リアルな美大法人企画室長の日常を
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ムサビコム宛てにいただいた質問メールにお答えしました
【受験生の方へ】造形学部一般入試2月6日の試験時間繰り下げについて
降雪の影響による電車の遅れ等が予想されるため、
2013年2月6日(水)の入学試験については、全科目の試験時間を1時間繰り下げて実施します。
詳細については大学公式WEBサイトでご確認ください。
PC http://www.musabi.ac.jp/
携帯 http://www.musabi.ac.jp/m/
なお、当日は時間に余裕を持ってお越し下さい。
なぜ東京に行くのか?-1
以前、地方の進学相談会で「なんで東京の美大を受験しないの?」と生徒さんに聞いたところ、
「だって、東京は危なそうだから」
と返ってきたことがありました。
「東京は危ないから親が許してくれない」と。
ある地方大学の大学案内には「東京に比べて安心して暮らせます」と対東京的に書いてるところもあります。
この3月頭の時期だと、地元と(無理だと言われた)東京の大学に合格したんだけど、親御さんから「東京は危ないから地元にしなさい!」と怒られた(怒られてる)人もいるかもしれません。
東京の美大を受験しない理由が「東京の美大に魅力がない」「家計が厳しい」だったら、「そうかあ・・確かにこの県には○○芸大っていう立派な大学さんがあるからね。わざわざ東京に行く必要はないか。」「私立美大は学費が高いし、1人暮らしだとアパート代もかかるしね・・」とも思うし、無理矢理薦めることはありません。
でも、上京しない理由が「東京は危なそうだから」ぐらいだったら、ちょっと考え直して欲しいんです。
「東京は危ない」と思ってる受験生の皆さん。そして親御さん。
ぜひ「都道府県別 犯罪率」等のキーワードで検索してみてください。
東京の犯罪率って意外と高くない。
「件数」だと1位の場合が多いけど、そりゃ人口が多いんだもん。当然。
でも、「犯罪率」「人口●人当たりの犯罪件数」で見ると、東京が1位ってことはほとんどないのね。
日本全体で見た場合は「犯罪率は低い」とはとても言えないポジションだけど(笑)、大都市圏の中では意外と低い方なんです。
むしろ、あなたの親御さんが薦めてる地方都市や「歴史のある町だし、イメージ的にのんびりして平和そう」と思ってるところが犯罪率的には東京より高かったり、同じぐらいだったりするわけで。
犯罪にも、凶悪犯罪・児童犯罪や住宅侵入などいろいろあり、調べれば分類ごとの犯罪率も出てきますが、そっちも同様の結果が出てきます。
もちろんデータの見方にはいろいろあるので、「だから東京は安全なんです」とは言いきれません。違う観点からみれば「やっぱり東京は危ない」という結論も出るでしょう。
でも、「とにかく東京は危ないんだってば!」と言い切るのは難しいんです。
テレビのキー局やマスコミのメイン発信場所が東京だから、東京の話題が扱われやすい(扱いやすい)のも「東京は危ない」と思われてる原因のひとつでしょうね。
地方では扱われないような記事も、関東で起きると日本中に配信されることが多い。
裏を返せば、「東京で活動した方が、地方で同じことをやるよりも、なんだかんだ日本中(世界中)で注目されやすい」ということでもあるのだけど。
地方のニュースだと大事件か、もしくはニュースの時間調整で「○○県では雑煮会が行われ、みんなで舌鼓を打ちました」な「田舎は平和だよー」的なニュースしか全国には流れない。
それがいいことなのか悪いことなのかはここでは書きませんが、世の中ってそんなもんなんです。
人やものが集まってくるのが東京であり、日本の情報を発信しているのは、良くも悪くも、なんだかんだで東京なんだよね。
と理屈で理解してても、東京ってやっぱり怖い(笑)
私も「東京は怖い」というイメージをもって上京してきました。
でも実際になにか怖いことがあったかというと、うーん、15年以上東京に住んでるけどありません。
ムサビに来たことがある人なら、東京中が渋谷繁華街みたいな場所じゃないことはわかってますよね?(笑)
怖いところに行けばそりゃ怖いことが起きるんでしょうけど、それはどこも同じで。
パリに行った時に「日本人はあそこのブロックに行っちゃダメ」と現地に長く住む日本人に教わったことがありましたが、だからといって「パリは危ないから住んじゃダメ」なんて思わないわけで、それは東京も同じ。
地方というものにも偏見があるけど、「東京」というものにも偏見があります。
感受性の高い時期・・つまり10代後半から20代前半に東京で過ごすのは、作家やデザイナーを目指す人にとって必要な時間だと思うのね。
それで東京の空気が合わなかったら地方に戻ればいいわけで、「東京は危ないから」という理由で最初から東京行きをあきらめるのは、かなりもったいないよ。
続く。
そんな美大生の東京生活が見事に描かれた本「ムサビ日記」を3名様にプレゼントします!!
ムサビ日記 -リアルな美大の日常を- 手羽イチロウ 武蔵野美術大学出版局 2007-07 by G-Tools |
なんと手羽のサイン入り!!!!!
明日3月5日16時が締切です。→詳細はこちらをご覧ください。
もちろん、いつものごとく自腹企画です。
以上、手持ち本がなかったからamazonで買ったら、「2〜4週間以内に発送します」になっちゃって、この入試直後の売れそうな時期に逆効果になってるような気がしてる手羽がお送りいたしました。
ポケットに地図はいらない
忘れてました。
土曜日に五美大展へ行ってきたんです。
濱さんも来てたのね・・・。
出展した皆さんは公共施設利用の厳しさを思い知ったと思うけど、国立新美術館で展示できる経験なんてそうはないはず。
経歴にもちゃんと載せられる展覧会なので、しっかり自慢してくださいな。
ところで、うちのカーナビは数年前に購入したやつだから、2007年に出来た国立新美術館が地図データに入ってません(笑)
それでもたどり着けるのは何故か。
答えは簡単。
ある程度近づくと、国立新美術館が見える(もしくは建ってそうな雰囲気を感じる)から。
例えば、東京タワーが見える場所から東京タワーに向かったとします。
地図が無くても、全然道を知らなくても、どんなに時間がかかっても、東京タワーを目指して歩いてりゃ、多分到着できるよね。
ゴールさえ見えてれば、どんな過程を通ってもたどり着ける。
なんでこんな話を始めたかっていうと、この時期になると毎年あちこちで、
「●●学科と■■学科の違いを教えて」
「○○学科に受かったけど、△△ができるの?」
と質問してる人を見かけるのさ。
「事前に調べようよ・・」と思ったりもするけど、それは野暮ってもんで。
そんなに悩む必要はないです。
常に「自分が何をやりたいのか」を突き詰めていれば、どんな学科(過程)であっても、おのずとたどり着けるもんなのよ。
自分のやりたいことを検討して、納得した上で受験した学科なんでしょ?
だったら、そんなに迷うことはないんじゃないの?
どんなルートになるかわからないけど、どっちを選択しても目標にたどり着ける場所にいるはず。
複数合格してどっちの学科にいくか迷っているのなら、最後の最後は友達や講師やネットの意見じゃなくて、「家から近いから」とか「学費が安いから」とか「自分の好きな作家が多いから」とか「あっちの学科の雰囲気がなんとなく合いそうだから」とか、自分とのフィーリングで決めていいと思います。
え?すごく適当なアドバイスに聞こえる?
じゃ、あなたがネ申と崇める美術予備校講師に何故視デを薦めるのかを質問してみてください。
多分「倍率が高いから」「昔からそう言われてるから」とか、私以上に適当な答えが返って来るでしょう。
昔は情報を入手する手段が少なかったから予備校講師の声が大事だったけど、今はオープンキャンパスとか受験生が直接情報を入手できる場所が増えたからね。
もちろんムサビ日記もその一つです(笑)
(現在プレゼント企画実施中!!)
最近のことを調べない美術予備校講師よりも受験生本人の方が大学の最新情報を持ってるかもしれないのです。
ただ。
大学が出してる情報が全て正しいとは限りません。
もちろんウソはついてないだろうけど、大袈裟な表現を使うのはどんなメディアでもよくありまして。
「有名な●●氏が客員教授です!」と派手に宣伝してるけど、実は年に2,3回しか講義をやってないとか、「今年から有名な●●氏が特別任用教授になりました!!」と告知してるけど「特別任用教授」とは1年契約の教授って意味だったり。(大学によって名称と意味が違うのね)
その情報が正しいか比較できるのは予備校講師なのかもしれません。
あくまでも人の意見は参考にとどめ、最後は自分の感覚を信じて判断してください。
「○○学科に受かったけど、△△ができるの?」への回答は以前も書いてるからはしょるけど、「できなきゃ、自分でやればいいだけじゃない?」です。
も少し書くと、ムサビは美大の中でも(いい意味で)その空気が強いかもしれない。
そこに受かったのも何かの縁。
そして大学での面白さは、「別にゴールを途中で変えてもいいんじゃねーの?」という発想ができることです。
最初は東京タワーを目指して歩いてたのに、途中で六本木ヒルズを見つけてしまって、そこをゴールに変える可能性だってある。
妥協ではなく、そっちに面白さを見つけてしまうパターン。
専門学校じゃそれは「脱落組」になっちゃうかもしれないけど、大学ではこれこそ醍醐味であり、むしろウエルカムな状態です。
いろんなことを学べば、世の中にはいろいろな世界があることを知るわけで、高校生・予備校生じゃ知りえない面白さを大学の中で発見してしまうのは当然であり必然。
今は「グラフィックデザイナー」「インテリアコーディネータ」「アニメータ」という言葉しか知らないでしょうけど、大学に入って「アートディレクター」「キュレーター」「照明デザイナー」「広告代理店」といった仕事が存在することを知るでしょう。
も少し書くと、ムサビは美大の中でも(いい意味で)その状態が強いかもしれない。
そしてそして結局、六本木ヒルズをやめて東京タワーにまた向かうかもしれないけど、それはそれで結構。
沢山寄り道をした人の方が、お土産を周りにプレゼントできて喜ばれる人間になってるかもしれませんから。
人生なんて、何が正解だか、何が遠回りなのか、誰もわかりません。
そう。石原真理子と玉置浩二のように。
(「いやー、男と女って深いなー」と感じる出来事でした・・・。)
合格が決まったら、予備校講師の手垢がついたポケットの中の地図を捨ててください。
大学生活では多分それはジャマで通用しない地図です。
地図がなくても、自分の中の東京タワーへ目指して、早く歩き出すことが大事。
ポケットに地図を
昨日、こんなメールをいただきました。
こんにちは。今日、合格がわかった受験生です。
北海道の山奥に住んでいるので、勝手がわかりません・・・。
大学周辺が希望なのですが、みなさんはどのような所にお住みなのでしょうか? おすすめ物件など教えてください。
ムサビ合格おめでとうございます!!
私も九州の田舎出身だから、「勝手がわからない」の意味が強く理解できます。
受験の時よりもアパート探しの方が緊張したかも。
アパート探しについては、これまでこんな感じで書いています。
■緊急連載::アパートについて(1)
■緊急連載::アパートについて(2)
■アパート探し
■アパートとマンションの違い
こだわる部分、ゆずれない部分は人によって違います。
私が大学卒業後のアパート探しで「絶対にゆずれないポイント」としてたのは
●ガスコンロ(2口以上)であること。できればキッチン部屋があること。
●ベランダがあること。
●洗濯機が室内、もしくはベランダにあること。
だったし、「絶対に選びたくない物件」は
●ロフト付
でした(笑)
全て最初のアパートで嫌だった部分です。
でも、「料理もそんなにしないからキッチンスペースもいらないし、コンロは1口あれば充分だけど、やっぱりお風呂とトイレは別がいい」って人もいるでしょう。
「1人暮らし始めたらロフト付アパートに住むのが夢だった。だって都会っぽいじゃん!!」って人もいるでしょう。
私からすりゃ「絶対にやめときなさい」だけど、それは人それぞれですので。
これからアパート探しで上京する方へ。
手羽のおすすめアドバイス。
鷹の台駅、もしくは国分寺についたら、コンビニか本屋で大学周辺(小平・鷹の台)の地図を買ってください。
できれば大きく広げられるやつ。
そして、いつでもどこでも広げられるようにそれを持ち歩いてください。ボロボロになるまで。
「えー。人前で地図を見るのって田舎ものっぽくて恥ずかしい・・」と思うのは田舎もんだけ(笑)
全然恥ずかしくありません。
不動産屋さんでも、不動産屋さんが用意した地図を見るのではなく、その地図で確認するようにするといいよ。
アパート探しで一番困るのは「土地勘がないこと」なのね。
受験の時にガラガラを転がしながら「ムサビって駅から遠いなあ・・」と思いながら歩いたでしょ?
でも、実は結構駅から近いことが住んでみてわかります。(しかもチャリンコがあればあっという間)
不安だから長く感じてたのよ。
地図をあると、いろんな情報がわかってきます。
近道があったり、車じゃ通れない道があったり、そんなところにコンビニがあったり、玉川上水を渡るための橋があんまりないから、直線距離では近いけど遠回りしないと反対岸にいけないとか。
そして、その地図をもって9号館1階WEBスペースにきてください(日曜祝日除く。多分時間は9:00〜17:00)。
アパート物件が大量に張り出されてるので、家賃の相場もわかるし、これが一番状況を手っ取り早く入手できる方法です。
アパートは早い者勝ちで決まっていくので、大変だとは思うけどすぐに上京した方がいいです。
私も合格発表後すぐに上京して、朝から1日何箇所か不動産屋さんを回って、その日のうちに仮契約しました。
「ムサビからちょっと離れた場所がいい」と思って決めたのに、徒歩2分の場所でした(笑)
大通り経由だと時間がかかるけど、ショートカットを使うと2分。
不動産屋さんの車で紹介してもらうとそういうことが起きます。
地図さえもってればそこには決めなかったのに・・・。
同じ地方出身者として。
地方から出てくるのなら最初は鷹の台駅周辺がいいんじゃないかとは思います。
その方が友達もできやすいし中央線沿線よりは安いし。
ただ、大学のそばである必要はありません。
大学のそばに住んじゃうと、都心にでるのが億劫になっちゃうのね(笑)
私はずっと大学のそばに住んでたけど、平気で3ヶ月ぐらい鷹の台駅に行かない生活をしてました。
大学→レンタルビデオ屋→コンビニ→アパートの4点を通る線上でしか活動しない毎日。
作業が忙しかったというのもあるけど、銀座とか面倒で面倒で・・・。
東大和は新宿や池袋に出やすくて便利だけど、東京初心者にはちょっと敷居が高いかな。
とりあえず最初の2年ぐらいは鷹の台近辺がいいんじゃないかと。
2009入試業務まとめ
本日後期合格発表です。
ちなみに「前期日程」「後期日程」と言ってますが2回試験があるわけでなく、11学科を便宜的に2つのグループに分けてるだけです。
合格発表後の「悩み」については過去のエントリーを参照ください。
■合格された方へ。不合格だった方へ。
■うらやましい悩み
■浪人するべきか否か
後日もう少し補足しますが、言いたいことはこの3つにだいたい書いてまして。
ムサビに受かった人も、タマビに受かった人も、残念だった人もプレゼント企画に申し込んでください。
詳細はこちら!!!!
さて。
今年の入試業務のまとめに入りますか。
いろんな人から「初めての業務はどうだった?」と聞かれるんですが、「ま、こんなもんっすね」と答えています。
短い期間にいろんなことをやらなくちゃいけない大変さ、大事なことを確実にやらなくちゃいけない苦労は「入試」という特殊性から考えれば仕方なく、それは今までやってきた教室整備、モチーフ準備も同じ。
初めての仕事には変わりないけど想定内の範囲だったから「ま、こんなもんっすね」と、質問した側すれば一番つまらない返事に(笑)
ただ、さすがに受験者数確定直後の3日間出張はこたえましたね。
昨年まで5日間かけて作ってた資料を2日間で作るはめになったもん。
今思えばあそこが大変さのピークでした(涙)
あれさえなければもっと余裕をもって入試業務に入れたのに。
でも、悔やんでも仕方ない。ポジティブポジティブ。
今回の仕事を経験できて、良かったことが3つあります。
ひとつめは、11日間、7名の先生達と朝から夜中まで一緒に生活してたから、先生とじっくり話ができ、各学科の情報や思いを入手できたこと。
例えば、実写映画「ヤッターマン」の衣装はムサビOBが担当してるとか(笑)
また、「手羽さんはうちの学科のオープンキャンパスを変えるとしたら、どこを変えます?」と相談されたり。こういうのは時間がないとじっくり話ができませんから。
デザイン情報学科の白石先生とは年がほとんど同じだから、ザンボット3とかダイオージャとかダイターン3とかザブングルとかダンバインとか、いわゆる「80年代夕方5時半アニメ」の話で盛り上がったり、デザイン情報学科の今を一緒に語ったり。
2つ目は、教務補助さんと新任助手さんの顔と名前をちょっとだけ覚えられたこと。
私、元広報課でありながら、人の顔と名前を覚えるのが超苦手でして・・・。
でも11日間も一緒にいると、全員の顔と3分の1ぐらいの方の名前を覚えることができました(笑)
え?3分の1だけかって?
いやいや、手羽からするとすごいことなんですよ。これが。
3つ目はなんといっても木黄田さん(キキタさんだってば)と一緒に仕事ができたことですね。
仕事も早いし、気が利くし、私の足りない部分を補ってくれて、コンビの相手としては完璧でした。
「惚れてまうやろ!!」と廃液タンクに叫びたくなるほど。
彼女の課長が「『来年はやりたくない』って言ってたよ」と密告したことはだまっておきます・・・。
そんな木黄田さんはなんと今日からアメリカ出張。さすが国際センター。おつかれさまです・・。
でも、いいなー。
一度でいいから「アメリカに出張してきます」なんてセリフを言ってみたい。できるサラリーマンみたいだもん。
なんせこっちは「自腹で岩室に行ってきます」だもんね。レベルが全然違うよね・・。
行かなくてもいいから言ってみたい(なんだそりゃ)
そんな木黄田さんと入試業務をねぎらって、お互いに似顔絵を描きました。
まず、手羽が木黄田さんの似顔絵を。
似てるっしょ?>ムサビ職員の人。
一応、元美大生ですから(照)
感謝の気持ちを込めて、1割増で美人さんに描きました。
似顔絵にその人の醜いところを平気で描いちゃう手羽が、こういう普通のイラストをかくってことは相当感謝してるっていう表れでもあります。
そして、木黄田さんが書いてくれた手羽の似顔絵がこれ。
感謝の念とか尊敬の念とかないのだろうか・・・。
蛭子チックというか、さくらもも子のマンガに出てくるようなキャラなんですけど・・・。
「あのさー・・・この目はなんなのさ?」
「手羽さんの優しい目を表現してみました」
・・・一般的に、絵画論的に、これは「優しい目」ではなく、「いやらしい目」の記号なんですけど・・・。
しかも、パーカーのフード部分がカップの取っ手みたいになってて、
コーヒーカップに手羽が埋まってるようにも見えるんですけど・・・。
見れば見るほど、カップにはまってしまって身動きできない男に見えるんですけど・・・。
手羽への尊敬の念がわずかにでもあるのなら、もっとハンサム(イケメンではない)に描いてくれてもいいのに。
「高校の美術が2だった」からといって、これはないよなあ・・。
と、木黄田さんがアメリカに旅立ったのを確認して、彼女の恥ずかしいイラストを勝手に晒してみました。
帰ってくる頃に、「木黄田さんは最高の人だった」と書いておけばごまかせるだろう。
そんな1週間も前のエントリをチェックしたりしないだろうし。
そうそう。最後にこれを書いておかなくちゃ。
戸田先生、お疲れさまでした!
2009入試終了!!
監督集合室の前に「あなたはこの教室の試験監督ですよ」という表を大きく拡大して、毎日張ってました。
そして、最終日の午後試験も終わり、監督もみんな戻ってきて、「よし。トイレに行ってから最後の1枚を盛大に剥がすか!」とトイレですっきりして戻ってきたら、すでにはがされた後。
「あれ?なにかするつもりでした?」
と木黄田さん。
いえ・・・なんにもないっす・・・・・・あれ、なんでろう。なんで目からよだれがでてくるんだろう・・。
というわけで、気持ち的に中途半端な状態で私の入試は終わってしまいました。
私の作った資料の数字がちょこちょこ間違ってておきなまろさんに怒られたり、ほんとは試験監督にお願いしてない日なのに表に名前を入ってたり(その逆も)、小さい失敗はいろいろやらかしましたが、ま、全て想定の範囲内で済みました。
あのめちゃくちゃピース数が多くて、条件の厳しいパズルで3つの失敗は誤差の範囲ってことでご勘弁を。
さあ。今日は片付け&打ち上げ!!
おっと。すっかり忘れてたけど今日はトップランナーの日。
以前紹介したトネリコが出演しますので、チェックチェック!!
昨日、おきなまろさんを車で家に送ってる時、言われたセリフ。
「なんでいつも通りにはじけないんですか!
●●くん(広報バイトをやってた子)も、手羽さんがおとなしくて気味が悪いって言ってましたよ」
いやいや。
なんかそれ間違ってるし。
君が知ってる手羽は恐らくオフ会の手羽。
手羽はね。仕事はマジメに取り組む人間なんですよ。
確かに動きは変で独り言が多いかもしれないけど、それはそれは地味にじっくり仕事を取り組む人間なんですよ。
だから、この若さで今の地位を築けたわけですよ(自分で言うな)
2009入試最終日
私たちのチームでは最後に名簿を作るのが恒例でして(だって101名もいるんだもん)、私と木黄田さん(キキタさんだぜ)はお互いの似顔絵を描くことにしました。
木黄田さんが描く手羽の似顔絵は、蛭子さんタッチでいい味を出してます。
名簿ができたら、その似顔絵は公開しようかな。
お楽しみに!
昨日の彫刻学科・塑造は「自分の肘を作れ」でした。
くそー、耳じゃなかったか・・・。
塑造の試験終了後、採点会場の点検に入った先生から「まるでクロールをしてる人がいっぱい集まってるようだった」と報告がありました。
肘って造形的にも面白そうだし、そしてエロティックにも作れそう(ぼそっ)
でも、肘と間違って膝を作った人がいたら、それはそれで彫刻学科向きな性格なわけで、そういう人の方が受かりそうな気がする。
「実技の世界では正解なんてない」ってことですわな。
さ。
そして。
とうとうムサビ入試最終日です。
オーラスは空間演出デザイン学科の鉛筆デッサンとデザイン。
厳密には外国人面接試験がまだあるけど、そっちは竹林チームが担当なので、こちらのチームが関わる科目としては最後。
空デのデザインはいろんな伝説が残っています。
「少年ジャンプで立体を作れ」「弁当箱で立体を作れ」「お菓子で立体を作れ」などなど・・・。
空デの出題は一見「受け狙い」のように取られてるフシもあるんですが、これが知ってみるとよく考えられた問題なんですよ。
え?どういうことかって?
それは出題意図が書かれた過去の入学試験問題集をご購(以下略)
人数分+予備を発注するわけで、少年ジャンプを1500冊発注した時にはさすがに「何に使うんですか?」と、かなりお店の人に疑われて質問されたっけ。
もちろん発注する時は「入試で使います」なんて言わない(言えない)わけでして・・。
「1500冊納品は可能。そして何月何日号か指定できる」と聞いて、「じゃ、2月14日が月曜日でちょうどバレンタインだからその日にしよう。手羽からのバレンタインプレゼント★受験生は気がついてくれるかな?」と気をきかせて、ルンルン(死語)で発注したら、表紙が
いちご100%の少年ジャンプが1500冊納品されてきて、「えええ。ワン●ースとかじゃなくて、よりによって、これっすか・・・。こ、これを受験生全員に配っていいんだろうか・・」と一瞬悩んだものです。
配ったけど★
今思えば、バレンタインなんだから、そういう表紙になることはちょっと考えれば予想できたよね・・・。
細かいところには気がつくけど、大きなところに気がつかないのが手羽クオリティ。
つーか、これってB型の特質じゃ(以下略)
で、その空デ・デザイン。
去年は比較的普通の素材だったけど、今年は昔のパターンに戻る気がするんだよね。
うーん、素材につかえるものってなんだろう・・・・野菜かな?
「野菜で立体を作れ」
人参とリンゴと玉ねぎを受験生に全員配布。
あ、でもボンドじゃくっつかないか・・・。
意外と難しい。
ま、考えても仕方ないってことやね。
軽い発言に聞こえるかもしれないけど、空デの受験生は「入試を楽しむ」のが一番大事かもしれない。
それができる人こそ空デが求めてる人材であり、空デらしい人材のようにも感じます。
今年最後のアレをいっときますか。
皆さんご唱和ください。
受験生の皆さん。
そして、ムサビ入試スタッフの皆さん。
カンパ〜レ!!
2009入試8日目
ムービングのモデルさんが手に持ってたものは5mの紐だったそうです。
ビニール紐ではなかったけど、今年はニョロニョロ系が出そうだと思ったのよ(笑)
で、なになに?
昨日の基礎デザイン学科の基礎造形テストは「あなたの記憶するカレーライスとサラダ」を平面構成??
テーマが具体的すぎて難しかったかもしれませんね。
しかも、単純に「カレーライスを平面構成」じゃなくて、「あなたの記憶するカレーライス」ってのがクセモノ。ちなみに私はシャリシャリな大根サラダが好きです。
誰も聞いてないね。ドレッシングはゴマでお願いします。
さて、今日の試験は後期学科試験と日本画学科・鉛筆デッサン、彫刻学科・塑造です。
去年の塑造は「10kgの粘土を使って鼻を作れ」でした。
部屋中にでっかい鼻がいっぱい置かれてる姿は圧巻でしたよ(笑)
よーし、今年は「耳を作れ」だと予想。
ってこれは当たり前すぎるかな・・・。
後期学科試験日ということはやっぱり受験生が多い日です。
もうくどいほど繰り返します。
後期日程だと、2000人ぐらいが「同じ時間」に大学へ向かおうとするから、バスはかなり相当めちゃくちゃめちゃんこメガ混みます。
ムサビの理事長はバス通勤なんだけど、前期学科試験の日にバスに乗っちゃって相当後悔してました(笑)
一応、入試期間中はバスを増便してますが、大学公式情報では必ず「入試中はバスではなく、鷹の台から徒歩で」と伝えてます。
「ムサビはバスで行くと楽」とアドバイスするのは、たぶん入試の朝を知らないOBか在学生です。
きっと乗ったら後悔すると思うけど、どうしてもバスで行きたい人は自己責任でお願いします。
私は強くバスで来ないことを推奨しますが。
手羽を信じてちょーだいよ。
え?信じられない?
そうですか・・・・。
いよいよムサビ入試もあと二日。
受験生もムサビスタッフもカンパーレ!!!
2009入試7日目
なぬ?手羽の作った書類がよく間違ってる?
し、失敬な。
あれは、君達がちゃんと確認してるか確認するためにわざわざ間違ったデータを渡しているんじゃないか。間違いを探すのが君達の仕事でしょ。作ろうと思えば、間違いのない資料なんて、すぐに作れますよ。がははは。
・・・・・むなしい・・・。
2月20日は日本画学科・着色写生と彫刻学科・鉛筆デッサン、そして基礎デザイン学科の試験日です。
彫刻の鉛筆デッサンは今年もムービングでしょう。たぶん。変える理由が思いつかないから。
でも、今年のモデルさんの持ち物は何なのか?これが気になるところですな。
去年はホースで、それ以前がシーツ、棒、ロープだから・・・今年は・・・紐とか?
ビニール紐とか面白いかもしれない。
今年やらなかったら、ぜひ来年の参考にしてください>彫刻の先生
ちなみに。
私達のチームは教員7名、職員2名で仕切っているんですが、この9名のうち、3名がムサビ彫刻学科出身という偶然に内部の人は誰か気がついてますでしょうか。
「3分の1が彫刻出身者」って結構な偶然です。
ま、今年は彫刻学科は受験生が増えてるし、彫刻の時代が到来したってことだね★
ムサビは彫刻学科でもってるようなものだね★
がははは。
・・・・やっぱりむなしい・・・・。
って、彫刻出身者に入試を任せるなんて、ムサビの入試はほんま大丈夫かいな・・・。
外を見てみたけど、雪は降ってないみたいですね。雨は降ってます。
今日は1200名ぐらいの受験生が朝一斉に来る日だから、雨や雪が降るとバスは相当混みます。
特に雪だとバスはのんびり走るので、通常だと20分で着くのに40分近くかかることも。
天気の悪い日に玉川上水をガラガラひいて歩くのもそれはそれで疲れるけど、地方の人はあの超満員でギューギュー状態のバスに40分間以上ゆられる方が確実に疲れるよ。慣れてないから。
天気が悪い日だからこそ鷹の台から歩くか・・交通量が多いから危険だけど、玉川上水側ではなく鷹の街道を歩くか・・・、もしくは時間に余裕をもって国分寺からタクシーで行った方がいいかもしれません。
申し訳ないのですが、身内の訃報を書かせてもらいます。
イメージライブラリ職員の1人がおとといの夜、突然亡くなりました。
訃報を聞いたのは、昨日の朝7時半です。
大平先生の訃報を聞いた以上に、何が起きたのか理解するのに時間がかかりました。
彼女はムサビの油絵学科OBで美史研で教務補助をされたのち、長くイメージライブラリに勤めていらっしゃいました。
年は私とほとんど変わりません。
どれくらい急な話かっていうと、17日の前期学科試験で試験監督もされているんです。
周りの人に「なんとなく頭が痛いんですよね」とおっしゃってたそうで、「顔も赤いから風邪じゃないの?ゆっくり休んだら?」と他の試験監督が答えたんだとか。
実は昨日の午後も試験監督にあたっていました。
はっきりとは今まで書かなかったけど、私は試験監督を配当する仕事をしています。
もし、私が彼女を試験監督にあてなければ。
もし、私が体調のことに気がついて待機にさえ回していれば。
昨日は1日中、そんなことばかり考えていました。
受験生の方には、せっかくテンションが高まってるところに悲しい話を書いてしまって申し訳ないのだけど、在学生、OB、そしてムサビを勤めていた人達に知らせたくてブログに書かせてもらいました。すいません。
人間なんて、いつ死ぬかわからない。
私だって、明日起きたら動かなくなってるかもしれない。
受験生の皆さんに、「無理をしてでも入試をがんばれ」とは言いません。
つらいのなら休んでください。
どうにかなります。
大事なのは、今を後悔しないこと。
「バスが雪で遅れたから遅刻した」「バスが混雑してて疲れたから全力を出せなかった」とか、そんなつまんないことで今を後悔しないでください。
今、私が皆さんにアドバイスできるのは、そんなことぐらいです。
入試中のプチ更新
まだ業務中ですが、遅めの夕食食べながらプチ更新。
どうやら雪が降るそうです。
東北出身の人には信じられないくらい、東京はちょっとした雪でも交通が混乱しますよ。
今日は早めに寝て、朝は予定よりちょっとだけ早く起きて、天気予報をチェックしてね。
場合によっては30分ぐらい早くホテルか家を出た方がいいよ。
チェックして心配なければ、コーヒーでも飲んでゆっくりしてくださいな。
では、ぼちぼち業務再開です。
ガンバルンバ!(古っ!)
2009入試6日目
今日は工芸工業デザイン学科と映像学科の感覚テスト、小論文、鉛筆デッサン試験日。
ムサビ入試も折り返し地点を過ぎ、このあたりから受験生はパネル(orカルトン)を忘れる人が増えてきます。
特に工デ・鉛筆デッサンではパネルが絶対にいるから、もう一度家を出る前に持ち物最終確認を!
持ち物確認といえば、今年は例年より受験票を忘れていく&紛失する人が多いみたい。
受験票は試験が終わっても合格発表で必要なものだから、なくしちゃダメよ。
忘れちゃダメと言えば、四輪さんから頼まれてた携帯の設定。
忘れてないっすよ。
ただ、ゆっくりチェックする時間がなくて・・・今もブログを30分ぐらいで書き上げるような生活が続いてまして・・。
もう少し待ってちょーだい。
ごめんなしゃい。
工デの受験生はそれなりに対策をされてると思うので、映像学科の試験のことを書きます。
相談会で受験生や親御さんから「映像学科の感覚テストってどんな試験ですか?」と聞かれることが多いです。
でも、これを文章で説明する&理解してもらうのは難しくて・・。
電話で聞かれた日にゃ、泣きそうになります(笑)
「頭に描いた映像を1枚の紙に文章と絵で表現する試験」とでもいうか「映像家にとって必要な要素を見る試験」とでもゆうか。
うーん、参考作品を見てもらうのが一番手っ取り早いんだけどね(結論)。
気になる人は入学試験問題集をご購入く(以下略)
ただ。
「背景をピンクとかの淡い色のグラデーションで処理」てのは、最初見た時は「おおっ!」と思ったけど、去年はそういう絵が多くてちょっと食傷気味です。
テクニックとしてはうまいと思うけど、「新鮮さ」ってことだと以前より薄れてるかも。
ぼちぼち新しい表現が出てきてもいい頃ですね。
そして、映像学科といえば、ここ数年、小論文試験でモチーフを配布することで有名です。
例えば、去年は鏡を配布して「配布された鏡の観察や考察から、『鏡は○○○である』と題して論じなさい」という試験内容でした。
以前は林檎を1個づつ配ったりも。
今年はどんなモチーフが配布されるか。もしくはされないか。
手羽のプチ楽しみ(笑)
プチ連載。
昨日の手羽と木黄田さん(キキタさんなのよ)。
大きなテーブルを二人で使ってまして、いつのまにか手羽の資料がおもいっきり木黄田さんの領地に侵入。
「あ、ごめんなさい。今すぐにどけるから」
「いえいえ。お噂どおりですから」
どんな噂やねん(苦笑)
しかも、どっからの噂やねん。
やっぱりね。机の上がちらかる人間っていうのは、完璧主義者が多いと思うんだよね。
「ちゃんと分類したい→でも時間がない→ちゃんとやれないのなら整理しないのと同じこと→だからそのまま」という方程式が成り立っているのよ。
私がそう。
え?
