸 山の中に到着
きゅっきゅぽんが帰ったとたん 家族は全員 「じゃおやすみ」 ということになった
取り残されたきゅっきゅぽん
さっきまで寝ていて そして今やっと起きたのだ
今からテンションアガリマックスなんであるぞうっ
目はランランじゃー どうしてくれるんじゃいっ
ということで きゅっきゅぽんは見事なまでにすんなりと
昼夜逆転が成立したのであった
東京であれば 夜中起きてるヤツラの存在が感知しやすく
気がまぎれるのだが 残念ながら 田舎では皆ほんとうに寝静まる
田舎での昼夜逆転ほど孤独なものはない
雪が降ったどおー
ラジオ深夜便の石澤典夫アンカーが
「3連休は雪でしょおう・・・」とシブーイ声で言ったので
きゅっきゅぽんも
「楽しみにしているでしょおう・・・」 と答えた
(ここ数カ月きゅっきゅぽんはラジオ深夜便拝聴が日課となっている)
さてさて まーってましたよう雪!!
そうこなくっちゃあ 春がこんでね
ということで朝起きてしゃっとカーテンをあけると
おおおお
ふっとるふっとる!!
いやっほー ときゅっきゅぽんは外にかけ出すでもなく
一応本日は雪であることを確認してからもういちど布団に戻るのであった
そこまで子どもではないのだ
しかし 雪はこんこんと これみよがしに降り続いているが
いっこうにつもらんではないか
つもらん!・・・・ いや つまらん!
道路はいやにぐちゃぐちゃしていて 駅は水浸しの上に水は黒い
これでは降り損である
それなのにニュースでは 何度も新宿や銀座からの中継が入って
「今後の雪の影響は・・・」などと神妙な面持ちでアナウンサーが伝える
きゅっきゅぽんは そんなちょっとした非日常感を楽しみつつ
「まーったく騒ぎすぎなんだよオ 雪が降ったくらいでワハハ」と思う
こういうときうんと「これだから東京は」的発言をしておく
雪慣れした北国の人間のように言う
と このように 東京の雪というのは
いなかもんがちょっとだけ大きな顔ができる日でもあるのだ
だがきゅっきゅぽん 北国の人間ではないどころか
同じように 汚らしい中途半端雪の降る九州生まれ
それなのに2度も雪のせいで車を乗り捨てる経験をしている
救いようのない いなかもんなのであった
タハハ・・・
珠玉のどうでもいい話シリーズ
受験がはじまっているので なんだかそれらしい
ためになるお話を書きたいところなんだが そういうときに
限って どうでもいい話をしてしまうひねくれもんのきゅっきゅぽんであった
まあ どうでもいい話であるが
きゅっきゅぽんはここ一カ月モーレツに東急ハンズに行きたい気分である
どうでもいいが ステンドグラス体験をしてから モーレツにハンダゴテがほしいのだ
(自分でやってみたくなったのである)
コテともちろんハンダもほしい
目指すはやはり夢の国東急ハンズ
だが、そんなにヒョイヒョイ行っていては 交通費が消えうせると共に
ハンズという特別な場所のありがたみを感じなくなってしまう
どうでもいいがきゅっきゅぽんの中ではロフトがややその傾向にある
そこで ここ最近では やはり おなじみユザワヤ様のお世話になっている
次第である
ユザワヤでは早くもひなまつりの音楽がヘビーローテーションであった
これぞユザワヤの醍醐味である
どうでもいいが クリスマスソングなんかは10月のはじめにはもう流れているのだ
2月におひなまつりとはユザワヤにしてはちと遅いかもしれない
まもなく “こいのぼり”か“せいくらべ”あたりがかかるころだろう
ユザワヤといえばもちろん裁縫用品が充実している
昨日 サークルにて マイ裁縫道具でコートのボタンをつけている友人を見たが
マイ裁縫道具とはなんと高感度アップなアイテムだろうか
どうでもいいが きゅっきゅぽんはタマムスビができない
しかし タマドメはこの上なく美しくタマドメることができる
これは 小さい頃 なぜか父コスギが熱心にタマドメを教えてくれたからである
なぜそんなにタマドメにこだわっていたのかは分からないが
おかげできゅっきゅぽんは実にタマドメがうまい
だがタマムスビときたらなんだ!! 一応指でねじってひっぱって・・・キュ と
それらしい結び目を作ることはできるのだが そのあと
両はじの糸をくっとひっぱってごらんなさい
これまた手品のように ピ っと結び目は消えうせて元の糸になる
タマムスビとはそういうものなのか!?
そんなに頼りないやつなのだろうか!?
