リアルな美大の日常を!
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2009年09月のアーカイブ
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きゅっきゅのピンチ
大切なものを どっかにおきわすれてきたかもしれん・・・・!
と気がついたときの あの背中がスーっと涼しくなる感じは なんともいやである
きゅっきゅぽんはゴビカン(東京五美術大学管弦楽団)に所属しているのであるが
先日 先輩からある役職を仰せつかった
その名も レクリエーション係! である
「レク係をやれるのはきゅっきゅしかイナイヨ!」と言われ 「そうですか!やりましょうっ」
と引き受けたのであるが よく考えてみれば クラスの代表委員を決める際 誰も候補者がいないと
この「○○しかイナイヨ!」という言葉で 比較的発言権のない人が無理矢理推薦されていたような・・・
いや きゅっきゅぽんは どんな理由でも頑張るぞおうっ
しかし きゅっきゅはレク係を甘く見ていた
まず名前が“レク”であるから どこか楽しげでお気楽な雰囲気が漂っている
しかあし! ゴビのレク係は違った! なんと 大学近所のご飯やさんで引き継ぎ式まで
行われたのである!
たくさんの資料の入った袋を 先輩から受け取る
ゴビカンレクリエーション引き継ぎマニュアルを 声に出して読む
「ホールコンサート当日の打ち上げのトレーナーさんの飲み代は負担しない!
おごり、 ただ、 無料という言葉を口にしない!」
「ドタキャン防止の前金にブーイングする人にゼッタイ負けない!」
「合宿で男子は女装するので そのための衣装や化粧品はあらかじめ準備し運搬すること!」
などなど 事細かにB5サイズ3ページにわたってびっしりと書かれているマニュアルである
さらに 過去の飲食物資料なども受け取る
やはり 70人もの大所帯であるから 一つひとつが大がかりで大変なのだ
先輩は「社会勉強になるからね」と言った
さて 引き継ぎも終わり きゅっきゅは きゅっきゅ城へ戻る
いやあ 今日も忙しかったぞう・・・ キュー
そうして 5日が経過した
きゅっきゅは 5日後にふと 思うことがあり きゅっきゅ城を見回した
先輩から引き継いだ 大切な資料・・・ が きゅっきゅ城の景色にないことに気がついたのである!
「!」
きゅっきゅぽんは 冷や汗をたらたら 流してぼうぜんと立ちすくんだ
「きゅっきゅぽん とんでもないことを やらかした・・・・」
そう きゅっきゅは 大切な資料をどこかに置き忘れてきていたのである!
しかも! 5日前のどこかで!(気づくのが遅すぎる)
わあっ
どうしよう!! あの大切な資料! ゴビのレク30年の歴史の詰まったあの袋!
歴代のあの 長いドンキのレシート!(文字が薄くて読めなかったが!)
もうあれを なくしてしまったら これからゴビのレクはおしまいである!
宴も花火も女装もない合宿じゃつまんないよと やめていく団員が増え ゴビが消滅してしまうかもしれない!
すべて きゅきゅのせいである! きゅっきゅが資料をなくしたから・・・・!!!!
きゅっきゅは その場で泣き出したくなった
ゴビカン団員なら やり直せるかもしれないが これが新撰組隊員であったら 切腹である
うえ〜〜〜ん!
きゅっきゅは必死で5日前の記憶をたどる
しかし! 記憶が全くないのである! あの日 きゅっきゅは疲れてバスで居眠りしてそれで・・・
ん・・・・ バス・・・・
きゅっきゅは すがる思いで営業所に問い合わせる
はたして 5日も前のものが あるだろうか・・・・
呼び出しのエリーゼのためにがこんなに長く感じた日はなかった
電話の向こうで営業所の方がえーっと えーっと と繰り返す
「えーっと これは・・・・ん? レ・・・・クひき・・・」
「それですうううううう!!!!!!」
きゅっきゅぽんは 涙を流しながら 万歳の雄叫びをあげた
なんだか分からないが 天にむかって「ありがとうございますーっ」
と叫びたい気分であった 東西南北すべての方位に向かってお辞儀をし
世界を愛と平和で満たしたい気分であった
きゅっきゅぽんは 自分のだらしなさを ふかくふかく反省した
きゅっきゅぽんは 立派なレクリエーション係になるであろう
神保町はこゆいぞう
絵本制作で使う紙を 探して きゅっきゅぽんは神保町(じんぼうちょう)にやってきた
なんとこの神保町に 紙の専門店がある
ご存じの方もおられるとおもうが きゅっきゅは全然ご存じではなかった
「株式会社竹尾 見本帖本店」
なんとここは 3000種類もの紙を システマチックに探して購入することができる
すんごいお店らしい 3000種類!