完璧主義者が大きな張り紙をむりやり背伸びして張ってたら、おきなまろさんから「そんな背伸びしてまで高い位置に張らなくてもいいんじゃないっすか?」とあっさり言われたりしない?
ごもっとも・・。
2009入試5日目
今日は日本語振替試験とデザイン情報学科の造形表現テストだけなので、私達のチームは他の日よりちょっと落ち着いてる日です。
ところで昨日の芸文・小論文はいかがでしたでしょうか?
伝説に残る小論文問題ですね。あれは。
どんな問題だったのか。
6月に発売される入学試験問題集をお買い求めく(以下略)
入試から離れた話題を久しぶりに。
いよいよ明日から5美大展が開催されます。
五美大展についてはこちらを参照ください。
■ムサビペディア::東京五美術大学連合卒業制作展
今年の幹事校の順番は、タマビさん。
メディア対応も幹事校がやるので、こういうニュースも
■東京の5美術大学、合同で卒業・修了制作展−国立新美術館で−六本木経済新聞
幹事校が対応することになっています。
多摩美術大学教務課の担当者は、
受験生の皆さんも息抜きに行ってみてね。
もうここまできたら、ホテルで単語をひとつかふたつ覚えたり、「昨日の試験、失敗した(涙)」と嘆いてる時間があるのなら、4年後の自分をイメージできて、モチベーションが高まる場所に行った方がどんなに自分にとっていいことか。
私も入試が終わったら家族でいきまーす。
2009入試4日目
今日は一番受験者数の多い前期日程の学科試験日。
この日を過ぎると入試も中間地点です。
受験生が一番多い日ってことは、「合格電報屋」が国分寺あたりに出没する可能性が高いってこと。
合格電報屋についてはこちらを。
■入試の話::学科試験日編
注意してね。
なんとなく今年の問題は難しい気がするのは私だけかしら?
詳細の出題内容は竹林くんのブログを見てもらうとして、視デだと「ゴムシートで手を完全に包んで平面構成」とか油絵も「置かれてるモチーフ4点を組み合わせて」とか、描き出すまでに時間を要する試験が多いような気がするし、版画のデッサン試験も「プラスチック製透明コンテナ(下には鏡)、玉ねぎ、紙の筒が2本(うち1本はエアパッキン巻」と、どう考えても描き分けるのがめんどくさそうなものばかりだし。
このままいくと、今年の彫刻学科のムービングはモデルが10人ぐらい部屋の中で動いてたりするかもしれない(笑)
ちなみに、去年まで私が「今年のモチーフはこうかもしれない」と書くと、それはイコール「そのモチーフは出題されない」という意味でもあり、冗談でもなかなか書けませんでした。
今年は出題内容を知らないから、おもいっきり予想できる(笑)
昨日、午前7時ぐらいに正門の前を通ると、もう受験生が5人ぐらいいました。
でも、朝はモチーフや会場の最終確認をしてるので、それが終わるまでは受験生を入れるわけにはいかないのよ。
学内に受験生が入構できるのは早くて8時10分ぐらい、通常だと8時半ぐらいです。
「入れてあげたいんだけど入れられない」と、入試担当者としてあのシーンは心苦しくて・・。
時間に余裕を持つことはいいことなんだけど、7時はちょっと早いかもしれないね。
あの時間だと、暖を取れる場所はムサビ近所にはないんです。
もし国分寺駅段階で午前7時ぐらいだったら、いっそ下車してそこで自分をつぶした方がいいよ。
国分寺ならマックやらモスバーガーが駅前にあります。
で、余裕をもって行動したいなら、7時半ぐらいまで時間をつぶして国分寺駅に戻り、西武線でムサビへ・・・ぐらいでOK。
西武国分寺線に乗るのは8時ぐらいでいいようには思うけどね。
ちなみに受験番号は・・ってこれも竹林くんが書いてるか。
ちっ、情報ソースが同じじゃつまんないな・・。
2009入試3日目
今日は視覚伝達デザイン学科、油絵学科版画専攻の入試。
いよいよムサビ入試は第1の山場を迎えようとしています。
私たちのグループで盛り上がってるのは、昨日書いた「天地」の話。
別に「天地人」とは関係ありません(笑)
そもそも高校生は
"天地"って言葉を知らないんじゃないの?
というのが個人的な見解です。
自分の高校時代を思い返してみると・・・・「天地の方向を指す矢印」と言われて、「天地」って言葉はわかってても、どっちに矢印を向ければいいのかわからなかったかも。
いや、多分わからなかった。
はたして、「今時の若い子は天地の書き方も知らないのか」で済ませられる話なのか?
恥ずかしい話。
「天地無用」は「上下どっちでも構わない」という意味だと5年前ぐらいまで思ってました(笑)
なんかね。「無用」って漢字が「関係ないぜ!」的なイメージがあって・・・そんな気がしません?
そもそも「天地無用」って不思議な日本語じゃないですか?
「天地逆転不可」とかなら、まだわかるんだけど。
他にもそういう人がいないのかさっそく調査。
家に帰ってから奥さんに質問してみました。
「正直に教えて欲しいんだけど、『天地無用』の意味を知ったのはいつぐらい?」
「うーん、半年前ぐらい。会社で使ってる佐川さんの伝票シールに『天地無用』ってあって、理由も考えずにいつも貼ってたから。」
「・・・もしかして、天地の矢印をどっちに書けばいいのかわからなかった人?」
「もちろん」
いたいた(笑)
通常は「天地を表す矢印」ていうと「↑」「↑天」なんだけど、今回「↓」、つまり下向きに矢印を描いてた人が結構いたらしい。「↓地」と書いてればいいんだけどね。
一般的には「↑」と描いてる方向に上をあわせるので、最悪、自分が思ってる方向とは逆の方向で採点されてしまう可能性があります。
ただ「人間の目」「画家の目」でやることなので、天地を逆に書いてしまってても、減点にはならないし、正しい方向で採点されるはずです。よほど上下を迷う作品以外は。たぶん。
ちなみに。
視デの鉛筆デッサンは随分前から「天地の矢印を描きなさい」と問題文に入ってて、ほぼ100%の人が正しい矢印を描いています。描いてない人の方が少ない。
今回が恐らくムサビファイン系入試で初めて「天地の矢印を描きなさい」という説明が入った問題文だったわけで、いろんなことが見えてきますな。
2009入試2日目
本日ムサビ入試2日目。
油絵学科油絵専攻の油絵試験です。
昨日は人身事故の関係で試験開始時間が1時間繰り下がって、受験生にとっても長い1日だったと思うし、私たちもほんとにほんとに長い1日でした・・・。
というか、まだ作業が続いているわけですが・・・こっそり更新。
・・こっそりと言いながら、りんらんさんには見つかっていたけど・・。
さて。
以下のコメントは大学公式発言ではなく、「手羽が思うに」な発言です。
間違っていても責任は取りません。
そこのところ注意して読んでください。
天地を書き忘れたぐらいで採点されないことはありません。たぶん。
確かに問題文に「天地を書きなさい」と書いてある以上、書き漏らしはあきらかに不注意です。
でも、「こいつは天地の書き方がうまいなー。よし1点プラスしよう!」なんて起きるわけがなく、採点の時にある方が便利だから書いてもらってるんであって、「もし上下反転の状態で採点されてもあきらめてね」ってレベル。
出題したテーマではないってことです。
「モチーフを4つ全部描きなさい」と書いてるのに書いてないのとはわけが違います。
だから、天地を書き忘れたからといって、そんなに心配する必要はないっす。
気持ちを切り替えて。
ただ、問題文どおりにやってないわけだから、そこは気をつけないとね。
「問題文をよく読む」。
最初によく読んで、途中で見直して、終わる前にもう一度見直す。
最近の実技入試はモチーフだけでなく、問題文がポイントになってる場合が多いから、ほんとに注意した方がいいよ。
ちなみに。
どっちにでも解釈できる問題文の場合。
たとえば、昨日のデッサン試験だと想定問題か静物問題か悩むところだけど、どっちにでも解釈できるのなら、どっちも正解ってことです。
詳しくは「ムサビペディア::モチーフ」を参照ください。
2009入試1日目
「お先に〜」と12号館を出て中央広場を歩いてたら、木黄田さん(キキタさんだから!)が「手羽さ〜ん!」と大声を出しながら走ってきた。
「ゼーゼー・・携帯を机の上に・・ゼーゼー・・忘れてましたよ」
「あ。わざわざどうもありがとう。しかも走ってくれて」
「・・・・・・・・」
「さんきゅ、さんきゅ」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「あのー・・・で・・・・携帯は?」
「あっ。持ってくるの忘れました」
なんですか。これはいわゆる、買い物しようと町まで出かけたら財布を忘れた愉快な木黄田さんってやつですか。
そんなことをやりながら長くて短いようなムサビ入試が始まりました。
今日は油絵学科油絵専攻。
美大入試は実技と学科があり、しかも油絵学科の場合だとデッサン6時間、油絵6時間だから、学科試験を合わせると丸3日間の試験なのね。
しかも、多くの方が直前にタマビ入試もやってるわけで、体力と集中力をかなり使います。
誰からもくどいほど言われてると思うけど、美大入試ほど体力と体調管理が必要な試験はありません。
今日は風が強いから、受験生の方はカルトンを飛ばされないようにしてね。
よく相談会などで「場所は早い者勝ちですか?」と聞かれることがあります。
普通に聞けば、「描く教室は好きに決めていいのか?」なんですが、これはそういう意味ではありません。
研究所や予備校では、だいたいの場合、モチーフに対してどの場所で描くか、どの場所にイーゼルを置くかは早い者勝ちで決まるんです。
私が通っていたような小さな研究所でもやはり早い者勝ちで決まってて、現役生がいない間に浪人生が勝手にモチーフを交換して(笑)、浪人生が毎回いい場所で描いて、現役はその後列みたいな感じでした。
さすがに入試直前に現役生が文句言ったら、日曜日の夕方に変えてくれるようになったけど。
基本的には「どの場所で描いても同じ条件になるよう」にモチーフは組まれるものだけど、やはり「描きやすい場所」と「構図的につまらない場所」が発生するもので・・・これはどうしようもないよね。
なので、ムサビ入試の場合はアトリエに入る前にくじ引きをしています。
モチーフの前には既にイーゼルがセットされてて、該当する番号に座ってもらうシステム。
だから、早くきて教室の前で待っててもそんなにいいことは起きません。
ギリギリに来る必要はないんだけど(笑)、「いい場所をとるために!!」とじっと待ってる必要はないってこと。
ちなみに手羽が油絵学科を受験生した頃はデッサンが石膏デッサンだったんだけど、場所がマルス正面(微妙に右側)の3列目でした。
マルスの顔なんて見えやしない。
忘れたくても忘れられない思い出。
もうこの日記では何度も書いてるけど。
美大生及び美大受験生なら、どれだけ泣きそうになる場所かはわかってもらえるはずですだよね・・。
もし、デッサン試験がモチーフ1列目の左側とかだったら、もしかして「ども。油絵OBの手羽です」なんて挨拶してたかもよ。
あ。油絵も最悪だったからどっちみち落ちてたね・・・。
そうそう。石膏像といえば、大反響だったアレの第2弾が3月中旬に発売されます。
アレとは
■カプセル立体百科事典 石膏デッサン入門2
今回はパジャント、ガッタメラータ、ゲタ、アポロ、武装する女神、面冠女神、ミケランジェロ、ラオコーン、そしてシークレットと、これまた夢のようなラインナップ。
シークレットはなんでしょうね。馬頭は第1弾で出てるし、残った有名どころって奴隷かニケぐらいしか思いつかないんだけど。
あああ。入試終わったら大人買いしてやる。
無くて七癖
♪明日は 特別 MAU入試〜
1年 1度のチャンス〜
というわけで、明日からムサビの入試がスタートします。
トップバッターは油絵学科油絵専攻。
私達の持ち場もエンジンがグイングインとかかってきました。
昨日の手羽とパートナーの木黄田さん(キキタさんと読んでください。お願いだから)との会話。
「あ。手羽は独り言が多いんで、気にしないでくださいね」
「お噂どおりでした」
どんな噂やねん(苦笑)
しかも、どっからの噂やねん。
よく言われるんだけど、独り言が多いらしいんです。手羽は。
法人企画室でもパソコンの前で「わかったー!」と突然叫んで、周りをビクッとさせてます。
でも、そんなにみんなは独り言って言わないのかな?
「オレってスゴーイ」とか言ったりしない?
えっ、しないの?そうですか・・・。
無くて七癖といいますが、独り言が手羽のクセの一つです。
ムサビ入試では全国から受験生が集まってきます。
しかも美大を受験するんだから、それなりにクセの強い人達が(笑)
なので、いろんなクセを持った人と同じ教室で受験することになります。
独り言をずっと試験中に言ってる人はこの世界じゃよくあること(どの世界じゃ)
さすがに学科試験で独り言を言ってたら注意されるけど、実技試験じゃよほどの大声でない限り試験監督からは注意されないでしょうね。
同じ研究所の子に、鉛筆デッサンで気持ちがのってきて、仕上げ段階の「ここがポイント!」って線を引く時は「シュッ!」と口に出す人がいました。
その人から「シュッ!」と聞こえたら「おおお。もう仕上げかよ〜」と周りは焦ったものです(笑)
これは以前書いたっけ?
手羽が油絵学科デッサンを受験した時、同じ教室でバンバン画面を叩いて描く人がいてね。
クセというかそういう手法らしいんだけど。
「ああ。東京の人はこういう手法を使ってデッサンを描くんだな・・・これは負ける・・」と気持ち負けしました・・。
なんでだろう。田舎もんは周りが全員東京出身の浪人生に見えちゃうのは(笑)
ま、とにかく18歳ぐらいの高校生じゃ今まで遭遇したことないようなクセを持った人と一緒に受験するんです。
なので、実技試験では早く自分の世界に入ってしまった方が勝ちですよ。
個人的には、よほど作業を妨害されるようなことをされない限り、「隣の人が●●なんですけど」と試験監督に文句言ってる時間があったら、早く絵を描いた方がいいと思ってます。
ガマンする必要はないんだけど、集中しちゃえば自分も周りのことが見えなくなるもので。
そういうもんじゃないかと。
入試の細かいことは竹林くんが書いてるし、去年までにだいたい書いちゃったので、そっちを読んでくださいな。
■入試について
手羽のオススメはやっぱり"研修「MUSA」シリーズ"。
■研修「MUSA」
■研修「MUSA」 -手羽編1−
■研修「MUSA」 -手羽編2−
■研修「MUSA」 -手羽編3−
■研修「MUSA」 -手羽編4−
これを読んでくれてたら、「実技試験では本当は何が大事なのか」がわかってもらえるはずです。
さ。いきますよ。
受験生の皆さん、カンパーレ!!
モチーフの話1
一昨日は約2週間お世話になる場所の設営&引越し。
おきなまろさんと5mの距離で仕事をすることになります。
明日からは教務補助さんが全員集まるから約100名の大所帯に。
とうとうムサビ入試も始まっちゃうんだな・・・。
先日のエントリーに書いたとおり、去年まで入試のモチーフ発注&準備担当をやってました。
この話の続きを。
八百屋さんに行って、「パプリカ赤と青と黄色をそれぞれ2400個とカボチャを1000個お願いします。あ、ブロッコリーは2500個とリンゴは富士を500個、紅玉を300個ね」と発注し、納品されたら一個一個傷んでないか確認し、各教室ごとに準備する・・という仕事です。
必ずしもサンプルはなく、出題者が「こんな感じのもの」と適当に書いた絵を見せられて、それをイメージして探してくるのも仕事。
去年は日本画の試験で金魚が出たから、熱帯魚屋さんで金魚を買って、「金魚の餌やり&水交換」もしばらくやりました。
自画像が出題された年は、A3サイズの鏡を2000枚近く磨きました。
「何これ?ベストキッドの修行?『入試とみせかけて、これは手羽を強力にするための修行なのじゃ!』と油絵の斉藤先生みたいな人から言われたりするの?」と思いながら。
美大でしかありえない仕事ですよ(笑)
面白い仕事ではあるんだけど、これが大変で。
モチーフ業務の格言。
「ありそうなものはない」
出題者から「どこのスーパーでも売ってるでしょ。アレでいいんです。普通ので」と言われるんだけど、大抵見つからないのね。
自分も「確かにどっかのスーパーで見たことがあるなあ」と思って探しに行くんだけどそれがなかなか見つからない。
探すとない(笑)
あったとしても、そのお店じゃムサビ入試で使う量を確保できないことも多く、日本中のストックをかき集めたりもしました。
また、タライや麦藁帽子が季節物だと知ってました?
いつでも店頭に並んでるように見えるけど、これは夏の季節品で入試の時期だと在庫が全然ないのね。
なので新潟県の製造元にお願いして、タライを特注したことも。
カナダライが200個ぐらい必要で、途中経過を聞くために工場に電話したら、「職人がガンガン打ち付けております」と言われたっけ。
工デの試験で「木の枝を4本ずつ受験生に配布」ってモチーフがあって、四国の会社に電話して枝を受験生分切ってもらったりね。4000本ぐらい?
全然エコじゃないよね(笑)
逆に、サンプルを取り寄せて、先生から品物のGOサインが出て発注手続きをしようとしたら、日本には在庫が50個ぐらいしかないことが判明・・ってことも。
普段一気に50個も出て行くことはないわけで、当然といえば当然なんだけど。
工場のある中国から輸入してると間に合わないから、泣く泣くモチーフを変更した・・なんてことも何回かありました。
強引な技だと、モチーフが「緑色の椅子(スツール)」で、数はそろうんだけど同じ色がそろわない。
なので別業者に全部塗装をしてもらった・・・なんてこともやりましたな(笑)
今だから書ける失敗談もあります。
数年前、デ情の試験でそれぞれの受験生の机の上に水の入った水槽を置きました。
「水槽の中に手を入れて、それを描きなさい」という出題。
でも、見積もり取ったら水槽って結構な金額がするのね。
先生からアドバイスをもらって、アクリル業者にお願いして水槽を特注したのよ。
予備入れて約800個。
実際にありものの水槽を買うよりもそっちの方が安くついたんです。
で、いよいよ試験前日。
教室の机の上に水槽を置いて、水を入れたら・・・水漏れしちゃって(苦笑)
業者さんには「水を入れて使います」と伝えてたんだけど、水槽用に作ったものじゃないからね。
もうね。テンヤワンヤ。
あっちの教室で水漏れ、こっちで水漏れ。
セッティング時に1割ぐらい水漏れで交換したかな?
情報を伝達してる間にどんどん話がでかくなって、入試本部にあがった時には「全部の水槽が水漏れしてて、ジャージャー水が出てる」な話になってて、「明日の入試は成立するか?」と検討されてましたっけ。
「事件は会議室で起きてるんじゃない」のいい例です(笑)
その晩は学校に泊まって夜中に水漏れしてないか教室を巡回して、それ以上水漏れが発生してないことを確認して、試験に突入。
無事に試験は終わりました。
あの試験の裏にはそんな出来事が起きてたんです。。
「アクリル業者に作ってもらったら?わざわざ高い水槽を買う必要なんかないよ」とアドバイスした先生が「特注するから水漏れなんかするんだよ!」と言っててね。
あの試験はいろんなものを学びました。人間の怖さも。
信じていいのは自分だけなんだなと。
誰かは言いません。
その先生の名前は墓場まで持ち込んでやります(笑)
受験生の皆さんへ。
事前情報としていろんな人に話を聞くのはいいことだけど、最後に信じられるのは自分だけです。
もし失敗しても自分で判断したことならあきらめがつくでしょ?
予備校講師の情報は「参考」にしてもいいけど、信じない方がいいです。
タマビと勘違いしてて、「ムサビはパネルいらない」「保護者の控室がある」と平気で言い切る人がいますから。
もちろん、ネットや友達の情報もアテにしすぎないこと。
もし、その情報を信じたいのなら、終わった後に「ま、仕方ないか」と思えそうな範囲でね。
さて。モチーフの話はまだまだ続きます。
受験生という職業
保育園の年次更新時に提出しなくちゃいけない書類に「就労証明書」というのがあります。
「ちゃんと親は働いてますよ」という証明なので、自分で書くわけにはいきません。
勤め先の総務課に書類を渡して、必要なところを書いてもらうんです。
で、うちの総務課に渡して、戻ってきた就労証明書。
職業欄がこう記入されてました。
「職業 : 手羽イチロウ」
もちろんペンネームではなく実名がそこには書かれてたわけですが。
間違いではないけどね。
自分を売り物にしてるから大きく外れてはないけどね・・。
なんかね。「職業:スター」みたいな何かと同じものを感じるけどね。
これは総務課による「手羽よ、もっとガンバレ!」というメッセージなのだろうか。
そう解釈し、そして時間もなかったから、そのまま出しちゃった★
後は知らない。
さて、「受験生」という職業の皆さんへ。
皆さんは一日も早く「大学受験」という会社からリストラされたいと思っていることでしょう(笑)
この2月で、ほとんどの人が「受験生」という職業から開放されるわけで、もう少しのガマン。
タマビ入試も突入したし、今のモチベーション・テンションをままムサビ入試に突入してください。
ムサビ日記には「美大生」に転職した人たちの就活日記がたくさんあります。
入試・受験のことを私がとやかく書かなくても、みんなが書いてくれてるのさ。
今までは「入試のことを書いて」とお題を出してたけど、もう勝手に(笑)
ムサビ日記を見て入学してきた世代が集まってきたんでしょうね。
順不同で紹介します。
今年の入試について書かれてるものだけをピックアップしました。
(他にもあったら教えてください。私のチェックミスです。できればこのエントリーにトラックバックして教えてもらえるとありがたい)
去年以前のものを入れるとそれは莫大な量なわけで、こんなに「美大受験体験談」が掲載されてるサイトは他にはありません。
ムサビ受験に限らず美大入試の参考にしてください。
ご祝儀大学
昨年、典型的な「ご祝儀志願者」だった大学を紹介します。
世界の武蔵野美術大学です(笑)
ムサビは「全学科センター試験導入」という、10年以上ぶりの大きな入試改革をやりました。
あちこちの受験雑誌に「美術系受験者総数が増えたのはムサビが全学科センター入試を導入したことが原因」と書かれてましたっけ(笑)
日本全体の美術系志願者数に影響するぐらい、去年は増えています。
増えたといってもセンター方式分が増えただけで、一般方式は実際減ってるんだけどね。
ただ他大学さんより減り幅が少なかったのは、なんだかんだ「ご祝儀」の影響が大きかったとは思ってます。
ちなみに、なんにも知らない人は受験生が増えたのはやれハチクロ効果だ、やれ東京タワー効果だと言ってましたが、アニメハチクロは2005年・2006年の話だし、ドラマ東京タワーは2007年だし、2008年1月のハチクロドラマにいたっては一切協力してない(苦笑)
あ、でも今年は「サイバラ効果」があるかもしれない!!・・ってないね・・断言できる・・。
ただ、「これだけご祝儀効果があると、来年が不安だなあ・・」とは思ってました。
例えば。
2年前が100だとした場合、翌年はご祝儀で一時的に110になったと。
で、今年が90になったら、2年前比較だとマイナス10だけど、昨年比較じゃ20落ちたことになる。
「見た目のイメージ」としては最悪ですよね。
昨年比較しかやらない人(つまり、ほとんどの人)から見たら、「受験生がガタ落ちした大学」ですもん(笑)
「いやいや。去年の数字は参考にならないんです」と言ったところで誰も聞いてくれないわけで。
どの大学もそれが怖いから毎年入試改革をやってるんです。
そして、ずばり今年のムサビ志願者数は落ちました。がははは。
個人的には想定の範囲内というか、ここ数年の他美大さんの志願者減少ラインを分析する限り、ぶっちゃけ今年は昨年度比較2割減を覚悟してたんで「ああ。これで済んだんだ・・ムサビ、まだ頑張ってるじゃん」とホッとしたぐらいです。
ほんとにやばい志願者減だったらブログにこんなこと書けるはずもなく(笑)、いつも饒舌に語ってるのに志願者ネタには触れず、いきなり「試験が始まりました。受験生の皆さん、頑張ってください」な日記内容になるはずです。
私がもし来年そういう日記を書いてたら、「そうだったんだ・・・」と感じてください・・・というか、来年も書いてるのか?
「受験生が減ったのは手羽を異動したからだ」とおっしゃってくれてる教員がいるそうで、これ以上の誉め言葉はなく非常にありがたいのですが、志願者数なんて、そんなに簡単なものではないっす・・。
さて。
ここからがこのシリーズの本題です。
・・・いつものごとく前置きが長くてすいません。
別に他大学を批判するつもりも、ムサビの志願者が減った言い訳をするつもりも(笑)全くなくて、ここからが一番書きたかったことです。
以下は特に他美大関係者に読んで欲しい。
2年前比較をすると、ムサビとタマビは同じ数を落としてます。
「オモテには出てこない数字」での比較です(大学関係者ならこれでわかるでしょ?)
私達からすると、「見た目志願者数が落ちた」とかはどうでもよくて(「見せかけ」でどうにでもなるから)、これが一番ショックでした。
他関東美大さんも軒並み受験生を減らしています。
(日芸さんは調子いいっすね)
「『大学選びは安・近・少』とメディアが言ってたから、地方大学を受けるようになって関東志向が弱まったからじゃないの?」
私も最初はそう思ってたんだけど、各美大の志願者状況をWEBで見る限り、新学科や組織改編をやって「ご祝儀」が出た大学以外は、関西や地方の有名美大さんも同じように受験生が減ってるんです。
(でも、その大学さんも本当はもっと「ご祝儀」が出ると思ってたんじゃないかしら?)
これが何を意味するのか。
このブログで何度も書いてますが、「もうムサビが上だ」「いやタマビの方が上だ」とか言ってる場合じゃないってことです。大学単位の問題ではない。
推薦入試やらで入学者を既に半分以上確保してる大学さんからすれば「受験料×減少数の収入減」ぐらいにしか今は考えてないかもしれないけど、お願いだから美術業界全体の将来のことを考えて欲しいです。
それと。
「各美大の志願者状況をWEBで見る限り」と書きましたが、志願者数をWEBで公表しない美大さんが徐々に増えてきてるんです。
これも何を意味するのか。
何をWEBに公開するかは各大学のポリシーです。
それに、推薦・AO入試に定員を大きく回すような入試改革をした大学さんや学科名やコースを毎年変えてる大学さんだと昨年度比較があまり参考にならないし、逆に混乱をまねくことにもなりかねません。
また、「志願者数を速報で公開したところで受験生の利益は何もない。え?なになに?受験前に知って『志願者が減ったから楽勝だー』とか『競争相手が増えたから頑張らなくちゃ!』という受験生の気持ちのため、って言うわけ?ご冗談を。あっはっは」と思っている大学さんもありえるでしょう。
なので、私がとやかく言える筋合いはありません。
でも、「志願者数という最低限の大学情報を公開しないってことは、あの大学さんはかなりヤバイ状況なんだろうな・・」と余計な推測をしてしまうわけで・・・。
というかほとんどの人がそう思ってしまうわけで。
そう思われてしまうこともその大学さんはわかってるのに公開しないということは、ほんとにやばい状況ってことになっていまうわけで・・・。
ご祝儀
大学ブログがいろいろありますが、この話を書けるのは多分ムサビの手羽だけだと思います(笑)
大学業界用語には「ご祝儀」という言葉があります。
入試改革とか組織改編、新学科設置などをすると、受験生が増える、と言われています。
原因は
「"新学科ができました!""入試が変わりました!"というキーワードが目につくから」
「いつもより広報に力が入るから」
等と言われてたりはしますが、実はその理由ははっきりとしていません。
で、新しく学科を作ったり何か変更することによって一時的に受験生が増えることを「ご祝儀」と呼んでいるのです。
「ご祝儀相場」とか「ご祝儀志願者数」とか。
それでたいして受験生が増えなくても、「ご祝儀があったからこの数字で済んだんです!ご祝儀がなかったら、もっと大変なことになってましたよ!」と言い訳をするのが大学広報人ってやつでして・・。
もう一度書きますが、はっきりとした根拠はありません。
以前、高校説明会での講師控室で、隣に座った一般大学の広報の方達がこんな会話をされてたんですよ。
「いやー、もう入試改革ネタが無くなっちゃって(笑)」
これ、どういう意味だかわかります?
ご祝儀は一度もらってしまうと翌年はもらえませんよね?
なので、あえて毎年のように入試改革や組織変更をして、ご祝儀をもらい続けている、というわけなの。
毎年結婚して離婚してご祝儀をもらうようなものですな。
「なんであの大学は学科名やコース名を毎年のように変えて、入試制度も毎年変えてるの?」
と思うことありません?
建前は「受験生のために時代にマッチした入試制度と学科名を作りました」ですが、本音は「切羽詰ってるから、ご祝儀が欲しい」なのです。
そういうもんらしいです。
私達にはわからないけど。
ま、結婚式を1年間で5回もあげる人が現実世界にいるから、まんざらおかしな世界でもないのだろうけど。
(多分あの方はご祝儀をもらってないと思いますが。セレブだし。「結婚式は趣味」と言ってるし)
といって、何も変えないのがいいことだとは思っていません。
時代に合ってないのなら変えるべきです。
ただ、
「え?去年はいろいろ原因を追究して学科名を変えたわけでしょ?も、もう変えちゃうの?ってことは本当の原因は学科名じゃないってことなんじゃないの?去年学内でやったであろう議論はどうなったの?議論してないってこと?」
と感じてしまうほど、コロコロ変える大学さんが最近多くて・・・。
正直、同じ大学人でも追いついていけない部分もありまして。
コロコロ変わるといえば、ヤッターマンとIQサプリが気になりませんか?
ヤッターマンは放送時間が7時から7時半に変わりました。
あきらかにコナンの視聴者をヤッターマンにつなげるための作戦です。
ま、アニメの放送時間が変わることはよくあることなんだけど、内容がいまいち安定してないのね。
もっとパロディをやるならやればいいのに、そっち方面にもいかず。
製作者側の迷いがすんごく伝わってくるんですよ。
タツノコプロはムサビのご近所さんだけに頑張ってほしい・・・。
そしてIQサプリ。
こっちはもっと迷ってるのがヒシヒシと伝わってきます。
10月にブラックマスター制度にリニューアルして「番組がつまんなくなったなー」と思ってたら、1月頭に「正月だから復活スペシャル!」と称して前のルールでやったら、その後の放送もしれっと昔のルールでやるようになりました。
リニューアルのリニューアルで元通り(笑)
これも番組的にはよくあることなんだけど、今まで「頭の体操」的な内容だったのに、雑学知識が必要な番組に微妙に変わってるんです。
「いやいや。IQサプリはそういうものを求める番組じゃないでしょうに」
と昔からのファンは思うのだけど、いろいろ制作サイドの事情があるんでしょうね。
ひとついえることは。
いわゆる「テコ入れ」のオンパレードをしてる番組が長く続くことはないってこと。
終了フラグがたった証です。
それは大学も同じこと。
つづく。
入試業務について
えーとえーと・・1月26日のあの件って何だっけ(汗)
本気でわかんないんだけど・・・タイミング的には志願者数確定情報とか?・・・・それでスルーパスされてもおもいっきり空振りしそうなんですが・・・・こっそり教えて・・・。
お礼に2つ訂正してあげるから。
ひとつめ。竹林くんの日記に
世界堂
言わずと知れた画材店。試験当日に忘れ物をしたらここにダッシュ!
鷹の台ホールA棟1階にあります。
と書いてますが、世界堂拡張工事に伴い、入試期間中は仮店舗での営業となります。
世界堂仮店舗の場所は、ちょっと奥まった「鷹の台ホールB棟(課外センター)1階展示室」ですので皆さんもお間違えなく。
なので、「課外センター1階展示室」がどこにあるかを確認してください。
卒展で「よし!画材屋はここだな」と確認しても、本番当日行ってみると工事中だった・・ということが起きるわけで(笑)、卒展時に世界堂でチェックできるのは、せいぜい品揃えぐらいっす。
ただ、基本は「必要な道具は事前に用意する」です。
忘れ物をしないのが一番!
ふたつめ。
食堂・売店・自動販売機等
(中略)売店は鷹の台ホールA棟・C棟、自動販売機は2号館等にあります。
自動販売機は5B号館等にもありますが、ほとんどがアトリエ会場エリアなんです。
だから、アトリエ会場を使った試験日以外は立ち入り禁止区域にずっとなるのね。
試験中、常に使える自動販売機は鷹の台ホールC棟(ベルハウス)ぐらい。
でも、去年2号館の自動販売機コーナーは立ち入り禁止じゃなかったような気もする・・・。
それと、世界堂拡張工事ってことは、喫茶サンフランシスコも入試中は使えなくなることを意味してるかも。
ともに分かり次第お知らせします。
とにもかくにも、卒業・修了制作展は大学に入構できる本当のラストチャンスです。
まだ下見をしていない受験生はぜひ。
もう一度卒展の日程を。
■造形学部卒業制作展/大学院修了制作展
・会期:1月23日(金)〜26日(月)
・時間:9:00〜17:00
・会場:武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス
さて。
今日書こうと思ってた本題に入ります。
今まではっきりとは書きませんでしたが・・・ま、ブログを以前から見てた人ならわかってたと思いますが・・。
昨年まで入試のモチーフ発注&準備担当をやってました。
このあたりの話はまた改めて書きますが、ムサビの入試は学科・部署・役職を超え、スタッフ全員体制で入試業務にあたってまして、いろんな入試臨時チームが組織されます。
別に「広報課だからモチーフを準備してた」ってわけではないのです(笑)
さて。
何故、今更そんなことを告白してるかっていうと、今年はモチーフ担当ではないから。
7年ぐらいやったのかな?
