リアルな美大の日常を
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2012年11月のアーカイブ
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これからのこと
実はしばらくすごいなー!、としか頭がまわっておらずおめでとうの言葉が出てこない自分が恥ずかしかったです。(朝エントリーを読んで、おめでとうの言葉が出てきたのが夜になってからという・・・)
物事を表に出さず、でも好きなことだからやり続けるって事は僕にもあるので「告白」って気持ち、共感。
好きなことを形に出来る力があるってすごいことだと思います。
でもみんな、そんな力を美大生は持っているんだと思う。(しみじみ・・・
さて、今まで姿が見えなかった4年生たちが学校に来て作業をする季節になりました。
外で作業している人もちらちらと見かけます。
何だか空気が違う、いや変わってきている。
卒制というパワーを体が感じているのか、僕の気持ちも勝手に引き締まり、制作意欲がわいてきます。
自分の修了制作のことも考え出しました。
来年の今頃、僕はどうしているのか。
何をつくっているのか。
その先のことは・・・
今日2回、別々の場所で卒業したらどうするの?と聞かれました。
僕は出来た人間ではないので、言葉の詰まる返事しか言えなくて、なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
これからのこと、
頭の片隅では毎日考えているけど、すっきりしないまま時間だけは過ぎて行きます。
なんとかなるさ!と割り切れるほどの器もないので目の前のことを一生懸命全力でやるだけ。
ただそれだけしか今の僕には出来そうにないので、もう少しこの悩みは続きそうです。
わし
版画は紙にこだわるんです。
版画は道具を多く使います。木版の場合、まず版木、それを彫るための彫刻刀、切れ味を保つための砥石、するためにバレン、すられる紙、その他もろもろいっぱい。
こららには種類もいっぱいあるので、あげていったらきりがなくなってしまいます・・・
今回はその中でも作品に特に大きく影響する「紙」
木版専攻の人たちと課外授業で和紙づくりの工房見学&体験に行ってきました。
和紙と一言でいってもその種類は山ほどあります。
代表的なところだと、楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)、という植物を材料に使います。
国産や輸入品などで値段も質も変わってきますし、化学繊維の有り無し、配合でもまた変わってきます。
そんな和紙の中でも手漉きの和紙というのは、独特の質感や風合いを好み、木版で使われることが多いのです。
画用紙のようなしっかりしてカチッとした紙にはない、柔らかさや暖かみが和紙にはあります。
作者の画によって合う合わないはありますが、紙を知ることにより自分の作品に大きな影響を与えます。
極端な話、コピー用紙にするのと版画用紙に刷るのでは同じ版を使っても別の画だろって言うくらいの変化がでます。
単純に色のノリ(発色)が違うということもあるし、質感も違うのです。
個人的には画と紙が合っていると「品」を感じます。
言葉で説明するのは難しい・・・
まぁそんな事情(?)もあり和紙漉きを体験してきたのです。
和紙漉きは気温が低い方が紙のつなぎに使われる糊の粘りが高く(逆に気温が高いとさらさらになりつなぎにならないそうです)漉くのに適しているので風通しの良い工房での体験、
さ、さむい・・・
床もコンクリートだし、雨も降ってるし、ブルブル・・・
教えてくれたおばさんいわく冬はいつでも雪山登れるよって格好で作業するそうな。
大変な仕事なんだな、紙漉きって、、
まぁ無事に和紙は漉くことが出来て体験終了。
写真は帰りに販売コーナーで10種類くらい入っているお楽しみセット(アウトレット品を詰めたもの)が安かったので購入。
写真でも色が少しずつ違うのがわかるかな?さわり心地も違っていて奥深い・・・(というか難しい・・・)
茶色っぽい色が個人的には好き。
まだまだ勉強不足だけど和紙の魅力にとりつかれそうなきょうでした。
さて他のライターがしっかりと受験のアドバイス的なことを話しているのになんにも関係ない紙の話とか、、、
受験話、僕も書こうかと思ったけど、あれだね、受験のシステム(科目とか時期とか)が自分が受験したときと変わっているからあんまり参考になることかけないじゃんって、気付きました・・・
そもそも僕、受験生の時、油絵学科すら受けてないからな。
ま、ええと、明日は公募推薦の面接があるんだよね!