そんなに紙がある様子を見に行くだけでも 価値がありそうである
ということで 同じ授業をとっている日本画の友人とともに きゅっきゅぽんは神保町へとくりだした
ちなみに きゅっきゅぽんは 「神保町」という地名を初めて見て
「かんぽちょう」と読んでしまい 恥をかいてしまった
きっと 「かんぽの宿」となにか関係があるに違いないとまで思っていたのだが
その時点で「かんぽ」がなんの略であるかも分かっていないことになり 実に救いようがない
きゅっきゅは 「ジンボーチョーだ ジンボーチョー!」と心の中で繰り返しながら街を歩いた
そして
ついたぞうっ
まばゆい白さと清潔感にあふれた店内
きゅっきゅは ここで初めて店の名前を理解する
「見本帖」とは この店全体を指すのだ 店内が立体的な見本帖なのである
微妙な色合いとマチエールがある
う・・・・うつくしい・・・・
店の壁がどうも不思議である
近づいてみよう
なんと! 店内の壁がすべて引き出しになっており 中に紙が入っているのであった!
「千と千尋」に登場する釜爺の部屋のようではないか!!
購入
「いやあ すごかったねえ!」
興奮冷めやらぬ様子で2人は店を後にする
神保町は 何故だろう 書店が多い気がする
また 中華料理と そば屋も多い気がする
「なんか 見本帖といい 神保町って一つひとつがディープやねえ・・・」
その時 2人の目の前になにやらとてつもなくヘンテコリンな店が現れた
ミニチュアバトルゲームの店らしい 店内には ロード・オブ・ザ・リングなどの
場面を再現したミニチュアールが所狭しと並んでいたのである
「スゴイ!」
2人で目を輝かせていると 店内から さらに目を輝かせた男が現れて
「好きなんですか!!シタデルブランド!」
「えっ なんですか舌出るって・・・・」
とまどう2人をよそに 男は 語り出す
「いやあ! んもうこのブランドはですね! ドイツが本場なんですけど見てくださいよ!このスケール感! しかも これ自分でペイントできちゃうんだなっ このブタ毛の筆で渇筆すればこの騎士のマントにヨゴシをつけられるんです!こおんなによくできていてカッコイイのにさらにゲームが出来るんです! まあチェスに似ていますかねえ! あ いまここは 中野ブロードウェイ店とバトルして負けちゃってですねえ!ここ 爆破されたことになってます! わははははは あ これケムリ 綿だけどね! なんといってもこのゲームのいいと・・・・・・(中略)
そうですか! 初めてですか!神保町! どうですか! おもしろいところでしょう!!」
きゅっきゅぽんと友人は 最後のあまりの強烈さに
神保町に 何をしに来たのか思い出せなくなったのであった・・・・・・・
トキはなてトキめき新潟! 〜山編〜
バンガロー村から歩くこと30分
永遠につづきそうな 広大なぶどう畑が見えてくる
“カーブドッヂ”という 施設に温泉があるということで 朝から温泉にやってきたのである
が
ぶにゃ
ぬわんと そこは 猫の楽園!
おとぎ話のような庭の中に 猫がぶにゃぶにゃと気ままにくらしている
「けんかもしまっせーー!!」
うにゃーーー! タビーキャットのバトルを撮影
かわいらしい庭園
露天風呂はこおんな ステキナ景色の中にあった
きゅっきゅぽんは “ザ・ニッポンの風呂!”的 露天風呂しか入ったことがなかったので
ドキドキしてしまい いつも欠かさず確認する「温泉成分表」を見忘れてしまったぞう
園内には 至る所にぶどうがなっている
ツブのミドリと深い赤の組み合わせをみると なんとなく舌のねもとがぐっときてしまうきゅっきゅ
ちょちょちょちょちょちょちょちょちょちょちょ・・・
なぜ 人は猫をみるとこういう 行為におよんでしまうのであろうか
た・・・・・・たまらん・・・・
うにゃ
なぜ 人は猫がいると 猫の写真ばかりとってしまうのであろうか
なんと!! 阿修羅男爵キャットを発見!
