カテゴリー:マ/ヤ行

ムサビペディア::MAUjin

マ/ヤ行

■MAUjin

マウジン。「人・発見」として発行していた卒業生紹介冊子を2007年末に完全リニューアル。「マガジン」と「マウ人」がかけてある。

「人・発見」という、卒業生を紹介する広報誌が去年までありました。
自分達でいうのもなんですが、これがよくできた冊子で、ある予備校から「ムサビの大学案内はいらないから、『人発見』だけ200部送ってください」と嬉しいのか悲しいのかわかんないけど、そういうことを言われたこともありました。
ぶっちゃけ、いろんな大学さんがこの冊子を(写真の感じやレイアウトまで)パクッているのも知っています。大人だからドコとは言いませんが(笑)
毎年違う卒業生を5,6人紹介するっていうのはムサビだから出来るわけであって、ほとんどの大学さんが3年ぐらいほぼ同じ人を使ってたりしてますけどね。ま、企画やデザインをパクッても本質はパクレないってことです。そういう話をおいといて。

それぐらいムサビの広報誌としては有名な冊子なのです。



でも、私達は「ムサビの魅力を完全に紹介できてる本ではないなあ・・」と最近薄々感じてました。
「人・発見」は「王道」の人しか登場させない、という暗黙の縛りがあったんです。
つまり、視デを卒業してグラフィックデザイナーやってる方とか、映像学科卒業して氣志團のPVを作ってる方とか、工デを卒業してカーデザインや家電製品デザインやってますな人とか。

それも確かな道だし、「誰もが憧れる将来」なんだけど、ムサビってそれだけの大学ではないんだよね。
全然分野の違うところで活躍してる人が沢山いるわけで。
オーキャンで「ムサビで学んだこんな人」をご覧になった方ならわかると思うけど(笑)
高校生にそういう人達を紹介することこそ、ムサビのオリジナリティじゃないかと。
「視デはグラフィックデザインだけを学ぶところじゃない」と。

そこでおもいっきって「人発見」をリニューアルし、「MAUjin」という本を作ったのです。


昨年末からちょろちょろと使ってましたが、オープンキャンパスから一気に配布を始めました。
今年の地方相談会でも配布するので、ぜひこれを読んでください。
最初はとまどうかもしれません。
「え?なんで視デを卒業してカーデザイナーなの?」と。


というわけで、MAUjinのTOPに「視デを卒業してカーデザイナーになった人」ということで奥山清行さんが登場します。
奥山さん、今日のカンブリア宮殿に登場しますのでご覧アレ。

ムサビペディア::武蔵野美術大学出版局

マ/ヤ行

武蔵野美術大学出版局

武蔵野美術大学造形学部通信教育課程の教科書刊行をはじめ、美術・デザインや学術文化にかかわる広範な分野の出版を中心とした事業を行っています。【武蔵野美術大学出版局 会社概要

武蔵野美術大学出版局は、1983年に学校法人武蔵野美術大学の全額出資子会社 「株式会社ムサビ」としてスタートし、その後1987年に 「株式会社ムサシノ出版」、そして 2001年に今の 「株式会社武蔵野美術大学出版局」 になりました。


最近では大学公式グッズを販売したり、手ぬぐいデザインコンペを開催したりと、動きが更に活発になってますね。

裏ペディア::

(1)
今まではっきりと書きませんでしたが、オープンキャンパスで配ってるMAUクリップ等は広報課で「えい、作っちゃえ」とやってるもので、実は本当の「公式MAUグッズ」といえるものは出版局で発売されてるものだけです(笑)
広報で配ってるのは「公式なアングラMAUグッズ」て感じかな?わけわかりませんね。
え?MAUキャップ?
mau_cap.jpg
「非公式なアングラMAUグッズ」に決まってるでしょ!その話題にはもうふれないの!
私の子供なんだから!!プン!


