知られざる管の中

さて 目黒寄生虫館 またの名をMPM の翌日

きゅっきゅぽんは 父コスギと 母ごじらと共に 
やってきたココは ほらあの有名な

ホラ 小平といえばあの有名な


“ふれあい下水道館”!!

駅からムサビ方向のバスに乗り アサヒガオカジュウタク前で降りれば
もう  すぐ目の前に 下水道の下水道による下水道のための博物館が現れるのである

下水道に“ふれあい”と付けている時点でキッチュなニオイのプンプンする施設

かねてよりきゅっきゅは気になっていたのであるが
なんと今回は 父コスギもぜひ行ってみたいとのことであったので
3人でやってきたんであった


この施設は5階建てである

と言っても “地下”5階建てなのである


館内はスッキリとした印象で ぽん一家以外誰もいない
受付のおねいさんから パンフレットを受け取り
地下へと階段で下りてゆく

おりたフロアには 下水道についてのアレコレが かなり充実した内容で
紹介されているようである

ぽん御一行は おそるおそる 地下2階のフロアを覗いてみると
そこの部屋には 壁一面に 微生物の写真が貼ってあった

前には顕微鏡が何台かあり、 スクリーンが降りていて
一昔前の 道徳的なアニメが流れている
まるで 車の教習所のような 妙な空間であった

すると おじさんが現れ なにやら説明をしてくれる


「この水は! ここの微生物たちがキレイにしたんですよっ!!」

見るとビーカーの中の水が プリンみたいに 2層に分かれていて
かた一方は美しく透明で もう一方は 深く濁っている
「おおお 微生物ってすごいなあ!!」

ぽん一行が 感心しまくっていると おじさんはスクリーンに
顕微鏡で見た汚水の様子をリアルタイムで写してくださった


これがね微生物の力さ!.jpg
熱心に説明をしてくださるおじさん


ほ・・・ 本当に ウニウニしたやつたちが 汚泥をつついて食べているのである!

おじさんは 嬉しそうに語ってくださった

「これはね ヒルガタワムシといって 先端の繊毛を動かして 水流を作って
汚れを吸いこんでいるんですよ
まったくね  こういう微生物を利用しないと とても排水処理って追いつかないんです
見てください よく食べているでしょう
今日はですね・・・ ヒルガタワムシが多いんですよ・・・本当に・・
たまに これがダンゴみたいにカタマリで見えるときがありましてね
その時は ・・・ もう・・・ ぞわっと しますよ ぞわっとねえ!!」

これがね微生物のちからさ!.gif

ぞわっ!!

帰り際 おじさんは
「まだ 下には行ってないんですかね? ふふふ」
と 笑う


ふふふ?


なぜふふふなのか  なぜ“ふれあい”なのか
その秘密は この建物の地下5階にあった!!


〜魔の下水管潜り・・・〜

そう 地下5階 このフロアでは 実際に下水管の中に入ることが出来るのである

しかしもうここはトビラが違っていた
なんというかこう 開けたらヤバイゾウ感 漂う厳重なトビラ
勇気を振り絞り 中に入る

「火気厳禁」 「足元注意」 「落し物注意」 の看板を横目に前に進む

いきなり真っ暗な空間が現れたかと思うと
目にしみるような ニオイが押し寄せる  そこは!!!


これが下水管の中さ!.jpg
ザアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ

下水管だああ

これが下水管の中さ!!.jpg
流るる汚水

きゅっきゅ「クッサーーー!!」
コスギ「クッサーーー!!!」
ごじら「クッサアーーーー!!!!」

んもう ものすごいニオイ!!
目に見えそうな汚いニオイである

普段 ニオイとは 鼻周辺で感じ取るものであるが
もうこれは 全身全霊で ニオイに抱きつかれていると言っていい


あまりのニオイに5秒もしないうちにぽん一行は その場から逃げだした

しかし なにを思ったか全員
「・・・・・も・・・ もういっかい・・・」


きゅ 「クッサーーーー!!」
コ  「やっぱりクッサーーーーー!!!」
ご  「クッサーーーーーーーー!! バカじゃないの!!!!!」


そうして3秒くらいで ぽん一行は逃げ帰ったのであった


しかし この体験は 確実にぽん一行の 世界観を変えた
地上に上がってからしばらく マンホールを見るたびに


「この下には・・・」
「この下には・・・・・」
「・・この下はね・・・ ・・・だよね・・・」

と まるで“名前を行ってはいけないあの人”の話をするように
地下に広がる世界を思うのであった

下水道管 勇気があればぜひとも訪れていただきたい
世界が変わること間違いなしである


コスギっぽんも ごじらっぽんも
サナダムシとヒルガタワムシをたっぷり観賞し 下水道のニオイを
どっぷり堪能して 無事 東京観光を終えたようである


投稿者:kkp : 2010年07月21日 01:19

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コメント: 知られざる管の中

タイトルから斉の名宰相「管仲」を連想してしまいました。

同じカンでも「菅直人」は日本の名宰相になれるでしょうか。

あ、カン違いですね。

管仲(管夷吾)の思想には、国民から税をとらないという無税論があります。

「菅子」の冒頭では、

倉廩実つれば礼節を知り、衣食足れば栄辱を知る

とあります。

消費税増税はんt

投稿者 ふらのパパ : 2010年07月21日 19:24

よく映画で、下水道管の中を逃げ回るシーンがあるでしょ。
バシャバシャ、ぬるぬる&ドブネズミのイメージで、もちろん嫌だったけど
それに加えて、キョーレツな臭いがあったのですね。。。

けれど、そこで作業をされる方もいらっしゃるのだし、感謝しなくてはいけません。
ジャスミンはマンホールを見るたびに、ありがとうございます。と、つぶやくようにします。

投稿者 ジャスミン : 2010年07月22日 18:16

きゅっきゅさま、こんばんは。

下水道普及率ほぼ100パーセント、という市に住んでいます。

下水が浄水管理センターで、どうやってきれいになり、
最終的に海に流すまでにするかは、
広報誌などでPRされていたり、小学生が見学に行ったりします。

匂いはね、きっときゅっきゅさまが嗅いだのと同じ臭いです。

コスギっぽんさまもごじらっぽんさまも、
きゅっきゅさまと同じく好奇心旺盛とお見受けします。

というより、このお二人のお子さんだから、
きゅっきゅさまの好奇心に裏打ちされた探究心があるのね、
と納得しちゃいましたよ。


投稿者 yukihaha : 2010年07月22日 18:53

>ふらのパパさん

うはー それはそれは
深い政治の話ですねえ
きゅっきゅぽんは 政治の難しい話はよくわかりませんが
下水管のように まっすぐ一本筋の通った政策を
おねがいしたいです  ねじれのない・・・

>ジャスミンさん

そうですね
地下から日本を支える 重要な職人さんなんですよね

博物館の体験モノで こんなにも5感で感じて
圧倒されたものはありませんでした
おそるべし 下水道館!!

>yukihaha さん

父も 母も 最初はこんなところだとは
思っていなかったと思います
下水道管に入れることは知っていましたが
予想を超えるものでした!

でも 少々好奇心のつよい家族かもしれません・・・
ただ 2度もニオイをかぎに行ったところは こうして
書いてみると変態っぽい・・・ と思いました

投稿者 きゅっきゅぽん : 2010年07月24日 01:58

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