模様といい目つきといい ずきんをかぶれば んもう言うことなしっ
ぶどう園を見下ろして・・・
猫の形態って美しい・・・
角田山に3時間かけて登る
新潟の景色 地上には 収穫間近の田んぼが
黄金の絨毯みたいに すみずみまで敷き詰められている
そして夜はもちろん・・・・
バシューーーー!
花火にきまっているっ
夏に活躍しそびれた花火たちはここで ハナを咲かせたのであった
シャッタースピードを遅くして 撮影すると なんとも面白い!
「ちぇすとー!」
いっきに振り下ろして見えるが 実は 何度も振っていたりするのであった・・・
さよなら バンガロー
お世話になりました
新潟駅周辺では おどりのお祭りが開催されていた
新潟の印象は 「ヒロイ」
広大で 空が高い
秋の光に生える 空気の澄んだ所である
絶滅危惧種のトキで有名であるが きゅっきゅの新潟への興味はますますつのる
ばかり 好奇心は絶滅しないのであった
お世話になった方々 ゼミのみなさん ありがとうございました
以上 きゅっきゅの新潟写真館山編(ほとんど猫)であった
ぶにゃー!
トキはなてトキめき新潟! 〜海編〜
初めて乗った 上越新幹線は 2階建てであった
そう 合宿にて きゅっきゅぽんは 新潟県にいってまいった!
宿泊するバンガロー村は 新潟の“巻”と言うところにある
角田山を越えるとそこは 角田浜
山と海に挟まれて バンガロー村はあるのである
こういう 旅行記になると どうしても写真をたくさん撮るので
写真中心のエントリになってしまう よおし
それなら それでいいのだ!
きゅっきゅぽん 旅行記 写真集 〜新潟海編〜
みなさん 到着しましたよう!
ここが バンガロー村入り口です
いやあ ステキ!
一同 「・・・・・・・・・・・ガンバロー!」
いやいや きゅっきゅイモムシデビューに実にふさわしい場所である
ちなみに ここのオーナーさんは いろいろとお世話をしてくださり
あたたかい雰囲気であった
〜角田浜 写真館〜
ビーチコーミングのため 浜に出たときの 夕日の美しさ!
限りなく広がる 秋の空
夕日に照らされながら 浜辺をあるく 皆の姿に
きゅっきゅぽんは 「青春」 の二文字を見た・・・・・
(しかし 実際は メンバーの多くは 宝を探して必死であった
ここでの宝とは・・・・・珍しい生き物や動物の骨や死骸など 研究資料になりそうな 青春とは
ほど遠いものを指す)
浜に捨ててあった タイヤを こういうふうにすると なんだかシュールな作品のようである
いやあ おみごと!
「海のバンガロー!! ・・・・じゃなかった バックギャモン!!・・・でもなかった
海の・・・・ なんだったかな」
日本海の風景である
トンネルを抜けるとそこは・・・・
感動の色
「お〜うい」
アンパンとお茶 サウナと水風呂に匹敵する 夕日と灯台という最強の組み合わせである
涙が出そうな 光景
ついでに 鼻水もよだれも出そうになるきゅっきゅぽん
そして 夜は・・・・!
うほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ!!
きゅっきゅぽんは やっぱり この光景が一番涙(とよだれ)である
火をかこんで ゆっくりと時間は過ぎてゆく
浪人時代 こんな光景にちょこっと憧れていたきゅっきゅである
次回 きゅっきゅぽん写真館新潟山編 である
それはそうと 夜 ご飯の支度をしているときに
きゅっきゅぽんの目に否応なしに とびこんできたものがある
なんという 美大生クオリティー!
なんて 大胆! なんと野性的!
このあと このシシトウ爆弾が皆のお口の中で炸裂することは このとき誰も知るよしはない・・・
思い出してもびびりんちょだなあ・・・・
よう やっと連休やねえ!
連休である
きゅっきゅぽんは 生物ゼミのお仲間さんと
2泊3日 新潟県へ!