(2)
私達の世代だと、やっぱり「ムサシノ出版」が出してた「季刊 武蔵野美術」ですな。
本屋さんで普通に売ってた本なんですが(私の田舎の本屋にも置かれててビックリしたことがあったっけ)、当時はムサビ生全員に無料で配られてたんですよ。でも、その配布方法が「研究室にあるから持ってけ」状態なので、正直学生時代はこの本のありがたみを全然感じてなかった(笑)
でも卒業してあらためて読むと、「よくこんなレベルの本を定期的に大学が出してたなあ・・」と感心させられましたね。同級生からも「手羽ちゃん、お金出すから手に入るだけ季刊武蔵野美術のバックナンバーを手に入れてよ」とお願いされたことがありましたし(学生時代は捨ててたくせに)、広報課にも未だに「●号の在庫はありますか?」という電話がかかってくるぐらいです

残念ながら120号で休刊し、在庫もほとんどないのですが、「ムサビの底力を感じるもの」の一つに間違いないと思ってます。


(3)
最近発売された

タウトが撮ったニッポン
タウトが撮ったニッポン酒井 道夫 沢 良子

武蔵野美術大学出版局 2007-02
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star意外なタウト!

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この本がお蔭様で好評でして、現在増刷中!
新聞などの書評にもよく出てましたね。

ひだまりさんも書いてますが、現在ワタリウム美術館でブルーノ・タウト展をやってますので、よかったらぜひ。


(4)
手羽日記には何度も「出版局」という言葉が出てくるけど、今まで全然説明してなかったことを思い出して、あわててムサビペディアに。

2007ムサビ入試 2/15

ムサビ入試2日目。本日は油絵学科の油絵試験です。
昨日とうってかわっていい天気です。


昨日の油絵学科・デッサンのモチーフは白いシャツの上にガラスの花瓶に活けたユリと卵が置かれてる状態。
一教室に4セットのユリの束です。保管庫に入ると花粉症じゃなくても鼻がムズムズする量でした・・・。

さて、明日からはデザイン系の試験も始まります。
この時期になると必ず出てくる質問がこれ。


「平面構成のパネルは水張りして持っていった方がいいんですか?」



まず、水張りを知らない方へプチムサビペディア。

マ/ヤ行 水張り

子供のころ、絵の具で紙に色を塗った時、紙がベコンベコンに波打っちゃった経験はありませんか?
それを防ぐ方法として、事前に紙を濡らしてパネルにピーンと引っ張って固定させて乾燥させます。
すると絵の具を使っても画面がベコンベコンにならないんです。
私は大学で初めて「水張り」って方法を知りました。最初は「え?そんなに紙を濡らしていいの?」と思ったもんです(笑)
これ、造形ファイルにやり方を載せてくれないかなあ・・。>コンテンツ開発室。


さて、質問の答え。

水張りをして持っていく理由がなんなのかわからないのではっきりとは答えられないんですが、少なくとも絵を描くのは会場で配布された解答用紙です。大学によっては水張りされたパネルを渡すところもあるようですが、ムサビは「解答用紙」です。自分で用意した紙にいくらうまく描いても点数はつきませんので(当然といえば当然)

これで答えになってるかな?

メリー



MERRY XMAU!


メリークリスマウ。




プチムサビペディア。マ/ヤ行。
ムサビのクリスマス挨拶。4年前にa-bitさんが言いだした。

「誰も使ってるところを見たことないけど」がこの挨拶のオチなんですが、今年のロッ研かなんかのライブ告知チラシに「X'MAU!」と書かれてました。
「継続は力なり、なんだな」と思った瞬間でした。

ムサビペディア::MAUnews

マ/ヤ行

■MAUnews

マウニュース。基本的には「学内向け広報誌」という役割。学内配布の他、校友会誌「MSB」と一緒に保護者・校友に送付。

もちろん私もOBなので家に送られてきます。
だから、私の横に座ってる人が作っていたり、色校正がそのへんに置かれてたり、もうとっくに広報課のラックには並んでたりするんだけど、自分の担当したページ以外はできるだけ家に届くまでは読まないようにしています(笑)



裏ペディア::

(1)
ちなみに「MAU」という言葉の歴史はそんなに古くありません。昔から使っていたかもしれませんが、「正式なムサビの略称」として決まったのは私が学生のころです。その時に「MAUロゴ」を勝井三雄先生がデザインされました。

私が、一番最初に「MAU」という言葉を見たのはこのMAUnews。その後にMAUランチ(学生の時に12号館が出来たんです・・)
「MAU?何それ?マウって読むの?ムサビの新しい略称?変な略称だなあ・・こんなの流行るわけがないじゃない。ムサビはムサビでいいのに。CIブームにだまされちゃって」と思ってたけど、慣れって怖いですよね・・・。


(2)
広報誌MAUnews70号が先日発行されました。
「今までのMAUnewsと何か違うなあ・・」と思ったあなた!大正解!!
今回は記念すべき初オールカラー化なんです。ばんざーーーい。