モチーフが足りなくなったら嫌だから、唯一受験生が減るのを喜んでた人間です(笑)
だって、試験問題とかは足りなきゃ印刷すりゃいいけど、モチーフはそういうわけにはいかないんだもん。
といって、楽にさせてくれないのがムサビの組織。
今年は教務補助さんたちと一緒に仕事をする部署に配属されました。
「教務補助さんとワキアイアイと仕事ができて、楽しいよ」って聞いたからOKしたのに、引継ぎ受けたら、すんごく大変なことが判明・・・3週間前からあることで苦戦してます・・・だまされた(ぼそっ)。
新しく教務補助になる皆さんも現在教務補助の皆さんも「イチロウ兄さん」と慕ってください。
嘘です。そういうキャラじゃないので・・・。
以下、教務補助さん達へ3つお願い。
今日の新任教務補助説明会、遅刻しないでね。
それと、入試期間中の予定は全て白紙にしてください。ベタで入試業務に張り付くことになるので。
それと・・・・いじめないでね・・・。
とくに、そこの二人・・・・。
早速、入試業務の打ち合わせをしてる時におきなまろさんから「そういう福岡人的なところが手羽さんはダメだ」「彫刻出身はこれだから嫌い」と私の出生と経歴を全否定してました。
帰って泣いちゃった★
負けないもん!
というわけで、どうぞよろしくお願いいたします。
あ。
最終日に作ってる記念本を、今年はムサビ日記風に作るってるのはどう?>おきなまろさん。
そうすれば、新任教務補助をだましてムサビ日記を売りつけることができそう。
ちなみに。
さっきはサラっと流しましたが、4月から4号館下にパン屋さんがオープンする関係で、ホール下の喫茶サンフランシスコが今年度で閉店します。
あのホットケーキが実質卒展が終わると食べられなくなるんです。
リリーフランキーさんや西原理恵子さんが唯一語る「ムサビの楽しい思い出」(笑)が「シスコで食べたクリームたっぷりのホットケーキ」なぐらい、ムサビ生・ムサビOBにとって思い出のホットケーキ。
それがちょっと残念。
いよいよ公募制推薦入試
本日、公募制推薦入試です。
推薦入試自体そういうものですが、特に美大の入試って何かを暗記すればいいわけじゃない。
つまり、当日あせって勉強しても意味がないってことです。
直前にお母さんやお父さんに八つ当たりしたくなる気持ちもわかりますが、八つ当たりしたって緊張がほぐれるわけでも、何かが解決するわけではありません。
逆に、ムサビ、いや、美術大学を受験させてくれた両親に「ありがとう」と感謝の言葉をかけてみては?
「私立美大を受験してもいい」と言ってくれた自分の親の存在が、どれだけ恵まれた環境であるか考えたことありますか?
唯一、試験直前で自分の中の何かを変えられる方法です。
とにもかくにも
カンパーレ!
名古屋造形と名古屋芸大、レベルはどちらが上か。
受験生の方から質問コメントが届きました。
いろんな説明したい要素が含まれているので、エントリーで答えさせていただきます。
アンデさんという方からの質問。
突然すみません。自分は芸大志望なのですが、名古屋造形大学映像科と、名古屋芸術大学ライフスタイルだとレベル的にはどちらが上なのでしょうか??勝手な質問すいません
この質問には4つポイントがあります。
一つ目のポイント。
まずは「芸大」とは何を意味するか。
これは「ムサビペディア::芸大」に詳しく書いてますので、そちらを参照ください。
この質問内容だと、「美大も含む芸術系大学の総称」ですね。
「芸大」の他にも「地方によって意味合いが違う略称」だと「造形」のパターンがあります。
関東だと「造形」は東京造形大学のことなんですが、名古屋だと名古屋造形大さんだし、新潟なら長岡造形大さんを意味します。
そういえば、京都造形芸術大学さんや宝塚造形芸術大学さんとかは地元ではなんと呼ばれてるんだろう。芸大?造形?
そう考えると、「ムサビ」「タマビ」「ジョシビ」という略称は日本に一つしかないから、ごっちゃになることはないよね。
老舗ってこともあるだろうけど、略称としては恵まれてる大学なのかも。(なんじゃそりゃ)
脱線でした。
2つ目のポイント。
名古屋造形大学映像科と、名古屋芸術大学ライフスタイルだとレベル的にはどちらが上なのでしょうか
正直に書くと、両方のコース詳細を知らないので人に説明できるレベルではないし、もし知ってたとしても、こんな目立つ場所で「あっちの大学の方がいいよ」なんて書けません。
名古屋造形さんは美大ブログ仲間ですし(笑)
ただ、それ以外のことなら書けます。
この時期は美大に行くかどうか、行くなら美術予備校に通うかどうか悩んでる方も多いと思うので。
大学選びで「どちらのレベルが上なのか?」を決めるのはすごく難しいです。
単純に受験倍率で決めればいい?
うーん、「入試の話::受験者数編」や「入試の話::併願と倍率の関係編」で書いたように受験倍率なんて、併願率を高めれば見た目の数字はいくらでも変わるわけで。
以前書いたパターン以外にもトリックはあります。
例えば。
これまで鉛筆デッサンとデザインは両方受験しなくちゃいけない(必須科目)パターンだったのを「鉛筆デッサンとデザインはそれぞれ選択科目。でも両方併願できますよー。しかも受験料は1回分だけでOK」に変えたとします。
受験生の心理からしたら、心配だから両方受験したくなるもんで、こうすることによって、実質の受験者数も大学としての受験料収入も変わらないけど、その学科の見た目の受験生はほぼ2倍になる、つまり見た目の倍率を上げることができます。
くどいですが、例えば、です。
なので、受験倍率は参考にはなるけど、それだけでその学科の良し悪しを判断するのは危険。
一番いい例は某武蔵野美術大学ですね。
「受験生が増えた大学TOP20」のデータをみたら、受験者増加数だとムサビは第7位、割合だと第3位だったんですよ。
美大限定じゃなくて、全国の大学で、ですよ。信じられます?
もちろん「全学科センター入試導入」によるものです。
普段なら大喜びの手羽も、このランキングが全然意味ないものだとわかってるんで、「へー」ぐらいでスルーしちゃいました(笑)
じゃ、就職率で見ればいいのか?
これも数字のマジックがあって・・・これは長くなりそうなので、後日書きます。
「数字」って「合理的で間違いないもの」と思われてるけど、その数字をどう調理するかは学校まかせなのね。
例えるなら10+10は20だけど、10×10と10÷10と10-10は全部答えが違うでしょ?
同じ数字を使っても、学校によっては10+10と出してるところもあるし、10×10と表示してるところもある。
え?信じられない?でも、そういうもんなんです。
このあたりの話はその就職率のところで書きます。
じゃ、何で決めればいいのか。
期待してる答えじゃないだろうけど、まずは「相性」なんじゃないかと。
大学選びの場合、数値化できない部分が一番信用できるんだよね。
オープンキャンパスや学園祭でもなんでもいいからその大学を何度か訪問して、その空気や考え方、学生さんの雰囲気があうかどうか。
ムサビは美術を学べる大学としては日本でも世界でもTOPクラスだと自負しています。
でも、ムサビ独特の「空気感」があって、これが嫌いな人がいるのも事実。
逆にタマビの「空気感」が苦手な人もいるわけで。
自分にはどちらが合いそうなのか。
まずはそこからじゃないかな。
その次の段階として、授業内容の詳細、機材のことなどを調べて、どちらがより自分のやりたい体制が組まれているか?を調べる。
他にも決める要素があるんだけど、それは気が向いたら書きます。
3つ目のポイント。
この「どちらのレベルが上」は3つ意味があります。
「授業内容レベルはどちらが上」なのか、「どっちが有名?」なのか「どっちが試験が難しい?」なのか。
本当なら、授業内容や学科ポリシーで大学や学科って決めるべきなんだよね。
で、そこに入るのが難しいとわかったら、そのための勉強を死ぬほどやればいいわけで。
4つめのポイント。
「映像」と「ライフスタイルデザイン」って全然違う分野だと思うんだけど、この二つに絞ったのは何か意味があるのかな?
広報と入試
直リンは別にいいんだけど、どうせならエントリのパーマネントリンクを張って欲しかったなあ・・。
すっかり告知するのを忘れてました。
■「いわむろのみらい」創生プロジェクト展−武蔵野美術大学と岩室温泉によるまちつくり−
が開催中です。
会場はリビングデザインセンターOZONE 3F OZONEプラザ。
「『いわむろのみらい』創生プロジェクト」は平成18年度現代GP(文部科学省現代的教育ニーズ取組支援プログラム)に採択されてまして、ムサビ全体でかなり力を入れている事業の1つです。
展示もムサビの総力を結集したものになってますのでぜひ見に来てください!
と言いながら告知を忘れてた手羽・・・でも、ほんとにいい展示になっているそうです。
私も日曜日に行きます。久しぶりのOZONE。
これも昨日から始まっている展示会。
■第6回 銀座スペースデザイン・学生コンペティション 応募作品展示会
銀座へお越しの際は、ぜひ会場でムサビ生の作品に一票を・・・。
そして、昨日になって「こういう展示をやるんですけど・・」と学生さんがDMをもってきたのがこれ。
■日本画学科卒業制作選抜作品展
もっと早く教えてくれたらよかったのに・・・。
今、バイトくんと一緒に「作品整理」という仕事をしています。
簡単に書くなら、実技作品を合格・補欠・不合格に分類する作業。
卒業式前後に先生に合格者作品の中から相談会で使うパネルや入学試験問題集用の作品を選定してもらうんですが、そのための前作業なのです。
最近までバリバリに入試業務をやってたかと思ったら、今度は広報のメイン仕事。
この時期が毎年つらいですね。体が・・というより、頭の切替がなかなかうまくいかなくて。
1ヶ月広報課から離れて入試業務をやってると、どうしても「入試脳」になっちゃうんです。
何が違うのかって言われるとうまく説明できないんだけど、頭を使う部分が違うというか。
本当なら徐々に「広報脳」に戻したいところなんだけど、この作品整理・選定で強引に「広報脳」に戻さなくちゃいけない感じ。
多分、受験で合格された皆さんも「受験脳」から急に「入学脳」に切替なくちゃいけなくて、戸惑っているんじゃないかしら。今までバリバリにやってきたことと全然タイプが違う動きをしなくちゃいけないし、いろんな手続きや書類を書かなくちゃいけない。
入学は待ってくれませんし(笑)
ただ、ひとつアドバイスを。
大学への書類は自分で書いたほうがいいよ。
というのも、親御さんに丸投げしちゃってる人が多いんです。
入学後、「○○って書類は書いたでしょ?」と聞くと「親が全部書いたんでわかりません」とあっさり答える子が多くて多くて。
やらなくちゃいけないことが沢山あるのはわかるし、書類も難しいものばかりだから気持ちはわかるんだけどね。
大学生は自分のことは自分で対応していかなくちゃいけません。
その最初のステップが入学手続き書類です。
また、嫌っていうほどこれから書類を書くことになるから、その練習でもあるんだよね。
特に地方組の人は今のうちに「大事な書類の書き方」を親御さんに教わっておいた方がいいよ。
ハンコを押す場所とかね。
「宛」を消して「御中」にするとかね(笑)
「子供には理解できない大人の不思議なマナー」ってのがあるのよ。
月曜日に始まったこの作業もいよいよ明日まで。
作品整理は終わったんで、後は倉庫の片付けだ。
バイトくん、今日と明日は力仕事だから覚悟してて。
アパートとマンションの違い
くどいようですが、ムサビコムは大学公式サイトではありません。
だから学生さんの日記には、「こういうふうに以前聞いたよ」な不確かな情報もでてきます。
普段はそういう情報に価値があるので助けられた人も多いと思うんだけど、場合によっては正しくない情報が書かれていることもあります。
大学に関する公式な情報が欲しい場合は大学公式サイトで探すか、もしくは大学に直接聞いてください。
入試に関することなら、大抵のことは募集要項に書いてあるはず。
ムサビコムTOPページに書いてる、「あくまでも『読み物』としてご覧ください」とはそういうことなんです。
本日から補欠の繰上げが公開されます。
補欠合格者(同一学科を一般方式・センター方式両方で受験し、一方の方式で合格している方以外)へ送った書類の中にテレフォンサービスの案内が一緒に入っているはずです。
確認方法についてはそちらをご覧ください。
テレフォンサービスの回線は複数用意してるんですが、時間帯によっては話中になってしまうこともあります。その場合は、間を置いてかけなおしてみてください。
後期日程組は合格者の入学手続期限を過ぎない限り、公開される数字は動きません。もう少し待ってね。
さて。ぼちぼちアパート探しの話でも書きますか。
といっても、これまで
■緊急連載::アパートについて(1)
■緊急連載::アパートについて(2)
■アパート探し
と3度も書いてるんで、書くことがありませんわな・・・。
しかし、東京の家賃ってほんと高いですよね。
ムサビ周辺なんて「東京」といっても田舎なわけですが(笑)、それでもボチボチの金額がかかります。
福岡に帰った時、自分が住んでるアパートとほとんど同じ金額で福岡の便利な地域でも2LDK新築を借りられることを知ってショックでしたもん。
「美術やデザインを目指す人間は東京に出てくるべき」と思ってるけど、やっぱりこの土地・住宅の値段の高さは異常で、広いスペースでのんびり制作するのなら田舎の方が楽です。
楽を取るか刺激を取るか、ですね。
今だから書ける手羽の秘密。
めぞん一刻や竹本くん達の木造オンボロで「●●荘」的なやつが「アパート」で、それ以外の「ハインツ●●」等とオサレな名前がつくのが「マンション」だと思ってました。
どこまで世間知らずというか、私、いいとこの坊ちゃんなんです。嘘です。
1人で東京に上京しアパートを決めて(詳しくは「受験の思い出5」をご覧ください)、親に「大学近くのマンションに決めたから」と報告したら、びっくりしてましたね。
「マンションをそんな金額で借りられたのか?」
「へ?でもたいした建物じゃないよ。新築だけど」
「しかし、マンションでしょ?」
「うん。マンション」
と、かみ合わない会話をしてましたっけ。
実際は木造モルタル2階建てアパート(笑)
この(マンションだと思ってた)アパートで困ったのは、キッチンが据付電器コンロ1口しかなかったこと。
火力が弱くて、チャーハンがいつもベチャベチャ。
スープを作りたくてもコンロが1口しかないから、同時に作ることができない。
次の家を探すときは、「なにはなくともガスコンロで2口以上」を条件にしました。
でも、utoさんの日記を読むと、最近の電器コンロは性能がいいのかな?
ちなみに。
アパートとマンションの違いって厳密にはありません。
「鉄骨だとマンション、木造だとアパート」「3階建以上がマンション」という考え方がありますが、別に法律で決まってるわけではなく、アパートと呼ぶかマンションと呼ぶかは、実は大家さん次第だそうです。
例えるなら、ムサビがいいのかタマビがいいのか決めるのは他人ではなくて、自分で決めていいってことです。
浪人するべきか否か
入学手続きの締切が迫ってきました。
今、
「第1希望の大学に落ちて、第2希望の大学に受かった。浪人するべきか?」
「現役で受かってしまったが、やっていけるだろうか??」
と悩んでる方もいらっしゃるかと思います。
このことは去年「うらやましい悩み」として書いてるので、詳細はそっちを読んでもらうとして、もう少し補足を。
もちろん、「広報の手羽」ではなく、かなり個人的な意見です。
*昨日書いたエントリを加筆しています。
浪人して合格した人に聞くと、ほとんどの人が
「浪人時代が絵の描き方を一番真剣に学び、研究した期間」
「一度は浪人した方がいいよ」
と答えます。
美大の場合・・特にファインアートだと、2浪ぐらいはそんなに珍しくはないし、恥ずかしいことでもないです。やっぱり1年以上みっちり「訓練」した人の絵は違います。
個人的にも、お金が許すのであれば一浪ぐらいは経験してもいいんじゃないかと思ってますし。
ただ。
「美術予備校」というかなり特殊な世界ではなく、ちょっとでも早く世間(に近い環境)に出れるのなら・・つまり、大学に合格してるのなら、そっちを選ぶのも将来的にはいいことだと思ってます。
ムサビやタマビのどのデザイン学科に入学したとしても、予備校で教わった「デザイン」が、いかに「デザインの本質」とかけ離れてるか気がつくでしょう。
ベタ塗りをきれいにできることが「デザイン」じゃないんだよ。
いろんなものを柔軟に吸収できる年齢のうちに、これに気がつけるのは本当に大きいです。
また。
「君は一浪すれば藝大にいけるはず!ムサビなんか行かずに一浪しろ!」と言ってくれる、あなたがネ申のように慕っている予備校講師がいたとします。
多くの場合は真剣にあなたの将来を考えてくれてる方だと思いますが、一方で「浪人生がいないと収入源が減る」という考えの人が少なからずいる事実もあります。
(別にひねくれた見方ではなく、実際に予備校の先生からそう言われました)
浪人して希望大学に行けなくても、その不安だった1年間と予備校費用をその人が清算してくれるわけではありません。
「君は一浪すれば藝大にいけるはず!」と言ってくれる人と「浪人せずに現役で入った方がいい」と言ってくれる人。
どちらを信用するかは最後はその人との信頼関係にかかっています。
美術予備校と受験生の関係は以前書いたこのエントリーを読んでもらえると。
■漫画から美大を考える2
ま、こんなもんじゃないかと。あ。
■漫画から美大を考える1
↑ついでにこっちも読んでください。
祝HUNTER X HUNTER再開!・・ん?再々開?再々々開?
ま、なんでもいいや。
「現役で入っても、やっていけるか?」って悩みは、美大マンガの見すぎ(笑)か昔の話。
大変は大変だけど、全然やっていけます。
「何故、現役のあなたの絵に採点者が興味を持ったか?」を考えればいいんです。
そこがあなたの「売り」なのよ。
最近多いのは「●●学科に受かったんですが、ファッションをやれますか?」「マンガ・アニメを描けますか?」「絵本を書けますか?」という質問です。
「ちょwww受ける前に調べようよww」と思うのですが、これについては去年の今日書いたエントリを参照してください。
■夢の話
高校生の知ってる職業や世界なんてたかがしれています。
だって目に見えるものしか知らないでしょ?
どの学科でもいいから、早くムサビに入って、世の中にはいろんな面白い世界があることを知ってください。
本日後期日程合格発表
もし、「ムサビ日記2-恋する美大生」が発売になったら、ランダムにメンバーそれぞれのサイン入りポスターがついてくることにして、コンプリートしたら芸術祭に招待、みたいな企画をやってみようかと。
あ。エグイ商売ですか?そうですか・・・。
本日より、またまた新メンバーが参加しました!!
油絵学科1年のPizzaマンさんです。
普通に「ピザマン」な発音でいいのか、「アンパンマン」みたいな発音で呼べばいいのかは謎です。
どうぞよろしく!
さて。
ほぼ一ヶ月に及んだ入試による入構禁止期間も本日より解除されます。
大学見学も可能になりますので、日曜祝日以外でしたらどうぞ。
ただ、4月までは学生さんがいないので、ほんとにさびしーーーい風景を見ることになります。
美大は学生さんが作業しててナンボですからね。
例えるなら、営業していない工場の見学をするようなもんです。
「そこを見学した」という事実は残るけど、得られる情報や感動はほとんどありません。
「春休み中のオープンキャンパス」に需要があるのは知ってるんですが、一般大学ならともかく、「営業してない工場の前で屋台が出てる」状態を見て、美大を希望してる人の役に立つんだろうか、むしろ逆効果じゃないか・・という気持ちが私に正直あって・・。
できれば、授業が動き出す4月中旬以降か6月のオープンキャンパスに来てもらいたいのだけど。
そして、本日28日は後期日程の合格発表日でもあります。
2時間後ぐらいには結果が・・・。
合格発表についてはこちらを参照ください。
■受験生用特別サイト>>合格発表
あ、去年と違う点。
今年から守衛室での合格受験番号が書かれた紙の配布をやめました。
というのも、大学WEBに合格一覧PDFが出ることを募集要項で事前告知したからです。(これまでは告知してなかった)
特に予備校関係者の方は掲示も見ずにそれだけ受け取って帰ったりしてたけど、恐らく今年からは無駄足になります。
受験生の皆さんは、掲示板で合格発表を見た後に、9号館でアパート紹介を見ることができるから、ぜひムサビに合格発表を見に来てください。
さて、ゴビダイブログ!
=========
作品が展示してある場所の床に、よくファイルやノートが置いてあります。
ファイルには今までの作品がまとめられており、ノートやメモ帳は感想その他を書いていただくためのものです。
普通の展示ではあまり見られない光景なのかもしれませんが、すくなくとも本学の学内展示や卒制では当たり前のように行われています。
展示を見て、作品が目に留まって、その下にファイルが置いてあったら、是非目を通してみてください。また匿名でもいいと思うので、感じたこと、伝えたいことがあったらノートに書いていただくと良いかもしれません。
暴風でいろいろあった野外展示ですが、今日(水曜日)より元の状態へ復帰いたしました。
皆様のご来場をお待ちしております。
=========
以前より作品帳を置いてる子が増えましたね。
いいことだとおもいます。
合格された方へ。不合格だった方へ。
前期日程の合格発表PDFはこちらに出ています。
http://www.musabi.ac.jp/nyushi/zokeizenki_08gokaku/
*本日17:00以降は見れなくなります。
成績開示は5月7日(水()9:00から5月14日(水)17:00の間、成績開示WEBで確認することができます。
合否案内WEBでは暗証番号はいらなかったけど、成績開示を見るには暗証番号が必要なのね。
でも、この暗証番号は受験票にしか書いてないんです。暗証番号は電話などで教えることはできません。当然な話ですが。
以前、「少なくとも合格発表までは募集要項と受験票を捨てないように」と書いたけど、付け加えるなら「成績開示を見たい場合は5月7日までは受験票と募集要項を捨てないように」なのでご注意を。
では、順番に。
合格された方へ。
おめでとうございMAU!
4月からムサビライフが始まるわけですが、落ち着くまでは大変な日々が続きます。
特に地方から上京して1人暮らしを始める人は、アパート探し、アパート探しのためのホテル確保、家財道具の準備、引越し、電気・水道等の契約等など山のようにやることが出てきます。
とりあえず今日と明日明後日ぐらいはのんびりした方がいいけど、徐々に上京モードに切り替えて行きましょう。
大学でもアパート紹介やってますが、これは2月28日からです。
つまり後期日程発表日。
先輩方や某大手掲示板なんかで「大学に行けばアパート紹介見れるよ」と言われるかもしれないけど、28日からなのよ。というか27日まで入構禁止なので大学に来ても学内には入れません・・・。大学紹介で探したい人はまだあせる必要はありません。それ以外で探す人はもう動いても遅くはないです。
合格者のこととアパート探しのことはまたいずれ書きますね。
次に補欠合格だった方。
私も東京造形の彫刻は補欠だったもんで、気持ちがすんごくわかります。
「・・なんや!この中途半端な立場は!!もうどっちでもいいからはっきり言ってくれ!!」ってな感じでした・・・。
ハチクロの山田さんみたいな気持ちですよ。永久に呼ばれない補欠なのか、前の人が何かあれば呼ばれる可能性がある補欠なのか。どっちかはっきりしろーーー。ってはっきりしたところで、結局あきらめきれないんだけどね・・・。っていう感情。今、漫画ハチクロを読み直してます(笑)
補欠の方に送った書類の中にテレフォンサービスの案内が一緒に入っているはずです。
(同一学科を一般方式・センター方式両方で受験し、一方の方式で合格している補欠者以外)
合格者の入学手続き(3月4日締切)を待って、3月6日から補欠順位案内サービスをスタートします。
まずはそこまで待ってくださいな。
つまり、それまでは順位が動くことはないってことです。
そして、残念ながら不合格だった方へ。
「自分の実力不足だった」「予備校、サボったもんなあ・・」と理解されてる方には「もっと勉強してください」というしかないです。
でも、ムサビなりタマビなりを目指して一生懸命頑張った自信が自分にあるのなら・・・一浪して来年にかけるか、他大学に行くか、どちらの選択でも将来を動かせる可能性があります。
「受験を死ぬ気で頑張れた」という気持ちが今後の自分に何らかの形で役立つはず。
ただ、他大学進学を選択した場合は「あ〜あ、本当はタマムサに行ける実力を持ってる自分なのに、こんな大学なんて」と思ってたら、それで終わりです。
ムサビにも時々いるんですよ。「あ〜あ、本当は藝大に行ける実力を持ってる自分なのに、ムサビなんて」って人前で言ってる人が。ほんとに。
はっきりいって終わってる人です。周りも迷惑だし、そんな人がいい作品を作れるはずがない。実際に良くないです(笑)
「私を落とした大学の先生め!私の実力を見るがいいわ!!」ぐらいの気持ちでいきましょ。
たまたまムサビやタマビの先生があなたの絵に興味を持たなかっただけで、実はすごい才能の持ち主なのかもしれない。「ムサタマの先生は見る目がないなー」で「とりあえずは」いいと思います。
また、ご家庭の都合で浪人できないために他大学進学を選択する場合もあるかと思います。
でも、それは運命・・と書くと「悲しい運命しかないのか(涙)」と泣かれちゃうんだけど、あなたが気がついていない何かのきっかけを神様が作って待っているのかもしれません。
例えば、数年前は「モーニング娘。に入らないと意味がない」ぐらいの感じだったけど、今や里田まいでっせ。でも彼女、モー娘。第4次追加オーディションに落ちてるんだよね。もし、モー娘。に入ってたら、今みたいな活躍は無かったはずです。
もっというと、モーニング娘。だって「シャ乱Qロックヴォーカリストオーディション」に落選したメンバーで作られたグループなわけだし。優勝は平家みちよですよ。
つまり、今はまだ経過なわけだからこれが結果ではないってこと。
これもいずれ続きを書きます。
さて、開催中は毎日更新「ゴビダイブログ」です。
=========
五美大展に出品しているのは、日本画.油絵・版画・彫刻(女子美は立体アート)を専攻する学生ですが、展示作品が日本画.油絵・版画・彫刻の4ジャンルかと思ったら大間違いです。
まず、絵画を専攻している学生が、平面以外の作品を展示するというケースがよくあります。
彫刻と区別するために、五美大展内部ではこのような作品を絵画立体って呼んだりしていますが、彫刻を専攻する学生とはアプローチが違うので、意外に面白かったりします。
ただ発想が自由すぎて、美術館の規定に抵触したり注意が必要なものも絵画立体に多いかな。
女子美さんのエリアに、木彫の作品があるのですが、キャプションを見ると洋画の学生の作品なんですね。彫刻の学生が作った作品よりも彫刻っぽいと思ったのは、私だけではないはず。
あと映像作品が結構な数ありますが、映像を専攻する学生は一人もいません(たぶん)。
ただ映像や写真には、実際の作品を美術館に展示できないから、それを撮影して展示しているというのも少しありますけどね。
月曜日、閉場して美術館を出たあと、一週間ぶりにムサビに出勤しました。
火曜日は、国立新美術館休館日です。
私にとっては久しぶりのお休みなので、最終日のMAUGEN展に行こうかと思っています。朝起きられればの話なんですが。
=========
最終日のMAUGEN展の入場は13:30までなので気をつけてください。
2008入試9日目
「入試ももうすぐ終わりですね」
「いやー、ほんとにようやく終わりですよ」
「ケーキ作ってきましたんで、よかったら皆さんで食べてください」
さ、差し入れ?!
ちょ、ちょっと。ま、まじで!?
手羽のためにケーキを焼いてくれたなんて(誰もそんなことは言ってない)、本当に涙が出るぐらいうれしいんですけど。
たとえ砂糖と塩を間違って「てへっ」な感じなケーキであっても、おいしく食べる自信があります。
カボチャケーキでなければ(涙)
いや、おいしかったですよ。
感謝もしてますし、おいしくいただきましたけど、しばらくカボチャの匂いは嗅ぎたくなかった・・・。
丸3日間、カボチャと格闘してると、いくら手を洗っても手からカボチャの匂いが取れない感覚になるんです・・・。
ほら。ドラマでよくあるじゃないですか。夫を殺した妻が洗っても洗っても手についた血が取れない感覚になる、みたいな。
そういう感じです。(さらにわかりくいっ)
というわけで今日2月22日はネコの日。
そしてムサビ的には入試9日目。
今日の試験は空間演出デザイン学科「鉛筆デッサン」「デザイン」と外国人・帰国生「振替試験・面接」。
ということは、一般入試最終日なのです。
ようやくここまでたどり着きました。
りんらんさんのおデコも昨日はテカテカしてました。
試験時間の変更等はこちらでご確認できます。
■受験生用特設サイト
http://musabi.ac.jp/m/
試験中はAM8時ぐらいに更新されています。
このお知らせも今日が最後ですね。
入試運営室の皆さん、更新ご苦労さまでした。
さ。これも最後です。
受験生の皆さん、
カンパーーレ!!!!
日本画学科「鉛筆デッサン」は静物台の上にリンゴ、新聞紙、紙袋、一升瓶などが置かれたパターン。
彫刻学科「塑造」は水粘土10kgを余すことなく使って「鼻を作れ」という問題でした。(鏡とヘラも配布)
建築学科の立体構成も「配布された素材を全部使って」となってたけど、素材を全部使うのって意外と難しいんですよね。
どんな作品ができたか楽しみです。
さて、5美大展幹事校であるムサビの担当者:CnotAさんからのメールを紹介します。
明日は手羽が書きたいことがあるので、明後日からメインコンテンツにさせてもらいます。(勝手に)
名づけて「ゴビダイブログ」。
では、はりきってどうぞ!
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初日の五美大展は、各大学総合計で(のべ)4500名ほどご来場いただきました。
さて。
いままでの五美大展では出来なかった方法で展示されている作品が、今年の五美大展にあります。
さて、それはどのようなものでしょう?
一般の方は気づかないかもしれませんが五美大展に関わったことがある人ならわかるかもしれません。
ぜひ会場をご覧になって考えてみてください。
答えは・・・天井から吊り下げる作品です。
都美館では、吊り下げが禁止されていましたが国立新美術館では、専用の金具を天井に取り付けることで現時点で可能になっています。
重量とか、安全とか、展示に時間がかかるとか、専用金具の数が限られるとか、いろいろ課題はありますけど。
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2008入試8日目
本日から東京五美術大学連合卒業・修了制作展、いわゆる五美大展がスタートします。
■東京五美術大学連合卒業・修了制作展
場所は国立新美術館です。3月2日まで。
明日22日(金)は赤瀬川原平(作家、武蔵野美術大学客員教授)さんによる講演もありますので、ぜひお越しください。
担当の教務課・CnotAさんから昨日の夜
五美大展の準備2日目です。
陳列は終わって・・・ません(18:40現在)
結局ムサビとタマビが延長戦。
ムサビは半ば強制終了させ、タマビはまだ終わっていないという状況です(涙。展示環境は間違いなく格段によくなり、2段がけはほとんど無くなりました。
立体作品も余裕が出てきた感じです。
そして22日からは「武蔵野美術大学創立80周年記念 2007年度大学院修了制作展」、略して∞MAUGEN展(マウゲン展)もスタートします。
こちらは東京都美術館。2月26日まで。
合格発表までやることがない方は、ぜひ両方の展示を見に行ってくださいな。
というわけで入試8日目。
今日の試験は後期学科試験と日本画学科「鉛筆デッサン」、彫刻学科「塑造」、建築学科・基礎デザイン学科・映像学科「数学」。
彫刻の塑造ははじめての試験なので、私たちもドキドキです。
前回も書きましたが、学科試験の日は「合格電報屋」が出てくる可能性が高いです。
詳しくはこのエントリーを読んでください。
■入試の話::学科試験日編
こんなに書いてるのに、やっぱりバスで来ようとするのですね・・・。
確かに美大受験は荷物が多いので、「なにがなんでも鷹の台駅からガラガラ(ハンドキャリー)を引っ張って歩いて来い!!」とは言いづらいけど、特に学科試験日は受験生も多いので、バスに乗り切れない可能性も高くなります。
大学が推奨するように、鷹の台駅から歩くのが一番確実な方法だね。
それから今年は受験票忘れがかなり多いようです。受験票再発行の数がはんぱないらしい。
受験に最低限必要なものをもう一度確認してくださいね。
試験時間の変更等はこちらでご確認できます。
■受験生用特設サイト
http://musabi.ac.jp/m/
試験中はAM8時ぐらいに更新されています。
昨日の彫刻学科「鉛筆デッサン」はいつもの男性モデルによるムービングで、持ち物が透明ホース。
日本画学科「着色写生」は、モチーフ台の上に水槽とフジツボ・エアーポンプが置かれ、その水槽の中には水草と金魚でした。
恐らく、造形学部入試ではムサビ初の生き物モチーフです。
大学院試験だとニワトリという前例はあります。
先代が試験前日の夜。鳥小屋で格闘してアトリエに突っ込んだんだそうです。
大学院試験も受験生は直前まで入室できないんだけど、アトリエの中から「コケッーーー!!」と声が鳴り響いてて、みんな「ニワトリだ」「ニワトリだ」と入る前からモチーフがバレバレだったのこと。
モデルさんも生き物と言えば生き物ですから(笑)、21日に実施されたアトリエ試験は全部生き物モチーフだったわけです。
今年のタマビ日本画が海のモチーフでムサビ日本画が金魚。
偶然って面白いもんですね。
数日前から金魚の管理をしてました。
もちろん試験本番用と予備で大量な金魚が必要なわけで、「いったい、自分は何をやっているんだろう」と自分を見つけなおすことができました。
今、あの金魚たちはアヒル池で元気に泳いでます。
建築学科「鉛筆デッサン」はワイングラス・鉛筆2本・B4紙の全員配布モチーフ。
2008入試7日目
「手羽さんのために手によりをかけて作りました」
え?何々?