うおお 初新潟県! 九州に住んでいると ニッポンの上の方と
関わることが少ないので とても新鮮である
「往復学割でお願いします ニイガタまで」 という言葉を初めて発した
ということで きゅっきゅ ちょっくら行ってきます!
♪ちゃらり〜ん
ん! メールだぞう! なになに・・・・
“宿泊するバンガロー村には悲しいことに布団がありません
各自 寝袋や毛布を持参してください”
・・・・・・・・・・・・・・・寝袋!!!
きゅっきゅぽん いやあな予感がして
部屋のカタスミでじっと息を潜めている
とある物体を チラ・・・・・・と見やる
ゴク・・・・
イモムシ色の物体をひっさげて
きゅっきゅぽん 新潟デビューである
さあ どうなる!?
その様子は 次回 報告できたらと思っとります
それでは 行ってまいります!
愛段 〜秋〜
誕生日に合わせて 愛の段ボールがとどいていた
しかし なんだかいつもと様子が 違う
なんだか カタチがいびつなのである
横から見ると なんちゅうかこう 逆台形 のように 上の方が大きく
いかにも 「むりやりなのよおお」 といった感じを受ける
開けてみると かわいらしげな バッグが入っていた
そして その周りに 大量の新型インフルエンザ対策グッズがつまっていた
むりやり感を醸し出していたのは これらである
まず 電子体温計けんおんくん が姿をあらわす
なるほど 一人暮らしで体温計にまで 気をを使うことはあまりない
したがって もっていなかった
そして・・・・これは なになに
ドクターズ・キャンディー 8粒入 いちご味
こ・・・これは いつたべればよいのであろう・・・・ 「人の多く集まる場所で!」とある
そして いちばん 空間を占領していた これは!
熱冷却ジェルシート 10時間冷却!弱酸性! 12枚入 +4枚増量!!
であった
前回 愛の段ボールにおいて展開された新型インフル関連グッズは おもにマスク イソジンであったのであるが
今回 の内容は 「もうかかっちゃたよーん」的状況において使用されるものばかりである
都下で猛威をふるっている 新型インフルに きゅっきゅの両親はとても心配しているようである
実際 きゅっきゅが受講していた 授業でも 感染者が出てしまったらしい
ううう きゅっきゅも がんばって けんおんくんで体温を計りまくって
ドクターズ・キャンディー いちご味をばりばり 食べて なんとか抵抗するぞうっ!
そう 心に誓ったとき ふと あるものがきゅっきゅぽんの目にとまった
グッズの中に 「非常食」 とメモが貼り付けられているものがある
あああ 病気になったときの 食事まで心配してくれているのか・・・・と しみじみ思って
それを手にとった
・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?
きゅっきゅぽん どうもこれは 人間用ではない気がするのであるが
いかがなものか!!
毛玉にも対応! 目が点のきゅっきゅぽんである
9月16日です
本日 こっそり 21回目の誕生日を迎えたきゅっきゅぽんである
最近 どうもきゅっきゅ城が カオスと化してきているような気がしてならない
気がしているというのは きゅっきゅの心の表れである
気がしているのではなく 実際にきゅっきゅ城はカオス状態であるのだが
それをなんとかうまーく 見ないように生活しているのである
絵本を制作するにあたって まずラフというものを作る
しかし きゅっきゅぽんは どうもうまく完成した状態を予想することができずに
ラフのラフであるミニチュア本を作ったりしているうちに こまかい紙の切りかすがそこいらに散らばって
歩くと足の裏にくっついたりして んもう にっちもさっちもいかないブルドッグなのであった
きゅっきゅは 切りかすの海から ざばあっと立ち上がると
キリキザミコーナーを 作ろうと考えた
そのコーナーなら いくら散らかしてもO.K.!
新聞紙を引いて コーナーをわかりやすくしようという魂胆である
(その時片付けるという発想がなかったらしい)
新聞がないので 配られる広報紙のようなもので代用する
いや コーナーを作るという発想はなかなかあっぱれである
道具もいつもそこにおいておけばよろしい なぜ それに早く気がつかなかった
のであろう
しかし 作業を進めているうちに きゅっきゅぽんはなんだかとてつもなく
落ち着かない気持ちに襲われたのである! なんだか 誰かがきゅっきゅのことを
じっと 見ているような.......... それも大勢の人が..........