ということで きゅっきゅぽんはタマムスビをするときは
もうはじめっからワッカをつくって結んでしまうのである
まあ タマムスビを披露する機会も年に数回であるので問題はない
そうである
これからはなんでもハンダでとめてしまえばいいではないか
チマチマと 小さな芸を披露するのではなく 大胆に ハンダでジュッ!!
ということで やっぱりハンダゴテがほしい
プロとプロレスラーの巻
あれから1週間もたつのにいっこうに電話がかかってこない
そう ついに 今期ごびかんの春の演目が決まった
・シューベルトの交響曲第8(9)番 ザ・グレートより第1楽章
・モーツァルト「魔笛」序曲
他2曲
これが決まってしまえばあとは 楽譜を配って練習するのみ!!
なんであるが
どうやら楽譜の世界には“版”というものが存在するらしい
きゅっきゅぽんもよく知らなかったのだが、去年 ブルックナーという
ちと危険な作曲家とつきあってしまったために この版の問題について
ごびかんではかなり敏感になっているのである
まあよく知らないので あまり詳しいことは書けないけれど
版の表記ひとつで なんだかカネが動くようなことがあったりなかったりで
あったりするらしい
今、直面している問題は トレーナーさんから指定された版の楽譜が
この2曲 まーったく見つからないということである
別の版でもいいのだが、 拍子や音の他 ゴマにしか見えないような
コマカーイ記号がいやがらせのように異なっていたりして それはそれは
手直しに骨をおる
・・・まあ きゅっきゅぽんのように素人からすると
そんな違い わからんテ(ぼそっ)
と言いたくなるのだが どうやーらプロにとっては大きな違いであるらしい
えらいこっちゃ
というわけで さまざまなアテを探し お銀座にまで行ったのに
まったくお目当ての版の譜面は発見できず、 仕方なく別の版のものを使い
“手直し”作戦決行の決断を下すしかないのであった
調べてみると、求めているものは輸入譜であることが判明
そこで、きゅっきゅぽんは最後ののぞみとして 楽器店からお取り寄せできないか
頼んでみたのである
しかし
「お取り寄せできるかどうか、調べてから電話しますね!」 と
笑顔で言った店員さんからはいっこうに連絡がこない
やはり、取り寄せも無理なのだったか・・・
店員さんはメモに一生懸命 「ザ・グレイト」 と書いてくれたのだが・・・
そのあと 「サスケ」 と書かれてたりして・・・ と ぼんやり思うのであった
もういくつ寝ると・・・♡ の巻
もおいくつ寝ると正月やのオ・・と思っていたら
いつのまにやら節分がやってきていたので驚いてあわてて恵方巻を
押し込んでいると もうリッシュンとかいうなまあたたかいお知らせが
ニュースから流れたかと思えばいつのまにやら 入試がはじまっているという
ア――――――チャコオ―――――――!
2月14日は 初Tutti(トゥッティ)の日となった
Tuttiとは ごびかんでトレーナーさんが入って行う合わせ練習のこと
きゅっきゅぽんの代が幹部となっての初めてのTuttiなので初Tuttiなんである
だから、誰かが「バレンタインデイだね」と言うまでバレンタインデイということを
すっかり忘れていた
バレンタイン!!
まあ父や弟や 地元の温泉のおっちゃんや担任の先生に捧げたことはあるが(ワイロとして)
きゅっきゅぽん 一度も手作りしたことがないぞっ
残念ながらいつも地元のスーパーでテキトウに買ってきたやつであるぞうっ
手作りといやあ 一度 チョコを溶かして 別の容器に流して固めた・・・
つまり ただ単に 形状を変化させた・・・程度のすばらしい経験値である
それにきゅっきゅぽんの周りには お菓子作りにたけた者が多いのか
男子どころか女子にまで手作りお菓子をつくってくるツワモノもいて
もはやバレンタインは きゅっきゅにとって
“誰かからなんかもらえる日” となっていたのであった
そんな折
ごびかん1の森ガールきーちゃんが
「こんどのTuttiに 幹部でチョコ作ってもってこうヨ♡あ♡マドレーヌでもいいな♡」
との提案が!!
なーーんですと
ア――――――チャコオ―――――――!
ということで、きゅっきゅぽんの手帳
13日 14日のためのお菓子をつくる きーちゃん家
なんと女子っぽい予定なんだろうか!!