肉体労働の毎日だから何でも食いまっせ。
基本的に好き嫌いは無い男なんで。
かぼちゃ以外なら(涙)
いや、美味しかったですよ。
すんごく美味しかったんだけど・・・・今はあんまりカボチャは見たくなかったの・・・。
丸3日間、かぼちゃに埋もれた生活をすると、誰でもそうなりますって。
ほら、あれですよ。漫画であるじゃないですか。女子校になぜか男子生徒が一人入学しちゃって、男の子は最初はドキドキの生活なんだけど周りが女子生徒ばかりだと女性が嫌いになる、みたいな。
そういう感じです。(わかりにくっ)
というわけで入試7日目。
今日の試験は日本画学科「着色写生」、彫刻学科「鉛筆デッサン」、建築学科「鉛筆デッサン」「立体構成」、基礎デザイン学科「小論文」「基礎造形」。
実技試験の種類が一番多い日。
試験時間の変更等はこちらでご確認できます。
■受験生用特設サイト
http://musabi.ac.jp/m/
試験中はAM8時ぐらいに更新されています。
はっきり言いましょう。
彫刻学科「鉛筆デッサン」のモチーフは間違いなく、モデルです。
ここを見た学内関係者で「テ、手羽さん、大丈夫?!」とドキっとした人がいるかも。
でもね。
これ、募集要項にも6月に配った募集概要にも書いてあるのね。
意外と学内関係者でも知らない人が多いんです。
はっきりと「鉛筆デッサン<6時間>(人物を使用)」と書かれてます。
唯一、モチーフを事前に記載しているのが彫刻学科なのです。
なので、彫刻・鉛デはモデルが出ます。
世界の中心で叫んでもいいぐらい、彫刻のモチーフはモデルです。
ただ、これがいつものムービングなのか固定ポーズなのか、女性モデルなのか男性モデルなのかはわかりませんが。
昨日の工芸工業デザイン学科「鉛筆デッサン」のモチーフは(車で使う)チャイルドシートとビニール傘。
工デも大量にモチーフが必要なわけで、某購入業者さんから「こんなにチャイルドシートを購入されて、子供用の飛行機でも作る気ですか?」と本気で聞かれました。
それはそれでアートになりますな(笑)
工芸工業デザイン学科「デザイン」のモチーフはクリアカップ(パーティーとかで使うやつ)を全員配布。
映像学科「鉛筆デッサン」のモチーフはアクリル鏡・目玉クリップ・紙風船を全員配布。
試験中、紙風船が教室を舞ってたようですね・・・。
そして映像学科「小論文」は今年もモチーフが出て、やはりアクリル鏡全員配布でした。
2008入試6日目
私達のチームは誰も近づけない場所で作業をしています。
なんぴとたりとも手羽に近づくことはできないのだ!
来ようものなら、「ストッピング!!」と叫びますよ。
それをもっともっと周りに知らしめるためにはどうしたらいいんだろう。
・・・そうだ!!
おもいっきりパクリ(爆)
手羽の白ガムテープテクニックスキルが微妙に上がっているのに気がつきましたか?(笑)
え?「mooeさんの卒制のパクリ」とは言って欲しくないなあ。
「mooeさんのフォロアー」と呼んで欲しいなあ。
手羽領土拡大計画。
夢はこのコーンで学内を囲むことです。
物理的にも精神的にも。
ムサビのどこかにこのコーンが立ってます。
日によって場所が変わるので、見つけた人は今日はラッキーデイ!
私が「ピンクの忍者」と呼ばれてる由縁がこれでわかったことでしょう。
だから、誰かにかまってほしいんです・・・。
そんなこんなで、本日入試6日目。
今日の試験は工芸工業デザイン学科「鉛筆デッサン」「デザイン」、映像学科「感覚テスト」「小論文」「鉛筆デッサン」。
前期日程最後の試験であり、後期日程の初日でもあります。
ここまでやってくると私達も「残り半分・・」と後半戦の意識が強くなってきます。
後期日程の方も試験時間の変更などはこのサイトでチェックしてください↓
■ムサビ受験生用特設サイト
http://musabi.ac.jp/m/
地方から受験で上京してる人は、タマビムサビとずっと東京でのホテル一人生活が続いているかもしれませんね。
「東京でホテルに一人ぼっちの自分。周りはみんな冷たい都会人」という状況に耐えられなくなってる頃かもしれないけど、隣の部屋に泊まってる人も多分地方出身者です(笑)
都会人のフリをしてるだけ。
心配することはないよ。
これは受験会場でも同じです。
東京の美大を受験すると、隣の人が「すんごく絵のうまそうな人」「都会人」に見えることがあるけど、でもその人もあなたを見て「すんごく絵のうまそうな人」「都会慣れしてる人」に見えてる可能性が高い。
入学して「東京っぽい人だなー」と思って声をかけたら新潟出身で、その新潟の子も手羽のことを東京の人だと思ってた・・なんてこともありましたっけ。
福岡・筑豊育ちの手羽が悟ったことなんですが。
「東京=コンクリートジャングル、冷たい人達」というイメージがあるけど、実は「東京生まれ」の人は親切なことが多いんです。上京した人への対応を知ってるというか。
なので、ドラマ東京タワー第2話のように、「『するとバイ』だって。筑豊の人は本当にそういうんだ。あははは」と笑われることも実はあんまりないです。
方言独特の知らない単語が出てくると「え?どういう意味?」と思われることはあるけどね。
・・・・って「のかす」が筑豊弁ってことをさっき知りました・・・。
方言を笑うのは「上京してきて都会慣れしていない人達」か、幼い人。
だから、殻にとじこもらずに、周りの人にいろいろ話しかけてみるといいよ。
笑ったら多分その人も地方出身者です。
せっかく東京に来てるんだから、楽しまないとね。
ネガティブな方向に持っていく必要はないです。
2008入試5日目
世界のナベアツの「3の倍数と3の付く数字だけアホになります」を一人でこっそり家で試したことがある人、恥ずかしくないから手を挙げてください。
はーーーーい ( ´∀`)ノ
・・・っておもいっきり恥ずかしいんですけど・・・。
この際、全部言っちゃいますが、「3の倍数と3の付く数字だけアホになります」だけじゃなく「3の倍数と3の付く数字だけアホになり、8の倍数だけ気持ち良くなります」 も試してことがあります。
ちなみにうちのチームの統計によると、世界のナベアツを試した人は、「千の風にのって」をあのキーで一人でこっそり歌い、かめはめ波は本気でやれば本当に出るんじゃないかと「はっー!!!」と一人でこっそり試したことがある率100%でした。
そんなこんなでムサビ入試5日目。
今日はデザイン情報学科「造形表現テスト」です。学内の画材屋(世界堂)は8:30から営業しています。
四輪駆動さんのように、やっぱり解釈を間違ってる人がまだまだいるようなので、もう一度書きます。
明日から後期日程も始まりますしね。
中央線等ムサビに直接関係するような路線が8時ぐらいに30分以上完全に止まって、「かなりの数の受験生の足に影響がでた」と大学が判断した場合のみ、全体の試験時間をずらすことがあります。
つまり、ずらさないこともありますってことです。
例えば、AM6時ぐらいに中央線が止まって、ダイヤが乱れてる場合。
8時ぐらいまで全く動いていなかったならともかく、ダイヤが乱れてるぐらいでは試験時間の変更は恐らくありません。受験生がテレビやラジオ、WEBで情報を入手でき、対応できる範囲のトラブルですから。
■JR東日本::列車運行情報サービス>関東エリア
なんてサイトもありますし。
また、9時15分ぐらいに中央線が止まった場合。
その段階で中央線に乗ってるってことは交通事情関係なく既に遅刻なんですよね・・。なので、この場合も試験時間の変更は行いません。
とりあえず試験時間の変更はこちらでご確認ください。
■受験生用特設サイト
http://musabi.ac.jp/m/
試験中はAM8時ぐらいに更新されています。
そして、待合室も通常はありません。
試験時間を遅らせた場合や雪が降ってめっちゃ寒い時は、緊急措置として講義室や鷹の台ホールなどを開放し、そこで待ってもらうことがあります。
四輪さんの時はそのパターンの時だったんですよ(笑)
ただ、四輪駆動さんはいいことも書いてくれてて、
ちなみに電車が人身事故で遅れた場合は
人生オワタ\(^o^)/
なんて手を上げる必要は無く
「あせる必要はない」という意味でもあるんですが、募集要項にこう書いてあるんです。
試験時間の1/3(6時間試験の場合は1/6)以内の遅刻の場合は受験を認めます
なので、試験時間に遅れそうな場合は、「もうだめだーー」とネガティブなことは考えず、あわてずに、できるだけ早く大学に着ける手段を考えるのがベストです。
1/3を超えたら受験さえできなくなっちゃうわけですから。
ところで。
私たちが一番心配してるのは、美術系高校に通ってたり、予備校にどっぷりつかっている受験生だったりします。
なぜなら、高校や予備校内で情報が完結しちゃってることが多いんですよ。
そうじゃない人達は募集要項をしっかり読んだり、大学WEBなどをチェックしてるので間違った行動を起こすことは少ないんだけど、大抵のトラブルは上記のグループの受験生です。
募集要項を読まずに、講師や友達から聞いた間違った情報を真に受けることが多いのね。
講師も「自分の情報が正しい」と信じきってるから、あんまり新しい情報や正しい情報を持ってなかったりします。
また、タマビとムサビの情報がごっちゃになってることも多い。
「ムサビなら国分寺からスクールバスが出てるよ」とか「イラストボードが配られるから、カルトンやパネルはいらない」とか「ムサビの試験開始時間は10時から」とか「スピッツはタマビ卒」とか「ユーミンはムサビ卒」とか「「ハチクロの舞台はタマビ」とか。
人間っていうのは面白いもので、大抵、自分の「そうありたい」な方へ解釈しちゃうことがほとんど。
あとは入試の噂とかね。「ムサビは学科を重視してる」とか。
これだけ言ってるのに、まだ信じてる人がいるんだもん。
人から聞いた情報やアドバイスが役に立つのは事実です。
このムサビ日記も公式サイトではないので、そんな情報のひとつです。
でも、その情報を鵜呑みにしないで、自分で正しい情報を調べることも大事だよ。
入試の話::学科試験日編
今日は東京的には東京マラソンの日であり、そしてムサビ的には前期学科試験の日。
試験時間の変更などはこのサイトをチェックしてください↓
■ムサビ受験生用特設サイト
http://musabi.ac.jp/m/
前期学科試験日ってことは一番受験生が多い日でもあります。
でも、今日は学科の試験の話ではなく、この話を。
受験生の多い日は「合格電報屋」が発生することがあります。
各大学の募集要項には必ずこの「合格電報屋」のことが書かれているはずです。
どんな感じかというと。
・・・・・・・・・・・・・・・・
最寄り駅から試験会場に向かってると、「●●大学の受験生?」と大学関係者っぽい人、もしくは学生バイトっぽい人が訪ねてきます。
もしくは「受験票を確認しまーす」と大学関係者っぽい人が叫んでることも。
で、「はい」と答えると、「じゃ、この紙に受験番号と住所と名前と電話番号を書いて」とさらっと記入用紙を渡してきます。
書いてる最中に多分、「受験がんばってね」「試験時間中は携帯が使えないからね」とやさしい言葉をかけてくれたり、アドバイスをしてくれるでしょう。腕章みたいなのをつけた大学関係者っぽい方が。
そして書き終わると、「じゃ、合格を知らせるから3000円お願いします」。
・・・・・・・・・・・・・・・・
これが「合格電報屋」という商売です。
電報ではなく、電話、最近だと「メールで知らせます」みたいなバリエーションもあるようです。
場所によっては受験生の行列ができていることも。
昔は合格発表を知る手段は構内掲示板を直接見に行くか、大学からの通知を待つしかありませんでした。
でも今は大学WEBや電話応答サービスですぐにわかってしまう時代。もちろん無料で。
「合格を知らせますよ」だと「結構です」と言われるから、何のために名前を書かせるかを事前に言わなくなってきています。
意味のわからない方は保護者の方に聞いてください。
「高校生が知らないいろんな商売があって、いろんな人がいる」ってことです。
はっきりいいます。
ムサビ関係者が学外で受験番号や住所を聞くことは100%ありません。
ましてや、お金を徴収することも100%ありません。
大学とは一切関係のない方です。
昔はムサビの近所の公園に出店してましたが、最近は国分寺駅近辺に出ることがあるそうです。
タマビの場合だと八王子あたりで営業されてます。
WEBや電話での合格発表確認方法は募集要項に詳しく書かれてるので、必ず読んでね。
あ。「ムサビ日記に『電話で教えてくれる』って書いてあったんだけど、子供の受験番号は●●なんですが、合格してますか?」なんて電話は勘弁を。
なにはともあれ募集要項を読んでください。
そう、赤い薄い冊子です。
昨日の版画「鉛筆デッサン」のモチーフは、静物台の上に、ワイヤーのマネキン(トルソ)、白布、ピンク布パプリカが置かれてました。
どんな感じで置かれていたかは、6月発行の入学試験問題集(以下略)
視覚伝達デザイン学科「鉛筆デッサン」は風船とお米と黒豆を全員配布。
「デザイン」は細い針金を全員配布。
詳しくは6月発行の入学試(もっと略)
2008入試3日目
鳥居みゆきR-1ぐらんぷり決勝戦進出を記念して。
妄想ブログ「美大の秘密」。
あ、それは造形じゃなくてタマビだった。
だから、やっぱりムサビが一番ってことなんだよ。
♪ひっとえんどらーーーーーん、ひっとえんどらーーーーーーん。
バッティングセンタでCCB。
・・・誰が見ても手抜きだよな、・・・しかもかなりむなしいんだけど・・・・・。
というわけで、本日入試3日目です。
本日の試験は視覚伝達デザイン学科の「鉛筆デッサン」「デザイン」、油絵学科版画専攻の「デッサン」。いよいよ今日からデザイン系の試験もスタートします。
試験時間の変更などはこのサイトをチェックしてください↓
■ムサビ受験生用特設サイト
http://musabi.ac.jp/m/
昨日、受験生が通りすがりに
「ここの学食を食べたからにはムサビを落ちるわけにはいかない」
と言ってたんですよ。
相当うまかった学食だったようです・・・・が、それはいくらなんでもいいすぎでしょ。ムサビ大好きな広報の手羽でも、そこまでは。
しかし、一体何を食べたんだろう・・・微妙に気になっています。
実は鷹の台ホールでご飯を食べるのは去年の入試以来です。普段は学食使ってないんで。
12地下食堂のMAUランチに対抗して、「ムサビランチ」っていうプレートメニューがいつのまにかできててびっくり。久しぶりに正門前からバスに乗ったら、PASMOが使えるようになってた時ぐらいのびっくりでした。
1枚皿メニューはびっくりドンキーに行くと必ず「おろしそバーグディッシュ(150g)」を注文する手羽にとって大好きな形態なのです。ガツガツ食べたい人向け。ぜひムサビでムサビランチを食べてください。
昨日、「午後から試験」と聞いて、建築学科受験者と推測しましたが、考えてみたら、センター単願者だと日本画や彫刻も「午後に出てきて試験」っていうパターンがありますね。昨日気がつきました・・・。
やはり試験開始1時間前から入構受付スタートだそうです。それ以前に来ても正門前で止められてしまうそうなので気をつけてね。
昨日の油絵学科油絵専攻「油絵」のモチーフは、床に波板が敷かれ、上にかぼちゃが10個、半切りカボチャ3個が山積みになってて、それにホースがぐるぐるっと巻かれたものでした。
これが1サークル分。
1教室に2サークル。
でも教室はいっぱいあるわけで。
はい。カボチャを1000個以上購入しました。
2008入試2日目
ムサビの入試は部署・学科関係なく教職員が集まって、入試業務のためのチームを作ります。
あるチームは会場を作る係、あるチームは試験監督を配当したり、持ち物を準備する係、あるチームは受験生の入構受付をし、あるチームは解答用紙の点数を集計する。
こういう「全員ゴチャマゼ方式」で入試を運営してる美大はあんまりないようで、せいぜい試験監督や誘導に職員が借り出されるぐらいのようです。
なんとなくこの発想が「ムサビらしい」と思うのは私だけかしら。
そして、学内で唯一、20代後半から30代前半の男性だけで構成されているのが手羽のいるチームで、私がリーダー(自称)のようなことをやっています。広報課とは全く関係のない業務です(笑)
そんな自称リーダーが昨日、チームのモチベーションを高めるためにやることは決まっています。
「大好きです」と言いながら、みんなにチョコを渡す。
イメージは南ちゃん。手羽南ちゃん。
「たっちゃん、南を甲子園に連れてって」と、よくよく考えてみたら信じられないダダをこねるかもしれませんが、士気を高めるためなら新体操ぐらいやっちゃうよ、ぐらいの覚悟です。やれないけど。
というわけで、ムサビ入試2日目です。
試験時間の変更などはこのサイトをチェックしてください↓
■ムサビ受験生用特設サイト
http://musabi.ac.jp/m/
今日は油絵専攻の「油絵」の試験。
油絵学科・油絵専攻は1日目デッサン6時間、2日目油絵6時間と、ムサビの中でもかなりハードな試験です。(2日連続6時間試験は油絵)
実力がどうのっていうより、体力勝負。
教室(アトリエ)の中には試験時間直前にしか入ることができません。
どの学科の試験もそうです。
予備校なんかだと、イーゼルを立てる場所は早い者勝ちで決まるかもしれないけど、入試の場合は既にイーゼルが立ってあって、どのイーゼルを使うか(どの場所か)は「くじ引き」なんです。
なので、実は教室の前でじっと待ってる必要ってあまりないんですよ。
早く入室したところで、好きな場所を選ぶことはできないのです。
できるだけ受験生の条件はそろえてはいますが、やっぱりモチーフの配置や形によっては「描きやすい場所」と「描きにくい場所」というのが当然発生します。例えば石膏像の正面なんて運動感が出しにくくて嫌なもんだしね。そんな手羽は油絵を受験した時、マルスのド正面3列目でした。
(詳しくは「受験の思い出2」をご覧ください)
なので、実力や体力も必要だけど、最後の最後は「くじ運」だったりします。
4号館は螺旋階段上だとある程度風をよけることができるけど、5A号館や5B号館は建物の構造上、部屋前はかなり風が強く、じっと待ってるだけで体が冷え切ってしまいます。というか、冷え切ってました・・・。
アトリエの場所を確認したら、風のあたらない暖かい場所に移動した方がいいよ。
5A号館の1階だったり、あひる池だったり。
もちろん試験開始時間を気にしてね。
「受験生さん」からこういう質問をいただきました。
当日待合室みたいな所ってありますか?試験が午後からなのですが、早めにムサビに着いておこうと思いまして。午後からってことは建築学科受験生かな?
残念ながら「待合室」というものはないのですが、11時半ぐらいからなら食堂が使えます。
ただ、入構受付はそんなに早くやってるかな?
大学に入れるのは試験開始時間1時間前ぐらいからかもしれません。今は勝手に自由に大学に入れるような状態ではないんです。
チクリメンバー教えてちょ。AM8時までに教えて。
考えてみれば、朝も鷹の台ホールが開いてると、そこで暖が取れるんだよね・・・。ほんと、5Bの子を見てると、寒そうで寒そうでかわいそうなんです・・・。
昨日の油絵学科・油絵専攻の「デッサン」の試験は、モチーフ台の上にグラスにささった葉のついた枝、大き目の円柱状のものに白布・青布がかかってて(円柱は完全に隠れてる)、その上に丸めたキャンバスが置かれてました。
試験問題は「それに『想像上の物体』を加えて描け」・・だったかな?そんな感じの問題文です。
詳しくは6月に発売される入学試験問題集をご購入ください(しれっと宣伝)
「想像上の物体」の解釈が分かれるところだと思います。
単に「そこには存在しない物体」を描けばいいのか、それとも「架空の物体」を描けばいいのか?
これは個人的な考えですが、どちらとも取れる場合は、どちらも正解だと思います。
どちらかを描いて欲しい場合は、もっとはっきりと指定するはずなので。
「想像上の物体」という言葉で何をイメージし表現したか、ですよね。
・・・違ってたらごめんなさい。
以上、苦笑いから失笑が快感になってきた手羽がお送りいたしました。
入試の話::試験当日編
昨日、りんらんさんを含めた教務補助さん達に苦笑いをされた手羽です。
「あ、また手羽が微妙な笑いを取ろうとしてる」というりんらんさんの目を忘れられません。
でも最近、苦笑いが気持ちよくなってきました。
さ。本日いよいよムサビ入試1日目です!!
ムサビ受験生用特設サイト
http://musabi.ac.jp/m/
で、試験時間変更がないか確認してください。当日のAM8時ごろに情報が出るはずです。
ところでタマビの※山さんに謝らないといけないことがあります・・・。公開謝罪。
「手羽さん、ムサビの試験当日情報って何時に出してるの?」とこの日に聞かれ、「うーん、7時半だったと思うよ」と何も確認せずに答えたんです。
「じゃ、うちも7時半に出そうーと」となったのですが・・・ごめん、8時の間違いだった・・「AM7時半の段階で判断してAM8時頃公開」でした・・・・ま、早起きはやればできるってことがわかってよかったよかったということで結果オーライってことで・・・・はははは・・・タマビ入試課の方、お疲れさまでした・・悪いのは手羽です・・。
受験当日に注意すること
(1)
大事な大事な受験票。でも多分、昨日か今日になって、
「あれ?センター方式と一般方式を併願してるけど、実技試験はどっちの受験番号で受ければいいんだ??当日好きな方を選ぶのかな???友達はどっちで受けるんだろう?」と疑問に思ってる方がいるかもしれません。
センターと一般方式を併願してる場合、「一般方式の受験番号」で受験することになります。これは選択ではありません。
つまりこうなります。
●一般方式のみ受験者・・・・・一般方式の受験番号で受験
●一般方式とセンター方式併願者・・・一般方式の受験番号で受験
●センター方式の単願者・・・ムサビセンター方式の受験番号
いやー、これが募集要項のすんごくわかりにくいところに書いてあって、手羽も2ヶ月前ぐらいにその事実を知りました・・・。結構重要で誰もが迷う情報だと思うんだけど。
両方併願する人は一般入試の受験票さえあればいいってことです。一応念のために両方持ってきた方がいいと思うけど。
一般方式とセンター方式の受験票が似てるから、間違えないようにね。
間違ってタマビの受験票を持ってくる人もいるぐらいなので。いや、ほんとに。
受験票を紛失、もしくは忘れた場合は当日再発行できます。でも、発行するのにちょっと時間がかかるんです。寒い中あんまり待たせたくないんだけど、なんせ手作業なもんで・・・。
受験票は忘れないようにね。
受験票と言えば試験終了後、忘れたのかわざとなのかわかんないけど、試験会場に置いてきちゃう人がいるのよ。
合格発表の時に必要だから、受験票と募集要項は合格発表日ぐらいまでは捨てないように保管しててくださいな。(なぜ必要かは募集要項を見てね)
(2)
去年、「50cm四方のビニールマットがあるといい」とか「画材を忘れたら泣くな。急いでムサビにいけ」とか「お弁当を途中のコンビニで買っておけ。大きいビニール袋があると便利」などなどといろいろ書きました。
はい。全部が真実だし便利な情報ですが・・・・当然だけど「自分」がいないことには試験は始まりません。
自分自身を試験会場に平常心で連れて行くこと。
そして試験会場でできるだけ平常心をキープさせ実力を出し、無事にホテルや家に自分自身を連れて帰ること。
つまりは試験なんてそういうことなんです。
それをやるために、やれ「ビニール袋があると便利」とかなんとか書いてるだけなんですよ。
当日の朝。
この段階では最低限必要なものだけを確認してください。道具と受験票と交通費と予備金5000円とお弁当。そしてムサビまでの地図。
気持ちに余裕があれば、マットなりビニール袋をそろえればいいだけです。
「自分自身さえいれば、なんとかなる」。最後はこの強気な態度でいきましょう。
小平も八王子ほどではないけど、朝は寒いよ。
防寒対策をして(でも教室ではさくっと脱げるような服で)ムサビに向かってください。
受験生の皆さん、カンパーーーーーーーーーーーレ!
以上、秋元康さんは卒業式ソングをAKB48に歌わせるぐらいなら、責任を持って新しいバレンタインソングを作り流行らせるべきだと思っている手羽がお送りいたしました。
だって、いまだに「♪バレンタインキッス」ですよ・・・。
副学長にお伝えください。>京都造形さん
ちなみに、手羽は秋元康さんと阿部サダヲさんの近所に住んでたりします。
どうでもいい情報でした。
入試の話::試験前日編
いよいよ明日からムサビ入試が始まります。
トップバッターは油絵学科。
受験生用特設サイトをお知らせします。
■MAU2008::ムサビ受験生用特設サイト
http://musabi.ac.jp/m/
交通事情などで試験時間に変更が生じた場合はこのサイトでお知らせします。もちろん携帯でも見れます。
*募集要項に記載されてるURLから変更になりました。
*大学TOPページや電話サービスでも情報を流します。詳しくは募集要項を。
試験前日にできること。
(1)
午前中のうちに、携行用具(試験に必要な道具)の確認を募集要項でしてください。
何度も何度も出したり入れたりしてると最終的に入れ忘れちゃうことがあるので(笑・・でも経験アリ・・)、何度も確認する必要はないです。
募集要項とじっくり照らし合わせながら、足りないものがあれば前日までに購入しておきましょう。
都内で画材が手に入るお店は
■世界堂
■ユザワヤ
■東急ハンズ
などがあるけど、確実に受験で使うような画材が手に入るのは世界堂ですね。
質・量・金額的にオススメ。私も受験生時代、世界堂新宿店で購入しました。
なお、構内の画材屋・・世界堂です・・も営業してますが、売り切れになっている可能性もあります。
特にみんなが一番忘れやすいカルトンとかね。
ムサビは必ずカルトンorパネルが必要です。貸し出しは行っていません。
(2)
大学までのルートを再確認してください。
時間があれば鷹の台から大学までのルートを歩いてみるのもいいし(構内には入れません)、地図を見てシミュレーションするのもよし。
あ、去年作ったムサビまでのルートを使うとシミュレーションしやすいかも。
というのも。
1週間前ぐらいの朝。津田塾さんの試験日、ムサビの前で制服姿の子から「あのー、津田塾はどこですか?」と聞かれたスタッフがいたんです。ノー!!!!津田塾は駅の反対側!!!
試験時間には多分間に合ったと思うけど、彼女の「大学にたどり着けないドキドキ」を想像するだけで、こちもドキドキしちゃう。。
昨日、「いつもの自分を出すしかない」と書きましたが、こういうところから「平常心になること」が始まっているんです。
中央線からムサビに来る場合、西武国分寺線に乗換えが必要です。
でも西武線の切符を持ってないと一度改札を出なくちゃいけなくて超面倒。
だから、いっそSuicaかPASMOを事前に購入しておくことをオススメします。これ一枚あればタッチアンドゴーでスルーできる。
それに、「えーと、ここまでが●●円でここからが●●円で・・」と駅の路線図を見ながら金額を確認するのって、田舎人にはとても不安でつらい作業。私がそうです。
SuicaかPASMOを持つだけでその作業から開放されます。
みちくささんも書いてたけど、「来年の春から東京でこのカードを通うんだ!」という気持ちになりますし。
ちなみに、土曜日、ムサビからバスに乗ったらPASMOが使えました。いやー、便利な世の中になったもんです。
(3)
と書いてきましたが、前日にあわてたところでたいしたことはできません(笑)
最後は「えーい、なるようになるさ」ぐらいの気持ちも必要です。
早めにご飯食べて、お風呂入って、ベットでムサビ日記でも読みながら寝ちゃいましょう。(しれっと宣伝)
以前書いた「研修MUSA」シリーズはかなり遠まわしに受験生へ伝えたいことを書いてます。
今読み直すと、意味がわかるかもよ。
■研修「MUSA」
■研修「MUSA」 -手羽編1−
■研修「MUSA」 -手羽編2−
■研修「MUSA」 -手羽編3−
■研修「MUSA」 -手羽編4−
受験生のみんな!カンパーーレ!!
入試の話::併願と倍率の関係編
入試業務モード全開です。
世の中は3連休だったんですね・・・・。
先日のエントリーで書いたように、「倍率」ほどあてにならない数字はありません。
なぜなら、「併願」というものがあり、これが本当の数字をわからなくさせてるからです。
例えば。
視デ受験者はタマビのグラフィックも受けてる可能性が高い。
視デとタマグラ合格してタマグラを選択する人もいます。そういう人はいないと思うけど(涙・・ムサビ選んでね)。
また、視デ受験者は基礎デやデ情を併願してる可能性もあって、視デとデ情合格して、デ情を選ぶ人もいます。
だから、「合格したけど抜けていく人」を見込んで合格発表の合格者数は定員よりもちょっと多めに出すもんなんですね。人気度だったり併願率が違うので、どれくらい多めに合格者を出すかは当然各大学・学科バラバラです。
これが第1の「実質倍率」となります。
受験雑誌なんかで使われてる数字はほとんどこの「志願者数を合格発表者数で割った数字」です。
そしてそして補欠があります。
2月下旬になると某掲示板で「●●学科の補欠◎番だけど、大丈夫かな?」なんて書き込みが毎年ありますが、この「去年の補欠の繰り上がり数」も、本当にアテにならない数字なのよ。
去年はいっぱい繰り上がったと思ったら、今年は数番で終わり、ってことはよくあること。
もちろんその逆のパターンもあります。
これはもちろん「人気度が変わった」という考え方もあるけど、「今年は去年より合格者をたくさん出したから補欠の繰り上がりも減った」ってことも。
「志願者数を合格発表数+補欠繰上げ数で割った数字」が第2の「実質倍率」。
本当の合格率ってこの数字だったりするわけです。
では、皆さんが理解したか例題を。
定員100名。受験生1000名。
「倍率はいくつですか?」だと・・・ま、10倍です。単純倍率なら。
でも抜ける人もいるので発表された合格者は200名だったとします。
実質倍率は・・・・そうです。5倍になります。
んで、補欠繰上げで50番の人まで受かりました、と。
その学科の本当の実質倍率は・・・・・そう。実は4倍程度だったりするわけです。
わかったかな?
「合格発表数はほとんど定員どおりで、補欠で補充する」というやり方が一番簡単なんですが、あんまり補欠が繰り上がりすぎると「あの大学は人気がないんだな・・」と思われたりします。
どれくらい合格者を出して、補欠を発表するかってかなり難しく、ある意味大学と受験生との「かけひき」とも言えます。
だから、「視デのセンター倍率51倍?!(涙)」なんて嘆く必要はあんまりないのよ。
実際の倍率はそこまで高いはずないから。
でも。
比較的デザイン系希望者は他学科も併願者してる人が多いです。
例えば工デと空デを併願するとか。だから「抜ける」可能性も高い。
一方で彫刻なんかは他大学との併願はあっても、例えば彫刻と油絵を併願する人は少ない。
予備校等で対策をせずに受験する人もほとんどいません。
だから見た目の倍率が低くても、本当の倍率は意外と高かったりします。
倍率が高いからといって嘆く必要もないけど、倍率が低いからといって楽観視する必要もありません。
つまり。
倍率とか周りの噂とかそういうものはあまり気にせずに、いつもの自分を受験で出すしかないってことです。
入試の話::受験者数編
学 科
|
募集
|
志願者
|
倍率
|
日本画学科 |
32
|
288
|
9.0
|
油絵学科油絵専攻 |
96
|
864
|
9.0
|
油絵学科版画専攻 |
16
|
171
|
10.7
|
彫刻学科 |
25
|
95
|
3.8
|
視覚伝達デザイン学科 |
82
|
1500
|
18.3
|
工芸工業デザイン学科 |
113
|
747
|
6.6
|
空間演出デザイン学科 |
95
|
598
|
6.3
|
建築学科 |
64
|
203
|
3.2
|
基礎デザイン学科 |
60
|
813
|
13.6
|
映像学科 |
60
|
358
|
6.0
|
芸術文化学科 |
50
|
238
|
4.8
|
デザイン情報学科 |
82
|
704
|
8.6
|
学 科
|
募集
|
志願者
|
倍率
|
日本画学科 |
4
|
171
|
42.8
|
油絵学科油絵専攻 |
12
|
486
|
40.5
|
油絵学科版画専攻 |
2
|
278
|
39.0
|
彫刻学科 |
4
|
463
|
15.8
|
視覚伝達デザイン学科 |
20
|
1029
|
51.5
|
工芸工業デザイン学科 |
20
|
518
|
25.9
|
空間演出デザイン学科 |
25
|
435
|
17.4
|
建築学科 |
16
|
199
|
12.4
|
基礎デザイン学科 |
13
|
540
|
41.5
|
映像学科 |
10
|
226
|
22.6
|
芸術文化学科 |
15
|
294
|
19.6
|
デザイン情報学科 |
15
|
429
|
28.6
|
入試の話::交通編
しかし、雪がすごいですね。あきらかに昨日の夕方の降り方は「こりゃ積もるなあ・・」って感じでした。
八王子はすごいことになってるんだろうなあ。
「受験は制服の方がいいんですか?」とよく聞かれますが、ま、どっちでもいいんだけど、革靴は雪歩きには向いてないから気をつけてね。
いよいよ入試がらみの話を。
多摩美も多分そうだと思うんだけど、ムサビはこうだって話を。
雪が積もっただけでは試験時間は変更になりません。
冗談抜きで「雪が降ってるけど試験時間は変更になりますか?」と電話かかってくるんですよ・・・。
そりゃ東京で1mとか積もってるんだったら考えもんでしょうけど・・・。
雪の影響で電車がちょっと遅れたぐらいでは試験時間は変更になりません。
5分、10分電車が遅れてることは雪じゃなくても普段起きることですし。
バス・タクシー・自家用車での渋滞遅刻は問題外。
大学からすると「だから車は使うなって言っただろゴルア!(#゚Д゚)」ぐらいのノリです。
「お父さんが大学まで送ってくれるっていうから車に乗ったら渋滞で遅刻しそうなんです」っていう涙の電話を受けたことがあります。
特に雪の日はみんなノロノロ運転なので、いつも以上に渋滞します。
お父さんへ。
あなたがあなたの子供のことをほんとに心配してるのであれば、電車で行かせてください。
ちなみにムサビは保護者の控え室も駐車場もありません。
じゃ、どういう時に試験時間を遅らせるのか。
これは毎年書いてますが、毎年聞かれることなのでくどいと言われようが書きます。
中央線等ムサビに直接関係するような路線が8時ぐらいに30分以上完全に止まって、「かなりの数の受験生の足に影響がでた」と大学が判断した場合のみ、全体の試験時間をずらすことがあります。
例えば、朝の6時ぐらいに30分ぐらい止まっていても受験生に影響がないと判断されれば通常通りスタートしますし、神奈川の下の方を走ってる電車が止まっていたとしても通常通りです。
遅延証明書をもらってきても全然意味がありません。
これ注意してください。
親御さんが「電車が遅れたら遅延証明書をもらってくるのよ」とアドバイスされてるかもしれないけど、入試では全く意味のない証明書です。
自分の試験時間が短くなるだけで、証明書を試験監督に提出しても「あ、そう。で?」と言われるでしょう。遅延証明書をもらってる時間があったら大学にむかってください。
「試験時間に遅れたら大学から家に電話があるんですか?」なんて質問がありました。
「携帯に連絡取れないんだけど、うちの子は無事に着いたでしょうか?」なんて電話もあります。
ここは幼稚園ではありません。
誰もがどこでも言ってることだと思いますが、「受験は早め早めの行動」につきます。
でも、早め早めの行動をした場合、時間をもてあますことがあるから、防寒対策はしっかりと。
そして時間をもてあましたら、ぜひムサビ日記を読んでください。(宣伝)
ムサビ日記 -リアルな美大の日常を- | |
手羽イチロウ おすすめ平均 美大受験生と親は必読 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
今年はどうやら雪の当たり年っぽいですね。
ムサビの場合、雪が降りそうな日は男性職員を中心に「早朝雪かき出勤」命令が出ます。
入試のためにコンテナいっぱいに雪かき道具が入っているんです。
多分多摩美さんも今日は「早朝雪かき出勤命令」が出てるんじゃないかな。
今日は前期学科試験日で受験生が一番多い日だし。
運営する方からしても、雪はほんとに嫌です。雨の方がまだまし。
受験生もタマビ教職員の人も、カンパーレ!