そして、私の手元にも数日前に届きました。どれどれ・・・。
おっ、やっぱりオールカラーはいいなあ。華やかな感じになりましたね。

夏号はオープンキャンパス、秋号は芸術祭で来場者に配っていますが、この冬号はムサビ関係者(もしくはムサビに訪れた方)しか読むことはできません。
というわけで、特にこの冬号はできるだけ学生さん向けの情報をメインにしています。
去年はポートフォリオ特集でしたが、今年は「大学を出たあとも 作り続けること」です。「ファイン系の学生さんは特に」だと思いますが、卒業後の作家活動についての特集。

卒業後の制作活動について、どんなイメージを持っているのか。
ファイン系の学生さんに聞いてみたり、作家として活動している若手卒業生へのインタビュー。
そして、売れっ子作家でもある油絵学科の丸山直文先生へ「作家の視点」を、「ギャラリストの視点」ということで現代美術ギャラリーのオーナーへのインタビュー等が掲載されています。


他にも先日紹介した面出先生のエッセイや、洗足学園音楽大学の学生さんとコラボレーション展覧会した学生さんの話・・・洗足学園さんといえばドラマ「のだめ」の舞台。まさにのだめとハチクロのコラボですな・・・・などもあります。
そうそう、急ピッチで工事が進んでいる新2号館のフロアプランも出ていますよ。

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ムサビペディア::森本千絵

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■森本千絵

1999年に武蔵野美術大学を卒業し、博報堂へ入社後、N.Y. ADC賞(2002,2005)、朝日広告賞、東京ADC賞(2002,2005)、JAGDA新人賞(2004)など数多くの賞を受賞。主な仕事にMr. childrenやSalyuのアートワーク、日産「NOTE」、三陽商会「AMACA」、キリンビール「8月のキリン」「小麦」など、手触りのある数々の広告やエディトリアルを手がける。

私が広報課に入った年の「人発見」(ムサビ卒業生の紹介冊子)で「へー、こんなに若いのにMr. childrenのアートワークとかをやってる人がいるんだな・・さすが視デ」と感心させられたのが、森本さんでした。
2年前の入学式で祝辞を読んだ女性・・・と説明すると、ムサビ2年生には一番通じるかもしれませんね(笑)

今年度の芸術祭ゲストはこの森本千絵さんです。スペシャルゲストは・・おお、坂本美雨さんだ。

森本千絵×special guest スペシャルトークショー 開催!

日時: 10月28日 14:00開始
会場: 武蔵野美術大学 体育館アリーナ
チケット: 当日900円 前売り800円

裏ペディア::

こんな森本さんを紹介する文がありました。

彼女にとってのデザインとは、「言葉」であり、作る過程に楽しみを見出す気鋭な若手のデザイナーである。

この考え方ってまさに視デだなー・・と思ったり。

at 04:55 | Category : マ/ヤ行 | Trackbacks (0)

ムサビペディア::ムサビ猫

マ/ヤ行

■ムサビ猫

別名マウネコ。美術資料図書館裏、4号館下などファイン系の敷地に多く生息している。守衛室のカウンタでもよく寝ている。

私達は「ムサビ=ネコが多い」という印象がありますが、学生さんのブログを見てると造形大の学生さんは「造形大はネコが多い」と書いていますし、タマビの学生さんは「タマビはネコが多い」と書いてますし、東京芸大にもネコが(以下略)
ネコ好きが多いのは美大共通なのかもしれません。確かに美大生は犬よりも猫っぽい人が多いような気もします。イメージとしてね。


しかーし!
ある衝撃の事実が!!
ムサビと猫の思わぬ関係が明らかに!!!
もうこれを読むと他美大の方は「●●美大といえばネコ」だなんて言えなくなりますよ!




