リアルな美大法人企画室長の日常を
カテゴリー:卒業制作展
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非公式卒展ツアー企画します #ムサビ卒展
こちらではお久しぶりです。
手羽でございます。
1月19日(土)に手羽による非公式卒展ツアー開催します。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://bidai.tv/teba/archives/2013/01/post-771/
在学生でもOBでも他大学の方でも市役所の方でも職員でも会社員でも親御さんでも日記メンバーでも可。
ただし、「20人以上集まったら企画成立」という条件付き。
このタイミングで発表して、はたして条件成立するか?!
ムサビ日記卒展場所一覧
mixiムサビ日記コミュにムサビ日記メンバー&美大日記・白いカラスさんの卒展メンバー展示場所を載せました。
かあさんとレゴとシンケンジャー
研修やらなんやらやってる間に、リアルタイムに紹介すべきネタを溜め込んでしまいました・・・。
「遅ればせながら」で申し訳ないのですが、まとめて紹介いたします。
アニメ「毎日かあさん」の詳細がもろもろ決まってきました。
まずは放送曜日と時間。
毎週水曜日午後7時!
まさかのゴールデン!(笑)
しかもケータイ捜査官7の後番組!!
(ケータイ捜査官面白かったのに終わっちゃうのね。ちと残念)
そしてかあさん役を演じるのは森公美子さん。
■ひと:森公美子さん TVアニメ「毎日かあさん」で声優に
ま、これはノーコメントで。
そして。
スポンサー枠を「YES!高須!」の人が買ってくれたようです。
やってくれると思ってました(笑)
ちなみにアニメ公式サイトが出来ているので、今後はそちらで詳細をご確認ください。
■毎日かあさん元気広場
・・・うーむ・・なんか嫌な方向に進んでるような気がする・・・。
さて卒展の話。
あえて紹介しなかった作品がありました。
それは2号館1階FALで展示されてた作品なんです。
「あ。これは誰かが紹介するだろう」と紹介しなかったら、竹林くんも書かなくて「ええ。これを紹介しないでどうするよ!」と思ってたら、あるサイトが紹介してくれました。
■GIGAZINE::本当にちゃんとくっつけて遊べる、紙で作った10倍の大きさの超巨大レゴブロック
老舗ニュースサイトさんです。
「巨大レゴ」という発想は昔からあちこちであるけど、それを紙で作ってしまった加藤くん。
簡単そうに見えるけど、これ作るのはすんごく大変だったはずだよね・・。
実物を見たい人はぜひ五美大展とムサビ大学院展をご覧下さい。
●東京五美術大学連合卒業・修了制作展
平成21年2月19日(木)〜3月1日(日)*2月24日(火)は休館
国立新美術館
●武蔵野美術大学80周年記念 大学院修了展'08 もの語る
平成21年2月21日(土)〜2月26日(水)
東京都美術館
ちなみに彼の描いた作品であれば、新宿駅南口に行くと24時間常に見ることができます。
さて、それはなんでしょう。
昨日は「劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャー VS ゲキレンジャー」を子どもと見てきました。
劇場は新宿バルト9。
しかしなんですか。
ピカデリーもそうだったけど、新宿の映画館はぜんぶこんなに新品できれいなんですかね?
こういうところを経験しちゃうと、吉祥寺の映画館なんていけなくなりますわな。
以下映画館での実話。
「『スーパー戦隊シリーズ』だって」と私が読み上げると、子どもが聞いてきました。
「スーパーへんたいシリーズ?」
こういう話は「うちの子供ネタ」でよく聞くけど、リアルに経験するとほんとに面白いですな。
つーか、どういうヒーローなんだよ。
「オレ、レッド。でも、とっても怖がりなのーん★キャー、爆弾よー。イヤ〜〜ン」
とか?
いろいろ思いつくけど、とてもここでは書けない・・・。
内容はそれなりに面白いけど、個人的にはレスキューホースの方がドタバタしてて好きでした。
でもぜひお子さんと見に行ってください>長岡の人。
すごく気になるシンケンジャー。
映画館で予告編が流れました。
「文字の力で敵をやっつける」と言ってました。
しかも今回の変身アイテムが筆なんです。
アイテム名が筆と携帯電話が合体した「ショドウフォン」らしい。ほんまかいな。
オープニングソングでは「♪チャンチャンバラバラ〜〜」とおもいっきり連呼してるし。
あああ。早く始まらないかな。
ちょこっと卒展の話を。
今年は卒展をじっくり見れなかったので、ほんとにざっくりな感想で申し訳ないのだけど。
例年よりちょっと寂しかった感じはしなかった?
作品レベルは上がってるし、各建物の展示や装飾も以前に比べると派手になってます。
でも寂しく感じたのは、やっぱり屋外展示じゃないかしら。
「この場所じゃない方がよかったよね・・」という設置場所のセレクトミスを何度か感じました。
屋外作品は目立つのよ(笑)
目立つから屋外に設置する人がいるんだけど、かなり慎重に場所選びをしないと卒展全体をぶち壊すことになりかねません。
今年の屋外展示は手がこんだものが多かったから、それが残念で。
そして、これは私の持論ですが、中央広場や美術資料図書館の前に「今年の卒展はこれ!」といえるような大きな作品がデーンとあると、それだけで会場が賑やかな感じになるのね。
去年の戦車がいい例。
今年はプレハブが中央広場にあったから、みんな設置を避けたんだろうね。
これは来年に期待。
では、2回お世話になったゲイブンの話を。
昨日、中島シンヤさんとトークショーをやってた主任教授の今井先生に会いました。
「手羽さん、トークショーを途中で出ちゃったでしょ?」
「あ。ばれてました?ちょっと仕事をやらなくちゃいけなかったんで。すいません。」
「ちゃんと見てたんだよ。『あららー。帰っていく〜・・』って。だって最後の30分はステージに引っ張り出すつもりだったから」
危ない危ない(汗)
偉そうにしてるけど、かなりのチキン野郎なので、そういうことはやめてください・・・。
でも一昨日、中島信也さんと話をしたんだけど、中島さんも「楽しかった」と言ってましたよ>ゲイブンの皆さん。
ただ、もう少し両日とも人が入るべきだったよね。
ポスター張って、ブログを書いて・・・他に広報活動って何かやったのかな?
実はどんなにいい企画をたてても、ポスター張ってプログ書いたぐらいじゃ、人ってそんなに集まりません(笑)
そのブログを何万人も見てるなら別だけど。
そこにいろんな「仕掛け」をからめて、人を集めてるんです。
これが「企画広報」ってやつ。
まずい食材はない。まずい料理があるだけだ
昨日も代官山でした。
「さて、昼ごはんでも食べに行くか」と研修会場を出ると、ふと道路反対側の建物が目に飛び込んできました。昨日もこの景色は見てるはずなのに。
「あれ?あのお店、どっかで見たことがあるなあ・・・なんだっけ」
お店の看板を見る。
ゴシックで小さく「TOKI」と書いてある。筆記体の方はよく読めない。
「ま・・だ・・む・・・・と・・・き、か・・。マダム・トキ。マダム・トキ。あれ?なんか知ってる名前だなあ・・・有名なレストランだっけ?・・・・なんだっけなあ・・・代官山・・マダムトキ・・・・・っは!!
も、も、も、ももしかして・・・・」
「マダム・トキ」で答えがわかった人はマニアです。
この写真を見たら、わかる人もぼちぼち出てくるんじゃないかな?
わからない?
じゃあ、これならどうだ!
ほらほら、集合写真で使われた場所ですよ。
と、答えを引っ張っても仕方ありません。
なんとドラマ「王様のレストラン」のロケで使われたフレンチレストランなんです!
ドーン!!コーフン!!!
王様のレストラン DVD-BOX La Belle Equipe | |
平井堅 服部隆之 三谷幸喜 おすすめ平均 完全無敵!! 素晴らしい!懐かしい! 世代を超えて いいドラマです。 奇跡を見たければ、その店へ行け。 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
・・・え?そんなに興味がない?
確かに約15年前のドラマだしね・・・。
じゃ、テレビやラジオで豪華な料理を紹介する時に、必ずといってもいいぐらい流れる曲がありますよね?
実はあの曲、王様のレストランのサントラだって知ってました?すごいでしょ?
「王様のレストラン序曲」という曲なんです。
↓ここで聴けます。
王様のレストラン オリジナル サウンドトラック 服部隆之 ソニー・ミュージックレコーズ 1995-05-21 by G-Tools |
・・え?それでも興味がもてない?
じゃ、隠し技。
平井堅のデビュー曲「Precious Junk」が王様のレストランのエンディングソングだったんです。
その時は全く注目を浴びず、平井堅の歴史からは抹消されてますが・・・。
私の三谷幸喜好きの原点はこの「王様のレストラン」にあり、三谷さんが書いた脚本の中では一番「王様のレストラン」が好きです。
ぜひ皆さんにも見て欲しいんです。
絶対に面白いです。
王様のレストランは、ミッシェル・サラゲッタというフレンチシェフが語った格言から始まります。
タイトルに書いたのはその一つ。
「まずい食材はない。まずい料理があるだけだ」
私の大好きな格言の一つですね。
4年生はどう解釈したかな?
「まずい材料はない。まずい作者がいるだけだ」と解釈する人もいることでしょう。
もちろん、「まずい学生はない。まずい教授がいるだけだ」と解釈する人もいるでしょう(ドキッ)
皆さんがどう感じたかはお任せいたします。
もうひとつ好きな格言があって、それは
「トマトに塩をかければ、サラダになる。」
無骨なトマトも、カットしてお皿に並べて塩をかけるだけで、たったそれだけで2000円ぐらいのサラダにできます。
もちろん、そのトマトがおいしいからサラダになるんだけど、その味を拡大させたり、まろやかにするのは塩の役目。
私は塩のような存在になりたいと思ってます。
他にもミッシェル・サラゲッタさんはこんなことを語ってますよ。
「人生で起こることは、すべて、皿の上でも起こる。」
「人生で大事なことは、何を食べるか、ではなく、どこで食べるか、である。」
「人生とオムレツは、タイミングが大事。」
「奇跡を見たければ、その店へ行け。」
うーん、いい言葉ですよね。
ムサビ生に置き換えるとこんな感じかな?
「人生で起こることは、すべて、ムサビの中でも起こる」
「人生で大事なのは、何を勉強したか、ではなく、どこで勉強したか、である」
「美大生とオムレツは、タイミングが大事」
「奇跡を見たければ、ムサビへ行け。」
どうですか?
あ、もうひとつ格言を忘れてた。
「最高のシェフは、恋をしたシェフ。」だって★
「研修に参加してよかったなー」と感じた出来事でした。(いいのか、それで)
考課と卒制
「考課」という言葉は大学生だと聞いたことがない単語じゃないかしら。
多くの会社では、課長なり上司が自分の部下の業績を評価します。
これを「人事考課」っていうのね。
つまり、考課者は一般的に「管理職」のことを表します。
(逆に評価される側は「被考課者」と呼びます)
そりゃ、管理職としてはあんまりやりたくない仕事ですよ。
みんなと仲良くやりたいじゃん。
しかも、こっそりできるならいいんだけど(笑)、部下の評価を本人にフィードバックしなくちゃいけないの。
スポーツには「測定競技」と「判定競技」があるのはご存知ですか?
100m走や棒高跳び等、トラック競技の多くが「ストップウオッチ」と「メジャー」で順位をきっちりと決めることができる。
これが「測定競技」。
では、判定競技はどうか。
野球がいい例で、ボールかストライクか、セーフかアウトかは全て審判員が決めます。
基準はあっても、「あの審判は低目をボールに取りたがる」なんてことがあるでしょ?