(僕の使っている院の教室が受験生の控え室、面接会場になるみたいだから少なくとも版画受ける人は(特に確信はないが))
今日紙漉いているときに助手さんから、個人ブースのまわりは片付けて何もない状態にしておいてねっていう趣旨のメールがきたから、紙漉き終わってから日も落ちて暗くて雨降っている中、学校行って片付けしたから、控え室はきれいになっているはずだよ(汗)
受験生ふぁいと!!
そわそわ
ちらちらと受験の話が出てきましたね、公募生推薦入学試験が始まったからかな。
受験話かぁ。
僕の時は公募生推薦を導入して間もなかった頃だから、実施学科も人数も今よりずっと少なかったな。
あとセンター試験初導入の年に受験したんだっけ。(落ちたけど・・・)
入学したての1年生の時、話のきっかけに受験話や予備校話をよくしたものです。
ムサビ生どうし、はじめましての会話の話題ベスト3には入るんじゃないかな。
3,4年生あたりになってくると、さすがに予備校の話題とかはしなくなるのですが、個人的には受験話って結構好きだったりします。
受験の話っていうだけなのに、美大生の数だけエピソードがあって、なおかつひとりひとりの話には強い想いがあって。
まぁ中には辛い思い出しかないから聞かないでくれって言う人もいるけど;;;
それはそれでひとつのエピソード。
予備校とかに通っていなかったから全然そういう話はないよ、というのもひとつのエピソード。
多浪したから予備校のことは何でもわかる、っていうのもひとつのエピソード。
半年(しかも週末だけ)しか通ってないけどすごい楽しかった、というのは僕のエピソード。
みんな真剣に取り組んでいる事だからこそ(進路かかっているからね)話に僕は聞き入ってしまいます。
そんなエピソードが誕生する時期だからでしょうか、なんだかそわそわします。
知り合いに受験生はいないけど、いるのはそんな一山を乗り越えたばかりの1年生たち。
大学生になったという気持ちと、課題という新たな壁との間で悩み挑む(?)姿をみるとなんだか新鮮な気持ちになります。
僕も変に大学に慣れてないで制作しなきゃって。負けてられないぞって。
刺激されているのかな。
そわそわ
そんなそわそわが身近にいっぱいある。
やっぱりムサビに入ってよかったと思う今日このごろでした。
へんか
肌寒くなって、でも何か物足りない。
もう冬になってもいいのにと思って家のドアを開けると、緑色の葉っぱをたくさんつけた街路樹がそこにあった。
あー、まだ紅葉を見ていなかったんだ。
冷たい風は冬を喚起させるけど、視覚的な冬・・・それどころか秋もまだ来ていなかったんだね。
しかしムサビに来てみると木が少しだけ秋色に紅葉していた。
うちが学校より東にあるせいだろうか。
小平と自宅の1時間のあいだに季節の小さなへんかが見えました。
温かい飲み物が嬉しい季節になり、芸祭で残ったコーヒーが制作にいい香りを添えてくれます。
よいん
今日は院工房の大掃除をしました。
版画は掃除にうるさいのです。
芸祭でほてった気持ちは、冬の風に一気に冷やされて無理やり通常モードに切り替えられました。
余韻が欲しいけど、寂しいだけだから別にいいんです・・・。
楽しいと思っただけ空を切るむなしさは大きいものですから。
しかし、僕の机の上に残った芸祭の残留物(主に屋台に使った木材の余りやら、必要以上の工具やら、お店の看板やら)から目をそむけるわけにはいけません。
制作できないのはマズいのでしばらくは、別の余韻(物理的な)を感じつつ制作することになるでしょう。
熱も覚めやらぬまま。
ムサビの芸祭の熱も覚めぬ休講期間。
愛知まで愛知県立芸術大学の芸祭を見に0泊3日の弾丸ツアーに行ってきました。
お金がない大学生は往復夜行バスを使うのです。
名古屋から在来線に乗り、商業地帯を抜け、リニモに乗って少し住宅地から離れたところで最寄り駅に着きました。
駅から坂を登り15分、門に到着。
渋いですねー
しかしこの門から校舎が見えるまで10分歩くとは思わなかった。
そしてメイン広場に着き、
餅つきしてる!!