裏ペディア::


エジプト語でネコのことを「マウ(MAU)」というそうです。
■参考::世界の猫

だからなんだといわれると困りますが・・・。

中国語で猫は「マオ(mao)」なのですが、これもマウに聴こえます。どうでもいい話ですが・・・。






久しぶりにムサビコム公式キャラクターMAU猫を。
mauneko.gif
時々出してあげないとね。

おまけに勝手にタマビ公式キャラクターにしてるTAU人も。
tau.gif

at 06:19 | Category : マ/ヤ行 | Trackbacks (0)

ムサビペディア::ムサビジョン

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■ムサビジョン(Musavision)::学生向け情報提供システム

インターネットの機器やネットワーク環境を利用して、各学生さん毎の履修科目を時間割で表示する他、大学からの学生向け情報を通知したり、各個人のスケジュール等の情報を管理する他、「GraceMail」でのメール送受信も可能な、武蔵野美術大学独自のシステムです。(Musavision操作マニュアルより)


現在はムサビジョンで完全WEB履修登録を行っていますし、講義科目の休講情報もチェックできるし、就職情報システムも利用できるようになりました。
もちろん携帯から休講情報はチェックできます。


私は立ち上げに関わった人間なのですが、「こんなことがWEBでできるようになるといいなー」とは思いながら作りましたが、本当にここまでMusavisionが発展して使用されるとは正直思ってもみませんでした。まさか完全WEB履修登録を行うことになるとは・・・。


ただ、なんせ設計が5年以上前なので、ちょっと今の時代にはそぐわない点も出てきてますね。当時はWEBメールさえ目新しい状態だったんですよ。ぼちぼちシステムを見直す時期じゃないかとは個人的に思っています。



裏ペディア::

「Musavision」という名前を決める現場にいました(笑) 
実はサーバの名前をすぐにつけなくちゃいけない状態が起きまして、とりあえず「mv」とつけました。後でゆっくり変更しようと。それと、とりあえず「m」が入ってれば後でどうにでもなるだろうと。
で、変更ができないことがわかり、無理やり「m・v」になるにはシステムの名前をどうしたらいいだろうと、スタッフで考え、「ムサビ・ビレッジ」「ムサビ・ビクトリー」とか候補が幾つか出て・・・私は「ムサビ・ビレッジ」派でした・・・響きのいい「Musavision」になったのです。私がもし課長だったら、「ムサビ・ビレッジ」という名前になってたかもしれません(笑)


さて、先ほど学生さんにMusavisionである情報を流しました。現在はムサビ生限定の情報です。
ふるって参加ください。
でも、謝って2通出してしまいました・・・すいません・・・久しぶりだったもので・・・この場をもってお詫びします・・。

あることをやるそうで、「ノリのいい若い人→後輩のムサビ生達に」ということでムサビに声がかかりました。

ムサビペディア::モチーフ

マ/ヤ行

■モチーフ【(フランス)motif】

  1. 文学・美術などで、創作の動機となった主要な思想や題材。
  2. 音楽で、固有の特徴・表現力をもち、楽曲を構成する最小単位となる音型。動機。
  3. 毛糸編みやレース編みで、いくつかの小片をつなぎ合わせて作る場合、その個々に編んだ小片。 (Yahoo!辞書より)

 

美大用語としての「モチーフ」とは主に2つの意味があります。

1つ目は「絵や彫刻で再現される対象」。難しい表現をしましたが、ドラマ等の美術教室のシーンで台の上にリンゴやら布やらフランスパンやらガラス瓶などが置かれているのを見たことがあると思いますが、それです。それを見ながら油絵を描いたりします。厳密にはイコールではありませんが、普段の会話で使う意味として似てる日本語は「静物」が一番近いかも。「今年のムサ油のモチーフはなんだった?」「よくわかんないけど、カレーが作れそうな野菜がどっさりあった」みたいな会話で使います。だから、試験問題用紙には「モチーフを見て鉛筆デッサンしなさい」と1行しか書かれてないことも。

 

そして2つ目は、Yahoo!辞書に書かれてる「題材や動機」という意味。「●●をモチーフにして作りなさい」と問題文に書かれていれば、それそっくりに描くのではなく、そこから受けた印象を表現します。違う単語だと「テーマ」「イメージ」「想定」が近いかな?「『喜怒哀楽』をモチーフにして平面構成しなさい」といったパターンですね。こういう問題は専門用語で「想定問題」といいます。

今年の工デ・デザインは「楽器」がモチーフ、ということになります。

 

裏ペディア

 

難しいのは、前者・後者、どちらでも意味が通る場合です。モチーフを忠実に描くべきなのか、そこから受けた印象を描くべきなのか。昔だと「モチーフ」の解釈は、デッサンでは前者、デザインや油絵では後者・・・という傾向がありました。これはデッサンでは描写力、デザインや油絵等で発想力を見ることが多かったからなんですが、最近だとデッサンでも発想力、つまり後者の意味として使っている出題も出てきています。「石膏像をデッサンしなさい」という問題が少なくなってきてるのはそういうことも関係しているのかも。