これが判定競技。
全て数値化しないと判断できないってわけではないんです。
人事考課も判定競技のようなものでして、「人が人を判定すること」に誰もが抵抗があるけど、それを否定してたら野球も相撲もサッカーもバレーボールも否定することになる。
嫌でもやるしかないし、できなくはないってこと。
考課結果が昇給・昇格(もしくはその逆)に反映されるわけで、「2年前にあいつは5億の損を出してるから、まだ評価は3だな」とか「飲み会の幹事っぷりが見事だったから評価をちょっと上げよう」と間違った考課をしないように、課長達は何度も考課研修を受けて努力しとるわけです。
ムサビ職員も例外ではなく、管理職は必ず考課者研修を受けなくてはなりません。
「新しく管理職になった人間は、総務課が指定する新人向け考課者研修を別途受けろ」という命令が出て、私も遅ればせながら研修に参加してきました。
場所はオサレな街・代官山。
昨日会場でレジメを見てわかったこと。
もしかして。
これ、「新人考課者の研修」じゃなくて、
「新・人事考課者研修」じゃない?(汗)
ナカグロの位置が「新」と「考課」の間にあるんだけど・・・。
「新考課者・研修」じゃなくて「新・考課者研修」なんですけど・・。
あきらかに「ビギナー考課者研修」じゃなくて、「new人事考課者研修」ってことなんですけど・・・。
ま、「old人事考課者研修」がどんなものか、それもある意味興味はあるけど・・・。
この研修に参加してた人はほとんど新人管理職で(大学関係者は3人だけ。後は一般企業の方ばかり)、他の総務課も「新人考課者・研修」と間違ったおっちょこちょいだったか、もともとそういう新人向けの研修なのか。
でも、参加してよかったです。
今日も頑張るぞ!!
PS
ムサビ入試関係者の皆さんへ。
というわけで、昨日今日と例の作業は中断しております・・・ごめんなさい・・・。
考えてみると、卒業制作も美大入試も一種の「考課」なんだよね。
マークシートの国語や英語なら「測定競技」だけど、卒制や実技試験は「判定競技」なんだもん。
今回の研修で講師の方がおっしゃってたセリフです。
「その人の業績・行動・能力について判定するのが人事考課であり、人格に対して評価してはいけない」
「人事考課とは、いわゆる棚卸し」
会社としては、仕事をちゃんとしてくれて会社に利益を出してくれるんだったら、その人が暗いか明るいかは問題じゃない(笑)
もちろん会社は「組織」なので「人事考課」とは別の判断が入ることはあるけど、人格を人事考課の評価項目に入れるのはご法度なのです。
ちなみに「裁判員制度」がいろいろと問題になってますが、「人格」も判定項目にしちゃうから難しく感じるのであって、「罪の重さ」だけで判断すればそんなに難しくないはず、と講師がおっしゃってました。
ちょっと脱線しました。
卒制では、誰もが嬉しい評価を受けるわけではありません。
先生や友達、お客さんから厳しい講評を受けた人もいるはず。
でもそれは、あなた自身を否定してるわけでもないし、あなたをダメにするためにやってることじゃない。
卒制講評とは「学生時代の閉店セール」ではなく、「学生時代の棚卸し」なんだよね。
これで終わりではなく、次のステップのために今回の講評結果を活用してください。
卒展おつかれしゃん!
今日明日は学外研修。
新人管理職を対象としてるセミナーで、年に2回同じものが開催されます。
本当は「7月24日、25日に行け」という命令だったんですが、セミナーの日にセミナーが入ってしまって・・。
1月にも同じものをやるっていうから、新人管理職3名中2名は7月にいって、私だけ1月に回してもらったんです。
失敗したね★
今やってる入試業務的に、今日明日と学校に行けないのがすんごくやばいんだけど・・・。
どうにかなるのだろうか・・・。
「もう1人の担当者」である木黄田さん(「キキタさん」と読んでください。読み間違えないように)がなんとかしてくれるか・・。
では行って来ます。
卒展の話は研修終わったら書きます。
4年生、それと大学院2年生の皆さん。
まずは卒業制作展、お疲れさまでした!
早速今日から撤収日です。
片付け日のことはこちらのエントリーを参考に。
■卒展の感想5
事前から心配はされてたけど、今年からゴミ問題が深刻化しそう。
でも、あのゴミの山は見といた方がいいです。
「未来のデザインとは?」「これからの芸術は?」と皆さん卒展で夢を語ったと思うけと゛、あれが現状です。
デザインって一体なんだろうね。
芸術は何ができるんだろうね。
卒制展最終日!
昨日は朝7:00に放送してる「ボクらの時代」という番組に西原理恵子、岩井志麻子、中瀬ゆかりの3人が出てたそうです。
すっかり見逃した・・・・けど、もっとも朝番組に似合わない3人なんで、見逃すのは仕方ないと思う。
でも見たかった・・・。
すっかり終盤ですね。
え?何がって?
もちろん、ゴーオンジャーが、ですよ。
・・・・って話をさすがに二日連続でするわけにはいかないか(笑)
あ。志願者確定版は今日か明日には発表できるはずです。
さて、卒展の話を。
とうとう最終日です。
卒制展が終わる時の「匂い」が大好きです。
手羽が学生時代。
卒展最終日の午後4時頃。
ひとつのアトリエにみんな集まって、一つのストーブを囲ってダベってました。
「1年近くかけた卒業制作があと30分で終わってしまう」
「学生生活も終わってしまうね」
「撤収にすぐ入らないと」
「みんなとしばらく会えなくなるなー」
「オレ、卒業したら地元に帰るんだ」
「まだ仕事見つかってないけど、ま、なんとかなるよね」
「将来はどうなるんだろう」
会話になってなかった。
みんな、連日の制作疲れと卒展が終わるという放心状態で、ボーとしてました。
暖かいオレンジ色のストーブにあたりながら。
多分、卒展最終日の匂いは、みんなの不安がストーブで燃えてる匂いなんだと思う。
卒展段階で彫刻卒業生約30名中、就職が決まってたのが5,6名(といっても就職活動したのが6,7名だけど)。
親の後を継ぐ(陶芸家、鎌倉彫)ために実家に戻ったのが2名、大学院進学者が3名。
同級生の3分の2は卒業後が決まってなかった。
でも、「食えなくて死んだ」って話は誰一人聞かないし、深夜ガードマンのアルバイトの仕事をしながら作品を作ってたやつが今は幸せな家庭を築いてるっていうし、いくつかの高校で非常勤講師しながら食いつないでたやつが、卒業して10年後に某大学の先生に決まったりするから、今どうなるかなんて悩んでも仕方がない。
そんな手羽だって彫刻を卒業して今や室長だもん。えへん。
「室長だもん。えへん」とえばっておきながら、名ばかり管理職である手羽は(涙)、土日出てきて入試資料を作ってました・・。
ちと忙しいので、4日間来てるのを利用して細切れに展示を見ています(笑)
昨日はゲイブンの中島信也×今井先生のトークショー
を40分ぐらいだけ聞いて(それでも面白かった。最後まで聞きたかったなあ・・)、9号館と10号館をサササっと見てきました。
「おっ!デ情の学生さんが佐藤先生の仕事を卒展テーマにしてる!!そうだよね。今年一番のムサビ売れっ子といったら佐藤先生だもんね」と思ったら、
ジュンイチ違い・・・。
でも、ドボクにはまってる学生さんもいて、
佐藤ゼミの子が「ドボク・アクセサリー」てのを作ってた。
でも、展示場所は9号館地下展示室じゃなかった方がよかったかも。
おっと、建築雑誌2009年1月号を早くチェックしないと。情報ありがとう>key_tさん
うちら世代にはこのカラーリングはたまりません。
「モビルスーツのキャラクターにおける色彩計画を白物家電に適用する」というテーマで、タイトルは「ガンダム印良品」。
アキバに出せばすぐに売れそう。
しかもこれを作ったのが女性ってところが嬉しい。
元広報として、もっとも気になったのはこれ(笑)
*へたくそな写真ですいません・・。名前部分はぼかしています。
「イメージ形成の情報源とムサタマ比較」という、「"美術予備校生"と"美術予備校講師"にムサタマのイメージを聞く」という調査レポート。
終わったら、一部入学センターに寄贈してくれないかしら。
「イメージ形成」なので、そのへんは突っ込まないけど、これを読む限り「やっぱり予備校講師はちゃんとした大学の情報をもってないんだな・・」てのが正直な感想。
ムサビだけじゃなくて、タマビについても。
予備校講師はもっとムサビ日記を読むべきだよね(宣伝)
あ。たまたまデ情ばかりになっちゃった。
最後に竹林くんんが気になってる作品をパシャリ。
人がいっぱいいました・・。
まだ見てないのは12号館と7、8号館。
「12号館地下展示室の展示がいい」という噂を聞いてたので、最後に取っておいたんです。
ショートケーキはイチゴを最後に食べるタイプです。
タイヤキはお尻から食べて、あんこがいっぱい入ってる顔を最後に食べるタイプです。
卒展3日目。
今日は何の日でしょう?
うん。そうだね。
プリキュア5の最終回の日だね★
彼女達に一体どんな結末が・・・・・・え?誰も見てないの?
じゃ、仮面ライダーキバは?
先週終わって、今日からディケイドが始まるけど。
ぶっちゃけキバは途中で意味がわかんなくなって見なくなったけどね★
そうそう。もうすぐ始まるシンケンジャーの顔を見てください。
■侍戦隊シンケンジャー
顔が漢字ぃぃ!!
戦隊モノで久しぶりにコーフンしました。
どっかの地域がやってる●●レンジャーとかならわかるけど、本家でこのデザインを採用するとは。
しかもちゃんとキャラクターの性格を説明する漢字になっとるわけですわ。
このデザイナーはすごいね。
最近の戦隊モノは途中からキャラが1〜2名加わるんだけど、多分今回は「日」か「金」だと見た。
金は今のゴーオンジャーに出てるから、「日」が有力かな。色はホワイト。
あ。そんなの誰でも予想できる?ま、言ったもの勝ちってことで。
いやー、こんなに始まるのが待ち遠しい戦隊モノは久しぶりだなあ。
と、そんな話で終わってしまうと、いろんな人に怒られそうなので・・・。
本日、卒展3日目です!!!