きゅっきゅは 一人静かに汗をふいた
そして おもむろに 作業中の紙をはぐってみたのである
ぎょっ
ひええ こりゃまた失礼しました!!
さっと 紙を戻したきゅっきゅであった
大学で学ぶこと
きゅっきゅぽんは 選択授業で「絵本表現」を勉強している
物語を作って デザイン的に構成し 自力で製本まで行うというなにやら
楽しげな授業である
この授業を選択している同じ日本画の友人は1名
「2人だけやんなあ」と 香川なまりで彼女は言う
日本画は珍種なのであった
本日は ラフといって 大まかな絵本の構想のようなものを発表する日である
きゅっきゅぽんも週末はカンヅメになって奮闘し 前日には「我死すとも寝坊せず」と
呪文のように唱え 死にはしなかったが見事に寝坊し マンガのように食パンをくわえて家を出た
発表の後は 意見交換でいろんな人に意見をいってもらうのであるが
科もクラスもバラバラで あまり面識のない方に対して意見を言うというのは 勇気が
いることである いや そう思わない方もいるかもしれないがきゅっきゅぽんは
とっても 勇気がいる
意見を求められると 「○○がイイです」 「△△は面白いです」 という若干迎合的な
答えを言う人がほとんどである
その時 きゅっきゅぽんの友人が手を挙げて発言した
きゅっきゅぽんは彼女の意見にいたく感動したのである
彼女のアドバイスは ものすごおく 的確だったのである
例えば
「本番もこのラフのように 柔らかな表現でいくんでしょうか?
そうだとしたら この場合の工業製品であるモノの表現としてはちょっと合わないのでは?」
とか
「どのページも人物が同じ位置に描かれているが ページごとに左から右へだんだん
移動させれば この物語のテーマである時間が表現しやすいのではないでしょうか?」
など とても具体的で確信をついていて 下手にほめてお茶をにごす意見ではなかった
きゅっきゅぽんは 正直とっても驚いたのである
普段 一緒に生活をしている時には 全く気づかなかった彼女の能力である
また これは 日本画の授業だけでも気づかなかったかもしれない
ムサビは 他学科の分野も幅広く勉強できるシステムであるが
こういった普段気づかない 友人の一面をも見ることができる これはムサビのいいところである
彼女は現役なのできゅっきゅより2つ下なのであるが こと 今回の意見交換に関して
彼女はきゅっきゅの数段上をいっている 大学ではいろんな人に出会えるものだ
自分の考えをいざ言いなさい!といった場面では いやに緊張してしまい
「しどろもどろしどろもどろ・・・」と言ったあげく「宇宙人です」と答えてしまうきゅっきゅぽんは
今回 とても刺激を受けたのである
おいしくいただきます
最近めっきり 涼しくなって 秋がきとるぞうっ というかんじである
センチメンタルが似合う季節である
新学期 始まって早々 選択授業であるため
日本画の仲間に会う機会がまったくもって減ったのである
故に 学科の授業などで クラスメイトに会うと なんだか無性に懐かしい気分に
かられ 目が合うなり「オオオオオ」 と
「ひさしぶりだねえ! 夏休みはよかった?そうかそうか よかったなあ!!」的
意味を含んだ声を発してしまうのであった
夏休み明け!
きゅっきゅぽんは この時期にこんな特需があるなんて知らなかったぞうっ
そう 夏休み明け おみやげ特需である
大学 は各地方からもたくさんの学生があつまっている
だから おみやげも多種多様
その日は 一度にいろんな地方のおみやげをいただいたので
うれしさのあまり写真にまでとってしまったのであった
上は 三重県津市のおみやげ 平治煎餅(とロボりん)
左下は 仙台の牛タン煎餅
青森のこけしおかき
そして 右下は 中国上海が地元の友人からの 京劇マッチ!
