リアルな美大の日常を!
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ぼくらのみらいパーク
ムサビも女子美も ニュウコーキンシー!! という状況下にあるので、
その間の数週間 サークルは立川にある “たまがわみらいパーク”なる
場所で活動を行っているのである
おお さぞや立派な施設! と思い行ってみたものは早々に出鼻をくじかれる
いつも絶賛営業中のメモリアルホールを背にして数メートル進むと
そこには あきらかに不自然な色に塗られた門があらわれる
まるで小学校の門のようである
中にはいってまた進むとわたり廊下があって これまた不自然な色をほどこされた
玄関がある そこにはまるで小学校のような下駄箱がある
まるで小学校・・・
いや、 本当に小学校であったのである!!
つまりは廃校になった小学校を利用した施設、というわけなのであるが
なぜ、それを“みらいパーク”と名付けたのかがきゅっきゅぽんには疑問でしょうがない
ゴビカンのメンバーはんもう慣れてしまって “みらパ” なんて呼んでいたりするが
渋谷の若人のようなノリで“みらパ”といったって 明らかにそこに広がるは寂しい
忘れ去られた風景しかないのであった
中にはホコリかぶった上靴や
先生に描かされたらしいやる気のない平和の絵があったりする
もうちっと
「ふれあい教室」だとか 「そよかぜ学舎」だとか こう
あたりさわりのない且つ 状況にマッチしたネーミングはなかったのだろうか
また、 この玄関には こどもたちがいかにも「活動しました!」と
いわんばかりの 手のスタンピングが壁じゅうにほどこされているが
これが 練習が遅くなって夜暗くなってから見ると なんだかホラー映画の
1シーンのようにしか見えない
赤の手がないのが救いである
そんな “みらパ” に週に2回通い、 きゅっきゅぽんは練習をしている
この前、例のごとく玄関から入って階段を登ろうとすると
奥の部屋(多分家庭科室)から ぷうんといいダシのにおいがしてきた
お料理教室のようなものをやっているらしい
学校でするダシのにおい
小学校の調理実習のなつかしい思い出と、おばあちゃんちの台所の風景が
一気に頭の中に広がった
それでも“みらいパーク”なんである