昨日はファインアート系を中心に見てきました。
毎年卒展を見てるけど、ファインアートは好きな作品が毎年増えてて、嬉しい限り。
なんて言葉で表現すればいいのか。
真っ先に思いついたのは「昔より垢抜けた」。
「垢抜けた」と「さっぱりした」をイコールで使うことが多いけど、そんなこともなく、よく見るとすんごく手がこんだ作品だったりする。
特に今年の油絵はかなりいいんじゃないかしら。
2号館5階の作品はどれも好きです。
彫刻も去年あたりからセンスのいい作品が増えてきたね。
個人的にはもっと巨大でおバカな作品が好きだから(笑)、物足りない気はしてるけど。
でも、2号館1階の作品達はほんとにあの場所がベストだったのかちょっと疑問ではいます。
違う場所の方が目立ったように思う。
ま、こればっかりはどうしようもないけどね。
4年生へ。
手羽からのお願い。
ファインの人はデザインの、デザインの人はファインの人の教室を見てください。
ま、4年生じゃなくて、1,2,3年生でもいんだけどね。
卒展って同じ学年の作家・デザイナーがどういう作品を作っているのか、どういう思いを持っているのかを効率的に知ることができる、すんごくいい場所なんです。
ただ出品者ってあんまりあちこちを見れないから、お客さんの方がよくわかってたりする(笑)
また、デザインの人はアトリエに行きづらい雰囲気もある。逆もそう。
でもラストチャンスなんだよね。
例えば、デ情の学生さんが視デや基礎デだけ見ても仕方ないの。
また、DMを送った予備校や高校時代の友達と再会して「わー、来てくれたんだー!嬉しいー!!私の作品どう?」てな無意味な時間を過ごして4日間終わるぐらいなら、2号館2階や3階に行って、彫刻の作品を見てきたほうがいいよ。
多分ショックを受けるでしょう。
あなたとほとんど年が同じで、同じムサビの学生がこういうレベルの作品を作っていることに。
逆に彫刻の学生さんは9号館や10号館なんかに行って、どういうデザイナーの卵がいるのか見とこうよ。
将来有名になる人は卒展でも作品が光ってるはず。
昨日は、ゲイブン主催のシンポジウムに参加しました。
感想は卒展終わったらゆっくり書きます。面白かったです。
ただ一つだけ。
ゲイブンの学生さんこそ、他学科、特にファインアートの卒業制作を見た方がいいよ。
なぜかは昨日シンポに参加した人ならわかるはずだよね。
同級生と最後の時間を楽しく過ごすのもいいけど、ゲイブンの学生さんにとってはそっちの方が大事かも。
でも、ゲイブンはもともと展示がうまい学科ではあるんだけど、今年は「論文展示の極み」に達しようとしてました。
「論文展示」って、多分世の中には存在しない言葉、というか、「論文」と「展示」と相反する言葉どうしなんだけど、「ああ。論文をこうやって見せる方法があるんだよなあ」と感じさせてくれます。
これは「芸術文化学科」という他大学にはない特殊な教育内容だからこそ発展した文化。
他学科の人はもとより、他美大、一般大学の人も見といたほうがいいっす。
必見です。
ハラハラコンビと卒展
まずは展覧会のお知らせ。
■原研哉デザイン展 本-友人、原田宗典がモノ書きだったおかげで。 -
会期:1月24日[土]−3月1日[日]
原田宗典さんは私が尊敬するエッセイストです。
あんな風な文章が書けたらなーと毎日思ってます。
そんな原田さんと原先生がつながりがあっただなんて、なんで原先生は手羽に教えてくれないのよ!もう、照れ屋さんなんだから!プイ!って原先生とほとんど会話をしたことがないから仕方がないんだけどね(苦笑)
場所は武蔵野市立吉祥寺美術館、伊勢丹新館の7階です。
今日14:00から原研哉×原田宗典のオープニング対談があるんだけど、定員に達して締め切られてます。残念。
「残念だなー。なんか今日は対談っぽいものを聞きたい気分だったのよねー」
という方。
そういう人はムサビに来てゲイブンのシンポジムを聞くしかないね★
というわけで。
始まりました! 卒業・修了制作展!!
略して卒制展!!!
もっと略して卒展!!!!
♪ソ、ソ、ッソ、ソッテン ソッソ、ソッソ、ソー
今即興で卒展の歌も作ってみました。
つーわけで、本日13:00よりシンポジウム「芸文はどこから来て、どこへ向かうのか?」が9号館5階で開催されます。
皆さん参加ください。
昨日紹介したら、芸文ブログ広報の方からコメントをいただいたんです。
なになに?マジで出演依頼?!
ムサビ日記にて芸文卒展のイベントのことを取り上げて頂きありがとうございます。
シンポジウムは、ゲストだけでなく会場内のお客さんの意見も交えてあらゆる視点から芸文や美大などについて考えていきたいと思っていますので、もしご都合よろしければ是非ともご来場下さい。
突然の書き込み、失礼いたしました。ご無礼お許しください。
それでは9号館5階にてお待ちしております。
なんだ。手羽がステージに立てないんだったら、パス。
手羽を安っぽい男と思わないでよねー。
一応さー、有名人なわけだからさー。
・・・はい。勘違いしておりました。
時間ができたら、ぜひ伺わせていただこうと思っております・・・。
でも、10分前に出演依頼があっても、ゲイブンのことだったら結構話せるかも。
ムサビの中でも好きな学科なんで。
と、軽くまだ壇上に立つことを夢見る男なのであった。Y徳さん、よろしく。
続く。
まだ、近場の9号館しか見てません。
今日時間を作って、いろいろ見に行こうかなーと思っております。
来場される皆さんに。
ムサビの建物はお世辞にも「バリアフリー」な建物とは言えません。
展示が行われてるメインの建物で、エレベータが着いてるのは2号館、9号館、12号館の3つだけなんです。
他は階段しかなく、ファインアートの展示場所である4号館なんて階段で登らないと展示教室さえ見れません・・・。
昨日見てると、お年寄りの方もかなり来場されてて、「ああ。ほんとに申し訳ないなあ・・」という気持ちでいっぱいでした。
また、「半日でムサビ全体の雰囲気をなんとなくでいいから知りたいんだけど」「あんまり疲れるのは嫌」という方もいらっしゃることでしょう。
手羽が考える「超短縮(濃縮)コース」を紹介します。
(1)2号館でファインアートの展示をサラっと見る(1階GFALの展示は私もオススメ)
(2)9号館へ行き、ゲイブン・デ情の展示(3階〜6階)をサラっと見る。そして地下1階展示室で大型作品を見る。
(時間があれば渡り廊下で10号館に行き、視デ、基礎デ、空デも見てもらいたいのですが・・・)
(3)そして12号館へ行き、映像の展示か12号館地下1階展示室にある大型作品を見る。
てなところですね。
これで3時間で・・見れるかな?
これでもギリギリ。
エレベータが設置されてる建物で、なおかつ短時間でいろんなパターン、いろんな学科、多くの作品を見ることができるのはこれしかありません。
「手羽のオススメ」というコースではありませんが、「どうしても時間がない」「おばあちゃんの足腰が弱いので」という方は使ってください。
ムサビは展示場所以外、屋外にもあちこちに作品が展示されてます。
「展示は教室だけ」なんて気でいると、たくさん作品を見落とすことになりまっせ。
逆に屋外作品の方が面白いこともシバシバ。
建物を移動するときも気を抜かずに(笑)
先頭走者と卒展
竹林くんに「先頭走者の件です。」と言われてもなんのことだか全くわかんなくて、構わず昨日は日記を書きました。
「ま、この件は学校で竹林くんに直接聞くとするか・・・。で明日が23日だから、そろそろ森本さんのことを書かなくちゃいけない時期だね。トッ・・・・・・・はっ!!」
と気がついたのがAM5時半ごろ(笑)
確かにスルーパスを受け取りました。
ではいきます。
森本千絵さんが26日のTOP RUNNERに出演します!!
森本さんがトップランナーに出ることは11月25日の日記
■どうせムサビだし
で書いてるんで驚きはないと思いますが、放送日が確定したんです。
・NHK総合 1月26日(月)深夜0:10NHK総合では卒展最終日、つまり来週の月曜日放送ですので、ぜひチェックしてください。
・教育テレビ 1月30日(金)深夜1:00
・BS2 2月 4日(水)午後3:45
森本さんのことはここを参考に。
■ムサビペディア::森本千絵
ちなみに森本千恵ではなく、森本千絵なのでお間違えなく。
森本さんは昔からミスチルのアートディレクションをされてて、ミスチルの最新アルバム『SUPERMARKET FANTASY』
SUPERMARKET FANTASY [通常盤]
Mr.Children
では、森本さんが提案した企画書のビジュアルイメージがそのままアルバムタイトルになったそうです。
森本さんらしい展開というか。
ちなみに某美大ブログさんが「ジャケットはうちのOBがデザインした」と書いてるのを読んで、「しめしめ(笑)」と手羽がモニターの前で薄笑いをしてたことは内緒です(せこい男)。
「イラストがうまくなりたいから」「グラフィックが描けるから」ぐらいのイメージで美大を受験する人が多いと思うけど、実は「アートディレクター」という大事な仕事もあることを、高校生など若い人が知る機会になってくれれば。
さて。
その森本さんも出展したムサビの卒業・修了制作展が本日からスタートします。
初めて卒業制作展にいらっしゃる方には、このあたりのエントリ
■卒制〜ムサ美を右から見るか、左から見るか〜
■卒展スタート!
が参考になるでしょう。
何度も書いてますが、全部見ようと思うと1日では無理です。
ある程度狙いを定めてくるか、2日間ぐらいかけて見るか。
せめて、今年受験する人だけでも「午後適当に来てプラ〜と見ます」と考えず、10時ぐらいには大学に来て欲しいのです。午後だけじゃ作品展示もそんなに見れないし、構内見学もそんなにできない。
「某大学さんみたいに六本木ヒルズで卒展をやった方がいいのでは?」なんておっしゃる人は、ほんとにだまされたと思って一度ムサビの卒展を見に来てください。
規模が全然違うので、すぐにそれが不可能だってことをわかってもらえるはずです。
詳しくは
■卒展の感想3
をご覧下さいまし。
今年は各学科が作ってる卒展WEBをまだ紹介してなかったね。
細かい情報を知りたい場合は、ここを見るのが一番です。
各学科が卒展の独自テーマをつけてるところが、なんか美大らしいな、と。
各学科で独自イベントもたてています。
例えば、芸術文化学科は25日(日)にトークイベント「メディアの現在」をやります。
このブログではおなじみ、CMディレクター・中島信也さんと今井良朗主任教授の対談。
視デOBで話が面白い関西人同士のトークショーだから、これは聞くしかないよ。
ゲイブンは24日(土)にシンポジウムも予定してて、そのタイトルが「芸文はどこから来て、どこへ向かうのか?」。
内容も、
(1)美大、ムサビ、そして芸文
(2)美術大学って?
(3)芸文だからできること
と、キュレーター等で活躍されてるムサビOBによるシンポジウム。
でもこの内容だったら、手羽に声をかけてくれても良かったのに(笑)
ともに入場無料です。
中島さんのやつは早い者勝ちになるでしょうね・・・。
詳細は上記芸術文化学科卒展サイトをご覧下さい。
9:00 追記。
もう全然ウエルカムでっせ。明日の朝、頼まれても壇上に立てますよ>芸文ブログさん。
と強くアピールしてみるテスト。
他にも建築学科では23日に芦原賞・竹山賞の表彰式や卒業制作選抜講評会をやってたり、基礎デは25日に公開プレゼンテーションを開催してたりするので、学科別卒展サイトは要チェックですぞ!
映像はエエゾウ。
ふー、すっきした。
これがいいたいがためにこのエントリーを書いたようなもの(笑)
あ、これはいつものお知らせ。
デザイン情報学科は卒業生を対象としたホームカミングデーを今年も開催するそうです。
1月24日(土)13:00 からなので、OBの人は顔を出してね。
さ。ここまで卒展の宣伝したら、もう書いてもいいかな?