きゅっきゅぽんは 津も仙台も青森も上海も 行ったことないが
これらのおみやげで ご当地に思いをはせるのである 仙台は牛タンのかほり・・・・
平治煎餅は笠型で 三段重ねで入っていたので
もちろんかぶってからいただく
マッチというのも 粋なおみやげである
きゅっきゅぽんは そのセンスをみならいたい
というのも 以前 生物ゼミに持って行ったおみやげで
「めんたいチーズ味チロルチョコ」なるものをもっていき
なにも知らずに食べた人から「ぐはっ! ごほっっ からっ!!!」
と チョコレートにあるまじき形容詞を導き出してしまった経験がある
きゅっきゅぽんは いけると思ったのであるが どうやらイチゴミルク色を
していたのがまずかったらしい イチゴミルク味だと思って食べたら
まさかのめんたいこ味なのであるから そのショックは想像に難くない
ううう きゅっきゅ次回の おみやげセンスにこうご期待!.....しないでちょ
お嬢さんの住むお城の話
美容室で手にした雑誌のとあるページを見て 「おおお これだ!」と
こぶしでポンと手をたたいた きゅっきゅぽんである
「ひとり部屋の収納法 〜ここは私の小さなお城〜」
夏服しかなかったきゅっきゅぽんはこの夏 実家から冬服を輸入したのである
おかげで 部屋には冬服をつめた巨大段ボールピラミッドが建設され始め
きゅっきゅは あせってそのピラミッド建設をなんとか阻止せねば と考えていたのである
その雑誌の中でとくにきゅっきゅがよろしいと思ったのは
ロフト式ベットの下につっぱり棒をつっぱらせて それにハンガーをかけて
衣類を収納するというものであった
きゅっきゅは ロフト式ベットを怪しげな家具やで格安で手に入れていたため
この収納法を実践することが可能なのであった
きゅっきゅぽんは 雑誌のページが高速でめくれてしまうくらい鼻息を荒くして
「これを実践して 小さな城をつくろうではないかっ」と つっぱり棒を買いに走ったのである
さっそく ベットの下につっぱり棒を通して 衣類をかけてみる
ステ奥的風景であるが なかなかいい感じである
お気に入りの服を前にかけると まるでお店の一角のようでもある
きゅっきゅは嬉しくなったのでその光景を いろんな角度から眺め回しているうちに
なんと つっぱり棒が 「ばいーん」と音をたてて はずれ落ちてしまったのである
散乱する衣類 ううう くっそう! つっぱりのつっぱらせ方が足りなかったのである
泣く泣く 散乱した衣類をもういちどきれいにし こんどは渾身の力でもって
ばりばりにつっぱらせたつっぱり棒で再度作業を終えた
こんどは しっかりできているぞうっ!
しばらくたってもつっぱり棒はつっぱりつづけ きゅっきゅはやっとの思いで
「わが城よ!」と叫ぶことができたのである
その夜
きゅっきゅは 城となったベットにのぼり やすらかな眠りについた・・・
意識が遠のいていく中 聞き覚えのあるいやあな音が遠くでひびいた
「ばいーん」
その日 落城の夢をみたきゅっきゅぽんである....
みんなの人間観
さてさて 後期である
きゅっきゅぽんは まがりなりにも 教職課程を履修しているのであるが
学校がはじまって さっそくの授業がこれまた教職の授業なのであった
その授業は「教育相談論」というものであるが
前期の「教育心理学」に引き続いて ココロの中を科学的に見ていくといった
内容で きゅっきゅぽんはすきである
担当の赤坂先生も やさしくて伊東美咲さんに似ていて すきである
その日も 先生は 非常に美しい字で板書をし
きゅっきゅは 異常にでかい字でノートをとり 一息ついたところであった
先生は今からグループワークを行うと言い
おもむろにこういったのである
「それではみなさん “人間とは何か” グループで話し合ってください」
きゅっきゅぽんは おののいて あやうくエビぞりをしてしまうところであった
人間とはなにか!!!
なんという難問であろう!!
きゅっきゅぽんは そんなことは全く考えたことがない
こち亀の 中川や麗子は 大富豪であるのに何故派出所に勤務しているのか
については 疑問に思ったことはあるが 人間とは何かなんて考えたことはない
きゅっきゅぽんは 困惑した
人間とは・・・・・
泣いたり笑ったり・・ 表情があるなあ ん? まてよ 笑う犬とか聞いたことあるぞう
では 人間だけではないなあ んー ゴミを分別するのは 人間だけかなあ いや、この
質問はもっと奥が深いに違いない・・・ うううう いったいなんだあ!