そしてその横でもち米炊いてる。直火!!
ムサビは直火どころか、カセットコンロも禁止なのでちょっと羨ましい。
焚き火は冬の風が体にしみるこの時期にはありがたいです。
そして県芸は音楽部があるから芸祭でオペラやっているんですね!
初オペラ!
を見て、夏に一緒にアートプロジェクトをやった県芸のメンバーに学内を案内してもらいつつあっという間に一日過ぎました。
そして、勢いよく東京に戻ってきたからあげは手羽先プロジェクトの打ち上げ(会計報告会)に参加するのであった。
今年が終わるという錯覚
片付けで疲れ果てる手羽先(手羽の手先)の図。
手羽先の店も完全撤収して、跡形もなくお店はなくなりました。
現場から引き上げてきた工具その他諸々で院生室のからあげブースは過去最悪の状態になりましたが・・・
おかげさまで大盛況のうちに幕を閉じることができました。
わたわたしているようだけどしっかり頼れる、きゅっきゅ店長。
ふわっと笑顔振りまきつつ手はしっかり動いてる、オトギ副店長(そういえば;;)。
しっかりものの妹分、工具の扱いもなんのその、小野妹子。
元気にみんなを盛り上げてくれる、john。
みんなのアイドル、だけど重たいものも頑張って運ぶ、オコジョ。
ハイテンションでムードメーカー、べべ。
あんまり手伝えないといいつつよく来て動いてくれる、トオル。
サンバメイクで売り子をやってくれる素敵なお姉さん、ひだりさん。
店名の字はいい味出してました、ぺろりさん。
おいしくコーヒーを入れてくれる、力仕事もなんのそのみんなの頼れる姉さん、おきなまろさん。
なんだかんだでよく来てくれる、カワダ。
の皆さん始め、チームワークよくできたことはすばらしかったです。
お店は、
現状復帰完了の張り紙とともにいつものムサビへと戻っていきます。
整理期間とともに冬の空気が流れ込み、夢からたたき起こされているような気分になります。
あーなんともいえないさびしさ・・・
芸祭が終わると今年が終わるような気持ちになります。
どっぷり芸祭漬けになっている人ほどその感覚は大きいです。
どっぷり浸ってしまいましたから、明日から次の目標(とりあえず本業)に向かって頑張ります。
12月には院一展が控えているんだから!!
おっと、オーナーについてまったく触れないのが定着してしまいそうなので、ここで書かせていただきます。
手羽先の店のオーナー兼アドバイザーの手羽さん。
本人が書いている通りなのですが、最初は木材の交渉をしていただいて、大量の木材を調達してくれました。
準備期間中も、お菓子や肉まん、飲み物を差し入れてくれて皆を応援してくれました。
「口と金は出すけど手は出さない!」って最初は言っていたけど、最終的には日が沈んでからホームセンターを5軒も6軒もまわって季節外れのすだれを手に入れてきてくださったり、
手羽先が足りなくなったから急遽遠くのお店まで仕入れに行き、朝8時に(誰よりも早く)学校に持ってきてくれたりしました。
芸祭最終日も有給とってお店を手伝ってくれました(^^
そんなことを文句言いつつ笑いながら手をガンガン出してくれるオーナーでした。
しかし準備初日から片付けまでにメンバーからの扱いが雑になっていったのは紛れもない事実です(笑)
クネクネ。
間違った、イケメン!!