公式卒展サイトがとっても使いにくいんです。
学科別卒展サイトをクリックして見るでしょ。
で戻ってくると、また最初のオープニングフラッシュを見なくちゃいけないの。
で、全部が表示されるまで待って、違う研究室卒展サイトを見て戻るとまた最初のフラッシュ・・・。
これ、誰もめんどくさいと思わないのかな。
オープニングフラッシュにスキップを入れるか、もしくは別ウインドウ表示にして欲しいんだよね(個人的には後者)。
こういうのを指摘するのも広報の仕事だよ>広報課の人。
と書くと「ムサビの恥をブログに書くな」と怒られたりするんだけど、こういうのって関係者だけに教えても、また他の人が同じ失敗をしちゃうのよ。
例えば、「『展覧会』は英語で『exhibition』だから間違えないでね」と書いても、やっぱり「exibition」と書かれたポスターが学内中に貼られてたりね(苦笑)
ムサビ全体を良くしたい。
もっというと、ムサビも何も関係なく良くしたいんです。
というか、ほんとにやばいムサビにとって致命的なことはここに書きませんって(笑)
卒展前に最後のアドバイス
「蒼井そらとハチミツ二郎破局」という記事タイトルを見るたびに「え?蒼井優のハチミツとクローバーがどうしたの?」と反応してしまう手羽です。
パチプロとハチクロも似てるよね。
もう紛らわしいったらありゃしない。
センター試験は紛らわしい選択肢が多いから、落ち着いてよーく文字を読もうね。
受験生はセンター入試で頑張ってますが、ムサビでは4年生が最後の踏ん張りをしてる時期でもあります。
来週はもう卒業・修了制作展ですからね。
今週はあちこちで妖怪段パネを見かけました(笑)
これまでの卒展アドバイスはこちら。
■卒業制作について
■卒業制作を作っているあなたに1
■ムサビペディア::価値観(卒業制作を作っているあなたに2)
■いよいよ卒業・修了制作展(卒業制作を作っているあなたに3)
■卒業制作展の前に1
■卒業制作展の前に2
■卒展の感想4
■卒展の感想5
■卒業制作を作る前に1
■卒業制作を作る前に2
■卒業制作を作る前に3
自分でいうのもなんだけど、これを4年生が全員読んでくれてれば、かなりいい卒展になるはずなんだけど。
卒展に来場される方は「あ。これは手羽が言ってたダメパターンだな」と裏の鑑賞方法としてご利用ください(笑)
ムサビだけでなく、他美大の卒展鑑賞でも使えるはずです。
さて、昨日は受験生へセンター入試直前の最後のアドバイスを書きましたが、今日は4年生へ卒展前に最後のアドバイスを。
いきます。
展覧会はあなただけの問題じゃない。
「個展」や「講評」であれば、あなたの問題です。
どんな作品を作ってどう思われようが、作品が間に合わなかろうが、本人の勝手。
ただ、「合同展覧会」となると話は別。という話。
つい先日、ある学科の学内展覧会を見に行ったら、作品が出来てない人が多くて多くて。
展示期間中なのにまだ設営をしてる。
展示されてる作品の隣で、床にバックとか道具を広げて、iPodとか聞きながら構わず作業をやってる学生さんがいる。
作業してるならともかく、その会場には作品さえ置かれてない空白スペースがあちこちに存在するんです。
あきらかに作品が間に合わなかった人達のスペース。
そこには研究室が貸してくれた立派なプロジェクターだけ机の上にポツンとあったりね(笑)
あれはかなりみっともなかったなあ。
最近はどの学科も展示レベルが上がってきてて、「お。ムサビはまだまだ良くなるぞ(嬉)」と思ってただけに、久しぶりに見たあのひどい最悪な展示はショックでした。
どこの学科とは書かないけど。
書きたいけど。
あれを見ちゃうと「●●学科のこの学年の学生レベルはこんなもんなんだな。●年後の卒制は期待しないでおこう」と思いますな。
「●●ゼミはダメなゼミだな」と。
ムサビ生なら「提出されてない作品やスペースが目立つ合同展覧会が観覧者にどういう印象を与えるか?」を考える実力は持ってるはず。
そこに気を使うのがデザイナーでしょうが。
一体彼らは何を学んできたのか。
脱線しちゃった。
というか、ほんとにあの展示は腹立たしくて。
つーかさ、・・・・・ああ。ダメだ。思い出すとまた説教したくなる。
本題です。・・いつものごとく前フリが長くてすいません・・・。
ほとんどのお客さんは「あなた目当て」に来るわけではありません。
「ムサビの卒業・修了制作展」を見に来てるわけで、その学科、その建物、そのフロア、その部屋単位で作品を評価していきます。
「今年の建築はいいねー」とか「10号館3階のはじっこの教室にあった作品が好き」とか「今年のムサビはダメだ」とか。
卒制展で「作品を提出していない人がいっぱいいる」なんてことは起きるはずないけど、同じ部屋・同じスペースの他作者との関係性も、4年生ならよく考えて展示して欲しいのです。
自分の作品がそのスペースに対しどういう役割を持っているのか。
または持ってしまうのか。
場合によっては、自分の作品に対し「妥協」することになるやもしれません。
でも、不思議なことに会場全体の空間に調和が取れると、自然とその中の作品も良く見えるもので。
「空間のために基本コンセプトを妥協しろ」という意味ではありません。
「空間を良くするためには、違うアプローチもあるんじゃないの?」ということです。
例えば。
「自分が占有できる空間が必要=壁で作品を囲む」という展示が最近は多いけど、囲まれた空間がいくつも立ってる部屋ってせせこましくて、すごくみっともないのよ。
だから、最低限のものだけ残して、いっそ他の壁は全部取ってしまう、とかね。
そんなに自分の作品を壁で囲む必要は実はなく、その方が空間的に良くなって、作品自体の見た目がよくなることが多いです。
私は教室内に段パネで完全に囲った作品があれば、その中は見ないようにしています。
これまでの経験上、周りの空間を考えずにそういうことをやっちゃう人の作品完成度は低いことが多いので(笑)
その壁に必然性があったり、外側から見て壁も作品の一つになってるならいいんだけど、「段パネを立てただけですー」みたいな外観を見せて気にならない作者が、いい作品を作る気遣いがあるとは思えません。
「展示」って「作品を見せる場」ではなく、「空間を作る場」なんだよね。
もう作品も完成に向かってる頃だろうから、この時期に言えることはこんなところかな。
受験生も4年生も、カンパーレ!
それと、センター入試業務を担当されてるムサビのスタッフにもカンパーレ!!
センター入試業務で皆さん大学にスタンバッているのか、去年はこの土日に他大学からのアクセスが多かったです(笑)
他大学職員の方もカンパーレ!!!
卒業制作を作る前に3
前回はこちら↓
■卒業制作を作る前に1
■卒業制作を作る前に2
・・・・・・・・・・・・・・
(3)自分を基準にアドバイスするタイプ
平面デザイン系教員に多いかも。
私が教務課の時にこんなことがありました。
卒制展での12号館地下展示室は、通常教室では展示出来ない大型作品の展示希望が出てきます。
展示室は教務課の管轄なので、ある程度作品のチェックを教務でやるんです。
基本的には「水は使っちゃダメだよ」てな展示室利用に関する部分をチェックするのが主なんだけど、その他の部分で気になることも私は言ってました。
「これ、今から作って間に合うの?」とか「作る場所あるの?」とか「これ、絶対に立たないよね?」とか(笑)
いろいろあちこちと調整してせっかくOKを出してあげたのに、どうみても時間不足な作品だったり、予想通り立たなかったりすることがたまにあって・・・あれは担当者としてすごく悲しいんです・・。
で、ある学科の学生さんが、木をイメージし、枝の各先にモニタ(当時はもちろんブラウン管)を乗せ(合計6台)、映像を流し、全てがクルクル回転する・・という作品を出してきたんですよ。
木の高さは250cm。
見た瞬間に「えーと・・・これ無理でしょ?」と言ってしまいました。
ブラウン管モニタ6台の重量と回転に耐えられる土台・幹・枝の造作、動力系を制作しなくちゃいけない。その知識があるのか。
そして、モニタが回転するってことは映像・電源ケーブルも一緒にずっと回転するわけで、それが何を意味するかわかってるのか。
これまでに作ったことがあるのならいいんだけど、それもない様子。
すると学生さんからこう返ってきたんです。
「でも教授は作れるって言ってましたよ」と。
いやいや(苦笑)
作れるか作れないかっていえば、作れるに決まってるよ。
土台の作成だって、回転するケーブルの問題だって解決策はあるわさ。
「じゃ、先生にどういう技術を使えば回転する先に電気と映像を流すことができるか、土台の制作時間、モニタのリース料とかお金がいくらぐらいかかるかも聞いて、もう一度教務に来て」とその日はそこで終わりに。
数日後、学生が教務課カウンターにやってきました。
「先生から『うーん、150万ぐらい?』と軽く言われて・・回転するのはあきらめます・・・モニタも減らします・・」
この学生さんの指導教員は、自分がいつものデザインの仕事をするように、お金がたんまりあって、制作は全て外注するのを前提に指導してたようです。
この話を聞いて、2種類の感想があることでしょう。
1つは「もっと学生の気持ちになって教授は指導するべき」。
もうひとつは「「なぜ自分が作りたいものを簡単にあきらめるのか?」。
私はどちらかといえば後者です。
150万は確かに学生さんにとって大金だけど、計画立ててりゃ頑張れない金額でもない。
「150万で自分とは関係ないものを買え」って言ってるんじゃなくて、「自分が作りたいもの」のためなんだし。
150万円以上かけて卒制作ってる人もいっぱいいます。
また、アメリカ留学資金が欲しくて、欽ちゃんの仮装大賞に出場し優勝した上杉裕世さんという皆さんの先輩もいます。
自分の作品のために必死こいてアルバイトをやる必要もなく、美大生には公募って手もあるんだよね。
いろいろと「手段」はあるわけで。
そもそも4年生が夏以降卒業制作に入ることは入学した地点でわかってることであって、自分の作りたいものを決めていれば、それまでにある程度お金をためることや、自分のやりたいことを調べたりテクニックを磨くこともできたはず。
自分の計画性の無さ、無知のせいで本当に作りたい作品をあきらめるのはなんか惜しくないっすか?
一見、このタイプの教授は学生のことを考えてない先生のように思われてしまいますが、逆に学生を「作家」としてちゃんと扱っているとも考えられるのです。
自分が仕事でそうしてるように、学生にもそれを求める。
自分で全部作ることが卒制(仕事)じゃない。
いいモノを作りたくても自分でモノを作れないなら外注すればいい。
それでお金がかかるというのなら、それを自分でなんとかすればいい。
それが「仕事」であり、懇切丁寧に教授に教えてもらうことも必要だけど、大学はそういうことを「学びとる場」のように私は思っています。
高校じゃないんだから。
指導教員がこのタイプの学生さんは、どのレベルのものを教授が求めてるのか早く察知することです。
そして早めに行動することですね。
え?
で、さっきの学生さんはどうなったかって?
結局、この学生さんの作品は、モニタが椅子の上に1台載ってるだけの作品になってました。
周りは大型作品ばかりの卒展12号館地下展示室に、です。
この結論がわかってたら「教室でやれ!」と言ってたはずです(涙)
担当者として悲しすぎて忘れられない話。
映像系作品は、中身の映像を作るのに手一杯になっちゃって、当初の予定より周辺の造作に時間をかけられなくなることが多いです。
卒制でこの手のものを考えてる人は、早めに時間とお金と人手を確保しとくべきだよ。
卒業制作を作る前に2
前回はこちら↓
■卒業制作を作る前に1
・・・・・・・・・・・・・・
(2)学生のアイデアをちょっとだけ伸ばすタイプ
学生の意見をいかし、「こうすればもっと良くなるんじゃない?」と現実的に提案してくれるタイプ。
現場主義の立体デザイン出身教員に多い。
学生さんに一番好まれるのはこのタイプかもしれません。
また、職員に人気があるのもこのタイプです(笑)
このタイプの教授は現場経験が多く、素材のことや作業工程、組織のことも理解し、いろんなパターンに対応できる。
なおかつ、学生(や大学)のお財布のこともよくわかってるからあまり無謀なことは言わない。
その辺に転がってるものを流用したり、自分でも素材の収集グセがあって、それを学生さんに提供したり、作業を手伝ってくれることも。
ただ、器用貧乏でもあり、現場で好まれる人っていうのはなかなか忙しい。
ムサビ職員はここまでの話で「あ。あの先生のこと言ってるな」とわかるんじゃないかしら(笑)
で、このタイプの先生の弱点は何かというと。
学生の気持ち・財布がわかってるばかりに、「学生に冒険をさせないこと」かもしれません。
現状維持ではなく「背伸びすれば届くレベル」だから問題はないのだけど、もっともっと高いところ、本当にギリギリのところに手を伸ばさせようとはあまりしない。
失敗すると学生がかわいそうだから。
このタイプの教員が指導教員の場合は、先生の提案にあぐらをかかず、自分でそれを解釈して、もっと上のレベルのものを作る覚悟をした方がいいよ。
本当は先生もそれを望んでいて、その段階に来たらまた違う提案をしてくれるはず。
卒業制作を作る前に1
毎年早い時期に書こうと思いつつ、毎年タイミングを逃してしまってた記事があります。
1つ目は「6月3日はムサビの日」。
今年はなんとか6月3日以前に書くことができました。やればできる!