受験の話
センター入試2日目。
さて。役に立ちそうな入試話は何を書こう・・・えーと、えーと、えーと、えーと・・・。
高校受験の時の話を書きます。
・・・え?し、失礼な。センター入試がらみで書けるネタがないから高校受験の話を引っ張り出して書くんだろうって?そ、そんなわけないでしょ・・・・。
手羽の地元には、成績が「中の上」以上の子なら受験候補にする公立高校が2つありました。
■A高校・・・「勉強ができる人」が第1希望として受験する進学校。早慶合格者多数。
■B高校・・・A高校には手が届かない人が受験する高校。大学進学率はちと低め。
で、手羽の成績はっていうと、秋だか冬だかの直前模試でA高校がD判定、B高校がA判定。
そりゃB高校を第1希望にするってもんです。
で、親に「B高校を受験する」と相談したら大反対されました。
手羽父・手羽姉もA高校出身なもんで、手羽母からはっきりとこう言われたんですよ。
「B高校なんかに言ったら外を歩けない」。
「B高校に行くぐらいなら、A高校を受験して不合格でも私立高校に行って寮生活をしろ」
ショックでしたね。もうはっきりとこのシーンは覚えてます。
「ああ。結局子供のことより、自分の方が大事なんだな・・」と。
「こんなことを自分の子供にいうような親が本当にいるんだな」と。
でも、結局A高校を受験し、合格しました。
ムサビに現役で受かったのも奇跡に近かったけど、その次ぐらいの奇跡。
「やれば出来る子」と言われたのがこの頃です(笑)
今となってはA高校を無理矢理受験させてくれた親に感謝しています。
「A高校に落ちたら、学費の高い私立高校に行ってもいい」というチャンスを作ってくれたことはもちろんですが、A高校に行かなければ学力面でムサビに合格できなかっただろうし、地元の美大あたりで井の中の蛙になってたと思います。
親の意見が100%正しいとは思わないけど(笑)、なんだかんだ自分よりは広い視点で物事が見えているはずなので、一般論として参考にした方がいいですよ。
ただ、美大受験は一般論との「差」があったり、情報量が少なかったりするので、最後の決断は本人がするべきだけどね。
地方の美大合同進学相談会の時に、ムサビブースの前で合格作品をじーーと見て、そのまま素通りしちゃう生徒さんが結構いるんですよ。
「ムサビに興味がない」「国公立しかダメ」「地元の美大しか親が許してくれない」という理由があるのならわかるんです。
でも、そういう子に「ムサビの資料いらない?」と聞くと、「いえいえ。ムサビなんてとても受かりませんから」という答えが返ってくるのね。タマビさんでも同じことが起きてるそうです。
年々、このタイプの子が増えてるような気がします。
この気持ちが自分には全くわからないんです。
何故、上を目指さないんだろう。
しかも、そんなに上っていうほど上でもない。
ちょっとだけ頑張れば届くぐらいの「上」なのに。
もちろん広報課ですから、受験者数が増えるのは正直嬉しいけど(笑)、美大OBとして、そして、上述した高校受験経験者として言わせてもらうと・・・・受験なんて最後まで何が起きるかわかんないもんなんだよね。
入試は実力も必要だけど運も大きく関係します。可能性が0でない限り、受かる可能性は誰にもある。
高校受験と違って、大学なんて同時にいくつも受けられるんだから、ムサビやタマビも受けるだけ受ければいいのに。
受かればラッキーでしょ?
え?偶然に入学しちゃったら、入ってから苦労する?
当然ですよ。楽じゃないっすよ。
でも、楽な道は楽な方向にしかつながってない。
もちろん、ムサビやタマビに入っても、有名企業に100%就職できる保障なんて全くありません。
でも、得られるものが地方の美大と違うから、ありがたいことにムサビやタマビを目指してくれる人がいるわけで。
このあたりのことは一般入試願書提出締切日である1月22日以降に、「東京の美大に行く理由は?」と題して書きます。
なぜわざわざ東京の美大に行く必要があるのか。
そこで、ムサビ日記メンバーで地方出身者の方にお題を。
なぜあなたは東京の美大を目指したのですか?
そして実際にどうでしたか?
あえてセンター入試2日目にこの日記を書いたのは、目標を上げて奮起して欲しいからです。
あと一日。
受験生の皆さん、カンパーレ!
・・・・え?いくらやってもカンパーレの時代はやってこない?いやいや、継続は力ですよ。・・・・もう少し引っ張ります・・・・嵐やNEWSに言って欲しいとそんなおこがましいことは思わないけど、せめてWaTぐらいが言ってくれたら・・・。
造形学部一般入試出願開始!
いよいよ本日から造形学部一般入試の出願受付が始まります。
出願期間は「1月7日(月)から1月22日(火)消印有効」です。
出願書類の注意点は去年書いてるんで、そちらをご覧ください。
付け足すなら・・。
大学によって「出願書類は鉛筆で書きなさい」となってたり、「水性ペンで書きなさい」となってたりするので、よーく注意して記入してください。
ただ、これも機械処理の関係でそういうことを言ってるだけなんで、「『鉛筆』と書いてあるのにペンで書いちゃった!!どどどどうしよう」とあわてふためくことはあんまりありません。
ちゃんと書類が読めるのなら、「ペンで書いてるから受け付けません」ということは恐らくどの大学もないはずです。
ただ、処理が手作業となってしまい、その分受験票の発行が遅くなるので、出願受付を敏速に処理するためにも「注意事項をよく読んで、下書きをして、本番に挑む」をよろしくお願いします。
この時期になってくると、大学のいろんな噂が高校や予備校で飛び交いだします。
大学に対するいい噂なんてほとんど出ずに、悪い噂ばかり(笑)
面白いことに毎年この出願期間や入試期間に出てくるんだよね。
ま、人間なんてそんなもんですよ。
研修「MUSA」 -手羽編4−
「研修MUSA」のおさらいです。
■問題:
あなたはムサビの木炭デッサン試験会場に不時着しました。数分後に実技試験を受けなくてはいけません。周りを見渡すといくつかの道具が落ちていました。木炭デッサンを描くために使えそうなものを順位付けしなさい。
●鉛筆4本
●食パン一斤
●15cm定規
●1m四方の段ボール
●タオル
●ガムテープ
●消しゴム
●携帯用バーナー(キャンプとかで使うやつ)
●インターネットが使える電子辞書
●5000円札
1位5000円札、2位鉛筆(場合によっては携帯用バーナーも)、次に消し具の食パン、タオル、ケシゴム。
残るはあと4つ。
手羽ならどうするか?
私だったら、次は「1m四方の段ボール」です。カルトン代わりに使います。描くもの、消すものが準備できたら、次は「描くスペースの確保」が大事ですから。
フランス語。carton。「厚紙」を表す。美術用語では「デッサン用の画板兼紙ばさみ」として使います。これです。(「下絵」という意味もあり)
話を戻して。
受験時に画板を貸し出す大学もありますが、ムサビの場合は貸し出しません。カルトンは忘れちゃいけない携行用具の一つ。
忘れちゃいけない道具なのになぜ優先順位が低いかっていうと、究極の選択時であれば、最悪画板が無くても床で描こうと思えば描けるからです。
ただ、これも、本当の試験時に床で描いてたら怒られますし(笑)、かなりガタガタな絵になってしまう覚悟が必要。
ムサビ受験ではカルトンか画板を忘れないようにね。
で、残った「15cm定規」「ガムテープ」「インターネットが使える電子辞書」は使い道があんまりない・・・。
「ガムテープ」はデッサン用紙をカルトン(ここでは段ボール)に貼り付ける道具として使えるからこの3つの中じゃ比較的優先順位が高いかも。でも、デッサン用紙をちょっと折り曲げて引っ掛ければいいだけなんで、無くちゃいけないものでもない。何かしら使えそうだけどね。
かなりするどいものだったら鉛筆を削ったりできそうなので、「定規」はその次かな?相当するどい金属製の定規じゃないとダメだけど。後は計り棒代わりに使うとか?っていらないいらない。
木炭デッサンで定規を使うことってあんまりないんです。
そして、一番使えないのは「インターネットが使える電子辞書」。
なぜなら、試験開始数分前だと電子機器は電源を切ってバックに入れるように指示が出ます。調べようとした地点で確実に失格になります。これだけは一番避けたいこと。
使えたとしても、試験数分前にネットで調べる時間があるのなら、現実を見て何かしら行動した方がいいよ。
こんなところかな。
最初に書きましたが、もちろんこれは答えではなく、「手羽なら優先順位はこれだよな・・」であって、人によって大事なものは変わってくると思います。
このシリーズで言いたかったことは「大事なものは人によって違う」「『これがなくちゃダメだ!』という発想を忘れることも大事」ってことです。
最後に。
実はムサビには「木炭デッサン」という科目の試験はありません(笑)
油絵学科が「デッサン」という試験科目で、木炭デッサンか鉛筆デッサンを選ぶ方式ならあります。なので、もしムサビの「デッサン試験」会場に不時着したら、迷わず鉛筆とケシゴムと段ボールを取り鉛筆デッサンを選んでください。食パンは食べちゃってください。
これが最大のオチでした。
途中で誰かが突っ込んだらどうしようとドキドキしてたのよ。。
研修「MUSA」 -手羽編3−
「研修MUSA」のおさらいです。
■問題:
あなたはムサビの木炭デッサン試験会場に不時着しました。数分後に実技試験を受けなくてはいけません。周りを見渡すといくつかの道具が落ちていました。木炭デッサンを描くために使えそうなものを順位付けしなさい。
●鉛筆4本
●食パン一斤
●15cm定規
●1m四方の段ボール
●タオル
●ガムテープ
●消しゴム
●携帯用バーナー(キャンプとかで使うやつ)
●インターネットが使える電子辞書
●5000円札
1位5000円札、2位鉛筆(場合によっては3位に携帯用バーナー)ときて、次は何か。
手羽ならどうするか?
描くものは確保できたんだから、次に必要なのはもちろん「消すもの」。消具。
「消すもの」で優先順位が高いのはやっぱり「食パン」ですね。
次に「タオル」。逆に消具として一番いらないのは「ケシゴム」。
あ、食パンで腹ペコな受験生を釣るっていうのはダメですよ(笑)
順番に説明すると。
ひっかけでもなんでもなく、食パンは木炭デッサンで普通に使用する消具です。
この情報化の進んだ現代でも普通に使っています。食パンの白い部分をちぎって、こねて、ネリケシのようにして使うのです。
これ、美大生でも知らない人が多いんですよ。
誰かがブログに「ドラマを見てたら、デッサンの絵に食パン1斤をグリグリ押し付けながら描いてるシーンがあった」と書いてたけど、美術スタッフに美大卒者が何人もいたはずなのに「食パンを消具として使うことは知ってたけど、どう使うかは知らなかった」といういい例です。
入試の時、画材屋の前に「食パンあります」と張り紙が出るんですが、何も知らない職員が「バターも塗ってなくて焼かれてない食パンじゃ誰も買わないでしょうに。だからムサビって不親切なんだよ。受験生のためならアンパンとかヤキソバパンを用意してあげりゃいいのに」と文句を言ってたことがありました(実話)
受験生のために食パンなんです。アンパンじゃダメなの(笑)
食パンが木炭デッサンに必要不可欠な道具だとは誰も最初は想像できないでしょうね。
自分も研究所でこの事実を知った時はショックでしたもん。食品を道具にするという抵抗感。パンも「自分は食べられるために生まれてきたのに、ヘタクソなヘルメスを消すために使われるなんて・・」と泣いているかもしれません。でも、無駄使いをしてるわけじゃないんだけどね。
安物の食パン(または時間がたったもの)はカサカサして使いにくい。高級な食パンは柔らかいから使いやすいんだけど、バターが多いとベトベトしちゃう。ずっとやってると「自分はこの会社のこのパンと相性がいい」ってのがわかってきます。
ちなみに私は山崎パンの160円ぐらいのが一番使いやすかった。130円のやつだと柔らかさが足りなくて、190円ぐらいのだとベタベタしちゃって合わなかったんです。
美術研究所のアトリエに入ると、必ずといっていいほどトースターがあります。
それはカサカサになってしまった余った食パン、もしくはデッサンでは使わないパンの耳を焼いて食べるためにあるんです。今明かされるトースターの謎(笑)
ちなみに「デッサン用に使うパンを『消しパン』と呼んでたから、それと区別するために食用のパンを『食パン』と呼ぶようになった」というのは都市伝説です。
次に「タオル」。
木炭デッサンでの消具必需品は「食パンのネリケシ」と「ガーゼ」です。
ガーゼを使ってぼかしたり、大きな面を消したりします。
だからガーゼがない場合は、その代用として「タオル」が必要なんだけど、「最悪」ってシーンであれば、代用がきかない食パンの優先順位が上がります。ガーゼやタオルの代わりはシャツとか靴下がありますからね。
「ケシゴム」で木炭を消すことができません。
ま、「何も描かないよりは木炭デッサンなのに鉛筆で全部書く」場合には必要になるだろうから、ないよりはあった方がいいかもしれないけど。
それとチョンチョンと消すためなら木炭デッサンでも使えるかもしれない。
ま、木炭デッサンではそんなレベルの道具です。
「ケシゴム」ではなく「ネリケシ」だったら優先順位は上がります。
つづく。
研修「MUSA」 -手羽編2−
「研修MUSA」のおさらいです。
■問題:
あなたはムサビの木炭デッサン試験会場に不時着しました。数分後に実技試験を受けなくてはいけません。周りを見渡すといくつかの道具が落ちていました。木炭デッサンを描くために使えそうなものを順位付けしなさい。
●鉛筆4本
●食パン一斤
●15cm定規
●1m四方の段ボール
●タオル
●ガムテープ
●消しゴム
●携帯用バーナー(キャンプとかで使うやつ)
●インターネットが使える電子辞書
●5000円札
「研修『MUSA』 -手羽編1−」で書いたとおり、この中で最優先は5000円札です。
では、5000円がない場合を考えてみましょう。
手羽ならどうするか?
やっぱり2位は鉛筆ですね。
なにはともあれ描くものがないんじゃどうしようもないですから。
え?木炭デッサンで鉛筆を使うのは課題違反?はい。もちろん完全な課題違反です。
で、そこで「携帯用バーナー(キャンプとかで使うやつ)」の登場です。これで鉛筆を燃やして炭にしちゃえば木炭のできあがりです。これなら誰も文句を言えません。
あ、くどいですが、「試験会場に不時着しちゃって何も持ってなくてお金もない」というありえない仮定のもとで考えた結果です。実際に試験会場で鉛筆をバーナーで燃やしてたら教室から追っぽり出されますし(笑)、鉛筆の周りには塗料が塗ってあるから、鉛筆を焼いて絵を描けるようなきれいな木炭になってくれる可能性は低い。
鉛筆を選ぶもう一つの理由は、「何も描かないよりは」という判断の元、「木炭デッサン試験なのに全部鉛筆で描く」という最後の手段があるかもしれないからです。
頑張った絵だったら、もしかしたら数点はつくかもしれない。よく勘違いしてる人がいるんだけど、「課題違反=0点」ではなく「課題違反=減点」なんですよ。悪質なものだったら0点になるでしょうけど。
何が言いたいかっていうと、課題違反をしろってことではなく、どうしようもないのならどうしようもない中でベストを尽くすしかない。日本科学技術大学・上田次郎教授もこう言ってます。
なぜベストを尽くさないのか?
日本科学技術大学教授上田次郎のなぜベストを尽くさないのか 上田 次郎 学習研究社 2004-06-29 by G-Tools |
今回はあまり語られない「課題違反」について。
ほとんどの場合は「問題文をよく読まずに課題違反しちゃった」パターンがほとんどで、これほどもったいないものはありません。特に最近のデザイン系の試験問題は複雑なものが多く、よく読まないとどういう意味か理解できないものが増えているように感じます。
思い込みで読み飛ばしてしまうこともよくあること。
先日の研修「NASA」の時、同グループの職員が
「地球に帰るにはやっぱり大気圏突入があるから、必要な道具は・・」
と最初は答えてました。これは「助かる=地球に帰る」という思い込みから発生した間違いで、問題文には「母船が待つ200kmの月面を移動するためには」とちゃんと書いてあるんですよね
実技入試の時は手を動かす時間も大事だけど、問題文をよーーく読むことにも時間をかけた方がいいよ。
何が条件で何がポイントなのか。
研修「MUSA」 -手羽編1−
先日出した問題「研修MUSA」のおさらいです。
■問題:
あなたはムサビの木炭デッサン試験会場に不時着しました。数分後に実技試験を受けなくてはいけません。周りを見渡すといくつかの道具が落ちていました。木炭デッサンを描くために使えそうなものを順位付けしなさい。
●鉛筆4本
●食パン一斤
●15cm定規
●1m四方の段ボール
●タオル
●ガムテープ
●消しゴム
●携帯用バーナー(キャンプとかで使うやつ
●インターネットが使える電子辞書
●5000円札
木炭デッサンはファインアート系の方なら描いた人も多いだろうけど、デザイン系及びその他の方は全く未知の世界だと思います。でも無人島や月に比べるとそんなに遠い距離の話でもないよね。
そして、「試験開始数分前」ってことはできることが限られているけど、できることもあるってこと。
さて、手羽ならどうするか?
リアルな話を。
間違いなく、最優先は「5000円札」ですね。
「結局お金かよ!」と言われたら身もフタもないんだけど。
あ、お金で周りを買収しちゃだめです。(笑)
でも意外とこれが裏受験テクニックだったりするんです。
いろんな人が「道具は●●があると便利」と丸秘受験テクニックを教えてくれるけど、「お金を持ってった方がいい」なんてことは教えてくれないでしょ?
行き帰りの交通費、それと昼食代しか持ってこない受験生が結構います。
確かに必要以上のお金を持って来てそれで盗難・紛失っていうのはまずいから、「必要なお金しか携帯しない」という考え方は大学としても推奨するべきことです。
でも、もしかすると試験当日、電車を寝過ごしてしまうかもしれないし、電車が人身事故でストップしてしまうかもしれない。また、道具を電車の中に忘れてしまうかもしれないし、募集要項に書いてある大事な携行用具を見落としてるかもしれない。
学科試験なら鉛筆とケシゴムさえあればいいけど、実技試験の場合はそうはいきませんからね。たくさんの携行道具があるので、一つぐらいは見落としてしまう可能性が高いです。
「試験開始数分前」に道具の有無に気がつけば、お金さえあれば学内の画材屋(ムサビの場合は世界堂)で購入することができるんです。といって、1000円じゃ購入できるものは1,2品ぐらいしかないし、1万円じゃ手持ち金としては多すぎかも。
「とりあえず必要最低限のものは購入できる」「最寄り駅からタクシーで急行できる」"保険"としてベストな金額が5000円なんですね。
というわけで、私なら迷わず5000円札を握り締めて世界堂に向かい、必要最低限の道具を購入します。
試験当日は「道具を忘れたー(涙)」「電車が遅れたー(涙)」と泣いてる場合じゃないんです。気持ちを切り替えるのが、試験では一番大事。でもお金がないと「手段」がないから気持ちを切り替えることができません。「最悪タクシーでいけばいい」「最悪学内の画材屋で買えばいい」と思えるだけでどんなに精神的に安心することか。
私は「保険」として5000円ぐらいは試験の時に余分に持ってた方がいいんじゃないかと思ってます。
必要なものが売り切れてる可能性もあるので、学内の画材屋をアテにしすぎるのも問題だけどね。基本は「事前によーく確認する」。これです。
ただ・・・・これはある意味、反則な答えですな。皆さんが期待してた答えと違うのはわかってます(笑)
じゃ、5000円がない場合はどうするか?
さー、みんなで考えよう!
続く。
編入試験について
いくら万能な男だといっても、木彫までサクっと作れたりしないっすよ・・。
ちなみに撮影場所は女子美さんです。
今週末は公募制推薦入試の2次試験。
推薦入試のことは、今年は卜部くん、メイさんが書いてくれてるんで、そっちを参考に。ただ、あくまでも参考に。
その他に今週は銀座スペースデザイン学生コンペティションの説明会があったりしますが(詳細は1号館下掲示板を)、これも今週です。
3年次編入学試験の出願が始まります。
編入試験の出願期間は11月21日(水)-11月28日(水)当日消印有効です。
つまり明日から出願開始。
編入試験のことは今まで書いたことがなかったですね。
詳しくは大学公式サイトをみてもらうとして。
■武蔵野美術大学::3年次編入学試験
広報課に「転科の資料をください」と学生さんが訪れるんですが、純粋な「転科」って制度(無試験で学科を移動できる制度)はムサビには今のところなく、他学科に移動したい場合は3年次編入学試験を受ける必要があります。
造形学部入試志願者数は「外から見たムサビの評価」なので、これも確かに大事なんだけど、編入試験の内部生志願者数は「内部から見た自学科・他学科の評価」、外部生志願者数は「大学生から見たムサビの評価」でもあり、リアルな数字が出てくるんで、個人的にはかなり気にしてます(笑)
あ、他大学2年以上から受験することも可能です。短大生・専門学校生が3年次編入を受けるパターンも結構多いです(受験資格を確認してね)。
また、いくつのかの学科は実技試験がないので、一般大学から受験する方もいます。
違う学科に移動する理由は、「●●学科が第1希望だったから」の『仮面浪人組』、「イメージしてた学科と違った」の『ミスマッチ組』がよく考えられるのですが、「自分は○○が向いてることを発見したから」の『自分発見組』も少なからずいます。
これはどういうことかというと。
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とりあえず美大のデザイン系に入った。
なぜなら周りの友達も受けてたし、予備校や高校の先生も「とりあえずムサビのデザイン系に入っとけ」と言ってた。将来ポスターとか描けリャいいなーと思ってたけど、自分がやりたいこともそんなに見えてなかったから、その学科が何を学ぶところなのか知らないまま入学した。授業はそれなりに面白い。そんなに文句はないのだけど何か物足りない。
でも、ムサビで初めて経験した彫刻の授業。自分は手を使ってモノを作る方が向いてるんだと気がついた。
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というパターン。その人は平面デザイン系から彫刻学科に編入しました。
他学科の授業を受けられる新カリキュラムが導入されてから、(彫刻学科に限らず)このパターンが増えてきてるような気がしますね。
もちろんファインアート→デザイン系というパターンもあります。「油絵学科に入ったら、映像をやりたいって気持ちが強くなった」とか。ん。なんかそういう人知ってるなあ・・・。
彫刻OBの私からすると、「せっかく倍率の高い平面デザイン系学科に入ったんだから、考え直した方がいいんじゃないの?ファインアート、特に彫刻は楽な道じゃないよー。就職のこととかあるしさー。彫刻なんて平面デザイン系に比べると職種も狭いよー」とも思うのだけど(笑)
でも、「大学に入って本当に自分がやりたいことを発見する」仕組みがムサビにはあり、それをウェルカムな状態なのがムサビでもあります。
本当にやりたいことが見つかったのなら編入してみれば?
研修「MUSA」
昨日は日曜出勤で学内職員研修会(涙)
でも今年の研修会は面白かったです。やっぱり、研修はファシリテーター次第ですね。
昨日やったのは研修「NASA」。
NASAとはあのNASAです。
同じ問題を出しますので、皆さんも考えてみてください。
■問題::
あなた達の宇宙船は月に不時着しました。これから母船が待つ200kmの月面を移動しなくてはいけません。不時着時にほとんどのものが壊れましたが、15の物品だけは無事でした。下記の15の物品からあなた達が携行するための必要度(重要度)を順位付けしなさい。
15の品目とは以下の通り。
●マッチの入った箱
●宇宙食(固形食)
●ナイロンロープ15メートル
●パラシュートの絹布
●ポータブルの暖房機
●45口径ピストル2挺
●粉乳1ケース
●100ポンドの酸素入りボンベ2個
●月から見た星座図
●救命いかだ
●磁石の羅針儀
●5ガロンの水
●発火信号
●注射針の入った救急箱
●太陽で作動するFM送受信機
これを5,6人のグループごとに考えるんです。この研修は「コンセンサスによる集団決定の実習」なので、「いかに正しい答えを考えるか?」「知っているか?」が第1目標ではありません。グループで話し合い、みんなの情報をまとめ、個人の時よりも高い生産性を求めるための訓練です。
でもやっぱり当たらないと悔しい(笑)
こんなことならアポロ13をもっと見ておくべきだったと反省。
アポロ13 | |
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と、ここまでなら誰でも書ける日記。
この研修を受けながら、「美大受験バージョンが作れるかも」なんてことを考えてました。不真面目な研修生ですいません・・・。
名づけて研修「MUSA」。
■問題:
あなたはムサビの木炭デッサン試験会場に不時着しました。数分後に実技試験を受けなくてはいけません。周りを見渡すといくつかの道具が落ちていました。木炭デッサンを描くために使えそうなものを順位付けしなさい。
●鉛筆4本
●食パン一斤
●15cm定規
●1m四方の段ボール
●タオル
●ガムテープ
●消しゴム
●携帯用バーナー(キャンプとかで使うやつ
●インターネットが使える電子辞書
●5000円札
公募制推薦入試志願者数
平成20年度公募制推薦入試の志願者数が確定しました。
第1次選考の結果については、11月13日(火)以降に全受験者に郵便で通知されますでの、しばらくお待ちください。
今年は日本画学科・油絵学科・彫刻学科・デザイン情報学科にとって、初めての公募制推薦入試です。
デ情の条件がかなり厳しかったので、正直なところ「受験生いるのかな・・」と不安だったんですよ。だって「評定平均3.8以上でなおかつ外国語が4.0以上。英語記述の志望動機書提出、2次試験では英語でのプレゼン」ですよ。ここまで外国語縛りの厳しい条件をつけてる美大の推薦入試って他にないんじゃないかしら。
「ムサビは世界を意識している」というデ情の強い意志を感じるわけですが、そこに3名申込みあったというのは、人数以上にすごく嬉しいものがありました。
なんせ、世界のデザイン系大学60校に日本でランクインしたのはムサビと慶應だけですからね。
(すいません。長澤先生がもっと宣伝しろとうるさいもので・・・)
さて、このブログは「美大の実情を知っている美大OBが書く大学非公式ブログ」です。
以下、それを確認した上で読んでください。
推薦入試の話2です。
推薦入試の話1はこちら。
「推薦入試?絵が描けなくても美大に楽に入るための手段じゃないの?受験生が減って大学も困ってるからやるんでしょ?」
ぐらいに考えてるとムサビの公募制推薦入試は痛い目にあうでしょう。
なぜなら、確かに10年前に比べればムサビも受験者数はかなり減ってはいますが、ここ数年は他美大さんに比べると減少率がかなり低いんです。入試改革もやってなかったのに。(もしかしたら今年はめちゃくちゃ減るかもしれないのであんまりこういうことは書きたくないのだけど・・・)
なので、「受験生が減って減って、なにがなんでも推薦入試で受験生を確保しなくちゃ・・」みたいな考え方はまだムサビ内では弱く、やはり「一般入試優先」の考えの方が強いです。もちろんちょっとは「受験生を早めに確保したい」という気持ちはありますけどね(笑)
私は「推薦入試賛成派」です。
「推薦入試本来の体裁を保っている状態であれば」ですけど。
1〜3割ぐらいの割合だったら、学科が全然だめだけど絵がめちゃくちゃうまい人や美術やデザインが素直に好きでモチベーションが高い人や「プロデュース能力」「問題解決能力」「外国語による調整力」等が優れてる子がいた方がいいですもん。お互いが関係しあってモノを作れるなんて、こんな最強の組み合わせはありません。
ただ、そういう人が学生数の半分以上を超えるとなると「うーん・・・」と正直悩みますね。
というのも、構図のとり方・形の取り方など「基本的な表現方法」を教わるのも、なんだかんだ美術研究所だったりするし(大学では教えてくれません)、アイデアをまとめたり広げる能力って国語や英語の「学科力」が必要だったりするわけだし。
現実に、指定校推薦・AO等の合格者が多数を占める美大の卒業制作作品を見るとショックを受けることが増えてきました。「あれ?高校生レベルの描写力とアイデアばかりじゃん・・。この大学ってこんなレベルだったっけ・・」と。これを他大学批判と取られるのは仕方ないんですが、美大OBとしての正直な感想です。
『昔に比べるとムサビもレベルが下がった』とOBから嘆かれることがあるんですが、なんだかんだやっぱりムサビってレベルが高いんです。
でも、それが「やったー!!他の美大に勝った!!」みたいな嬉しさではなく、「ち、ちょっと皆さん、これマジでヤバイ方向に向かってない?だ、大丈夫?」 という心配な気持ちの方が強い。
今回、ムサビ推薦入試を志願された皆さんへ。
「楽して美大に入りたいからムサビの推薦入試を受ける」って考えは捨てた方がいいです。
「なぜムサビの推薦入試を受けるのか?自分は何ができるのか?」をしっかり考えてきてね。
薄々誰もが気がついてるけど、いえないこと。
多分、このブログでしか書けないことだと思うのでおもいきって書いてみました。
推薦入試について1
入試の話をボチボチと。
本当は夏休み明けにすぐに書こうと思ってたんだけど、他に書くことがいっぱいあって、後回しになってました。入試の話を後回しにする広報課。それでいいのだろうか・・・。ま、非公式ブログだからね・・。
公募制推薦入試の出願がまもなく始まります!!!
