リアルな美大の日常を!
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白熱の闘い
金工の課題が終わった
最後にはみんなで記念撮影などしたりして、とても楽しい授業であった
が
その前日の物語
金工の課題では、最終的に
フタつきの容器1点、ペーパーウェイト1点(鏡面仕上げ)、それぞれのレンダリング各1点、制作日誌、制作ファイル、制作レポートを提出することになっていた
そのうち、きゅっきゅぽんが講評前日になってもまだ終えていなかったのは
フタ、容器の色あげ、ペーパーウェイトの磨き、それぞれのレンダリング、日誌、レポート と
配られたプリントをファイルに収納する以外何も完成しとらんやないかいっ!!
というすっさまじい状態であったのである
まったくもって計画性のなさとはこのことである
きゅっきゅぽんは あまりにやることがさしせまるとアワワ状態で
自分を見失いがちになるので 今回はなーんも考えんでいこう・・・
と本当に何も考えていなかったらこういう状態になったのである
ひとつ勉強にナッタゼイ・・・などとコーヒーをすすっとる場合ではない
残りに残って学校でフタと容器を完成させ、残るペーパーウェイト磨きとレンダリングと
日誌とレポートは家で行うことにした
部屋にすべりこむやいなや、さっそく作業にとりかかる
日本画としてきっちりとレンダリングもやりたいところだが 提出は明日である
世の中にはダキョウという便利な言葉がある
そして きゅっきゅぽんが“たぬきねこ(きゅっきゅぽんが制作したペーパーウェイト)”の磨きにかかった時、 もうどうしようもなく息切れと動悸がしてきた
ペーパーウェイトは 耐水ペーパーの番号をじょじょにあげながら
表面を滑らかにし、最後には顔がうつるくらいペカペカにする
このペカペカにする作業は案外楽しいものだ
そう・・体温が通常どおりであるならば・・・
きゅっきゅぽんは前日にカゼをこじらせており
ハナミズたりたりだったのだが なんとか一日耐え忍んでいた
だが この時点で熱がピウーっと38度まで上昇していたのである
もはや きゅっきゅは何かに取りつかれたかのようなテンションで磨きまくった
その光景は 自分でも想像するだに恐ろしい
一時間半後
最後の研磨剤でキュ・・と拭きあげ ぴかっと光る
鏡面のようなたぬきねこのお腹にうつったきゅっきゅぽんの顔は
あかんぼ少女タマミそのものであった ギャー
そんな おっそろしい状況下で磨かれたものとはつゆ知らず
翌日たぬきねこは 皆から「幸せになれそう」というなんともありがたいお言葉をいただいた
いやあ それできゅっきゅぽんのカゼはふっとんだ
ぱんぱかぱーん
やれやれ
こんちゃ
カゼに注意やで