でも2つ目、「東京造形大学の学園祭」は「ぼちぼちかなー」とチェックしたら・・・土日だったんですね(涙)
早いよ。早い過ぎるよ東京造形。。。
ちなみにムサビの学園祭(芸術祭)は2008年11月1,2,3日です。タマビも同じです。
そして3つ目。
それは卒業制作についてです。
4年生・院2年生へのアドバイスを卒業制作・修了制作期間に突入した9月に毎年書きたくてね。
でも、いつも1月末に思い出したように書いてまして・・・ぶっちゃけ1月末に書いたって「今更言われても・・」でしょ?(笑)
まず、これまでのアドバイスはこちら。
■卒業制作について
■卒業制作を作っているあなたに1
■ムサビペディア::価値観
■卒業制作展の前に1
■卒業制作展の前に2
■卒展の感想4
■卒展の感想5
ま、言いたいことはだいたい書いちゃったんだけど、ちょっと視点を変えて。
教授には3つのタイプがあります。
(1)学生の考えを尊重するタイプ
(2)学生のアイデアをちょっとだけ伸ばすタイプ
(3)自分を基準にアドバイスするタイプ
厳密には4つタイプがあるんだけど、残りの一つはあえて書きません。
(1)学生の考えを尊重するタイプ
よくも悪くも放任主義。
良く言えば「学生が作りたいもの、描きたいものを自由に作らせる」タイプです。
ファインアート系の教授に多いです。
でも、原因は学生側にあるのかもしれない。
ファインアートの学生は(自分も含め)、教授にちょっかい出されるのが嫌なんです。
今の学生さんもその傾向はまだあるんじゃないかな?
先生が工房を巡回して、「こうした方がいいんじゃない?」ってことを言うんだけど、「うるせーなー。あんたのおしゃべりを聞いてる時間があるなら作品作りたいんだけど」・・・・と正直思ってました(笑)
「どういう卒制を作りますか?」っていうエスキースチェック(アイデアチェック)を9月頃に受けたんだけど、なんか言われるのが嫌だったから、全然違うエスキースを出しました(笑・・良い子はマネしないように)
先生も学生の「深くかかわって欲しくない」気持ちがわかってるから、あまり助言しない。
なので、放任主義になる、と。
教授との関係はそういうもんだと思ってたから、職員になって、デザイン系の先生が事細かに学生さんに指示を出してる姿とか、逆に学生さんが先生に「どうしたらいいですか?」と相談してる姿を見てびっくりしましたね(笑)
前にも書いたけど、卒制になると周りが全然見えなくなってきます。
特にファインアート系は「自分との戦い状態」が強くなる傾向にあって、後で考えてみたら「なんでこれ作っちゃったんだろ?」と思うことが出てくる。間違いなく。
そのパワーが「学生に許されるパワー」でもあるのでそれを否定しませんが(むしろ好き)、仲良しの友達ばかりに相談しないで(きっと友達は「この作品いいねー」っていうだけだから)、たまには先生に助言をもらった方がいいよ。
また。
「よし、教授を困らせるために彫刻学科だけどアニメ作ってやれ!」てなことで制作してる学生さんもたまにいます。ファインはそういう子が時々いるのよ(笑)
でも実は教授はそんなに困りません。
期限どおりにいい作品を作って、それをちゃんと展示でき、講評をできる状態になっていれば、「○○学科なのに○○を使ってないなんてどういうことだ!!」と素材やメディアにこだわる先生はほとんどいません。
困らせようとしてる先生が実は「○○界の異端児」と言われてたりするわけだし(笑)
教授とは「権威主義の塊」ぐらいで見てるかもしれないけど、そんなの昔のドラマや小説の世界。
意外と教員は学生さんのこと、学生さんが作った作品を理解しようと努力しています。
ファカルティ・ディベロプメントの研修で、教員が「どう学生に接すればいいか」とみんなで悩んでる姿なんて、想像できないでしょ?
これも職員になって知ったことです。
ファインアートの学生さんは、特に卒制では、もう少し教授を信用してもいいかもよ。
続く。
卒展の感想5
女子美さんの入試も始まったし、東京造形さんは明日から試験。
いよいよ東京の美大も入試モードに突入です。受験生の皆さん、カンパーレ!
(あ、なんか久しぶり)
入試の話を書こうと思ってたけど、区切りいいので今日まで卒展話にします。
卒制展を見逃してしまった方、いくつかの学科が学外卒制展を開催するのでそちらをぜひチェックしてください。デザイン系だと
■工芸工業デザイン学科 学外卒業制作展
■映像学科4年小林ゼミ展「adieu」
がありますし、後は3月に視デのコンタクト展が予定されています。
ファインアートの場合は、この二つです。
■東京五美術大学連合卒業・修了制作展
いわゆる「五美大展」です。(五美大展については「ムサビペディア」をご覧ください。
今年はムサビが幹事校なんですが、実は五美大展話で、今まで秘密にしてたことがあります(というか単に書き忘れてただけ)
今年から会場が変わります!!(ドーーーン!)
これまで東京都美術館で実施してましたが、今年からなんと国立新美術館なんですよ!!
実は2年前には決まってました(笑)
今までモロ入試期間だったんだけど、開催期間もちょっとずれたので、久しぶりに今年は5美大展を見にいけそうです。
しかし、体に染み込んでるから、わかってても都美館に行っちゃっいそうで怖いなあ・・・。
でも、間違って都美館に行っちゃった人。そんなに残念がることもありません。
だって、5美大展が会場を移動したってことは、都美館のそのスペースが丸々空くってことですよね?
はい。今まで秘密にしてましたが・・・・なんと、ムサビが使うんです!!ドーン!
■武蔵野美術大学創立80周年記念 2007年度大学院修了制作展「∞MAUGEN」
お主も悪よのー。
いよいよ80周年記念事業がスタートします。一発目がこれです。「マウゲン」と呼びます。日本画、油絵、版画、彫刻、映像、写真6コースの大学院修士課程全59名が展示をしますので、ぜひご覧ください。
最後に感想じゃなくて、「来年はこうしようね」話を。
DMには自分の住所を書こう。
最近の学生さんは独自に卒展DMを作って知り合いに発送してるんですね。うちらの頃じゃ考えられない(笑)いいことだと思います。
ただ、住所を書いてないのよ。DM戻り先の。
何故DMに自分の住所を書くか知ってます?
それは宛先不明で戻ってくることがあるんで、「そういう場合はこちらに送ってください」なためなの。
大抵、会場の住所は書いてるんだけど、戻り先の本人住所を書いてない。
学生さんが個人で作った卒展DMが宛先不明の場合、広報課や教務課に届いちゃうんですよ・・・。
問い合わせ先を見ると、「武蔵野美術大学 教務課」となってる。ご丁寧に教務課の電話番号も。
あなたの知り合いなんだから、自分の連絡先を入れなさいって(笑)
大学に届くなら、まだいいんです。
画廊や美術館で開催する場合は、戻り先の住所を書いてないと、当然だけど美術館側に届いちゃうのよ。ほんと、迷惑以外のなにものでもないです。
学外展を企画してる人。大丈夫かな?
片付けも卒制展。
準備は各自バラバラだけど、片付け日は全員この2日間しかありません。
つまり、片付けに必要な道具がかぶりまくるってことです。
「卒展終わったー」とのんびりして夕方ぐらいに学校に来ると、作品を移動するための台車が全然なかったりします。
ベストは翌日朝1に撤収することですね。そうすれば、台車なんかも空いてるはず。
立つ鳥、後を濁さず。
プレゼンボードを壁に両面テープで貼り付けて、翌日出てきたら、全部床に落ちてた・・ってことを特にデザイン系の人は経験してるはず(笑)
時間がないから次に取る手段は「両面テープをもっといっぱい使う」「超強力リャンメンテープを使う」です。
でも、これって剥がすのが大変なんだよね。せっかく作ったプレゼンボードが剥がす勢いで折れ曲がったり、壁の塗装がベリっとはがれたり・・なんてよくあること。
なぜ虫ピンでパネルを固定するのか。
それは壁の保護でもあるし、撤収作業を含めた作品保護のためでもあるのよ。
立つ鳥、後を濁さず。きれいな状態で出て行こうよ。
「立つ鳥、後を濁さず」といえば、1号館下レンガに数字を書いた作品。
「あれ、どうやって消すんだろう?」と思ってたら、高圧洗浄を使って2日ががりで学生さんが消してました。
すんごくキレイになったのはいいんだけど、レンガが一皮むけたみたいにそこだけ新品状態になってる(笑)
どうせなら1号館下全部きれいにしてくれたら嬉しいのになー。嘘嘘。お疲れさまでした。
今年の彫刻作品が良く見えたのは、確かに2号館という器も作用してるかもしれないね。
2号館は彫刻向きの室内空間だと思います。あそこに置くだけで2割は良く見えてるんじゃないかな。
例えるなら、「スキー場で出会う女性は2割きれいに見え、男性は2割イケメンに見える」みたいな。
例えるなら、「ナース姿の(以下略)
卒展の感想4
昨日、志願者数を公開しました。
■2008(平成20)年度 武蔵野美術大学造形学部一般入学試験志願者数
*PDFファイルです。
これについては明日以降書きます。まずは卒展話を終わらせないとね(笑)
昨日、スキップしながら1号館の階段を降りてたら、最後の段へ着地の瞬間に、左足首をグギっと90度ぐらい曲げてしまった手羽です。すこぶる痛いです。
何故この歳でスキップしてたのかは聞かないでください。
卒展が終了しました。
今まで誉めコメントばかり書いてきたけど、それで終わる手羽ブログではありません。
卒展は「時間のかけ方」の差があきらかに出ます。
そりゃ、ムサビといえども、やはり「やっつけ」な作品はありますよ。
作者には言わないだけで、みんな気がついてる。
「これ、1週間ぐらいで描いたでしょ?でしょ?」とか「2年生ぐらいまでだったらそれでいいけど、4年生でしょ?これ、どうすんの?」とか。
時間をかけて作ればいいってもんじゃないのは知ってます。
実際、私の同期で全然学校に来なくて、講評の何日か前に工房にきて、サクっと作品を作る奴がいたんだけど、これがセンス良くてね(笑)
こっちは朝から夜まで毎日制作してるのに、数日で作ったやつに負ける悔しさ。「ああ。これが才能ってやつなんだな」とつくづく感じたことがあります。
ちなみにそいつは某大手ディスプレイ会社に内定・・・もらったけど、卒業延期になりました(笑)
良い子はマネしないように。
また、作品を作る時間が長ければいいってもんでもないです。
調査・研究してる時間や考えてる時間が長い場合もありますし。
やっつけで作っても構いません。それは本人の問題だから。
でも、目立つ場所に置くのだけは勘弁して欲しいのさ。
その作品一つでその建物、そのフロアが影響しちゃうんだもん。
「どこに設置するかは自由でしょ!」と言うのなら、それならちゃんと作ろうよ・・・。
ムサビ生だったら、どこに何をおけば効果的なのか、逆効果なのか、を考える力はあるんだし。
素材に取り組んだ時間が少ないから、例えば「布はでかくなると重くなる(大きさの重さ・空気の重さ)」「鉄は長くなると予想以上にしなる(長さの重さ・鉄の柔らかさ)」「加工されてない鉄は屋外におくと、すごいスピードで錆びる(空気の怖さ)」「タル木は真っ直ぐのように見えるけど、加工しないと直線は出ない(木の特性)」といった、日常生活では気がつかないけど制作してれば気がつく、かなり基本的な素材の知識・経験がないまま作っちゃう。
「あれ?鉄って結構曲がるのね」と気がついた時には講評前日。
「まあ・・しなってるのもアリだよね?」とかなんとか理由をつけて終わり。
それは3年の段階で気がついておこうよ。初めて触る素材ならもっと計画的にやろうよ。
と思うわけです。
卒制展サイトや卒制DMにはこう書いてあります。
「制作研究の集大成ともいえる卒業制作・修了制作を・・・」
ここに最大のヒントが隠れているの、気がついてました?