んもうこの欄が ピンクゴールドに輝いてきゅっきゅぽんは
我ながら眩しい
お菓子の土台は うまい方に担当してもらって
きゅっきゅぽんは溶かしたチョコで お菓子に顔でもかけば問題あるまい
そうして 14日に 「みんなで作ったのヨ♡」
なーんて言って持って行くなんて なんてなんて女子力アップなんだろうっ
それに、それになんだか不思議とドキドキしてくるではないか
今まで 14日にお菓子を作ってくる女子はみんなこんな気持ちだったんだろうか
きゅっきゅぽんの中で バレンタインがこんなに重要な位置を占めてくるなんて
初めてであるぞ
うわあ楽しみだなあ
ということで 今年の14日はきゅっきゅぽん女子力アップ記念日でもあるのであった
ところでマドレーヌってなんだ? パンに塗るやつ?
いとしの映画いとしのちょんまげ
休みに入ってから、少しゆとりができてきたので
ぜひとも映画を見に行きたい
きゅっきゅぽん映画館にいくの好きである
ひとりで映画というのがきゅっきゅぽんにとって最大の贅沢で楽しみである
というのも
車を運転できるようになってから なんとか自力で到達できる
娯楽施設が映画館であり 自力で行って見て帰ってくるという充実感が
これまたタマランというわけである
東京では 近場の映画館にいろいろ行ってみたが
最近ようやくお気に入りの映画館が決まり
もっぱらそこへ行くことが喜びである
休みに入って平日に映画館に行けるこの身
きゅっきゅぽんをレディースとして運命付けてくだすった神に感謝したい
男子諸君はかわいそうだなあ・・・
と少し思ったきゅっきゅぽんは 神に
「男子には 男子美術大学をつくってあげてください」とお願いしたのであった
最近きゅっきゅぽんが見た映画は『最後の忠臣蔵』
この冬は時代劇が充実していたが きゅっきゅぽんはどうやら時代劇が一番好きな気がしている
中井貴一さん主演の「壬生義士伝」 あれはタマランー の1本である
そう この『最後の忠臣蔵』を観に 朝いちばんの回を買っていざ観て涙腺を刺激し
さあ帰ろうかと席を立った瞬間
まわりのお客さんが全員60代であることに気がついた
たしか『おとうと』を観に行った時も同じ光景であった気がする
このように 客層と自分に多少(かなりの)ズレが生じていることに気がついた瞬間
なんだか急に恥ずかしいような肩身が狭いような気分に襲われ、
館内からまわりのお客さんが誰もいなくなったのを確認してから
清掃のスタッフが入ってくるのと同時に スルリと抜け出してことなきを得るしかないのだった
楽しい映画館にもこういうちょっとした問題はあったりするのである
ウーム いったい若いモンはどこぞに何の映画を観にいっとるんかね?
炎の料理人の炎とはいったい何か
自炊を始めた方なら必ず一度は経験する失敗談
・やっとできた料理を床にぶちまける
この瞬間 あーーーーーーーっ
という断末魔とともに むざんにも皿からこぼれゆく食べ物が
スローモーションで見えるものである
そして ほかほかの料理がやっと食べられるという天国のようなきもちから
一気に地獄へ突き落され 食べられないという苦しみはおろか
きれいに後始末をしなければならないという苦しみも重なり、もはや悔しさを
通り越して いいえぬ怒りを感じる瞬間である
きゅっきゅぽんはなぜかこの失敗を幾度となく繰り返している
注意力散漫か 狭いキッチンが原因かどちらかであるが もちろん責任は
自分であってほしくないので後者をせつに願うぞ
だが、この失敗 初級段階である
きゅっきゅぽんは にんにくの芽の下ゆでをし、いざザルにあけようと
流しにおいておいたザルめがけて一気にザーっとお湯を捨てると
あろうことか ザルに命中しておらず にんにくの芽たちは はるかかなた
流しの下のカゴへと消えていった
もはや 完成すらしていない
これ 中級の状態である
さて ついにきのうきゅっきゅぽんはやらかした
きのうは なんだかもうれつにカボチャの煮つけたやつが食べたくなったので
いそいそとカボチャを買ってきて ついでにひき肉も一緒にとろとろ煮てみたところ
これがもう 絶妙な味付け!
普段 こげもんしかできた試しがないのに キセキのような味であった
天才じゃないかしら
そんな勘違いに酔いしれてふらふらとしていたのがいけなかった
近くに置いていた タマゴにあたった
タマゴ1個落ちた
・・・もうひとつ落ちた・・・
・・・・・・・おまけにもひとつ後をついていった
床 テッカテカ
だがきゅっきゅぽんはひるまないっ
そのまま 無事な黄身をひょいっとすくって
ポイポイポイとカボチャの上にのせたのである
わけのわからない クラッシュ目玉焼き3コ付カボチャ
当初食べたかったものとはずいぶん異なるが これはこれでまたオツじゃ
失敗にならなかった失敗は上級の失敗である