今年の油絵学科・デッサン試験はアロエがモチーフとして置かれているので、素直に考えればその「見えた景色」を描けばいいわけですが、問題文をよく読むとなんとなく後者のイメージが強いように感じました。私が受験生なら想定問題と解釈したかもしれません。あ、私の受けた印象なのであまり気にしないでください。問題文に詳しく描かれていない場合は、「どちらでもいい」と解釈して大丈夫だと思います。

 

それにしても、一般大学の入試は、問題用紙と解答用紙、それと講義机さえ準備すればいいのですが、美大の場合はそれらの物以外にモチーフやイーゼル、キャンバス、それらをセットするスタッフも用意しなくてはいけません。

でも受験料は同じ3万5000円・・・。

ムサビペディア::モデルさん

マ/ヤ行

■モデルさん

モデルさんを依頼する時は、通常のモデル事務所ではなく、「美術モデル事務所」という特殊なモデル事務所にお願いしています。あまり数がなく、東京でも2つ大きな美術モデル事務所があるぐらいです。


モデルさんといってもパターンによっていくつかの種類に分けることができます。

頭像を作る時のモデルさんは「頭部モデル」「首モデル」と呼んでいます。そんなにモデルとしての訓練はいらないので、卒業生や学生さんがモデルをやることも多々あります。
洋服を着てれば「コスチュームモデル」、下着ぐらいしか着用してない場合は「セミヌード」、裸の場合は「フルヌード」。
座っていれば「座りポーズ」、モデルさんが立ってるポーズは「立ちポーズ」、寝た状態だと、そのまま「寝ポーズ」と呼びます。
もちろんヌードモデルが一番料金が高いです。1人でヌードモデルを頼むにはお金がかかってしまうので、「ヌードデッサン会をアトリエでやります。メンバー募集。○人集まれば会費●●円ぐらい」と書かれた張り紙をよくアトリエで見ますね。入試だとモデルさんが大量に必要なので、コスチュームモデルであれば、学生さんがモデルをやってる美大もあるようです。


ポーズは、20分ポーズが基本。20分間静止ポーズを取っては、5分休憩。私たちが休むわけじゃなくて、モデルさんの休憩ですね(笑) これを6本繰り返して(途中10分休憩もあります)、半日6ポーズがベースになります。東京の美大・芸大だとこのパターンでやってるはずです。もちろん例外もあるとは思いますが基本は20分ポーズだと思います。また、通常の授業では半日6ポーズですが、ムサビの場合、入試時は特別に半日7ポーズ、1日14ポーズで行っています。

裏ペディア

生きてる人間ですから、前のポーズと微妙に位置が違ったりするのは当然のこと。おばちゃんが参加してる絵画教室なんかだと、次のポーズの時に「ちょっとモデルさん、さっきとスカートのシワが違うわよ!!」と怒り出す人がいるんだとか。


私も学生時代に通信(当時は短大)スクーリングで2週間モデルをやったことがあります。
共通絵画研究室が学生男性モデルを募集してて、申し込んだら顔見せ審査の後、採用されました。
学生といえども、モデル料金がほぼ適用されるので、かなりお金はいいんですよ。当日の朝、モデル控え室に集合し先生から「じゃ、これ着て」と渡されたものは、「黒い海パン」でした。はい、小学校のプールの時間に着てたようなやつですね(笑)

実はモデル経験は研究所時代にもあります。
造形大彫刻はヌードモデルが続いていたので、造形大受験希望者の男性だけ、交代でモデルをやりあってました。小さな研究所なのでプロのモデルさんを頼むお金がない(笑) 何故「男性だけ」かと言うと、「モデルはフルヌード」というお約束があったんです。もちろん脱ぎましたよ・・・。それに比べれば海パンなんて。でも今考えてみると、よくやったもんです。受験のために受験生自らヌードモデルをやる研究所って、他にもあるのかな?


「モデルって1日同じ状態をしてればいいんだから、楽勝でしょ」と思うでしょ?
これが大変なんですよ。30人ぐらいの学生さんに見られながら20分間動いちゃいけない。しかも寝ちゃいけないし、ボーッとしててもいけない。それを半日×2週間。想像できない方は、とりあえず20分間静止の立ちポーズを4本ぐらいやってみてください。もちろんテレビやラジオは消してね。