「卒業制作」は「卒業記念に制作しなさい」ではなく、「4年間、あなたは何をやってきましたか?それを表現しなさい」という授業なんです。極端な話、「あなたは22年間、何を感じ、考え、何に取り組みましたか?」と問われてるのが卒業制作。
「基礎造形1」「絵画III」とか普段の授業と同じレベルに考えてちゃダメなのよ。
それに気がついてない人が意外と多いんじゃないかな。
あなたの4年間はたった1日で考えて3日ぐらいで●●と●●を組み立てただけの作品と等価だったんですか?
それだったら、あまりにもムサビの学費は高すぎる。
「4年生以外も卒展見た方がいいよ」と書いたのはそういうことなんです。
卒展を見ていない学生さんは同じ過ちを起こすでしょう。
でも、こういうことがちゃんと書けるのは、そうじゃない作品の方が多いし、それを変えられる素質を持ってる学生さんばかりだからです。
やっつけな作品ばかりでダメ学生ばかりだったら、やばくて書けません(笑)
学生さんへの文句を書けるのは、ある意味、ムサビの幸せなのかも。
手羽日記 01/28 -ハレモノ-
スタンド「ザ・ハンド」を操り、四輪さんの日記を一部空間ごと削り取りました。
1月28日(月)::
10:30。某業者さんで作るムサビ宣伝WEBのために、2年連続でデ情・長澤先生へ取材。
今年は違う先生にするつもりだったけど、業者担当者が去年と変わってるから、長澤先生の話を一度聞かせたくて、あえて2年連続で。
去年は「新春 長澤忠徳ショー」と書きましたが、今年は「長澤フェスティバル」でした。
しゃべりだす直前にめがねをサっと取って、「お。スイッチが入ったな」と思ったら1時間半しゃべりっぱなし(笑)カメラマンも気合が入る。
やっぱり時々は長澤先生のパワーを吸収しなくちゃいけませんね。自信がなくなってきても、ムサビって面白いところだな。デ情ってすばらしい学科だなと思えてくるし。毎日は聞きたくないけど。
12:10。取材も無事終了した直後に長澤先生がカメラマンに「ボクの写真はメガネ姿がデフォルトなんだけど、ちゃんとメガネかけてる写真撮ってくれました?」と聞く。
え。
あきらかにしゃべりだす前にメガネを取ってますよ・・・。デジカメ画像を見てももちろん一枚もない。
あわてて撮り直し。もー、わがままなんだから・・・。
12:10。取材の中でmooeさんの話が出て、業者さんが「どうしてもそのmooeさんの作品を見たい」と言い出した。いや、別にいいんだけど、手羽はこれで3回目っていうか3日目なんで「また来たの?うざいんだけど」と言われそうで嫌なんですけど・・・。
卒展で3日3回も同じ部屋に行くって気持ち悪がれても仕方なくね?って話。
12:15。部屋をのぞく。ふー、mooeさんはいないようだ。今のうちに堪能してくださいな。この若さゆえのバカを!
見終わって帰ろうとしたら部屋前の薄暗いエレベータホールでmooeさんがじっと見てた。ひええええ。「ごめんなさいごめんなさい」と唱えながら逃げる。
12:30。逃げ足でそのまま10号館2階へ。空デをチェック。
「手羽さん」と声がかかる。ん?広報バイトをいつもやってる子だ。
「・・・え。もしかして卒業なの?」
「はい、そうですよ」
うわー、ノーチェックだった・・・。まだ3年ぐらいだと思ってたのにこの子も卒業か・・早いなあ。
体は小さいのに頑張り屋さん。ゲイサイ願書販売ブースでいつも声を張り上げて「願書、買ってくださーーい(涙)」と言ってくれてたっけ。その声があまりにも切実すぎてマッチ売りの少女のようだった。かわいそうに思ってくれた人が「じゃ、おじさんが願書買ってあげよう」となるんじゃねーの?ぐらいの切実さだった。いや、2通ぐらいはおじさんが意味もなく願書を買ってくれてるかもしれない。
13:00。お昼を食べて、ファイン系のアトリエへ。ファインはまだ2号館以外全然見てなかった。
途中で凡々さんに会う。凡々さんもなんかスッキリして腫れ物が取れた感じがする。やっぱり卒制は最高のデトックス。
14:00。仕事に戻る。
入試関係の動きがあわただしくなってきました。教室整備は明日から入試バイトが始まるし。
例年だともう受験者数を発表してる頃なんだけど、初めてのセンター導入ってのもあるのか、願書の記入間違いや受験料の振込み間違い(多く振り込んでるパターン)がいつもよりかなり多いそうで、それでちと処理が遅れてます。
もう少し発表は待ってね。今日か明日中には出せると思います。
16:30。「アドバルーンが上がってますよ」と情報が入り、あわててグランドへ。
ほほーー。アドバルーンが作品だと思ってたけど、そうじゃなかったのね。納得。
そのままアリーナでテキスタイルの展示を見て仕事に戻る。
私はこの卒制展最終日16:00から17:00までの空気の匂いが大好きです。
「ああ。これで学生生活も終わりだな・・」というまったりとした、そしてちょっぴりセンチな匂い。
17:00を過ぎたらすぐに片付けに入らなくちゃいけない。そのはかなさの匂い。
ろうそくを消したときにツンとするあの匂いに近い。
4年生、それと大学院2年生の皆さん、卒展、お疲れさまでした!
今日から片付け日。
気合が抜けてる時期なので怪我だけは注意してね。
妖怪・段パネは周りが見えてないから、ぶつからないようにね。
卒展の感想3
今年の卒制は好きだから、AM4時の誉めコメントなら手羽ってことにしていいっすよ。
最近の仮面ライダーやゴレンジャーシリーズは流行ってるものをテーマにすることが多いです。恐竜だったり、電車だったり。
・・今回の仮面ライダーキバはのだめとハチクロの影響が少なからずあるんじゃないかと推測。
さ。もうすぐゲキレンジャーが終わりをむかえるように、本日卒業・修了制作展は最終日。
月曜日は来場者も少なくてゆっくり見れるし、作品も完成してるので(苦笑)、手羽的にはこの日がオススメ。ただ4年生が他の展示を見て回ってることも多くて、作者を捕まえにくいのもこの日(笑)
ムサビの卒展を見たことがない人が「卒制展ぐらいは都心の美術館でやればいいのに」と言ってたりします。
そういう人はぜひ一度ムサビの卒展を見て欲しいですね。
理由は3つあります。
まず、ボリューム。
こんな量の展示を都心の美術館ではやれません(笑)
だって卒業生は約1000人いて、1人が数点出品してて、作品の大きさも半端ないです。
東京都現代美術館全部を使って展示数の多さで話題になった大竹伸朗展でさえ、スケッチ等の小品を入れて約2000点です。
もし、都心でやるとしたら東京ドームが2個ぐらいあれば大丈夫かな?
そういう場所しか思いつきません。
次に「構内でやるメリットがあるから」。
学内だと、危険じゃなければ希望するとおりの展示ができますが、これが美術館となると、かなり厳しい制約がついてくるんです。(五美大展に出品する人はわかってると思うけど)
消防法の関係だったり、水が使えなかったり、アンカーで固定できなかったり。
「美術館で展示できないものを作らせてるのか?その考えが甘い」と言われそうですが、卒制ぐらいはできるだけ自由にやらせてあげたいなーと。
3つ目は「ムサビを体験してもらいたいから」。
ムサビは2号館という新しい建物がありますが、その他のコンクリ打ちっぱなしの建物は40年前ぐらいに作られたものばかりです(笑)
利用者からすると使いづらくて仕方ないんだけど(言っちゃった)、恐らく東京の私立美大で一番美大らしい空気が残っているのがムサビじゃないかと。
そんな美大らしい美大で美大生の卒展を見るのは、他では体験できないことです。
ぜひリアルな美大生の卒制をムサビで体験してください。
とはいっても、都心でやっぱり展示したいもので(笑)、卒展後、学科によっては美術館で展示をします。これはまた後日。
さて、卒展の感想。
昨日はみちくささんと赤岩くんとりんらんさんと小春さんに学内で出会いました。
mooeさんにも会ったけど、お化粧してるmooeさんを見たのは初めてかもしれない。嘘。卒制終わったオーラで輝いていたのかもしれない。卒制は最高のデトックスですな。
あ、これが噂のうさぎ「momoちゃん」です。
子供にも大人気。
知り合いのお子さんなので掲載許可もらいました。かわいーー。
絶対に2号館3階を見逃さないように。みちくささん、残念!