と苦悶の表情を浮かべていると 同じグループの友人が一言
「人間も宇宙人だよね」
きゅっきゅぽんは その答えを聞いて目からウロコポロリであった! なるほど! 人間だって他の惑星の住民からすれば 宇宙人だっ なんとスケールのでかい答え! ワレワレハ宇宙人ナノダ!
きゅっきゅぽんはいたく感動し グループの答えは宇宙人となった
さて 各グループの答えが黒板に書き出される
「人間とはなにか?」
・考えるもの
・死の概念がある
・デザインをする
・時間を創造するもの
・悩む欲のカタマリ
・文字を使える
こういった回答のなかで
・うちゅう人
赤坂先生は この回答の前で一瞬止まり
「こ・・・これは解説できないですねえ・・・(汗)」と おっしゃったのであった
この質問に答えはないという
それぞれの答えによって それぞれが持つ“人間観”をみようというのであった
友人は冗談として言ったのかもしれない
しかし きゅっきゅは 宇宙人に異常に食いついてしまった・・・
ううう なんだか 知的な回答が並ぶ中 うちゅう人だなんて・・ きゅっきゅぽん赤面である
宇宙人もUFOもチュパカブラも信じている きゅっきゅの 単純な人間観なのであった
ゴロナオ貴族
この日
きゅっきゅぽんは生まれて初めて ロシアンブルーをさわったのである
ロシアンブルーとは猫のことである
しかし きゅっきゅぽんが以前飼っていたような野良猫きゅっきゅぽんとはワケが違う
猫の貴族である
きゅっきゅぽんの予備校の先輩で山形の美大に行かれた方が
夏休みを利用し ぬわんと車で東京にきていたのである
しかも! 彼はこともあろうに 愛猫を車に乗せていたのである
しかも! こともあろうに ロシアンブルーなのである
きゅっきゅぽんは矢も盾もたまらず ぜひ見せていただきたいとお願いした
思えば きゅっきゅぽんは のら猫としか接したことがない
“きゅっきゅぽん”以外にも ぽん家にやってきた猫は何匹もいるが
もちろんのこと みなさん のら出身であった
一応 名前を紹介しておくと
しっぽが中途半端な位置で直角にまがった びんぼうくさい黒猫
“ばんばりあん”
とその息子の一見シャム猫風 しかし よおく見るとキジ柄のはいった
エセシャムの “ギモ”
さわると なんだか手触りがツブツブしている
“ツブ猫”
そして モーレツなニオイのする“きゅっきゅぽん”
と
多種多様 個性豊かな(というより不衛生な)猫たちとふれあいながら
きゅっきゅぽんは 今に至るわけである
そしてムサビの猫にしても 野外で自由気ままに生活しているのでこれは
のら猫の部類であろう
ということで生まれてこのかた付き合ったことのある猫はのら猫のみであったため
血統書付きの 「んもう 猫の中の猫 混じりっけなしのピュア猫ざますう」的な猫
は 見たこともなかったのである
しかし きゅっきゅぽんは心のどこかで血統書がついていようといなかろうと
ツブがあろうとなかろうと 猫であることには変わらないので わざわざお金をだして
お高いお猫様を買わなくとも・・・・と思っていたのである
きゅっきゅぽんのその考えが ロシアンブルー王子(メスだったかも・・・)に謁見をまみえた瞬間
吹き飛んだのである
ロシアン殿下のお頭に手をあてがい しずしずと
おなでしてさしあげると 殿下は きゅっきゅぽんに向かって
すみきった声で「ニャオン」とご発声なさった
その仕草できゅっきゅぽんにはすべてが分かってしまった・・・
のら猫とは(とくにきゅっきゅぽんとは) 外見だけではなく 中身も違う・・・
きゅっきゅぽんの猫観が変わった瞬間である
ロシアン殿下との謁見が終わり 帰り際にきゅっきゅぽんは
ロシアン殿下にふれた手のニオイを嗅いでみた
端から見るとじつに変態的であるが クサ猫きゅっきゅぽんを飼っていたもの
としては 当然の行為である
手からは ぷうんとお日様のニオイがした
きゅっきゅぽんはみょうに納得したのであった
きゅっきゅぽんのキニナルシリーズ
いやあ
一歩外に出てみると 世の中にはまだまだ不思議なものが
たくさん存在するものである
そんな不思議なものの中で とくにきゅっきゅぽんが
魅力を感じたものを紹介する それが
「きゅっきゅぽんのキニナルシリーズ」である
さて 今回 きゅっきゅぽんを引きつけてやまなかった
とあるキャラクターは とある施設の 戸あるエレベーター内の
掲示物の中に存在した・・・・・・!!