昨年度までは映像学科、芸術文化学科だけでしたが、今年から日本画学科、油絵学科、彫刻学科、デザイン情報学科も公募制推薦入試をスタートします。
詳細については下記ページをご覧ください。
●公募制推薦入学試験案内[PDF/全24ページ]
出願期間は10月25日(木)から11月2日(金)。ほんとにもうすぐなんですよ。
よくある質問。
「ムサビの推薦入試って評定平均値が3.8以上なくちゃいけないんでしょ?」
「倍率はどれくらいですか?」
「ポートフォリオってどんなの作ればいいんですか?」
「まだ事例がない」っていうのもあるのですが、「こういうのを作ると受かる」ってものはポートフォリオには恐らくないと思います。ただ、「『これが私なんです』と自分の分身として人に見せるもの」であることは理解しときましょ。
前にも書きましたが、募集要項などから「何故公募制推薦入試をやるのか?」を考えると、「その学科が求めてる人材は何か?」→「何をすればいいのか」がぼんやりでも見えてくるはず。
それでも悩んでる方は、芸術祭期間にミニ進学相談会を行います。
●合格作品の展示、入試個別相談コーナー相談できるラストチャンスなのでぜひ来てね。
10月26日(金)-28日(日) 11:00-16:00 12号館8階 第1会議室
「募集要項で大学が求めてる人材を考える」はすごく大事なことです。すんごいヒントが隠されてるのに、読み込まないのは本当にもったいないこと。
公募制推薦入試といっても、試験内容が微妙に違います。試験内容が違うってことは求めてる人材も違うってことなんです。逆に書くと、求めてる人材が違うからそういう人材を探しだすための試験をやってる、ってこと。
例えば、映像は「みんなをまとめる能力を持ってる人やディレクションできるような人を求めてるんだなー」てのが見えてきます。
ゲイブンは「行動力がある人」だとおもうし、デ情にいたってははっきりと「英語を主とするコミュニケーション能力に長けた創造性のある人材」と書いています。
じゃ、日本画・油絵・版画・彫刻はどうなんだろう。
なんとなく「素直に絵や立体を好きな人」が欲しいんだろうなーと私は感じています。
学科の点数は悪いかもしれないけど、絵を描かせるとすごくうまい人。
普段はうまいのに、6時間という短い時間の一発勝負な実技試験では緊張しちゃって全然描けないという人。
このタイプは一般入試では恐らく合格できません。でも、「そういう人が何%かいてもいいじゃん」というのがファインアート系の推薦入試をやる目的なんじゃないかと。推測ですが。
また、デッサン力・絵画力・造形力を磨くために美術研究所等に通うことは悪いことじゃないんだけど、それが「美術の全て」と勘違いしてる人がやはり沢山います。昔から「これをなんとかしなくちゃねー」と考えているのがムサビでして、それを少しでも解消するためにやるのも目的の一つじゃないかと。
はい。ムサビって美術予備校から結構嫌われてるんです(笑)
次回は推薦入試の核心について、「他美大さんでは書けないこと」を書きます。
うらやましい悩み
これから書く話は、残念ながら不合格だった方にはちょっとつらい話かもしれません。
この時期になると毎年聞く、なんともうらやましい悩みが2つあります。
1つ目は「現役で受かったけど、ついていけるだろうか?」という悩み。
そして2つ目は「第1志望の学科(大学)に落ちた場合、第2志望の学科にいくか、浪人して来年第1志望を目指すか」という悩み。
まず1つ目の「現役でもついていけるのか」という悩みについて。
私も現役でムサビ彫刻に入りました。確かに最初の半年は彫刻に関する知識が全くないので(粘土の練り方さえ知らなかった・・・)苦労したけど、なんとかやれるもんです。いずれ現役も浪人も関係なくなります。
例えるなら、高速道路に入ってから「あ、一度も高速道路運転したことがない・・・どうしよう」と悩むようなもんです。入っちゃったものは仕方ない。気をつけなくちゃいけないのは高速に慣れてる人(つまり浪人生)に運転を合わせてしまわないこと。自分のペースを守りつつ、なおかつ周りの状況をよく見ておけば大丈夫です。大学生活は平等ですから。
そして、2つめの悩みについて。
第2志望の学科にいくか、浪人して来年第1志望を目指すか。
以下は「美大卒業生」としての私の個人的な意見です。
「広報の手羽」の意見ではありません。
選択肢が東京の私立美大であれば、浪人はせずに第2志望の学科(大学)に行くべきだと思ってます。
もちろん、「いろいろ調べた結果、自分が求めてるものは第1志望のあの学科しかありえない」という方は来年チャレンジしましょう。そして「絶対に後悔しそうだから」というのなら、それを止めることはできません。
でも、「周りの人があっちの方がいいって言ってるから。友達があっちの学科を選んでるから」ぐらいであれば、第2志望の学科に行くべきです。第1志望に選んだ理由を自分で説明できますか?説明できないのであれば、実は浪人して行くほどの価値はないのかもしれない。
条件に「選択肢が東京の私立美大であれば」とつけてます。関西系の美大さんだと話は変わりますし、やっぱり国公立大さんにしかない利点もあります。でも少なくとも「似てる」と思って(もしくは周りに薦められて)併願した学科なんでしょ?それなら、東京の私立美大であればそんなにめちゃくちゃ大きな違いはないんじゃないかと。(細かい違いはあるけどね)
あるムサビ日記メンバーから以前こんな話を聞きました。
「第1志望○○大・第2志望ムサビで、第1志望に落ちてムサビに受かった。でも第1志望大に行きたかったから『浪人して来年頑張ろう』と思った時、多浪経験者の講師から『浪人しても大変なだけ。ムサビに受かったのも何かの縁なんだからムサビに行ってみたら?』と言われ、ムサビに決めた。今思うとナゼあんなに第1志望の大学にこだわっていたのかわからない」
「最後は運と縁」というのは、経験者であれば誰もが「受験といっても、結局最後はそんなもんなんだよね・・・」と感じるセリフじゃないかと。
「浪人するとかっこいい」みたいな空気が美大受験者には少なからずあります。予備校の浪人生を見ると、アウトローぽくてイメージしてた美大生って感じだし、なんか大人みたいだし、デッサンがネ申みたいだし。でもそれはすごく狭い世界の話。
今の世の中、やさしい言葉で書かないといけない風潮がありますが、あえて強く書くならば。
浪人生は浪人生なんです。「かっこいい浪人生」というのはありません。
ただ。浪人生を否定していません。
今後の自分形成に何かしら影響を与える出来事になるのは間違いないので、「人生経験」としてはいい期間だと思います。
2007ムサビ入試 発表2
本日、後期日程組(日本画、彫刻、空デ、建築、基礎デ、映像)の合格発表です。
■電話による合否案内
合格発表日の7:00-24:00に実施します。開始時刻は学科・専攻により異なります。
*詳しくは募集要項「電話、webによる合否案内システムの利用方法」参照。
合否案内センター tel.0570-008011
*学科・専攻ごとの受付時間確認後電話してください。
■WEBによる合否案内
合格発表日の7:00〜24:00に実施します。
*詳しくは募集要項「電話、webによる合否案内システムの利用方法」参照。
サイトURL http://go-hi.net/mau-g/
■掲示
合格発表日の13:00-17:00に本学構内に各学科・専攻ごとの合格者及び補欠者の受験番号を掲示します。
そして、2月28日は(長かった)入試による入構禁止が解除される日でもあります。
ただ、「許可が無くても学内に入れます」ということでして、「アトリエや教室が今日から使える」というわけではありません。新年度の準備があったり、通信教育課程の卒業制作展会場で使ってたりしてます。
特にファインアート系は新2号館完成がらみで使用アトリエ&工房が大きく変わります。これから工事に入るアトリエもあるぐらいです・・・。あ、彫刻学科は新2号館への引越しがスタートしてますね。私もまだ新2号館に入ってないので早くみたいなあ。
入構禁止が解除されるので、学内の見学も可能になります(日祝日除く)
ただ、上述の通り、アトリエや工房で学生さんが制作してるような「いかにも美大らしい」空間は望めません。しかも、入試直後のこざっぱりとした学内なので、「美大見学」には一番つまらない時期かも。
2007ムサビ入試 発表
さて、いよいよ合格発表です。
合格発表日はもちろん前期日程と後期日程とで違います。
前期日程(油絵専攻、版画専攻、視デ、工デ、芸文、デ情)の合格発表は2月25日(日)、後期日程(日本画、彫刻、空デ、建築、基礎デ、映像)は2月28日(水)です。
そう、前期日程組は明日なんですよ。実は何人かのムサビ受験生ブログをこっそりチェックしてまして、「受かって欲しいな・・・」とこっちもドキドキしながら読んでたりして。
発表の方法はいくつか用意されています。
まずは電話による合否案内。
合格発表日の7:00-24:00に実施されます。ただ開始時刻が学科・専攻によって違うので注意してください。詳しくは「募集要項」p12の「電話、webによる合否案内システムの利用方法」を見てね。
次にwebによる合否案内。
合格発表日の7:00〜24:00に実施します。詳しくはこれまた募集要項「電話、webによる合否案内システムの利用方法」です。
そして、合格発表日の13:00-17:00にムサビ構内(正門前)に各学科・専攻ごとの合格者及び補欠者の受験番号を掲示します。現在東京にいる方であれば、人生経験の一つとして合格発表掲示板は見に来た方がいいと個人的には思ってます。
大学WEBもPDFで発表しますが、PDFだと携帯からじゃ見れないのよね。なので上記サービスを使ってください。
それ以外の注意点は・・・・こちらのブログに書かれてる通りです。
時々「子供が受験番号を教えてくれないから教えて欲しい。受験した学科は確か情報デザイン学科」等と保護者の方から電話がかかってきます。ちゃんと親御さんには教えてあげてね。
それと「ムサビはデザイン情報学科」だということもね。
あ、ムサビも9号館1階でアパート紹介をやってます。
2007ムサビ入試 終了
長かったムサビ入試が終了しました。
昨日の空間演出デザイン学科・鉛筆デッサンのモチーフはモチーフ台の上に大きな紙、リンゴ4個、ビニール傘、長靴、長靴の箱が置かれてて、それを正面からスポットライトをあててる状態でした。(ライトはモチーフではありません)。
デザインは「お菓子で『おかしな家』を作りなさい」という問題。これ、書いても信じてくれないかもしれませんが・・・、受験生全員にプリッツ、クラッカー、とんがりコーン、ポテトチップを1袋ずつ配ったんです。本当なんです。これで「おかしな家」を作りなさい、です。「おかしの家」ではないのがポイント。
空デ、やってくれました(笑)
これで全ての実技試験が終了したわけですが、気がついた方がいるかしら?
今年の実技試験は全てモチーフor配布物があったんですよ。
去年だと日本画は想定問題だったり、工デのデザインは「楽器をイメージして・・」みたいなモチーフを必要としない問題が2,3科目あって、その日(と準備の前日)だけは「私たちは関係ないもんねー」と気楽に過ごせたんですが、今年はずーーーと緊張の毎日。映像は小論文でもモチーフを使ってるし(笑)
しかもブロッコリーだったり、ユリだったり、水槽だったり、ライト使ったり、お菓子配ったりと、それなりに気を使うモチーフが多かった。「手羽が大変だから、じゃ、モチーフ無しで」みたいな優しい出題者が一人ぐらいはいてくれてもいいのに(涙)。
でもまたひとつ、自分のレベルやスキルを高めることができた入試業務でしたね。無理矢理ポジティブに考えるならば、だけど(笑)
さて、私たちはあとは倉庫を空にするだけです。1日かけて大掃除&引越しだ!!
どこを掃除するかは・・・・お昼頃に書きます。
2007ムサビ入試 2/22
今日は空間演出デザイン学科の鉛筆デッサン・デザイン。
まだ帰国生・留学生の面接試験が残っていますが、業務的には今日がムサビ入試の最終日です。
昨日の日本画・鉛筆デッサンのモチーフは白いフェイクファの上にガムテープ、巻かれたエアパッキン、ワイン、レモン、FedExの箱が置かれてました。ああいう巻かれたエアパッキンを作るのも私たちの仕事なのです・・・。
ムサビには鳥小屋があって、そこには孔雀がいて・・・って話は以前にも書いたことがありますね。
去年、なんと子供が生まれて4匹になったんですよ。
久しぶりに見たら大きくなってて、ほとんど親と同じぐらいの姿形になってました。いやーびっくり。ムサビ生は「ムサビといえば猫。ムサビ猫」と思ってるけど、実はどの美大も猫が多いんです。でも、孔雀を4匹も飼ってる美大はさすがに無いと思う(笑)。
MAU孔雀を誰かキャラクター化してください。ゆるキャラで。
もし気持ちに余裕があれば、空デの受験生はぜひ「あひる池」そばの鳥小屋を見てね。
たぶん私もクジャクの横で「やっと入試が終わる・・」と放心状態で立ってるはずです。心の羽を広げて。(ってきれいな言葉で終わろうと思ったけど、全然うまくなかった)
2007ムサビ入試 2/21
今年はなんとか中央線の人身事故による遅れもなく終わりそうですね。
今日の試験は後期日程グループの学科試験、それと日本画学科の鉛筆デッサン、建築学科の立体構成、映像・基礎デザイン学科の数学です。
昨日の日本画・着色写生のモチーフは鏡の上に観葉植物とコードがごちゃっとのってて、イメージを合わせる形。これは恐らく「モチーフはあるけど想定問題」パターンですね(詳しくは「ムサビペディア::モチーフ」をご覧ください)。私は根っこからコードが伸びてるように見えたんで、AKIRAとかナウシカを真っ先にイメージしましたが、ちょっとアリガチかな?。
彫刻は男性ムービングで持ち物はシーツ。棒よりはバリエーションがあったんじゃないかしら。
建築の鉛筆デッサンAはアボカドとエッジボード。鉛筆デッサンBCはそれにプラスしてアクリルボックスでした。ちなみにこの仕事をするようになって、「アボガド」ではなく「アボカド」だと知りました・・・。
最後のふんばりです。
受験生の方、そして入試業務でがんばってる皆さんで、「疲れたなあ・・・もうひとがんばりしたいから誰かに元気をわけてほしいなあ・」と思ってるあなた!
知り合いから教わったサイトを教えましょう。
それはこれです。日本で一番熱い男。
TOPの「修造からのビデオメッセージ」を見てください(音声がでます)
おすすめは「もっと頑張りたいあなた・・」。これで元気が出ない人はいないでしょ。
受験生で「ぐわーー、失敗しちゃったなあ・・・」という人は「クヨクヨふさぎ込んでいるあなた・・」を見てください。
いいやつだなあ・・・。
あと少しでムサビ入試が終わります。
最後までがんばっていきましょ!クヨクヨしたって始まりません。
北京だってがんばっているんだから!!!!
2007ムサビ入試 2/20
今日は日本画・着色写生と彫刻・デッサン、建築・鉛筆デッサンの試験。
昨日の工芸工業デザイン学科の鉛筆デッサンモチーフはガスボンベと布でくるまれたワイン・りんご・卵、デザインは木の立方体とフルーツクッションシートです。映像は小論文にもモチーフが出て、黒い立方体。鉛筆デッサンは3色の立方体にプリントでした。たまたま立方体が重なりました。立方体もMAU特製です。
おっと、もう2月20日だからあの話をやらないといけませんね。
東京5美術大学連合卒業・修了制作展、略して5美大展が21日から開催されます!
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●会期:19年2月21日(水)〜26日(月)
9:00〜17:00(入場は16:00まで) 最終日は9:00〜13:45(入場は12:45まで)
●会場:東京都美術館(台東区上野公園内)
<参加大学>
武蔵野美術大学、多摩美術大学、女子美術大学、東京造形大学、日本大学芸術学部
<講演会>
19年2月21日(水)14:00〜15:30
会場:東京都美術館講堂
テーマ:『アートの未来へ向けて:「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2006」を検証する』
講師:高橋幸次(日本大学芸術学部教授)、田中三藏(朝日新聞編集委員)、北川フラム(アートフロントギャラリー主宰/女子美術大学芸術学部教授)
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5美大展についてはこちら「ムサビペディア::東京五美術大学連合卒業制作展」をごらんください。
ちなみに5美大についてはこちら「ムサビペディア::五美大」を参照ください。ここまで詳しく正しく5美大について説明したものはないっすよ(笑)
ムサビペディアに書かれてるとおり、今年の幹事校は日芸さんで、来年がムサビです。どうでもいい情報ですが・・。
五美大展は昔から同じ日程でやってます。私もムサビ彫刻の試験が終わった翌日、五美大展を見に行きました。「4年後にはこんなスゴイものを作れるようになるんだろうか?」と不安・・なのかな?ワクワク感に近いかも・・を感じたのを覚えています。その段階では「造形大は受かっててムサビは結果待ち」な状態で、ムサビ落ちたら浪人覚悟してましたが。
ファイン系の受験生は時間があったら、上野まで足を伸ばしてみてください。でもこれがまた鷹の台から遠いんだ・・。
2007ムサビ入試 2/19
いい天気ですね。
今日は工芸工業デザイン学科の鉛筆デッサンとデザインがあります。
そしていよいよ後期日程グループの第1弾・映像学科の試験がスタート。
昨日のデ情の造形表現テストは「水槽の中に手をいれる」でした。
ちなみにあの水槽はMAU特注です。同じものは売っていません。前日受験生全員分に水をいれました(涙)
今日はこんな話を。たいしたこと書いてないんで、受験生は時間つぶしに読んでください。
ムサビ入試もちょうど折り返し地点を過ぎたので、自分のご褒美にテルメ小川に行ってきたのです!
テルメ小川とは。プチムサビペディ・・・でやるのも変か。
2000年に開業したムサビの近所の温泉。そうです。ムサビから自転車で5分ぐらいの距離に温泉があるんです。でも「温泉」というより「スーパー銭湯」をイメージした方がいいかも。
泉質は「 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉」で、効能は「神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進、きりきず、やけど、慢性皮膚炎、虚弱児童、慢性婦人病」なんだそうで、今の自分にぴったり。虚弱児童ではないけど。
お湯の色は「琥珀色」・・とテルメ小川は言ってますけど、紅茶色に近いかな?ぶっちゃけ「鉄さび色」です。
出来た年に一度行ったきりでして、受付やロッカー等がまるっきし変わってました。平日800円はちょっと高い気もするけど、今日はいいんです。
こういうスーパー銭湯系(最初は「スーパー戦闘系」と変換された。なんかかっちょいい)に来ると、自分の性格上ひとつの湯船にじっくり入ることができません。打たせ湯行って、露天風呂のぞいて、バイブラやって、サウナ入って、ジェットバスあたってと、2分ぐらいでちょこちょこ移動しちゃいます。落ち着かない。
ところでジェットバスをやると全身がかゆくなるのは私だけでしょうか。血行が良くなってる証?そんなに血が止まってるの?
しばらく入ってると、肌がつるつるになります。ほんとに。最高。通ったらこの手のささくれも治るかな?ムサビで団体契約してくれないかなあ・・。
もし時間があるようでしたら、ちょっと足を伸ばして受験の疲れを落としに行ってみるのもいいかも。
2007ムサビ入試 2/18
あいにくの雨ですね・・・。
きっと東京マラソンスタッフに手羽クラスの雨男がいるんじゃないかと。
本日はデザイン情報学科の造形表現テストです。それと帰国生・外国人留学生の方の振替試験。
帰国生・外国人留学生の振替試験とは何か?
タマビさんだと12月に帰国子女・外国人留学生用入試を完全に別物として実施されてますが、ムサビではほぼ同じ時期にやっています。というのも、実技試験は一般受験者と同じ会場・同じ問題なのです。
ただし、「国語・外国語」は「日本語・面接」に振り替えて受験することができます。これが振替試験。
今日は日本語の振替試験日なんです。
昨日の日記にあやみぃ〜さんという方からコメントをいただきましたのでご紹介を。
帰国生で、受けるんですが、なかなか帰国生用って情報ないんですね・・・(涙)そうなんですよ。日本語の過去問題であれば入学試験問題集に出ているんですが、面接内容は実は私も知りません・・・。あやみぃ〜さんがムサビに入学されたらぜひムサビ日記で書いてもらえると。
明日、帰国生の日本語もあるんですが、受験って初めてなので凄く不安です(汗) 何を持っていけば良いのとか、バスを使っていくのか、電車で行くか・・・・初めての受験、ほんとに不安だと思います。
周りのスタッフを見ても「そんなの一般常識でしょ!」とあっさり切り捨てる人もいます。でも、自分が初めての受験の時、大人は一般常識かもしれないけど18歳じゃ知らないことがたくさんあって、何から何まで不安でした。「どんな格好をすればいいのか?」もそうですが、受験票の写真と同じ服じゃないといけないのか、とか。今なら「そんなわけないやん」とわかるんだけど、18歳の手羽は迷って迷って同じ服にしました(笑)
とか、ちゃんと問題文を理解できるかどうか・・・・・・(汗)実技試験だと時々「どういう意味なんだろう?」と悩んでしまう問題が出てくることもありますね。ただ、帰国生が悩む実技の問題ってことは一般受験生も悩んでるってことなので、それはあんまり心配する必要はないかも。
兎に角明日頑張ってみます!!なるようになれ!!!ですね 笑そうなんです。受験生には無責任なアドバイスに聞こえるかもしれないけど、ケセラセラの気持ちが入試では大事です。
がんばってね!
2007ムサビ入試 2/17
本日は前期日程の学科試験日。それと芸術文化学科の選択科目試験。
ここまでくると、私たちも「ようやく前半戦が終わった・・」と感じるようになります。
昨日から携帯からのアクセスが激増してますね。みんな待ち時間とかに読んでるのかな?
昨日の版画デッサンのモチーフはイスと椿と布(テトロン)、タイヤ。
視デ鉛筆デッサンはこぶし大のブロッコリーと鉛の板、デザインは「S」「P」「A」「C」「E」の切り文字でした。
ブロッコリーは茎を切ると虫が出てきたかもしれません。無農薬のブロッコリーだったんです。
「S」「P」「A」「C」「E」で違う言葉作れないかなーといろいろやったんですが、「『ESCAPE』だとEが一個足りない・・」というところで断念。Pを反対にしてbにしたり、Eを横に倒してmにしたり。あ、そういう問題文ではないので受験生の方はご安心を(笑)
学科試験については今更ゆうことはありませんね。
去年書いた「ムサビの学科試験テクニック」をご参考ください。
覚えてることを書く。いや、ここまでくると覚えてなくても埋めなくちゃいけないところはとりあえず全部埋める。これしかありません。
もしかすると1点ぐらいは入るかもしれませんから。
最後まであきらめずにがんばりましょう!
あ、そうだ。明日18日(日)のデ情・造形表現テストを受験される方へ。
18日(日)は都心で東京マラソンが開催されます。
かなり大規模・長時間の道路交通規制が行われるのですが、普段車の人が電車を使ったり、見物客などの影響で中央線あたりは混んだり、ダイヤが乱れるかもしれません。初めてのことなので「全く影響しないかもしれないけど、ないともいいきれない」というレベルなのですが。行きよりも帰りかな?
ちょっとでも気に留めておいた方がいいかも。
2007ムサビ入試 2/16
入試3日目。
本日は版画専攻のデッサンと視覚伝達デザイン学科の鉛筆デッサン・デザインです。学科試験を除くと一番受験生が多い日。くどいようだけどバスは使わない方がいいよ。道具が多いので必要以上に混みあいます。混むってことは遅れる可能性も高いってことだし、「人多杉」「ちょ、まだバス来ねえwww」といらないストレスをかかえることにもなりますし。
昨日の油絵学科・油絵のモチーフは・・・アイロンとかアイロン台とか・・・いっぱい品物があって書けない・・。去年もそうでしたが、最近の油絵学科はモチーフが多いなあ・・・。
ちなみにMAUキャップはこのための特注品です。教務補助さんから「どうりで手羽さんのエプロンに今年は『MAU』が書かれてないと思ったら」と言われました(笑)これぐらいしか楽しみがないもので・・・・。意外と教務補助さんや学生バイトくんには人気でした。みんな、ムサビが好きなのね。
今日の入試お得メモ。
募集要項にも書かれてますが、1日試験がある場合はお昼は持参してください。
もちろん学食も営業してますけど、みんな同じ時間帯にお昼が集中しちゃうわけでかなり混みます。すぐに確実に食べるのならお弁当です。
ただ、試験時間中は学外に出ることができません。お弁当は朝購入するしかないんですね。
鷹の台駅から電車で来て、玉川上水遊歩道経由でいらっしゃる場合は、鷹の台駅前のコンビニが一番近いコンビニです。ムサビのそばにもコンビニ(のようなもの)があるのですが、朝1だと食材があんまりそろってない場合が多く、しっかり「●●弁当」を食べたいって人は駅前のコンビニで買ってきた方がいいかも。もしくは駅前のオリジン弁当(24時間営業)。
先日の日記で、「50cmぐらいのシートがあると便利」って書きましたが、もっと便利なものを思い出しました。
ごみ用の大きなビニール袋ですよ。あれはほんとに便利!シート代わりになるし、急な雨の時は道具箱やカルトンのカバーにできるし、ポンチョにも使えます。寒ければ毛布代わりにだって。しかも値段が安い。一袋ぐらい買っておくと、何かといいかもよ。
2007ムサビ入試 2/15
ムサビ入試2日目。本日は油絵学科の油絵試験です。
昨日とうってかわっていい天気です。
昨日の油絵学科・デッサンのモチーフは白いシャツの上にガラスの花瓶に活けたユリと卵が置かれてる状態。
一教室に4セットのユリの束です。保管庫に入ると花粉症じゃなくても鼻がムズムズする量でした・・・。
さて、明日からはデザイン系の試験も始まります。
この時期になると必ず出てくる質問がこれ。
「平面構成のパネルは水張りして持っていった方がいいんですか?」
まず、水張りを知らない方へプチムサビペディア。
マ/ヤ行 水張り
子供のころ、絵の具で紙に色を塗った時、紙がベコンベコンに波打っちゃった経験はありませんか?私は大学で初めて「水張り」って方法を知りました。最初は「え?そんなに紙を濡らしていいの?」と思ったもんです(笑)
それを防ぐ方法として、事前に紙を濡らしてパネルにピーンと引っ張って固定させて乾燥させます。
すると絵の具を使っても画面がベコンベコンにならないんです。
さて、質問の答え。
水張りをして持っていく理由がなんなのかわからないのではっきりとは答えられないんですが、少なくとも絵を描くのは会場で配布された解答用紙です。大学によっては水張りされたパネルを渡すところもあるようですが、ムサビは「解答用紙」です。自分で用意した紙にいくらうまく描いても点数はつきませんので(当然といえば当然)
これで答えになってるかな?
2007ムサビ入試 2/14
今日は特別スペシャルデイです。
何がスペシャルデイかって、いよいよムサビ入試がスタートします!!
2月14日初日は油絵学科・デッサンの試験。
でも雨ですね・・・油絵学科の受験生は荷物が多いので、ちょっとかわいそうです・・・。
「早め早めの行動」だと待ち時間が多いです。最近だとiPodなどを聞いて時間をつぶす方が多いかも。
でも、交通機関の遅延による試験時間の変更は構内アナウンスで流されます。なので周りの音がいつでも入るようにしておきましょう。いつもよりボリュームを下げて音楽を聞くとか、もしくは漫画でもかまわないので本を読んで時間をつぶす・・といった方法がいいかもしれません。
地方の人には信じられないかもしれませんが、去年は中央線人身事故の影響で2日試験時間をずらしています。だいたい毎年1回はあるんですよ。これが。
家を出た直後に「あ!あれ忘れた!!」と気がついた人がこのブログを携帯で見てるかもしれませんね。
画材を忘れてしまった場合、どうするか?
学内には世界堂という画材屋さんがあるので、「ど、どうしよう(涙)」と泣いちゃうほど心配することはありません。でも、売り切れてしまう可能性もあるので、寄り道はせずに早めにムサビに向かいましょう(AM8時半ごろから入構できるはずです)
そして極端な話、「鉛筆デッサンなら鉛筆3,4本と消しゴムさえあれば」「木炭デッサンなら木炭と食パンさえあればなんとなる。ガーゼはハンカチで代用すればいい」ぐらいの開き直りの心を持ちましょう。気持ちを切り替えて今できるベストな状態で受験すべきです。ただ泣いてるだけじゃダメだよ。数日後にはそれが笑い話になるかもしれませんし。
もちろん世界堂ムサビ店にストックが無い場合もあるので、忘れ物チェックは本当は1日前にやるべきだけどね。携行用具(最低限必要な持ち物)は募集要項に書いてあります。(昨日、「武蔵野美術大学 試験 荷物」の検索フレーズでこのブログにたどりついた方もいます)
前日の夕方までに気がついたのなら、新宿の世界堂か立川の世界堂か吉祥寺のユザワヤあたりにダッシュすればなんとかなるはず!
これが東京の便利なところ。
家に忘れ物をする人もいれば、大学に忘れ物をしちゃう方もかなりいます。
一番多いのは時計。あ、いつも携帯で時間を確認してる人は要注意。試験中、携帯の電源はOFFにしなくてはいけません(当然といえば当然)。だから試験用に時計を購入する人も多いのだけど、イーゼルにかけたままそのまま忘れて帰っちゃうんですよね。
それと受験票を忘れる人もかなり多いです。ちなみに受験票紛失率は油絵学科受験生が毎年何故か高いんです・・・。
受験の時の格好は?
いよいよ明日から入試がスタートします。
世間では3連休ですが、私たちはそんな世間とは関係なく入試準備をやっております・・・。
「受験の時は制服がいいんですか?」ていう質問も多いですね。
何でもいいですんよ。
オープンキャンパスなんかだと、制服なら周りもすぐに「あ、高校生だ」とわかるので私たちからしても便利な点が多いんです。でも、入試の時は全員受験生なので(笑)、別に私服だろうが制服だろうが着ぐるみだろうが全く問題ありません。
あ、やっぱり着ぐるみは周りのジャマになるからやめてください。「前に座ってるパンダさんの頭でモチーフが見えません」てなことがあるので。
じゃあ、何を着ていくか。
「制服が一番落ち着く」「いつもの自分を出せる」ってことなら学科試験や小論文、数学では制服でもいいかもしれません。
でも実技試験は制服では来ない方がいいでしょうね。汚れます。鉛筆デッサンでさえ汚れます。自分が汚す気がなくても汚れます。
というのも、普段学生さんが制作してる机やイス・イーゼルを試験でも使ってるので、アトリエのイスに荷物をおくだけでちょっとした汚れがつく可能性が高いんです。(もちろん整備できれいにしてるんですよ)
以前、油絵学科の油絵の試験で白い高そうなコートを着てる子がいて、「ありゃ『汚してください』って言ってるようなもんだなあ・・」と思ったことがあります。油絵はほんとに着いたら取れないよ。
また、「早め早めの行動」だと待ち時間が多いのも確かです。
試験会場には直前しか入れないので、ほとんどの待ち時間は屋外で過ごすことになります。なので、かなり暖かい格好はしてきた方がいいです。橋本や相原ほど寒くないにしろ、やはり小平も都心に比べると体感気温は低いです。「暖冬なんだしそんな必要はないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、小平の風は冷たいんですよ。はい。
でも、試験会場に入ると暖房がガンガンにかかってます。階段教室だと下の方の席は寒いけど、上の席はのぼせるほど暑くなってます。アトリエは北側からの光を入れるために北側に大きな窓がついてるせいで(詳しくは「ムサビペディア::自然光」を)、北窓側の人は寒く南側はHOTてなこともあります。
なので「温度調節しやすい格好」がいいかも。重ね着とか。
まとめると「汚れてもよくて、暖かく、なおかつ温度調節しやすい格好」が美大受験では便利、というわけです。
50cmぐらいの小さなマットみたいなものがあるといいかもしれません。
荷物もそこにおけるし、それに座って床でご飯食べることもできるし。
さあ、いつもの自分を出して頑張りましょう!
くどいですがムサビ交通案内です。
バカなブログを書いてる間にムサビ入試TOPバッターの油絵学科試験まであと二日となってしまいました・・・。
地方組も今日ぐらいに上京してくるパターンが多いんじゃないかな?
受験で東京に出てきて、一番驚いたのは「数分待てば次の電車がやってくる」っていう本数の多さです。田舎じゃ次の電車が40分後・・なんてザラですから。「電車」って書きましたが走ってるのはディーゼルですし。
実家の駅はホームが上りと下りの2つしかないから、ほぼ同じ行き先なのにホームと路線名が違うっていう考え方・・・埼京線と山手線の関係とか中央線と総武線の関係とか・・・が未だによくわかっていません。ぶっちゃけ、数年前まで総武線は私鉄だと思ってました・・・。いや、この発言があってるのか自信がないくらいほんとにわかってないんです・・。
体の中にヲタクの血が流れているのは認めます。でも電車の形とかそっち方面(てっちゃん方面)には全然行かなかったのも原因の一つかも。
私が何度も何度も交通情報を書くのは、もちろん広報課として「無事にムサビに来て欲しい」という気持ちでもありますが、私が受験の時に一番不安だったのがこの「電車も含めた東京の交通」だったんです。試験に受かるかどうかよりも、「コンクリートジャングルTOKIOで迷子になったら誰も助けてくれないぞ。無事に福岡に帰れるのだろうか?」と不安で不安で一杯でした(本気です)。
というわけで、くどいようですが、交通案内を書きます。
メインルートである「JR国分寺駅乗換え西武国分寺線鷹の台駅下車」の場合、西武線の切符がないとJR国分寺駅から乗り換え用改札を使って西武国分寺線ホームへは行けません。
●JR国分寺改札を出る→●ぐるっとまわって西武国分寺線の切符を買う→●西武国分寺線の改札を通るという流れになります。でも、受験シーズンだと西武国分寺線の切符売り場は行列が出来てる可能性大だし、いちいち改札を出て切符を買ってまた改札に入るなんて、超面倒。
オススメなのは「パスネット」を事前に購入しておくことです。私鉄の駅ならどこでも売ってます。JR国分寺から乗り換える時はJRの切符とパスネットの乗り換え用自動改札に入れればいいので、わざわざ改札を出たり入ったりすることもなくなり、かなりの時間短縮になります。
東京の人間は笑うがいいさ。でも、田舎の人間はこういう情報が一番欲しいんです(涙)
3月からPASMOがスタートするのでこの問題もだいぶクリアになりますね。
ここからは毎年お知らせしてることです。
中央線等ムサビに直接関係するような路線が8時ぐらいに30分以上完全に止まって、「かなりの数の受験生の足に影響がでた」と大学が判断した場合のみ、全体の試験時間をずらす『こと』があります。例えば、朝の6時ぐらいに30分ぐらい止まっていても受験生に影響がないと判断されれば通常通りスタートします。
遅延証明書をもらってきても全然意味がありません。自分の試験時間が短くなるだけで、証明書を試験監督に提出しても「あ、そう。で?」と言われるでしょう。遅延証明書をもらってる時間があったら大学にむかってください。「試験時間に遅れたら大学から家に電話があるんですか?」なんて質問がありましたが、ここは幼稚園ではありません。
誰もがどこでも言ってることだと思いますが、「受験は早め早めの行動を」につきます。
バス・タクシー・自家用車での渋滞遅刻は問題外。
大学からすると「だから車は使うなって言っただろゴルア!(#゚Д゚)」ぐらいのノリです。自家用車は止めるところもありません。「お父さんが大学まで送ってくれるっていうから車に乗ったら渋滞で遅刻しそうなんです」っていう涙の電話を受けたことがあります。
お父さんへ。あなたがあなたの子供のことをほんとに心配してるのであれば、電車で行かせてください。
ちなみにムサビは保護者の方の控え室がありませんので、ご注意を。
と書いておきながら。
雨の中を鷹の台駅からハンドキャリー(通称ガラガラ)は正直つらいですよね。美大受験はカルトンやらパネルやら水入れやら道具箱やら荷物がいっぱい必要で、鷹の台商店街の方はガラガラをひっぱる受験生の姿をみて、「ああ、この季節がきたんだな・・」と思うそうです。
もし荷物が多すぎて雨で大変な場合は、「国分寺から乗り合いタクシー」という手段もあります。2000円ちょいで着くから4人で乗れば一人約500円ぐらいで済みます。
鷹の台駅にタクシー乗り場はありませんのでご注意を。タクシーの場合も道路が混んでるかもしれないので、早め早めに。
もちろんこれは非公式情報なので、基本は「鷹の台駅から徒歩で」お願いします。
みんな、がんばってね!