工デはやっぱり安定してるよね。
特にクラフトやインテリアは作品に向き合った時間がはっきりと出るので、手を抜けないんです。そして作品が椅子だったり家具だったり食器だったりするから、素直に「いいなー。これ欲しいなー」と思えるものが多い。学内で一番落ち着いて見れる学科です(笑)
ただ、個人的には工デは(いい意味での)「なんだこりゃああ」的な作品がもう少し増えるといいんだけどな。
あ。赤岩くんからこんなメールをもらいました。
卒展特設サイトで紹介してる工デの卒制リンク、去年のでしたよ…。
こういうこと書くと怒られそうだけど・・・今年の視デは好きです(笑)
最近は「いいなー」と思えるものが基礎デやデ情に多かったけど、今年は視デが多かった。
12号館地下展示室にあるgoogleとかのポスターを作った作品や9号館地下のそらいろ研究所は、研究レベルと制作レベルがかなり高いよね。
でも「これ、どうやって作ったの??」と思ったのが、10-306の「シンメトリームーブメント」という作品。
すんごく計算されて作られてるのに、それを感じさせない。ある意味「飛び出す絵本」と共通するものがありますね。だから手羽は好きなのかも。
気になる今年の基礎デ・原ゼミ「Ex−formation」のテーマは「植物」です。
それを知ると、あそこのあの作品の意味もわかるはず。
そして、10号館4階に行くと、ケチャの音楽が頭から離れなくなります・・・。
ちなみに彫刻の助手二人が学内でこっそりと裏卒展をやってます。戸谷成雄先生のレアなドローイングもあったり。場所は秘密。探してみてください。
卒展の感想2
今日卒制展にいらっしゃる方も多いと思いますので、効率的にムサビ卒展全体を見るルートを書きます。
かなり歩くのでその覚悟を。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10時にムサビ到着。
正門守衛室前で卒展パンフをゲットして9号館へ。
エレベータ前でデ情報パンフをもらって、6階までエレベータで登ります。
で、6階5階芸文を見て、4階デ情を見て、10号館の4階へ。
基礎デをグルっとみたら、階段で3階視デへ。ここでもパンフをゲット。
視デを見たら、また9号館に戻って3階2階と見て、また10号館2階空デフロアへ。
10号館1階を見て、9号館の地下展示室へ。
展示室(小)→(大)ときて、9号館1階WEBスペースを通って、7号館へ。
7号館を終えたら8号館1階を見て、8号館2階工デ→3階建築。
*通路にも作品があるので、気を抜けません。
そこから降りて、工房を見て、体育館アリーナでテキスタイルの展示。
アリーナからてくてく歩いてグランドのアドバルーンを見つつ、12号館へ。
12号館1階にある映像の「からし色」のパンフをゲットしてエレベータで上へ。
階段使って徐々に下のフロアを見て、12号館地下展示室へ。
展示室周辺にも作品があったり、映像学科の映像作品が見れるので要チェックです。
このあたりで食事タイムかな?多分1時ぐらい。
パパッと噂の油そばをかきこんで(売り切れ御免)、12号館1階→12号館前広場を通り、図書館裏を通ってアトリエ方面へ。
5C号館→5B号館→5A号館→4号館の順に日本画・油絵・版画を見て、美術資料図書館で大学院の作品→中央広場で戦車と紙芝居→1号館→2号館。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こんなところかしら。
先にデザイン系を見て、後でファインアート系を見るというルート。
逆のルートでもいいんだけど、ファインアートの方が「濃い」ものが多いので、「美大感」を満腹にしたまま家へ帰りたいのなら、このルートをオススメします。
ただ、ゆっくり見て回った場合はくどいようですが1日では終わりません。
美術館で作品を見るのに慣れてる人は、まず全体をささーーとチェックして、そして気になったものだけ後でもう一度ゆっくり見る・・という方法を取るそうです。
展示してる学生さんには失礼だけど、手羽は学科ごとに「今年の●●学科はどんな感じかな?」といやらしい目で見つつ(笑)、サクサク見学して目に飛び込んできたものだけじっくり見てます。自分が興味があるものは地味なものでも目に入るものです。
そうすると1日で収まるかも。
「時間がない」「気になってる学科がある」という場合は、気になってる学科が入ってる建物にまず入って、次にその近辺の建物の作品を見る・・というやり方もありますね。興味が絞られてる人はその方が効率的で「ああ、時間がなくて見たいものが全部見れなかった」ということにもならない。
ただ、興味があるところだけ見るのは実は卒展では避けたい行為です。「え?こんなものまで作ってる人がいるの??」という思わぬ発見があるのが卒展の醍醐味ですし。
例えば、漫画とアニメに興味がある人が12号館で映像学科を見ました終わり・・・じゃ、ちともったいない。
せっかく学内で全学科が展示してるんだから、隣の建物の7号館の視デや空デの作品、8号館の工デの作品を見ると、視デもアニメや漫画を作ってる人がいることを知るし(実は油絵や彫刻でもアニメを作ってる学生さんがいるけど)、世の中にはいろんな表現方法があることに気がつくはずです。
それで興味をもったら10号館の空デや視デの作品も見ればいいし、その流れで基礎デやデ情、芸文も見ると、もっともっと面白いものがでてきます。
12号館地下展示室なんかはいろんな学科が展示してるんで、興味の幅を広げるには便利な場所ですよ。
さて、小出しにしてる卒展の感想。
その12号館地下展示室はここ数年の中では一番いいと思います。
去年まで展示室内に小屋がたくさん建ち並んでて、「だったらこんな大きな展示室でやることないやん・・」と正直思ってました。相手と関係を持ちたくないなら他でやれ、と。
でも今年は小屋らしいものがないし、やはり入り口の象さんですね(笑)
あの作品が12号館地下展示室全体のバランスを調和してるんじゃないかと。
しかもあれが彫刻学科じゃなくて工デ・木工の学生さんだと聞いてびっくり。
いやー、好きです。あの象さんもあのうさぎさんも。
9号館展示室も12号館展示室の象さんみたいなシンボリックなものが一個あると、全体がまとまって、他の作品ももっと良く見えたかもしれない。
ただ、もう少し地下展示室内の作品数が少ないといいんだけどね。
「何もわからない教務課が地下展示室に作品を押し込んでる」と思ってる人もいるかもしれないけど、あれは学生の希望制なんです。教務課で展示作品は選べないので「展示したい」という人はほぼ100%展示できます。状況を聞いてやめることもできます。でも年々展示数が増えてて、かなりの飽和状態。
でもこればっかりはどうしようもないんだよね。。誰かいいアイデアを考えてください。
こういう共同スペースのデメリットは、一個でもまだ作業してるものがあると、他の作品も同じレベルに見えてしまうこと。同じ学科内だったら身内だから我慢するしかないんだけど、他学科の作品に影響を与えるのは避けたいよね。
今回卒展を見てまわって勉強になったこと。
女性の3人に1人が悩んでいて、役者はやっぱり演技がうまいなー、ということです。
あ、日当たりくんの作品です。
私もこっそり見てました。
気がつかずにそのまま入っちゃったんだけど、次に入室してきた人をみるとスリッパに履き替えてた(笑)
土禁だったのね・・・ごめんなさい。
ムサビ日記メンバーの展示場所をどいつもこいつもメールで聞きやがるので(笑)、mixi日記に書きました。
気になる人はそちらをご覧ください。
卒展の感想1
昨日は2号館とムサビ日記メンバーの展示をメインにして卒展を見てきました。
結論。
卒展を本当にちゃんと見ようと思うのなら、3日はないとダメだね・・・。
彫刻、ヤバイです。
あ、いい意味のヤバイです。
2号館の影響か、質が上がったというか質が変わったような気がします。特に木彫だよね。てことはやっぱり工房のせいなのかな?
昨日は「2号館見ずしてムサビを語るな」と書いたけど、「2号館の彫刻を見ずしてムサビを語るな」に変更します。2号館3階の展望台は要チェックです。必ず見ましょう。学内に点在してる、ある作品の「オチ」があります。
朝、ニアさんに9号館地下展示室で遭遇。
作品に登場してくる某少女の声を自分で吹き込んだそうだ。
でも少女役なのにエロイ声だった。
「私、かわいい声、出せないんですー」と反省していた。
そのままELKくんの展示場所にいく。ELKくんが登場。
「作品触ってもいいですよ」
「・・こ、これは分解してあるの?それとも壊れてるの?」
「それは昨日友達が壊したやつですね」
「こ、こっちのはいいのかな?」
「それは、昨日の講評で先生が壊したやつです」
「壊されまくっとるやん・・・・」
「こっちのは大丈夫ですよ」
おおお。鋼鉄ジーグみたい。
おもちゃをほとんど買ってもらえなかった手羽だけど、何故か鋼鉄ジーグの超合金はあったんです。買ってもらった記憶もないし、年代的にちょっとだけ違うから、誰か知り合いからもらったんだと思うけど。
関節が磁石でくっつくのね。好きだったなー。でも友達がパーツなくしちゃったんだっけ。あれは悲しかったなあ・・・。
ケチャの音楽が頭の中を回りつつ、9号館のmooeさんのところへ。
もうバカだなー(笑)
バカだけど最高に好きです。コンセプトもはっきりしてるし。誕生日も近いし(笑)
彼女のmixi日記を読んでて「なんで全国旅行してるんだ?」と思ってたけど、そういうことだったのか・・。
jsatoゼミの作品は3年ゼミ展も含めてチェックしてます。
でも前々からjsatoゼミの子の作品はjsatoさんの後ろを歩いてるような気がしてたのね。それはそれで好きな作品も多いんだけど、個人的には「もうひとひねり欲しいなあ。突き抜けて欲しいなあ」とずっと感じてました。
mooeさんの作品は「jsatoさんの流れを踏襲しつつ、それをひっくり返した」とでもいいますか。jsatoゼミの可能性を広げるターニングポイントになるような作品じゃないかと個人的に思ってます。
写真集、もう少し改良すれば売れると思う。というかライフワークにしちゃえばアートになるよ。あれ。
なんてことをmooeさんの展示場所で思いながら、コメントを書いてポストに入れたら、突然見知らぬ人から声をかけられました。
「もしかして・・・・・・手羽さんですか?」
「!!!えっ(動揺)???。な、なんでわかったの?もしかしてまだ会ったことがないムサビ日記メンバー??」
「僕、タマビの学生なんですけど、いつもムサビ日記見てますよ」
「タ、タマビの学生さん?それは嬉しいなあ。あ、ありがとね。で、で、でもなんで手羽だとわかったわけ????」
「メガネかけてたから」
実話です。事実は小説より奇なりです。
というか・・・・・
ムサビのメガネをかけてる奴は全部手羽かい!!
でもかなり動揺してたもんで、そういう突っ込みもできず、さらにサインもせず逃げてきました・・・・。
そこでジョジョ立ちするぐらいの柔軟な発想が欲しかったと自分に反省。
しかし、なんで顔がわかったんだろう。
あ。あの恥ずかしい動画を見てたりするのかな。
続く。
卒展スタート!
車を車検&修理に出してて、この2,3日電車通勤しています。久しぶりの電車通勤です。
先に謝っておきます。
「車検に出してる間は、雨とか雪が降ったり、寒くなければいいなー」とつい願ってしまいました。この雪も強風ももしかすると「スーバー雨男人」の称号を持つ手羽のせいかもしれません・・・。
土曜日には車は戻ってくるんで、それまで我慢してね(えっ)。
はい。
というわけで、本日から卒業・修了制作展、略して卒展スタートです!
卒制展へ来る方には、去年書いたこのエントリーが参考になると思います。
■卒制〜ムサ美を右から見るか、左から見るか〜
今年から3号館がなくなって2号館が増えてます。
2号館はファインアート希望者だけでなく、ムサビに来た方なら一度は見といた方がいい建物。「2号館を見ずしてムサビを語るな」です。
上記エントリーにも書いてますけど、「しっかり見る」つもりなら朝から来ることをおすすめします。
「展覧会」なので、一つの会場にずらっと陳列してる様子をイメージされてる方が多いようなのですが、アトリエや工房も含め学内全体を使って展示してるんです。2,3時間で見終えることは不可能でしょう。
どこに何学科の展示があるかだいたいわかってる私でさえ、ささーと見て回っても2時間はかかりますし。
それぐらいのボリュームなの。ゆっくり見た場合は、2時間で1学科分ぐらいじゃないかな?
「10時ぐらいにムサビに到着して見学スタートし、学食でお昼を食べ、夕方帰る」ぐらいの気持ちがベストです。かなり歩きまわるのでスニーカー着用で。
「自分はファインアートだけしか興味がない」「デザイン系しか見るつもりがない」という場合でも、やはり半日は覚悟した方がいいかも。
さて。展示の中身のことを書きますかね。
まだ学内を回ってないので、あんまり書けないけど。
やはり今年は中央広場の戦車につきるんじゃないかな。
まずはともあれ、それを見てください。そして「何学科」の学生さんの作品なのかもチェックしてみてください。
1号館下でニアさんに「9号館地下展示室で展示してるんで見てくださーい」と言われたけど、これは書いていいよね。いやー、去年鈴嵐さんの展示場所を書いたら怒られちゃったもんで、気をつかうようになって。みんな最後ぐらい作品の宣伝すればいいのに。
メンバーに怒られたぐらいでめげる手羽じゃないんで、今年も勝手に展示場所書くのはやぶさかじゃないんだけど、こういうことにします。
手羽を発見したら、ムサビ日記メンバー4年生の展示場所(と本名)をこっそり教えます。
ただ、卒展中はほとんど広報課にはいないんで、探してください。
会議中かもしれないのでそん時はあきらめてください。
土日は学校にいないかもしれないんでそん時もあきらめてください。
名づけて「ムサビで手羽を探せ!!」。
発見した方にはもれなく卒展パンフレットに手羽がサインをします(いらない)
*普段、携帯でごらんになってる方へ。
昨日の夕方、設定をいじったんですが、見れなくなってることに気がつかずそのままになってました。
現在は復旧しています。ご迷惑をおかけしました。
今までリンクをクリックしても「そんなサイトはないぞ」と表示されてましたが、今回の設定変更でちゃんと飛ぶようになりました。ただ、携帯版へのリンクは無理なので、WEB版へのリンクです。ちょっとは便利になるはずです。
卒展特設サイト
昨日は午前中雪が降って、広報スタッフがこんなことを言ってました。
「雪が降ると何故かワクワクしますね」
そうですね。雪ってなんか心がソワソワしてワクワクして嬉しくなっちゃう。
卒展が関係なければ(涙)
ま、卒制展に雪はつきもの。
「卒業制作を作っているあなたに1」をちゃんと読んでた学生さんばかりだと思うので、心配はしてませんが。
「積雪1〜2cmくらいで騒げるようになってみたいものです」と東北の芸術の大学さんから言われちゃってるけど、東京の人間からすると、渋谷駅前スクランブル交差点の人ごみを見て騒げるようになってみたいもんです。
・・・って手羽は東京の人間じゃないし・・・未だに渋谷スクランブル交差点は緊張します・・・人とぶつかってまっすぐ歩けないんです・・。
父さん母さん。イチロウはいつになれば渋谷で行きたい方向へ歩けるようになるのでしょうか・・・。
さて。
いよいよ卒業・修了制作展も明日です。
今日はサイトのご案内。
教務課が作っている卒業・修了制作展大学公式サイトはこちらです。
■Musashino Art University Degree Show 2007
その他にも各学科で卒展特設サイトを作っています。
■視覚伝達デザイン学科 VCD2007
視デっぽい楽しそうな作りになってますね。視デが作る卒展パンフはいつも楽しみ。
■映像学科 卒業/修了制作展2007
最近WEBが充実してきた映像学科。
・・・・だけど・・・・・・綴りが「infomation」になってるよ・・・・。
■建築学科 卒業制作展
ちなみに日曜に放送された「渡辺篤史の建もの探訪」で建築学科・布施ゼミが設計した住宅が紹介されたんです。
●今週のお宅 2008年1月20日(日)放送
ゼミで本物の住宅を設計しちゃうって・・・これって実はかなりすごいことじゃない?
