リアルな美大の日常を!
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スケッチしまショ
今までの日記の中で日本画についての内容が少ない いかんいかん 日本画も面白いのだがどうも 他の日常での出来事のほうがドラマッチックに感じてしまう新大学生なのだ いかんいかん
日本画科では 今「風景」という課題で制作している もちろん風景と言うくらいだからお気に入りの風景を探し求めて野外へ飛び出す その飛び出した先というのがムサビから歩いて30分 競歩で20分の場所に位置する「薬用植物園」である 名前からすると実に健康によさそうな植物園であるが 実際は「有毒植物コーナー」なるものが存在するサバイバル的要素をふくんだデンジャラスな植物園である そこで 学生は一斉に散らばり 木やら草やら有毒植物たちとたわむれながら スケッチをする
きゅっきゅぽんもはりきってスケッチ用のイスや水彩セットやお菓子を大きなツールバッグに入れていったのであるが、誰もそんな大荷物をかかえておらず きゅっきゅぽん一人「大変そうだね」的な視線をあびたのだった
さて スケッチをする
スケッチ・・・ 静かだ いいかんじだ・・・
・・・・ん なんか・・・ちがう
野外スケッチは福岡の予備校に通っていたときも何回かあった
だから野外で絵を描くことには全く違和感はなかったのであるが 今この植物園で描くときと福岡で描いていたとき 何かが違うのである いや何かがたりない・・・ギャラリーがいない!!
都会の方はなんのことかわからないかもしれない 福岡などの地方でスケッチなどをしていると ギャラリーが集まってくるのである おじさんやらおばさんやら ホームレスの方々まで描いている様子を見にくるのである 「お嬢ちゃんうまかね〜」とまんざらでもないことをおっしゃるおばさんや 「今描きよる風景は明治時代なんやろ?」といまいちよくわからない質問くださるおじさんもいる はたまた描いている最中に「わしゃあ 兵隊やったころ・・・」と人生をも語り出すおじいさんまで現れたものだ そんな方々をさわやか笑顔(だと自分で思っている表情)でやりすごしつつ制作にいそしむというのもスケッチ力の一つとまで考えていたものだ
ところがこの植物園はどうだろう ギャラリーはおろか誰一人見に来ようとする方はいない おじさんが一人こられたが 「ちょっとそこどいてくれませんかねえ」と言われただけであった
こんなに静かにスケッチに集中できるなんて 幸せだ・・・
と思っているものの心のどこかでさみしい気がしている 東京初スケッチである
工作コーナー!
できたぞう
これがノラ猫きゅっきゅぽんである(故猫)
つくった工作でしばらく遊べるのである