■列車運行情報サービス::関東エリア
「大学に余裕を持って到着する」ところから入試は始まっています。早め早めの行動で(くどい)
ムサビペディア::デッサン
サ/タ行
■デッサン【(フランス)dessin】
[名]素描(そびょう)。下絵。(Yahoo!辞書より)
受験生の頃、「デッサンとはイーゼルで描くもの」だと思ってました。木炭デッサンの場合は100%イーゼルを使うんですが、鉛筆デッサンだと「卓上(机上)デッサン」というパターンもあることを大学に入ってから知りました・・。
通常の考え方だとモチーフを囲って描く場合はイーゼルパターンだし、1人1個配布パターンだと卓上・・・いや、1人1個配布でイーゼルパターンもありえますね。これがなんともいえない。
ちなみにムサビの入試では「デッサン」と「鉛筆デッサン」があります。
何が違うのか知らずに入試業務をやってるムサビ職員もいるぐらいなんですが、油絵・版画が実施してる「デッサン」は木炭でも鉛筆でもどっちでも選択できるので「デッサン」、それ以外は鉛筆オンリーなので「鉛筆デッサン」なんです。知ってました?
裏ペディア::
(1)
ムサビ入試の場合、デッサンがイーゼルか卓上かっていうのは特に決まっていません。年によって変わる可能性があるんです。
ここ最近の傾向を書き出してみます。
●ファイン系(日本画・油絵・版画・彫刻)の場合はずっとイーゼルパターンです。多分今年もそうだと思います。卓上でやることはないでしょう。(変わったらごめんなさい)
●視デは数年前までイーゼルパターンでしたが最近は卓上パターンが続いてます。
●工デは昔からイーゼルパターンでやってます。
●空デもずっとイーゼルパターンです。
●建築は以前イーゼルを使ってましたがここ数年は卓上パターンが続いてます。
●映像の鉛筆デッサンはまだ歴史が浅いですが、これまでは全て卓上です。
あくまでも「これまではこうだった」なので今年はどうなるか全くわかりません。参考程度に。
(2)
イーゼルパターンの場合は、カルトンが絶対に必要です。(卓上の場合は最悪なくても描けなくはない。画面が凸凹になっちゃいますが)
受験生でカルトンを持ってない人はいないと思うけど、試験会場に持ってくるのを忘れる方が多いんですよ。はい、ここポイントです。カルトンは携行用具の一つです。大学で貸し出しも行っていません。
バックや道具箱の中身は「鉛筆入れたかな?」「ケシゴムは?」「食パンは買ったか?」と注意深く確認するんですが、「手で持っていくもの」っていうのが意外と忘れちゃうんですよ。
カルトンでなくてもパネルでもベニアでも紙より大きな板であればいいんですが、やはり使い慣れた道具で描きたいもの。自宅から荷物をホテルに送るときは、カルトンをちゃんと送ったか確認しましょうね。
はい。そういう私がカルトンを実家から送るのを忘れてしまった人間です・・・。試験前日に気がついて立川の世界堂でカルトンを買いました・・・。
(3)
イーゼルでデッサンするのと机上でデッサンするのでは大違いです。絵を描く時の重心のかけ方とか、画面との距離とか。私の感覚からすると、座ってキーボードを弾くのと立って弾くのとでは全然弾き方が違うのと似てると思ってるのだけど、これってキーボードを立って弾いたことがある人しかわからない例えですね・・・。かなりうまいところ突いてると思うんだけど。ま、慣れの問題なんでしょうけど。
だからほんとは受験生に事前にイーゼルパターンか卓上パターンか教えてあげた方がいいと思うんですけどね。個人的には。
ムサビまでの時間
ムサビまでの時間はどれくらいかかるのか?
鷹の台駅から歩いた場合。
キョリ測によると、鷹の台駅から武蔵野美術大学までの距離は1.4km。
「普通に歩く(4.8km/h)」だと所要時間18分。
大学公式サイトでも「鷹の台駅から徒歩20分」と出しているのでこれに嘘はなさそう。お世辞にも「駅からめっちゃ近い」ではないけど、言われてるほど「すんごく遠い」距離ではないってことです。ちなみにクッキー1.5枚分のカロリー消費なんですって(笑)
ただ、「受験道具を積んだガラガラ(ハンドキャリー)を転がしながら」だと20分では厳しいかも。最低プラス5分ぐらいの時間的余裕が欲しいところです。
さて、国分寺駅からバスで来る場合。
あ、入試時ではこのルートは推奨しておりません。
というのも、電車が大幅に遅れた場合は大学の判断によって試験時間を遅らせることもありますが(詳しくは直前にもう一度書きます)、バスが何らかの事情で遅れたとしても考慮は全くしないんです。道路は混むもの、遅れるもの。
なので「ここまで書いてもバスを選択された場合」で書きます。
国分寺駅北入口から武蔵野美術大学までの所要時間はやはり20分。
ただ、初めてムサビを訪問する業者さんがバスで来る場合、必ず20分ぐらい遅刻されるんです(笑)
バスが10分おきだったり20分おきに出てるのが原因でしょうね。中央線の「数分後に次の電車がくる」感覚で来ちゃうと、確実に遅刻します・・・。
これは去年おきた話なんですが・・。
ある日、「あのー、今日の無料体験講習に申し込んでるんですが・・」と高校生ぐらいの方が広報課にやってきました。
へ?講習?スクリーングも公開講座もやってないし、こ、講習???どこかの研究室がこっそりとやってるのかな?
でよくよく聞いてみると、武蔵野美術学院さんの無料体験講習会だったんです。。。
ひえーーー、とムサインさんの場所を教えてあげました。つい先日も印刷業者さんが「学校案内を持ってきました。どこに納品すればいいですか?」とやってきて「え?この時期に学校案内??」と伝票を見てみるとあて先が「武蔵野美術学院 様」。指摘すると逆ギレされて「ここ武蔵野美術学院じゃないの?」って怒られました・・・。ムサビよりも学院さんの方が有名なのかな・・・。
ちなみに武蔵野美術学院さんとムサビは何も関係ありません。
ちなみにちなみに武蔵野美術学園はムサビと関係があります。どうぞ宜しくお願いいたします。
入試当日、間違って吉祥寺校に行ってしまう方も数年に1人はいらっしゃいます。
交通手段・所要時間を調べる前に、もう一度行き先(試験会場)を確認しましょう。
ジョシビさんの場合は相模原なのか杉並なのか、タマビさんの場合は上野毛なのか橋本なのか。
ムサビの入試は小平(鷹の台)キャンパスでしか実施していませんからね。
入試の噂
いろんな入試に関する噂があります。
ムサビ関係だと「ムサビの学科足きり」で書いた
* 「学科試験の点数が悪いと実技が良くても落とされるらしい」
* 「ムサビは実技で9割以上取ると無条件で合格になるらしい」
* 「ムサビは学科が40点以下だと落とされるらしい。去年までは20点以下だったのに」
* 「ムサビは学科が難しい」
* 「ムサビは学科を重視してる」
等がそうですね。
募集要項に答えが書いてあっても、場合によっては「募集要項が嘘ついてる」と思われることも(笑)。先輩や予備校講師から聞いた話を信じたくなる気持ちもわからなくはないのですが、都市伝説なんて実はそんなもんです。
この他だと「ムサビ油絵は茶色い絵を描くといい」なんてものもあります(笑)
そして、最近よく耳にするのは「ムサビの参考作品集に載っている作品は高得点者じゃない」という話。
恐らく、「この参考作品は高得点者ばかりなんですか?」と生徒さんから聞かれると「一概にはそうではないですよ」と私たちは答えるようにしてるんですが、それが伝言ゲームとして広まる間に「ムサビの参考作品集に載っている作品は高得点者じゃない」という話になったんじゃないかと推測しています。
「ムサビの参考作品集はタマビより上手なのものが載ってないから」という意味かもしれませんが(涙)
プチムサビペディア サ/タ行
■参考作品集::
合格者(または入学者)の実技作品などを数点掲載した冊子。
ムサビで発行してる参考作品集の正式名称は「入学試験問題集」。
学科試験の問題・解答も載っています。毎年6月のオープンキャンパスにあわせて最新版を販売開始。金額は最新版が500円、1年前が300円、2年前が200円となっており、3年分まとめて買うとちょうど1000円で気持ち的にお得(笑)
ちなみに販売してるのはタマビとムサビだけ。他大学さんは無料でもらえるはずです。
ちなみにちなみに美大で参考作品集を作るようになったのはムサビが最初。へー
予備校さんが作っている入試再現作品が載った入学案内パンフレットとムサビの参考作品集には大きな違いがあるんです。わかります?
予備校パンフレットはうまい作品を載せて「うちの予備校に来るとこれぐらい書けるようになりますよ」と宣伝するもの。
一方、ムサビの参考作品集はその名の通り「参考作品を載せた本」で、合格作品の中から「こういうパターンの作品も合格してますよ。参考にするといいかも」と選んだもの。それ以上でもそれ以下でもありません。
テクニック的にうまい人も載ってますし、テクニックはそんなにないけどセンスは面白い作品、油絵はそんなによくないように見えるけどデッサンと一緒に見るとその人のやりたいことが見えてくる作品(その逆も)等、できるだけ受験生の参考になるようバラエティにとんだ作品を選定しています。単純に「予備校で上手な作品」を選んでいるわけではありません。それだと選ぶのも楽なんですけどね。
だから、教授による選定作業はもう大変です。「このパターンも載せたいね。ああ、こっちも。。でも、掲載数は決まってるし・・うがああ」という状態で毎年やってます。
時々「ムサビの参考作品は傾向が読めない」と言われたりするんですがそれも関係してるのかもしれません。個人的にはひねくれて解釈をした絵・・・鉛筆デッサンで意味もなく背景に変な模様を入れたりとか・・よりも素直に描いた絵の方がムサビでは好まれる傾向にあるのかなーと私は感じていますが、どうかな?
参考作品集に掲載されてる作品を見て受験校を決める人がいるのも知っているんですが、だといって「予備校生が好きそうなうまい絵」ばかり載せても「参考作品」にはなりませんしね。「参考作品集」じゃなくて違う媒体であればまた違ったやり方はあると思いますが。
基本的にムサビは真面目なんです。
こう書いても「広報の人が嘘ついてる」で終わっちゃうかも(笑)
信じるかどうかは本人にお任せいたします。某掲示板とか予備校の先生達の情報を鵜呑みにしない方がいいってことがわかってもらえれば今回はそれで十分。
入学志願者数と倍率
平成19年度の志願者数はこんな感じに確定しました。
学 科 | 募集人員 | 志願者 | 倍率 |
日本画 | 40 | 332 | 8.3 |
油絵 | 120 | 883 | 7.4 |
版画 | 20 | 224 | 11.2 |
彫刻 | 33 | 122 | 3.7 |
視デ | 102 | 1583 | 15.5 |
工デ | 133 | 819 | 6.2 |
空デ | 120 | 593 | 4.9 |
建築 | 80 | 263 | 3.3 |
基礎デ | 73 | 722 | 9.9 |
映像 | 70 | 374 | 5.3 |
芸文 | 65 | 303 | 4.7 |
デ情 | 100 | 778 | 7.8 |
*公式な情報は大学公式サイト平成19年度 一般入学試験志願者数(PDF)でご確認ください。
今年は油絵・版画・彫刻・芸文・デ情が増えています。特に版画・芸文はかなり増えました。一方、映像・建築がちょっと下がっちゃいましたね。
ただ、この倍率っていうのは四輪駆動さんが書いている通り、あまりあてになりません。
例えるなら、彫刻は「看板の出ていないお店」なのでお客さんは少ないけど常連さんが多いのかもしれない。逆に視デは「行列の出来るラーメン屋」でいっぱいお客さんがいるけど「みんな並んでるからとりあえず並んどく?」というお客さんもそれなりに多いかも・・という考え方ができるんです。
「志願者数を募集人員で単純に割るとこんな感じになりますよー」ぐらいの気持ちで見てもらって、倍率が高いからといって「これじゃダメだーー」と思いすぎる必要もありませんし、倍率が低いからといって楽観視しすぎる必要もないです。
つまり周りを気にせずにいつもどおりの自分で頑張るしかないってわけです。
私は彫刻学科以外に油絵学科も受験してるんですが(詳しくは「受験の思い出編」を)、デッサン試験の時に同じアトリエでカルトンをガンガン叩いて絵を描いてる人がいたんです。これはかなり動揺しました。「音がうるさいから」とかじゃなくて、自分が知らないようなやり方で描いてる人は妙にうまく見えちゃうんですよ。田舎モンだし。「と、東京の予備校生はこんな風に絵を描いているのかあ。自分はそんなことやったことないぞ。こりゃ落ちる」と(笑)
こっそりその人の絵を見たら全然下手だったから安心はしたんだけど(なんて言いながら自分も落ちてるわけだけど)、これだけ全国から受験生が集まってくるといろんな変な人もいるわけで、周りを気にしないっていうのはそういうことでもあります。現役生は周りの人がうまく見えます。でも周りもあなたのことをそういう目で見てるんです。気にしない気にしない。
今日から東京造形大学さんの試験が始まりました。
造形さんの試験が始まると私たちも「いよいよ東京の美大入試もスタートしたなー」という気持ちになってきます。受験生の皆さんはこれから試験の毎日だと思いますが、いつもどおりの自分を出すために体調管理だけはしっかりとやりましょうね。
最近目にすることが多い「ムサビの参考作品集に載っている作品は高得点者じゃない」という都市伝説について後日書いてみます。
造形学部出願スタート!
東京タワーで武蔵野美術大学の名前を知った方、はじめまして。
武蔵野美術大学、略して「ムサビ」と呼ばれてる美大のブログです。
本日より造形学部願書出願期間がスタートしました。
締切りは1月23日(火)当日消印有効です。
年末に願書を請求されて、まだ到着しない方。もう少しお待ちください。
これから願書を書く方に注意。
必ず鉛筆で下書きをして本番に挑みましょう。
デッサンでいきなり6B使ってグリグリ描き出す人はいないでしょ?(笑)それと同じです。
それでも間違ったという方へ。
こういうことを書くと入試課スタッフや願書仕分けスタッフに怒られるかもしれないけど・・。
ぶっちゃけた話。
ビリビリに破れたり、いっぱい間違えた部分があるとアレですけど、間違えた箇所をちゃんと修正するか、はっきり目で修正箇所がわかるようになってれば、なんとかなります。時々血相をかえて「ま、間違えました!!」と電話をかけてくる親御さんがいらっしゃるのですが、そんなに心配することではありません。機械で読み込むためにいろいろ条件をつけてるんであって、読み込めなければ人間の目で確認すりゃいいだけの話でして。
ただ、そういう方が沢山いらっしゃると処理に時間がかかって、その分受験生の方へ受験票を送るのが遅くなってしまいます。間違えないように鉛筆で下書きをして、じっくり確認した上で願書を書き込むようご協力お願いいたします。
あ、「下手な字」は問題ではありませんが、「殴り書き」は機械でも人間の目でも読めないのでそれだけは勘弁を。(古畑任三郎で殴り書きの「焼酎」を「焼蛤」と間違える事件がありましたね)
それと送付後に何を送ったか心配になって、「あれは入ってましたでしょうか?」と電話をかけてくる親御さんもたま〜にいらっしゃいます。1校だけならそんなことはないのでしょうが、ムサビや造形、タマビさん、東北芸工さんなどいろいろ併願されてると「あれ?ムサビの願書には入れたかしら?あれ?タマビは?」と不安になる気持ちもなんとなくわかります。心配性の方は携帯カメラでそれぞれ何を入れたか撮っておくのもいいかもしれませんね。
これもぶっちゃけた話、必要書類が入ってなかったからといっていきなり「はい。あなたは受験できません」ってことにはなりません。何かあれば大学から連絡が行きます。
そのためにも連絡先電話番号と住所はしっかり記入してください。
英数字もしっかりと。それは1ですか7ですか?0(ゼロ)ですかO(オー)ですか?といったところから。
つまり、「試験で注意しなくちゃいけない」と言われてることは願書を書くときも一緒ということ。
願書を書くところから試験は始まっています。
2008年度の造形学部入学試験が変わります!
赤岩くんのご指摘どおり、20年度入試からセンター試験を全学科に導入することになりました。
学科試験はセンターを使って実技だけムサビで受けるパターン。
とはいっても、定員の一部。これまでどおりの一般入試(ムサビ独自の学科試験を受けるパターン)がメインなのは変わりありません。
でも、実はそれだけではありません。
■MAU::2008年度の造形学部入学試験が変わります![予告]
推薦入試を現在の2学科以外に日本画学科・油絵学科・彫刻学科・デザイン情報学科でも実施します。
ここまで大きな入試制度の変更はかなり久しぶり・・というか初めてかもしれません。
それ以外にも変更点があるのですが、詳しくは12月中旬ぐらいに詳細ページをUPする予定ですのでその時に。
今度の2月に行われる2007年度(平成19年度)入試はこれまでどおりです。現高校2年生が受験する2008年度(平成20年度)入試からが対象ですのでお間違いなく。
公募制推薦入試、出願スタート
本日10月25日から映像学科・芸術文化学科の公募制推薦入試出願受付が始まりました。
締切は11月2日(木)郵送受付。
公募制推薦入試の思い出をムサビ日記メンバーが書いてくれてます。ご参考に。
■映像学科:卜部さん
■芸術文化学科:おく★ともさん
ムサビの学科足切り
ぼちぼち、「ムサビのタブー」と言われている部分について書きましょう。
1回目は「ムサビの足切り」について。
よく受験生や高校・美術系予備校の先生からこんな噂を聞きます。
等、いろいろ。
「友達の友達から聞いたオオヤケにムサビが公開していない情報。私だから知ってる話。ムサビに詳しい人に聞いた話」として噂されています。
実はですね。
正しい答えが募集要項にちゃんと書いてあるんです・・・。11ページです。
「合否判定」のところで、
と、はっきりと。
1は簡単に言ってしまえば、「合否は学科試験(国語・外国語)と実技試験の点数を足した合計点(総得点)の順位で見てますよ」という意味。
なので、実技がめちゃくちゃ点数良くても学科の点数が悪ければ合計点では低い位置にきますし、その逆もそうです。総得点なので。だから「学科の点数が悪いと落とされるらしい」というのは半分本当ですが、実技が悪くたって落ちます。はい。
2がちょっと難しいのですが、「基本は総得点順なんだけど、学科・実技のどっちか90%以上取ってれば、どっちかが点数悪くて総得点順では低い位置にいても、定員の5%までは合格にすることがありますよー。(ただ、片方は20%以上取ってね)」という意味です。
よくこの部分が一人歩きして、「実技で90点取ると、無条件で合格できる」という噂になってるようですね。
3は書かれてる通りです。「一個でも20%未満の点数があったら、どんな場合でも不合格になります」という意味。
いわゆる「足切り」に該当するものがこれですが、20%ということは学科試験であれば100点中20点です。ムサビの学科試験問題を見てもらればわかるのですが、基礎学力さえあれば、そんなに取るのが難しい点数ではありませんし、某大手予備校さんが出してる分析でも「ムサビの学科問題はちゃんと勉強をした人であれば解けるレベルの問題を数年来ずっと出している」と評価されています。ムサビ学科の先生も「点を取ってもらうための問題を出してる」とおっしゃってるぐらいです。(詳しくは「今日のムサビ入試 2/18」をごらんください)
現役受験生は仕方ないとも思うのですが(私も受験生の時はそんなに募集要項を読み込んだりしなかったし・・・)、高校や予備校の先生も知らない方が多いんです。今年からじゃなくて昔から書かれてあるし、変更もありません・・・。もちろん私達の広報不足もありますが、去年、ある地方の説明会で「ムサビさんは1次で学科足切りがあるんですよね?」と進路担当の先生に聞かれた時はさすがにびっくりしました・・。
ムサビは確かに10年以上前まで「1次学科試験で足切り」をやってまして、「学科が悪いと実技試験を受けられない」→「実技よりも学科を大事にしてる」というイメージがその頃受験された方には強く残っているようで、ちょうどそれぐらいの年代の方が今は高校や予備校教員の中堅どころになっていることも関係してるかもしれませんね。
美術系予備校さんを訪問した時に、実技系担当の先生からは「ムサビは学科が難しい」「ムサビは学科を重視しすぎてる」と怒られ、同じ予備校の学科担当の先生からは「ムサビの学科試験はちゃんとレベルに合わせた問題を出してる。あれを『難しい』という人は全く勉強していない人」と誉められ、慰められることがよくあります(笑)
1次学科試験足切りをやってた本当の理由は、単純に実技試験で使えるアトリエが足りなかったからなんです・・・・。イメージって怖いもんです・・。
また、「芸大受かったのに、ムサビ落ちた」→「ムサビは学科が難しいから」と連想されることもあるのですが、これは他の要因もあります。これはまだ今度。
後期日程合格発表
年々、合格発表時の掲示板前風景も変わってきてて、数年前、自分の番号を携帯で撮影してる受験生の姿を見て「時代が変わったなー」と思ったものですが、ここ最近はWEB合発を始めたこともあり、掲示板を見にくる人がかなり減ってきています。
私はムサビの合格発表はヨコちゃんに見てもらいましたが(この日記を参照ください)、造形大の時は掲示板を見に行きました。山奥まで(笑)
自分の番号を探して探して、そこに見覚えがある数字を見つけた時の感動は、WEBでは味わえないものです。東京の方ならぜひ掲示板を見にきてはいかがですか?(気の弱い方は一度WEB合発で確認されて、合格だったら掲示板を見にきても構いませんし)
そして長かった入構禁止が本日より解除されます。
合格発表の後に学内を見学することも可能です。在学生もいない空っぽのムサビ状態ですが・・。
ちなみに世界堂さんは鷹の台ホール改修のために、課外センターでしばらくお店を開くそうです。>在学生の方へ
入構禁止が終わるということは、入試教室整備バイトくんも今日が最終日ということですね。
どうもお疲れさまでした。南京イスの並べ方もマスターしましたか? 慣れてくると8個の南京イスを一人で運べるようになりますよ(笑)
今日はいっぱいお酒を飲んでください(未成年を除く)
受験の思い出5
手羽の受験の思い出5(本当に最終回)
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過去ログはこちら↓
受験の思い出1
受験の思い出2
受験の思い出3
受験の思い出4
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後は合格発表を待つだけです。口では「今年は記念受験で来年勝負っすよ」と言ってはいましたが、やっぱり合格できたらうれしいもので、ドキドキしながら発表日までを過ごしてました。この時期に描いた絵が一番酷かったですね。心理状態と絵って大きく関係するものなんです。形がとれなかったり、調子がうまくかけなかったり。習いだした頃の絵に戻ってました。平常心を装ってもダメなものはダメ(笑)
いよいよ合格発表当日。
当時はWEB合発なんてものはもちろんありませんから、一番早く結果を知るには大学の掲示板しかありません。ムサビ彫刻を一緒に受けた浪人生のヨコタさん・・・通称ヨコちゃん。研究所のリーダー・・・・が東京に残って、ムサビの結果を知らせてくれる手はずに。
そして発表時間から30分が経ち。
携帯電話なんてものもその頃はなく、研究所の電話が鳴りました。もちろん彼からの電話です。私が電話を取る役に任命されていました。
「も、もしもし、●●絵画研究所です」
いわゆる、総理大臣から「あなたに○○大臣をお願いします」とかかってくる瞬間というか、作家に「芥川賞に決まりました」と電話がかかってくる瞬間というか、レベルは違うけどそんな感じです。
「あ、手羽?オレ、ヨコタ」
「手羽っす。チース」
「公衆電話を探してて時間がかかっちゃったよ。しかもいっぱい人が並んでるし」
「お疲れっす。・・・・」
「いやー、大変だった。・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
こっちから『どうでした?』と聞きにくいものです。でも、ヨコちゃんがきりだしてくれました。
「手羽、受かってるよ。ムサビ彫刻」
「えっ、マ、マジっすか?!?!補欠とかじゃなくて?!」
「受かってる受かってる。●●と●●も受かってるから3人合格だよ。すごいよ。現役はお前だけだよ」
私達の研究所からはムサビ彫刻を6名受験してたので、50%の合格率。よかったよかった・・・・・・・・・・ん?
「・・・・・って、ヨコちゃんは?」
「あ、オレ、落ちた」
もし私が超能力者なら、空中に「ガーン!」という塊を発生させたぐらいのショックでした。
研究所で一番デッサンがうまく、頑張り屋さんだったヨコちゃんが落ちたショック。直前模試でも学科は一番良かったので、誰も彼が落ちるとは思っていませんでした。女性陣はみんな泣いてました。それくらい研究所内ではショックだったのです。そして私は不合格だった人に合格の連絡をもらうという、田舎の高校生では今まで経験したことないような罪悪感を味わったショックも。
あまりのショックで彼が田舎に戻ってくるまでの3日間ぐらいは何をやったか全然覚えていません。
ヨコちゃんが帰ってくると、またみんなで泣きました。さすがに彼の顔をみたら私も泣きました。
でも、何もやらないわけにはいかないので、私は3月入ってすぐに一人で再上京して、アパート探しをスタート。実はこれが一番お金がかかりました。往復の飛行機代+食費+宿泊代+敷金2・礼金2なんですよね。
合格された皆さんは受験時とは違う忙しさと出費が3月に入ってから急にやってきますのでその覚悟を。
私は、このヨコちゃんの件があるので、受験は最終的に運と縁だと思っています。実力だけでは解決できない世界が受験にはあります。でも、その縁を大事にしてみてください。第1志望学科に落ちて第2志望学科に受かったなら、そんなに落胆せずにそれも何かの縁だと思ってみるのもいいことだと思います。
終わり。
え?で、ヨコちゃんのその後ですか?
結局ヨコちゃんはタマビに無事入学しました。彼の自慢は「ラーメンズと同時期にタマビにいた」ことです。めでたしめでたし。
次週より驚愕の新展開、「手羽のムサビ思い出日記スプラッシュスター」がスタートします。
(えっ?!)
合格発表
本日前期日程の合格発表です。
掲示板での発表は13時からですが、既にWEB・電話による合否案内システムは7時から始まっています。(詳細は募集要項12,13ページを)
皆さんにも金メダルは届きましたか?
懲りずに生協の人のようなウイットな会話を目指してみました。
私たちのグループも昨日はフィギィア一色。
無事に作業も終わり、後片付けに突入です。大量の野菜が入ってた大量の段ボールももう必要ありません。指定の廃棄場所に放り込まなくちゃいけないのですが、「よいしょ!」の代わりに「イナバウア!!」と叫んでました。
「イナバウアー」という響きが気合を入れるのにすごくよい音感なんです。皆さんもちょっと強めに発声してみてください。「イナバウア!!!」と。ほら、なんとなく力がでるでしょ?不思議な呪文「イナバウア!!!!」
倉庫として使ってたアトリエを清掃し、埃を押さえるために水撒きをした時も、わざとカーブをえがいて「イナバウア!!!!!」。力を込める必要は全然ないのですが。
後半はハイテンションになってて、「手羽がやるから、テバウワ!!!!!」とモノマネも開始。何もかも原型を残さないぐらいのイナバウワになってました。しかも手羽の体が堅く、「苦しそうなデューク更家のウオーキングポーズ」にしか見えません。
2006ムサビ入試終了しました
いよいよ明日が前期日程の合格発表ですね。
総括するにはまだ早いのですが、私の感じた今年のムサビ入試を。
全体的に今年の実技試験は難しくなったというか、差がはっきりと出そうな試験が多かったかもしれません。問題文をちゃんと理解したか、もしくはどう解釈したか?基礎力がちゃんとあるか?とか。
油絵のデッサンもそうですが、日本画の着色写生は下手すると中学生が描くような風景画になりそうだけど、問題文の解釈によっては面白い絵がかける出題。
空デ・デザインはストローや片面段ボール、プラスチック板、ケント紙などで「立方体を作りなさい」という問題でしたが、「立方体を作り・・・」の部分をどう解釈するかで形が変わってきます。空デ・デザインはこれまで「弁当箱で立体を作りなさい」「少年ジャンプで立体を作りなさい」「トイレットペーパーで立体を作りなさい」と面白い試験が続いていたので、その手のものを期待されていた方には肩透かしだったかも(笑)
一方で工デ・鉛デのコンプレッサーや空デ・鉛デ・・・透明アクリルボックスにステンレス製の筒とボールと布と縄が入ってて、その周りにリンゴが配置。写りこみ地獄(笑)・・・や日本画・鉛デは、しっかりモノを捉える力がないと描きにくいモチーフだったと思います。
さて、入試も終わりましたし、これまで「後日書きます」と保留にしてきたことをぼちぼちと。
まずは「何故、各学科によって実技試験問題が違うのか?」を。
知ってる人には当然な話なのですが・・・。
「当然でしょ。だって、学科が違うんだから・・」というのは半分正解ですが、もう少し考えてみましょう(笑)
単純に「絵がうまい人」を見るための試験であれば、共通実技試験で十分です。
実技試験には「うちの学科はこんな人材が欲しい」というメッセージが隠れているのはご存知ですか?
例えば工デ・鉛デは昔から「物の重量感や質感をしっかり捉えられる人が欲しい」というメッセージが読み取れるし、空デ・デザインは「去年までとちょっとだけ方向転換をして、今年は立体をしっかり作れる人が欲しいのよ」と語ってるように見えるし、視デのここ数年は「感じる力を持ってる人」を求めているように見えます。(私の解釈なので、違ってたらすいません)
彫刻学科なんかは以前えいびっとさんが書いてますが、モロに「そういう人が欲しいんだ!!」という意図が出てますね。
それを理解できた人に点数が高くつき、合格し、そういう人たち向けの授業を用意しているわけです。
(こういうことは学力だけで選ぶ一般大学ではできないことかも)
「実技に点をつけるのはおかしい。つけられるはずがない」とよく思われていますが、求めているポイントがあるからつけられるんです。フィギュアスケートの採点みたいなものですね。荒川さん、おめでとうございます。
私は「●●学科はどういう学科なんですか?」「●●学科と●●学科の違いは?」と聞かれると、
「簡単に『その学科がどういう学科なのか?」を知る方法は、2つあります。一つは入試の実技試験問題を見ること」
と答えています。確かに似たようなことをやってる学科もありますし、そんなに大きな違いはないかもしれません。でも、実技試験問題から「その学科の方向性・やりたいこと」を知ることができるのです。
せっかく過去問を買っても、「あ、この絵、上手だなー」とか「タマビの参作の方がキレイじゃん」とかそれで終わってしまう人がいるのですが、実技試験から「求める人材」が見え、「その学科がどういう学科なのか」が見えてきます。もう少し入試問題集を読みこなしてみましょう。ムサビは「絵がうまいだけの人」は合格しにくい大学かもしれません。
求める人材が違うから、各学科によって実技問題が違う。簡単なことなのですが、これを知らない人が結構多いんですよね。
2つ目は、また今度(笑)
ムサビペディア::モチーフ
マ/ヤ行
■モチーフ【(フランス)motif】
- 文学・美術などで、創作の動機となった主要な思想や題材。
- 音楽で、固有の特徴・表現力をもち、楽曲を構成する最小単位となる音型。動機。
- 毛糸編みやレース編みで、いくつかの小片をつなぎ合わせて作る場合、その個々に編んだ小片。 (Yahoo!辞書より)
美大用語としての「モチーフ」とは主に2つの意味があります。
1つ目は「絵や彫刻で再現される対象」。難しい表現をしましたが、ドラマ等の美術教室のシーンで台の上にリンゴやら布やらフランスパンやらガラス瓶などが置かれているのを見たことがあると思いますが、それです。それを見ながら油絵を描いたりします。厳密にはイコールではありませんが、普段の会話で使う意味として似てる日本語は「静物」が一番近いかも。「今年のムサ油のモチーフはなんだった?」「よくわかんないけど、カレーが作れそうな野菜がどっさりあった」みたいな会話で使います。だから、試験問題用紙には「モチーフを見て鉛筆デッサンしなさい」と1行しか書かれてないことも。
そして2つ目は、Yahoo!辞書に書かれてる「題材や動機」という意味。「●●をモチーフにして作りなさい」と問題文に書かれていれば、それそっくりに描くのではなく、そこから受けた印象を表現します。違う単語だと「テーマ」「イメージ」「想定」が近いかな?「『喜怒哀楽』をモチーフにして平面構成しなさい」といったパターンですね。こういう問題は専門用語で「想定問題」といいます。
今年の工デ・デザインは「楽器」がモチーフ、ということになります。
裏ペディア
難しいのは、前者・後者、どちらでも意味が通る場合です。モチーフを忠実に描くべきなのか、そこから受けた印象を描くべきなのか。昔だと「モチーフ」の解釈は、デッサンでは前者、デザインや油絵では後者・・・という傾向がありました。これはデッサンでは描写力、デザインや油絵等で発想力を見ることが多かったからなんですが、最近だとデッサンでも発想力、つまり後者の意味として使っている出題も出てきています。「石膏像をデッサンしなさい」という問題が少なくなってきてるのはそういうことも関係しているのかも。
今年の油絵学科・デッサン試験はアロエがモチーフとして置かれているので、素直に考えればその「見えた景色」を描けばいいわけですが、問題文をよく読むとなんとなく後者のイメージが強いように感じました。私が受験生なら想定問題と解釈したかもしれません。あ、私の受けた印象なのであまり気にしないでください。問題文に詳しく描かれていない場合は、「どちらでもいい」と解釈して大丈夫だと思います。
それにしても、一般大学の入試は、問題用紙と解答用紙、それと講義机さえ準備すればいいのですが、美大の場合はそれらの物以外にモチーフやイーゼル、キャンバス、それらをセットするスタッフも用意しなくてはいけません。
でも受験料は同じ3万5000円・・・。
2006ムサビ入試 2/22
いよいよ今日行われる空デの鉛デとデザインで今年のムサビ入試も終わりです。
受験生の皆さんもあと少し!
