リアルな美大の日常を
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わし
版画は紙にこだわるんです。
版画は道具を多く使います。木版の場合、まず版木、それを彫るための彫刻刀、切れ味を保つための砥石、するためにバレン、すられる紙、その他もろもろいっぱい。
こららには種類もいっぱいあるので、あげていったらきりがなくなってしまいます・・・
今回はその中でも作品に特に大きく影響する「紙」
木版専攻の人たちと課外授業で和紙づくりの工房見学&体験に行ってきました。
和紙と一言でいってもその種類は山ほどあります。
代表的なところだと、楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)、という植物を材料に使います。
国産や輸入品などで値段も質も変わってきますし、化学繊維の有り無し、配合でもまた変わってきます。
そんな和紙の中でも手漉きの和紙というのは、独特の質感や風合いを好み、木版で使われることが多いのです。
画用紙のようなしっかりしてカチッとした紙にはない、柔らかさや暖かみが和紙にはあります。
作者の画によって合う合わないはありますが、紙を知ることにより自分の作品に大きな影響を与えます。
極端な話、コピー用紙にするのと版画用紙に刷るのでは同じ版を使っても別の画だろって言うくらいの変化がでます。
単純に色のノリ(発色)が違うということもあるし、質感も違うのです。
個人的には画と紙が合っていると「品」を感じます。
言葉で説明するのは難しい・・・
まぁそんな事情(?)もあり和紙漉きを体験してきたのです。
和紙漉きは気温が低い方が紙のつなぎに使われる糊の粘りが高く(逆に気温が高いとさらさらになりつなぎにならないそうです)漉くのに適しているので風通しの良い工房での体験、
さ、さむい・・・
床もコンクリートだし、雨も降ってるし、ブルブル・・・
教えてくれたおばさんいわく冬はいつでも雪山登れるよって格好で作業するそうな。
大変な仕事なんだな、紙漉きって、、
まぁ無事に和紙は漉くことが出来て体験終了。
写真は帰りに販売コーナーで10種類くらい入っているお楽しみセット(アウトレット品を詰めたもの)が安かったので購入。
写真でも色が少しずつ違うのがわかるかな?さわり心地も違っていて奥深い・・・(というか難しい・・・)
茶色っぽい色が個人的には好き。
まだまだ勉強不足だけど和紙の魅力にとりつかれそうなきょうでした。
さて他のライターがしっかりと受験のアドバイス的なことを話しているのになんにも関係ない紙の話とか、、、
受験話、僕も書こうかと思ったけど、あれだね、受験のシステム(科目とか時期とか)が自分が受験したときと変わっているからあんまり参考になることかけないじゃんって、気付きました・・・
そもそも僕、受験生の時、油絵学科すら受けてないからな。
ま、ええと、明日は公募推薦の面接があるんだよね!
(僕の使っている院の教室が受験生の控え室、面接会場になるみたいだから少なくとも版画受ける人は(特に確信はないが))
今日紙漉いているときに助手さんから、個人ブースのまわりは片付けて何もない状態にしておいてねっていう趣旨のメールがきたから、紙漉き終わってから日も落ちて暗くて雨降っている中、学校行って片付けしたから、控え室はきれいになっているはずだよ(汗)
受験生ふぁいと!!