これである
彼は 環境問題をテーマとする短歌を紹介しているポスターのスミッコに存在する
いったい彼はどういう生き物なのであろうか
地球が苦しげな表情を浮かべ だらりとだらしなく舌を出している
汗をかいていることから これはきっと地球温暖化を訴えているキャラクターであることは伺える
んがしかし!!
汗をかいている地球は理解できるが
その下にくっついている四肢はいったいなんなのであろう!
しかもそれが非常に獣的なフォルムをしているので きゅっきゅぽんは
とても気になっているのである
もはや その存在感は 隣の木のキャラクターの存在を圧倒している
地球に動物的ボディーを組み合わせ 擬動物化されたこの地球外地球型生物に
きゅっきゅはなんだかとても アートを感じるのであった
彼を取り巻く空間は 超現実の世界である
ちなみに このポスターが貼ってあるエレベーターには
他に鏡があるだけなので 目的の階に到着するまでは
きゅっきゅののさえない顔面をながめるよりは きゅっきゅはこの生物に
視線釘付けなのであった
誠に 余計なお世話なのは重々承知の上で
きゅっきゅぽんは この生物の後ろ姿を 想像でスケッチしてみた
あくまで想像である
スケッチしてみて きゅっきゅはますますこの生物がキニナル
存在になってしまったのであった・・・・
♪
能古の島の片思い
夏休み最後の日をどう過ごすかというのは
日本の首相を誰にするのかということと同じくらい あるいはそれ以上に
国民にとって重要な問題である
明日から学校!(仕事!)という精神状態の中で 前日に何をするか
また この日の充実度でその年の夏休みがどんなものだったか決まるといっても過言ではない
つまり きゅっきゅにとって夏休み最後の日というのは・・・
なにがなんでも 心満たされる日でなけりゃあ! なのである
能古島(のこのしま)
福岡姪浜港からフェリーで10分の小さな島
夏はぽん家でどこにも行けなかったので 最後の日は出かけようということで
やってきたのがこの島である
う・・美しい・・・
まるで 映画の舞台のような素朴な美しさをもった島である
きゅっきゅは うれしくなってフェリーから 「お〜うい」と手を振ったのであるが
誰にも気づかれることなく むなしく声だけが響いたのであった
のこにこカフェ
のこのしまアイランドパーク内風景
すんごく手入れをしてるんですうといった公園なのであるが
平日のためか だあれもいない われわれだけやねえ・・・
と 油断しているところに うさぎ園なるものが出現!!
なんと! 公園の一区画にうさぎが終結しているのである!
出入り自由 入り口のところではカリッカリに乾いたパンの耳がエサとして¥100で
販売されている
しかし このうさぎ園住民は なんといおうか・・・
どことなく だらしない雰囲気が漂っているのである
「・・・・・・・・・・・・・。」
かわってこちらは ものすんごくやる気のあるヤギ達!
やっとお客がきたぞうといわんばかりに メエメエやってきたので
エサを買って差し上げたのである
能古島から見える ももち の風景
潮風が島をやさしくなでていく
能古島でゆったりとした日をすごしたのであった
おみやげ話
能古島の駄菓子屋さんで とってもかわいらしいロボットのキーホルダーを見つけたのである
名前は「ロボりん」という きゅっきゅがつけたのではなく 本体にそう書いてある
また「ROBO DACCHU〜NO♥」とも書いてある
これだぞう!!
ロボだっちゅ〜の♥
なんと腰砕け! 無造作に置いたときにとるポーズがなんともかわいらしい!
ネットで調べてみたところ 都庁にもあるという(何故)
きゅっきゅぽんは他での目撃情報をお待ちしています
このロボりんのやる気のないポーズに心を満たされ
幸せな夏休みを過ごしたと感じるきゅっきゅぽんであった
(赤銅色のはコスギっぽんのロボりん 因みに¥350)
へれ〜