試験中、私達の作業はほとんど夜作業です。受験生が帰ってから教室整備バイト君たちがアトリエを片付け、そして誰もいなくなった頃にモチーフセットに入っているわけです。
バイトくんがアトリエを片付けてる間っていうのが、私達はあまり動けないので、この時間を使って夕飯を取ることが多いんです。普段は出前なのですが、ムサビ近辺で出前をやってくれるお店が少なくて、選択肢は2店しかありません。
昨日、「さ、今のうちに出前頼んじゃえ!」と電話をすると、たまたま2件とも休業日でした。さ、困った。このタイミングを逃すと、ご飯を食べられる時間が10時ぐらいになっちゃう。事務仕事なら10時ご飯でも耐えられるけど、この体力勝負の仕事で10時まで夕飯を食べられないのはちょっときつい。困った・・。どうすればいいんだ・・・・。
はっ。そうだ!
僕達には野菜があるじゃないか!!
倉庫には形が小さくて選ばれなかった野菜や予備分の野菜がまだ残っています。
炊飯器もお米もあります。昼ごはんはよくインスタントカレーを買ってご飯だけ炊いて食べてたんです。
まな板OK。サラダ油OK。塩コショウOK。ガスコンロOK。
いける!よし、作っちゃえ!
一応、料理研究家・ケンタローさんと同じ時期にムサビにいましたし、友達の友達がケンタローでした。(全然関係ない)
あちらがケンタローならこっちはイチローです。最近レミパンも買いましたし。(ほんとに全く関係ない)
では、レシピを紹介します。
■MAU野菜炒め丼
材料::ネギ、キャベツ、パプリカ(油絵)、ピーマン(建築)、タマネギ、米ナス(日本画)、塩コショウ適当、サラダ油適当、しょうゆ適当
(1)まずは野菜を切ります。適当です。
もちろん視デのデザートナイフを使って。デザートナイフだけあって、野菜を切るにはちょっと大変でした。
(2)野菜を炒めます。適当です。
塩コショウとしょうゆを適当にかけます。
(3)どんぶりご飯の上に適当にのせたら完成。
THE・男料理。
パプリカとピーマンを使った料理。
さて、お味の方は・・・・・う、うまいっ!!
あえて、野菜本来の味を感じるために調味料を少なめにしたのが幸いして、野菜の甘さが伝わってきます。パプリカってこんなに甘いのか。最高。おいしいなあ・・・。おいしいなあ・・・・・・・。おいしい・・・・・・・・おいしい・・・・・・・・・。
飽きた。
味の展開が無くて食べてる最中に飽きてきました・・・・。野菜が甘くてその甘さに飽きてくるんです。だからお店じゃピリっと辛いものを入れたりするんだ。
そして、困ったのが切りすぎてフライパンに入らなくて残った食材。アンドご飯。
捨てるのはもったいない・・・。どうしよう・・・。
そうだっ、チャーハンだ!!
■ムサビ80周年記念 MAUチャーハン
材料::ネギ、キャベツ、パプリカ(油絵)、ピーマン(建築)、タマネギ(日本画)、ご飯、塩コショウ適当、サラダ油適当、しょうゆ適当
卵がなくても大丈夫。僕たちには友情があるから。
(1)先ほどの余りの野菜を更に小さく刻んで炒めます。適当です。
(2)御飯をつっこんでしょうゆをかけて適当に炒めて完成。
さて、お味は・・・・・・・・んうまい!
味の入試改革やー!!
(彦麻呂調に)
今度は味をしっかりさせるために塩が入りすぎてる感もあるけど。
働きモンの味。
みなさんもぜひご家庭で作ってみてください。
もうすぐ30万アクセス、そして2006ムサビ入試2/21
今日になって気が付きましたが、あと900弱でムサビコムTOPページへのアクセス数が30万になります。現在1日400ぐらいのアクセスがあるので、計算上では明後日あたりがXデーになりそうですね。ちょうど入試も終わった日だ(笑)
30万を踏んだ方、ぜひ連絡ください。何か考えます。
ムサビコムのカウンターはアクセスするたびにカウントされる方式ではありません(再読み込みしてもカウントが増えない)。アクセス動向をみる限り、他でよく使われている「再読み込みして増えるカウンター」の場合であれば、1日に2000カウント以上だと思います。たいした宣伝もしてないのに、ありがたい限りです。
さて、今日のムサビ入試。
後期日程の学科試験と日本画・鉛デ、建築・立体構成、基礎デ・映像・建築の数学が行われます。
ちなみに基礎デ・芸文・デ情は選択によって、実技試験をやらずに数学だけで試験を受けることが可能です。「デザイン学科なのに数学だけって変じゃない?」と思う人が多いのですが、実はすごく関係あります。これも後日書きますね。
さて、昨日の試験はどうでしたか?
基礎デの基礎造形試験は「ドラえもん」がテーマでした。詳しくは6月に発行される入試問題集を(以下略)
それにしても、またしても山手線の関係で全試験30分遅れスタートでした。年に2回試験時間が遅れることは最近なかったんですけど、とうとう起きちゃいましたね。ただこればっかりはどうしようもなく・・・。
「試験が終わったらどのくらいで帰れますか?飛行機の予約をしたいので」という問い合わせも入試前によく電話でかかってきます。
国語・外国語の学科試験だけであれば、そんなにかかりません。試験終了後、何もなければ10分ぐらいで室外に出れます。
実技試験の場合は、目隠しカードを張ったり道具を片付けたり、大きなサイズの解答用紙の回収・チェック、配布したモチーフの回収など試験後もいろいろあるので、ちょっとお時間がかかります。30分ぐらいを目安にした方がいいです。小論文だって今回の映像学科みたいにモチーフが配布されることもありますのでなんともいえません・・。(小論文なのに全員にモチーフとしてリンゴが配布されました)
でも、昨日のように交通機関の遅れで試験時間が丸々遅くなりこともあります。私が経験した限りだと、最大で1時間試験時間が遅れたことがあります。
なので、あまりタイトなスケジュールで予約・待ち合わせはされない方がいいです。飛行機であれば(空いていれば)前の便に変更できますので、試験終了後も時間に余裕を持って計画を立てましょう。
受験の思い出4
今日は彫刻学科の試験日です。
というわけで。
手羽の受験の思い出4(もう本当にこれで終わりにしたい)
ムサビ彫刻の試験では、自然光を使うために室内の照明を消灯した状態で描いてました。
自然光とは「窓から入る日の光」のことで、光源が窓から入る光一つなため、デッサンには向いてる光なのです。ただし、天気や時間に左右されるのが欠点。
→→詳しくは「ムサビペディア::自然光」を参照ください。
その日はどんよりとした曇り空。
午後ポーズを過ぎたぐらいから外が暗くなりはじめ、室内もとうとう真っ暗になってしまったのです。自然光には慣れてたので私は構わずガンガン描いてたのですが、(後から聞いた話だと)受験生の中から「暗くて描けない」と苦情が多数出たそうです。
試験監督があわただしくなってきて、残り3ポーズ目開始前に、試験監督が宣告しました。
「電気を消した状態は次のポーズで終わります。最後の2ポーズは『紙を変えて』、室内の電気を点灯した状態でもう一度描いてもらいます。採点は2枚を見て決めます。」
新しい紙が配られてほんとに最後の2ポーズがスタート。2ポーズということは、クロッキーとデッサンの中間ぐらいで描かないと中途半端で終わる可能性が高い。1ポーズ目でがっつりポージングを押さえて、2ポーズ目で仕上げ。「おっ、結構2ポーズでも描けるもんだな」と自分に関心しました(笑)
教授に聞いた話だと、2枚一緒に見ると受験生の形を捉える形跡がわかるので、採点しててすごく面白かったそうです。もしかすると、今のムービングもこのあたりのことが関係してるかもしれませんね。
突然のことなのに受験生分の予備デッサン用紙があるってすごいですよね。「もしかして最初から2枚描かせるつもりだったんじゃないか?」とも思ってたら、職員になって確認したところ、やはり緊急対応だったそうです。
それ以来ムサビのデッサン試験は「全室点灯状態」で行われるようになったとさ。(日本むさび話より。お、シャレになってる)
受験はムサビ彫刻がラストでした。芸大は受験することさえ全く考えてなかったので。芸大さんがどうこうではなく、「100%落ちるのがわかってるのに受験料がもったいない。浪人して来年に」というレベルです・・・。
次の日は原宿で買い物をして(クレープも食べたっけ・・)、帰郷。あとは合格発表を待つだけです。
まさかのつづく。
2006ムサビ入試 2/19
今日は前期グループの最終日、工デの鉛デとデザインです。
工デの鉛筆デッサンとデザイン(平面構成)試験は恐らく「誰もがイメージする美大デザイン系の試験」な感じで、他の学科が奇をてらったことをやっても、工デはオーソドックスな試験を実施していることが多いです。なので、合格作品を見ても丁寧な絵が多く、個人的には「美大の試験はこうじゃなくっちゃ」と思ったりもしてるんですが。(今年はどうかわかりません)
ところで、「なぜ学科によって実技の出題が違うか?」を考えたことあります?
これもいずれ書こうと思ってます。
連日の野菜作業が影響してるのか、指の荒れがひどいんです。 八百屋さんってほんとに大変な仕事ですよね。私はとうとう全部の指にさかむけ(ささくれ?)が発生しました。(指荒れというか栄養不足?)
確かに親不孝者ですが、そこまで親を困らせたりはしていません・・・。多分・・・。
仕方ないので、クリームを塗って、全部の指に絆創膏を貼って・・・・貼って・・・・貼って・・ん。
なんかマイケルジャクソンみたい。ポー!
と、そんなことを考えながら一人で絆創膏を貼りながらニヤニヤしてる男の姿はとても人には見せられません。そこで「バレー選手みたい」と発想ができない自分を恨みました。
マイケルもさかむけがひどかったのかな?
2006ムサビ入試 2/18
昨日のアクセスを見ると、試験開始前と後、国語・外国語の間の休憩時間がすごい伸びでした。コメントも頂いたし、昨年以上に受験生の方もかなり見てくれてるようですね。ありがとうございます。
早速「アロエを生で食べたら苦いのは当然。シロップ漬けにして食べるもの」という情報もいただきました・・・。何事も経験・・・。
今日のムサビ入試はデザイン情報学科(デ情)の造形表現テストです。
昨日の学科試験はいかがでしたか?
終わった後に書くのが私の性格の悪いところですが、採点をされている英語の先生に聞いた「ムサビの学科試験テクニック」を書きます。
「ムサビの試験は点をあげるために問題を作っている」。
例えば、英語で
Let's play baseball in the parkという問題で配当が5点の場合、Let'sで1点、 playで1点、 baseballで1点、 in the parkで1点、全部正解で1点と部分点を出してるそうです。(あくまでも「例えば」です)
を訳しなさい
だから、マークシートも含め「わかんないから空白」なんてことは絶対にやっちゃダメ。わかる単語だけでも書いておきましょう。わかんなかったら鉛筆転がしてマークシートを埋めましょう。小さなことからコツコツと。「そんなの当然じゃん!」と思う方もいるかもしれませんが、意外と皆さん埋めてないんですよ。ほんとにもったいないんです。
ぜひ後期グループの学科試験の参考に。
2006ムサビ入試 2/17
まず宣伝を。
◆フジテレビ「ニューデザインパラダイス」(2006/2/17放送予定)に本学「卒業証書」が紹介されます◆
テーマが「卒業証書」の回にて、「武蔵野美術大学卒業証書」が紹介されます。ぜひご覧下さい。
放映日:2006年2月17日(金)いろんな大学の卒業証書が出てくるそうです。
時間:25:05〜25:35
番組:ニューデザインパラダイス(フジテレビ)
毎週金曜日25:05〜25:35放送
http:// www.fujitv.co.jp/ b_hp/ newdesign/
今日のムサビ入試は前期グループの学科試験、それと数学や芸術文化学科の試験が行われます。
学科試験は国語と外国語の間が1時間ありますので、何か読み物とかiPodや暖かい飲み物、軽食があると便利ですよ。
昨日の視デ・鉛筆デッサン(略して鉛デ)はパプリカ赤黄緑各種1・アルミホイル1箱・デザートナイフ1本、デザインは数種類の紙が配布されました。版画は大判の紙、銅版などをモチーフにデッサン。
昨日はJRの人身事故の関係で試験時間が30分すべて繰り下げになりました。受験生の方は雨の中、大変だったと思います。
現在の予報だと、20日も雨が降りそう。日本画・彫刻・建築の受験生の方は暖かい格好で。
試験当日に緊急の連絡事項がある時は・・・・ほとんどは交通機関の遅れによる試験時間の変更情報です。でもここはちゃんと読んでおいてください・・・下記の場所で最新情報を配信しています。もちろん事故発生時間等によって違いますが、だいたいAM8時ごろに発表されるはずです。
■テレフォンサービス*募集要項11ページを参照ください。
042-342-6110■i-mode・ボーダフォン
http://www.musabi.ac.jp/i/■ez-web
http://www.musabi.ac.jp/e/
i-mode、ボーダフォンでバーコードリーダーが付いてる人はこちらをご利用ください。勝手に作りました(笑)
WEBによる合否案内・成績開示のサービスも行われています。(すごい時代になったものだ・・)
詳細は募集要項12、13ページに書かれていますので、「入学試験成績開示利用期間」までは募集要項と受験票はなくさないようにね。試験が終わって「もう関係ないや」と要項と願書を捨てちゃう人がいるんですが、成績開示サービスを利用する上で必要な情報が受験票に書かれているんです。
2006ムサビ入試 2/16
職員が正門前で予備校のパンフを渡され、「まだ受験生に見えるのかな?(嬉)」と喜んでる姿はどこの大学も同じなのでしょうか?みんなに渡されてるとも知らずに・・・・。
辛口コメントから始まりました今日のムサビ入試。
本日はいよいよ視デと来年度からスタートする版画専攻の実技試験なんですが・・・とうとう雨が降っちゃいましたね・・。
ムサビは雨宿りできる場所があんまりないんです。10号館なんて屋根がついてないので、強い雨だと廊下にいてもちょっと濡れます。普段はおしゃれな空間ですが、雨が降ると「あー、トタンでもブルーシートででもいいからあの三角部分に屋根を張って欲しい・・」と思います。。
雨宿りできる場所で思いつくのは12号館1階ですが、あまり広いスペースではありません。美術資料図書館が開いてれば石膏スペースなんかはいい場所なのですが。
昨日の油絵専攻・油絵試験のモチーフは、・・・一気にいきます・・・・ブロッコリー、キャベツ、アスパラ、サツマイモ、ジャガイモ、カボチャ、タマネギ、ナス、ニンニク、ニンジン、ネギ、ブロッコリー、ピーマン、赤パプリカ、黄パプリカがカゴの中にどさっと入ってるような感じ。1個ずつではなく、例えばナスは6個、ピーマンは7個ありました。それとワインが静物台の上に。詳しくは6月発行予定の入学試験問題集をご覧ください(宣伝)。
→→モチーフについては、「ムサビペディア::モチーフを」参照ください。
3日間ほど、野菜さんたちと一緒に過ごす生活をしてたのですが、ずっと頭の中で「♪にんじん、ぴーまん、ねぎねぎ〜、野菜が歌うよ お野菜サ〜ンバ」と向井徳次郎さんの「お野菜サンバ」が頭の中をグルグル回ってました。
ここまで手が込んだ入試モチーフはそうそうないです。準備のことを考えて普通はやらない(笑)
「カゴにゴチャっと野菜が入ってるだけだから、準備が大変なのは八百屋さんでしょ?」と思っていただけたなら嬉しい限りですが、全アトリエの野菜がほぼ同じ配置(しかも立体的)にセッティングされているんです。もちろん、野菜の個体差があるので全く同じものは無理ですが。
恐らくムサビ試験の歴史の中で一番種類の多いモチーフじゃないかと思っているのですが、ご存知の方はいらっしゃいますか? 「甘い甘い。もっと種類があって描くのが大変だったよ・・・」という記憶をお持ちの方、いらっしゃいませんか? この中で絵描きさんはいませんか? 飛行機の中で「お医者さんはいませんか?」のように「絵描きさんはいませんか?」と呼ばれるシーンってどういう時だろうか。
Q.終わったあとの野菜はどうしてるの?
A.野菜の痛みが激しい場合は廃棄しますが(暖かい場所に1日置いてるので、かなり痛みます)、残ったものは重たい備品を4階とかに運んでくれている入試バイトくん達や朝早くから夜遅くまでがんばってる入試準備室等に差し上げています。
2006ムサビ入試 2/15
今日は油絵専攻の油絵試験です。
(油絵専攻の実技はデッサンと油絵があります)
昨日のデッサン試験はアロエでした(そろそろムサビペディアでモチーフについて書こうかな)。
アロエヨーグルトの食感を思い出して、折れてた葉を皮をむいて口に入れてみたら・・・・めちゃ苦いっ! あまりに苦さに悔しくてネットで調べると、アロエはユリ科で 「アロエ」とはアラビア語で「苦い」という意味だとわかりました。人生何事も経験・・・。
そうそう。2月13日の日記で
早く入構された方はアトリエの場所を確認後、ドアの前で待つよりも鳥小屋やアヒル池等、陽があたる暖かい場所で、部屋が開くまで時間をつぶすといいかもしれません。と書きましたが、アトリエで試験が行われていない場合は、アヒル池方面には行くことができません。
受験の頃、油絵試験2日前に制作用のつなぎを新調した研究所の先輩(浪人生)がいました。
入試だからきれいな格好で受験するのかと思いきや、すぐに油絵の具がついた筆でつなぎを汚しはじめたのです。何をしてるのか聞いてみると、「だって、おろしたてのつなぎだと周りから素人に見られるやん。汚れてれば『こいつ、できるな』と思われるでしょ。」だとか。
現役受験だと、周りがみんな浪人生でみんな絵がうまく見えてしまうもんです。でも、私の先輩みたいな人も多々いるので(格好から入るタイプの人・・あ、自分もだ・・)、そんなに心配することはありません。周りに惑わされない、これが美大実技試験のテクニックです。
ちなみにその先輩は3浪しました・・・。
入試始まりました。
いよいよムサビ入試の9日間が始まります。今日は暖かい1日になりそうで良かった良かった。
くどいようですが試験会場は吉祥寺校ではなく鷹の台校ですよ。お間違いなく!
ここまでくると、後は自分の体調をしっかり管理するだけです。ご飯をちゃんと食べてちゃんと寝る。帰ったら手を洗ってうがいをする。もう聞き飽きたセリフだと思いますが、体調によって色や形の見え方が変わってきますからね。寝不足が美術をやる上でいい影響を与えることは何もありません。
私も入試業務を担当しています。アヒル池の近くで黒いMAUエプロンをした茶髪でメガネの「お兄やん」がいたら、多分私です。怖がらずに声をかけてください。
このMAUエプロン、
入試バイトくんから「あ、MAUエプロンだ。いいな〜」と羨望の眼差しを向けられましたが(と勝手に思ってますが)、入手する方法はありません。
なぜなら・・
私の自作なんです(笑)
東急ハンズの店員さんと同じタイプのエプロンにアイロンプリントしただけ。
間違いなく、格好から入るタイプ。
明日から入試スタート!
明日は油絵学科のデッサン試験です。
実技試験の場合、「試験開始15分ぐらい前まで」と「昼食時間」はアトリエや教室に入ることができません。厚手のジャンバーは必須。教室の前で待つにしても、アトリエ会場は「教室のドア前は屋外」ということがほとんどなので、かなりの防寒対策をした方がいいです。
早く入構された方はアトリエの場所を確認後、ドアの前で待つよりも鳥小屋やアヒル池等、陽があたる暖かい場所で、部屋が開くまで時間をつぶすといいかもしれません。MAUネコさんやMAUアヒルさんやMAUクジャクさんが癒してくれます。(なんでもMAUをつければいいわけではないのですが)
ただ、アトリエや教室に入ると暖かくなるので、温度調節しやすいようにインナーは「分厚いセーター一枚」よりも「重ね着」の方が便利。
「はっ。画材を忘れちゃった!!どうしよう・・。」という場合。
学内には世界堂という画材屋さんがあるので、「ど、どうしよう(涙)」と泣いちゃうほど心配することはありませんが、売り切れてしまう可能性もあるので、ホテルや家を出る前に気がついたなら早めにムサビに向かいましょう(8時半ごろから入構できるはずです)
もちろんストックが無い場合もあるので、忘れ物チェックは1日前にやった方がいいです。前日の夕方にわかったのなら、新宿の世界堂か立川の世界堂か吉祥寺のユザワヤにダッシュすればなんとかなるはず!
意外と忘れるのがカルトンやパネル。(カルトンを知らない方はこちらをご覧ください。デッサン時に使う画板のようなものです)
「大きいから忘れるわけない」と思ってしまうのですが、荷物を持つ時に「これは最後に持つことにして・・」と後回しにしちゃって玄関に置き忘れてしまうケースが多いんです。パネルは世界堂さんで販売はしてますが、数に限りがあるので気をつけてね。
忘れちゃいけないのが、お弁当。
学食もやってますが、受験生の多い日だと一杯になってしまいます。しかも、一度構内に入ると試験が終わるまで外に出ることができないので、外で食べることもできません。あったか〜いお茶とお弁当を用意してください。
最近だと時計を持っていない人が多いのですが、これ、必需品です。試験中は携帯電話の電源をOFFにしてカバンの中に入れなくてはいけないので、普段携帯の時計やアラームを使ってる人はそれが使えなくなります。持ってない人は購入するか、家の時計を持ってきちゃいましょう。
一方、試験が終わった後、試験会場に忘れる率が高いのが時計と受験票です・・。
受験票は大事に保管してください。。。
長丁場ですが体調を崩さないようにがんばってください!
私がそうだったんですが、カルトンは研究所で(消耗品以外で)一番最初に買った画材でした。ファイン系の人はほとんどそうじゃないかな?「これから美術の世界に入っていく」という証のような画材。
失敗した木炭紙を間に入れたり、裏面にイラストを描いたり、自分の描き易い画面の柔らかさにカスタマイズしたり、講評会では私の代わりに「ここはもっと明るくしないとダメでしょ!調子が暗すぎ!!」と先生にボフボフと叩かれたり、一番身近でお世話になって苦楽を共にすごしてきた画材なんです。
「忘れたから買えばいい」ってもんでもなく、「入試もお前と一緒に受けような!!」ぐらいの気持ちでしたね。
卒業して、何回か引越しして。
いろんなものを捨ててきましたが、何故かカルトンだけは捨てられません。
ムサビへの交通手段
いよいよムサビの入試も2月14日からスタートします。
TOPバッターは油絵学科です。
当日使えそうなサイトだと
■武蔵野美術大学の天気::livedoor 天気情報
視デ・版画の試験日(16日)に雨が降りそうな感じですね。
■列車運行情報サービス::関東エリア
「大学に余裕を持って到着する」ところから入試は始まっています。早め早めの行動で。
去年、a-bitさんの日記でも書いてもらったのですが。
中央線等ムサビに直接関係するような路線が8時ぐらいに30分以上完全に止まって、「かなりの数の受験生の足に影響がでた」と大学が判断した場合のみ、全体の試験時間をずらす『こと』があります。もちろん、ずらさないこともあります。遅延証明書をもらってきても全然意味がありません。自分の試験時間が短くなるだけで、証明書を試験監督に提出しても「あ、そう」と言われるでしょう。
バス・タクシー・自家用車での渋滞遅刻は問題外。
大学からすると「だから車は使うなって言っただろゴルア!(#゚Д゚)」ぐらいのノリです。自家用車は止めるところもありません。ちなみにムサビは保護者の方の控え室がありませんので、ご注意ください。
と書いておきながら。
雨の中を鷹の台駅からハンドキャリー(通称ガラガラ)は正直つらいですよね。美大受験はカルトンやらパネルやら水入れやら道具箱やら荷物がいっぱい必要で、鷹の台商店街の方はガラガラをひっぱる受験生の姿をみて、「ああ、この季節がきたんだな・・」と思うそうです。
もし荷物が多すぎて雨で大変な場合は、「国分寺から乗り合いタクシー」という手段もあります。2000円ちょいで着くから4人で乗れば一人約500円ぐらいで済みます。
鷹の台駅にタクシー乗り場はありませんのでご注意を。タクシーの場合も道路が混んでるかもしれないので、早め早めに。
もちろんこれは非公式情報なので、基本は「鷹の台駅から徒歩で」お願いします。
みんな、がんばってね!
受験の思い出3
手羽の受験の思い出3(ちょっと長すぎ。これで終わりにしたい)
入試の最後はムサビ彫刻。
ムサビ彫刻の出題はずっと自画像だったので、ムサビ対策用に自画像は必死に研究所で描いてました。
試験会場は忘れもしない4号館。螺旋階段の上で寒い中、ドアが開くのを待ちました。受験生の方は、天気良くても防寒対策は絶対に忘れずに。部屋は暖かいけど、外は寒いです・・・・。
ようやくドアが開いて、アトリエに入ると・・。
・・モデル台とイスが待っていました。
ムサビ彫刻入試で初めてモデルさんを使った年だったのです。女性コスチュームの座りポーズでした。
ちなみに洋服を着てれば「コスチュームモデル」、下着ぐらいしか着用してない場合は「セミヌード」。座っていれば「座りポーズ」、モデルさんが立ってるポーズは「立ちポーズ」と呼びます。
→ →詳しくは「ムサビペディア::モデルさん」を参照ください。
ポーズはTシャツ+スパッツで、体をちょっとひねって座った状態。造形大は女性ヌードで、腰に手をあてて左足に重心をかけた立ちポーズ。フシギなもので何故か今でも受験の時のポーズは覚えていますね。それ以外のことはほとんど忘れてるのに。
モデルデッサンは造形大対策で練習はしていましたが、木炭デッサンしか描いたことがありませんでした。造形大は木炭デッサンで、ムサビは鉛筆デッサンなんです。
鉛筆デッサン+モデルを描いた2枚目の絵が入試本番。もう手探り状態。鉛筆でどう描き込んでいけばいいのかがわからない。入試中に、「あ、こうやるといいんだ」と試しながら描いてました(笑)
描き込みじゃどうあがいても負けなので、とにかく形と運動感を取ることに半日時間をかけました。
モデルさんの場合、20分ポーズが基本です。20分間ポーズを取っては、5分休憩。あ、私たちが休むわけじゃなくて、モデルさんの休憩です(笑) それを7本繰り返して、午前7ポーズ午後7ポーズ合計14ポーズで行われます。(通常の授業では半日6ポーズですが、入試は7ポーズです)
ポーズも午後に入り、みんな仕上げに入りだしたところで、予想もしない事態が発生!
どうする!?どうすんの!?ムサビ!?!
つ・づ・く!!(終わんなかった・・)
受験の思い出2
タマビさんの入試も始まりましたね。
手羽の受験の思い出2(古くてごめんなさい)
造形大の試験も終わり、次はいよいよムサビです。
タマビは受験しませんでした。タマビさんがどうのってことではなく、単純にタマビ彫刻で必須の粘土を全然やってなかったので・・・。
ムサビは油絵学科と彫刻学科を受験。
油絵・彫刻というパターンの併願者は少ないようです。本命は彫刻学科でしたが、裏の気持ちを書くと、本命の本命はムサビの油絵でした。でもデッサンに時間をかけてたせいで、油絵は6枚ぐらいしか描いてなかったりして・・。
当時、油絵学科の倍率は20倍ぐらいだったかな?(彫刻でも10倍弱。ちなみに視デは40倍ぐらいだったと記憶してます。今考えるとすごい倍率ですね・・)
マグレで受かるわけもなく、自分は浪人する覚悟で、「今年は記念受験。本番は来年。油絵を来年ゆっくり勉強しよう。彫刻にも受かるわけないし」と考えていました(笑)
まずは油絵学科の試験。
当時は1次試験が学科、2次試験がデッサンと油絵。(1次は学科とデッサンだったかな?記憶が・・・)
1次は合格。そして2次試験へ。
デッサン試験。
デッサンのモチーフは石膏デッサンでした。モチーフの場合は、抽選で描く場所(イーゼルの場所)が決められます。忘れもしません。マルスの正面、3列目。自分のくじ運の悪さに泣きましたね。
描いたことがある人ならわかると思いますが、すごく描きにくい場所なんですよ。運動感を出すのも難しいし、画面の入れ方も大変。そういえば、隣で描いてた子は木炭紙に小さくマルスを描いてたなー。見たままを描けばそうなっちゃうぐらいの場所です。
次に油絵試験。
試験前日に新宿の世界堂できれいな油絵の具を何個か購入。「こんな大きな画材屋があるんだ。東京ってすぐに絵の具が手に入るんだなー」と感動しましたね。その絵の具を握り締めルンルン気分(死語)で試験会場へ。アトリエは5A号館でした。
アトリエには鏡が並んでて、すぐに自画像だということはわかりました。「自画像は得意だから、もしかするともしかしちゃうかも」と喜んでるところで、いきなり試験監督が「油絵の具を片付けてください」と指示。
ええええええ!?!?!!
受験生全員に3色の絵の具が配布され(白を入れて4色だったかな?)、「配布された絵の具だけを使い、手を入れた自画像を描きなさい」という出題でした。
昨日買った絵の具は無駄に・・・・。
完敗でした。
油絵の特性がわかってない段階で3色で描くのは無理・・・。・・・あの時のブルーな気分を思い出しました・・・。「世界堂で買ったあのきれいな絵の具を使うことができたら、もしかしたら・・」と泣いたものです。(そんなことで受かるわけないのですが)
もちろんまぐれもなく、油絵学科は不合格。
受験以来、絵の具箱は開けていません・・・・。
続く
受験の思い出1
書くと言って書いてませんでした。
TOPバッターの造形大入試も始まりましたしぼちぼちと。
手羽の受験の思い出1(古すぎて参考にならない)
高3直前までサッカー部に所属していましたが、部活をやめて絵画研究所に入りました。(高3から美術系予備校に通い出す人は多いようです)
よくa-bitさんが書いてたけど、「周りから『漫画やイラストがうまいねー』と言われ続けて『じゃ美大にでも入ろうかな?」と調子にのった」一人。(自分のことを書かれてるようでドキドキして読んでました)
「美術系予備校」なんて響きのでっかいところではなく、「アベ塾」と呼ばれてる福岡の田舎の小さな画塾です。
そんな小さな画塾でも、自分より上手な人が沢山いることに気がついて・・・これもよくあるパターンですね。
「美術系予備校に行かなくちゃいけないのか?」という問題については後日ゆっくり書きますが、自分のレベルを知る上で、小中高で習った「美術」と全然違うことを感じる上でも「1日体験講習」等で近所の研究所に一度足を運んでみるのは悪いことではないでしょう。
さて、入試。
まず、造形大さんの彫刻を受験しました。
現在の造形さんが新キャンパスなのはご存知ですか?私の頃は「元八王子町」にあったんです。(遺跡が出てきちゃって、1993年に現キャンパスへ完全移転)
旧造形大キャンパスでは受験生が入りきれなかったのか、1次の学科試験(以前は1次が学科、2次がデッサン試験)は拓殖大学さん(だったと記憶してるのですが違ってたらごめんなさい)が会場でした。「うわー、立派な校舎だなー。さすが大学。こんなところで勉強できたらいいなー」と感動したものです。1次合格して、2次実技試験会場の造形大キャンパスに向かうと、八王子より更に向こうの高尾だか高尾山口だかの中央線の果ての駅から更にバスに揺られて30分以上。バスの中で「あ、見て見て。通学路に多摩御陵がある・・」と友達にしゃべりかけた記憶が今でも鮮明に残っています。
キャンパスは山腹にありました。施設もかなり窮屈。
無事に合格できたのですが、正直「あそこに行くのはヤダ・・・」と思いました。。
ここまで書けるのは、現在の造形大キャンパスが学生さんがいうほど田舎じゃないからです(笑)
そして磯崎新氏設計の現造形大キャンパス。造形広場から眺める景色は私の好きな美大風景のひとつですね。
今の造形さんの立地なら「行ってもよかったなー」と思ってますよ。ほんとに。
このあたりも後日ゆっくりと。
根がド田舎モンなので、せっかく東京に来たのに実家より田舎の大学に行くのが嫌だったんです。やっぱり友達に自慢したいじゃないですか。「東京のナウいところに住んでるんだよ」と。
ムサビ近辺が都会かっていうと全然違うんですが、実家よりは開けているので(笑)
続く