見逃した方は2月1,3日にBS朝日で再放送されるんでチェックしてくださいな。
ああ。一度でいいからアツシワタナベに誉めてもらいたい・・・。
■工芸工業デザイン学科 インダストリアルデザインコース 卒業制作2007
■基礎デザイン学科 卒業・修了制作展「presentation'07」公開講評会
基礎デは今年も公開講評会を開催します。 1月27日(日) 12:30-14:40で場所は1号館103。
ゲストは向井周太郎先生に、クリエイティブディレクターの菱川勢一さん、そして美術家・冨井大裕さん。
・・ん?冨井ってあの冨井??
また、27日(日)は基礎デ・朝倉重治先生の最終講義日でもあります。
日時は1月27日(日)16:00-17:00で会場は1号館103(第1講)です。OBの方もぜひ。
■デザイン情報学科 卒業研究制作展
今年も卒業生を対象としたホームカミングデイを開催するそうです。1/26(土)11:00〜17:00。
卒業制作展の前に2
のだめカンタービレで「妖怪・コントラバス」というエピソードがあるけど、
ムサビには「妖怪・段ボールパネル」が出現します。段パネが歩くんです。
説明しよう!
●妖怪・段パネ
・特徴::仲間と一緒に9号館と各建物を延々と往復する妖怪
・発生時期::主に1月中旬または10月下旬
・口癖::「ソツセイ、オワンネー」「ゲイサイ、マニアワネー」
こんな準備風景がありつつ、近づいてきました。
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■造形学部(通学課程)卒業制作展
■大学院修了制作展
会期 | 2008年1月25日(金)-28日(月)
時間 | 9:00 -17:00
会場 | 鷹の台キャンパス
入場無料・予約不要
※駐車スペースはありませんので、車でのご来場はご遠慮ください。
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です。
卒展アドバイス話の続きを。
「完全な水平・垂直ってないもんだよ。」
普段は全く気にならないんだけど、作品を設置してみてわかることです。
地面や床は水平ではありません。フラットではないし、微妙に膨らんでたりします。
地球って丸いんだよ。(そういう問題ではない)
階段もそう。水がたまらないように微妙に傾斜が入ってたりするもんです。
図面上で作品を作ったはいいけど、実際に設置してみると「ん?傾いてない?」なんてことがよく起きます。
立体だけじゃなくても平面でも同じ。
水平器使って
完璧な水平を出して作品を掛けても、壁面の形状・模様ひとつで「・・・画面が傾いて見えるね・・」なんてことはしょっちゅう。
ここで「機械を使って水平に設置しているんです。傾いて見えるだけです」と言い張るのはやめようね。傾いて見えるんだったら、それは間違いなく「傾いてしまってる作品」なのさ。
早めに仮設置して様子をみて修正する時間も計算しといた方がいいよ。
最後はなんだかんだ目で確認するしかないっす。
「4年生以外も卒展見た方がいいよ。」
4年間の集大成だから、ゲイサイよりも全然クオリティが違います。
作品のクオリティもそうだけど、特に展示方法。
どういうパネルを作ればいいのか。
どういう展示台を作ればいいのか。
どういうキャプションを作ればいいのか。
「作品を作りました→置きました」で終わってはいけないのが「展示」。
作品や作品帳も大事だけど、結構キャプションも人は見てます。
人はどういうところに目がいって、展示には何が大事でどういうパターンがあるのか、を見て知るだけでも今後の課題展示だったり、ゲイサイの参考になるはずです。
もちろん、「反面教師」となるべく作品もありますが・・・。
作品テーブルに一枚布をかけるだけで「ああ。この人は細かいところもちゃんと気をつかってるなあ」というのが伝わってきたりね。
美術の世界には「作品以外は評価してはいけない」という優しい習慣があります。
例えばツッカエ棒が横っちょから見えてても、「ここまでが作品です」と作者から言われたらその部分しか「見えてない」ことにするし、見てないフリをしてあげるもんなんです。
とはいっても、「コンセントから延長コードで電源ひっぱってまーーーーす」な状態が目に入ると、気にならない方がおかしいですよ(笑)
せめてテープでピシッと床や壁に床に固定してくれてたらいいんだけど、延長コードがダラーンとぶら下がってたり、作品の前を延長コードがニュルニュルしてたら、それだけで手羽は萎えます。
「作品以外は評価するな」かもしれないけど、その前に「作品に対する愛情はないのか」と。
さ。もうすぐだね。
卒業制作・修了制作を作ってるみんな。
もうひとふんばり!
カンパーレ!!
・・・・・・・・・・
昨日のハチクロ。
なんで飛行機事故になったか疑問だったけど・・・考えてみたら、あの会社がスポンサーなんだよね・・・そりゃ交通事故はできない。
ドラマはそういうもんなので、そこは突っ込まない方向で。
だから、古畑任三郎も殺害方法に交通事故と毒殺がなくて、撲殺か銃殺なんです。
浴衣とシソの話は漫画の中で手羽の好きなエピソードのひとつです。
卒業制作展の前に1
平成20年度造形学部一般入試 出願受付は明日1月22日締切(消印有効)です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いつもの日曜は他大学さんからのアクセスってほとんどないんだけど、昨日は結構ありました。皆さん、センター業務の待ち時間に見てたのかな?(笑)
センター試験も終わったし、ぼちぼち卒制展の話を書いていかないとね。
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■造形学部(通学課程)卒業制作展
■大学院修了制作展
会期 | 2008年1月25日(金)-28日(月)
時間 | 9:00 -17:00
会場 | 鷹の台キャンパス
入場無料・予約不要
※駐車スペースはありませんので、車でのご来場はご遠慮ください。
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卒制展は今週末。ただ、ほとんどの学科が木曜日あたりに講評を済ませるので、まさに今が超追い込み状態になっているはずです。
去年、
■卒業制作を作っているあなたに1
■ムサビペディア::価値観
と、いいたいことはほとんど書いちゃったんだよな・・・。
もう「火事さえ起こさなければ」と言いたいところだけど(苦笑)、それ以外に言いたいことだと・・・・。
「屋外展示でボリューム勝負の作品はイメージの1.5倍作れ」
卒制展で初めて屋外に展示する学生さんも多いと思います。
数を大量に置く、もしくは大きなものを置いて空間を支配するパターンの作品を考えている人にアドバイス。
最低でもイメージしてるボリュームの1.5倍から2倍ぐらい作らないと「お、すげーーー」てな状態にはなりません。
屋外ってね。イメージしてるより広いんだよね。地球ってでっかいんだよね。
屋外展示(もしくは屋外制作)に慣れてる人だと、どういうボリュームを作ればいいのかわかるんだけど、初めての人はほとんどの場合「やりたいことはわかるんだけど・・・・」な中途半端な状態で終わってしまうことがほとんど。
「どうせなら数をこの3倍欲しいよなあ・・」とかね。
「高さがこの倍、欲しかったなあ」とかね。
屋外と室内の違いはずばり「壁と天井がない」ことです。
言い方を変えると、「空間が仕切られてるのが室内で、仕切られてないのが屋外」です。
これって大きい。
自分で空間を作りあげる・・支配しなくちゃいけない。
「でっかいものを置けるから」という理由だけで屋外展示を選択した人は、ほんとにでっかいものを作らないと空間に負けちゃうよ。
以前も書いたけど、屋外作品がしょぼいと、学内の作品全体がしょぼく見えます。意識してなくても、屋外作品ってその空間のシンボリック的なものになってしまうんです。
これは「何故彫刻を街中に設置するのか?」の答えでもあるんだけど。
特に建物近く(10号館前芝生や中央広場など)はその関係が強いから、作者の学生さんは責任が大きいよ。いいもの作ってね。
・・・って今書くことじゃないよね(笑)
でも、続く。
通信教育課程 卒業制作展
無事に土曜日作品整理バイトも終わりました。
ひとついえることは、力仕事が翌日待ってるのにオフ会なんかやっちゃダメってことですな。2日酔いと寝不足なのにあっつい日差しの下、受験生が使ったキャンバス木枠の分解作業。あれはほんとにつらかった・・・・。ま、自分が悪いんですけどね・・・。
本日3月11日(日)から14日(水)まで、鷹の台キャンパスで通信教育課程の卒業制作展が開催されます。
■ 武蔵野美術大学 造形学部 通信教育課程 卒業制作展のお知らせ ■
2006年度武蔵野美術大学造形学部通信教育課程、4学科9コースの卒業制作展を鷹の台キャンパスで行います。集大成ともいえる卒業制作の作品が一堂に会して展示されますので、ぜひこの機会にご鑑賞ください。
■会 期 : 2007年3月11日(日)〜3月14日(水)
■時 間 : 10:00〜16:00
■場 所 : 鷹の台キャンパス 東京都小平市小川町1-736
*駐車スペースはありませんので、車でのご来場はご遠慮ください。
去年の様子はこの日記「通信教育課程卒業制作展」に書いています。
去年は最終日に紹介しちゃたので今年は初日に(笑)
もう少し卒展の話を
プチ手羽日記。
29日(月)の夜、車で聞く用のCDをツタヤで買う。
ALL SINGLES BEST スガシカオ BMG JAPAN 2007-01-24 by G-Tools |
そんなテンションで、卒展の話を今日までやることにします。明日から2月なで区切りよく。
恒例の会場風景サイトはこちらです。
■卒業制作展会場風景
4日間の来場者数は去年より700名増えたそうです。日曜日はなんと1000人増!例年だと卒展パンフが大量に余って廃棄・・ということをこっそりやってたんですが、今年は最終日の途中で全部無くなってしまったそうです。
私の印象だと家族連れの方が以前より増えたような。こんな感じで。でもパンフがなくなるってことはそれだけではないのかもしれません。なんでだろう。天気の影響もこういうイベントだと大きいのですが、もしかするともしかするのかな・・・。
最後に今年の卒展で感じたことをちろっと。
ファイン系でアニメを作った方の作品を見て、「やっぱりアニメは絵が描けないとだめなんだな」と実感しました。テクニック的にはアニメを専門にやってる人から見ると笑ってしまうようなレベルかもしれないんですが、絵がちゃんと描ける・・・基礎描画力やデッサン力がある人・・・が描いてるから、ついひきつけられちゃう。アニメを勉強していない日本画学科や油絵学科からスタジオジブリにしれっと就職する人がいるんだけど、ああ、こういうことなんだな。
ハードなんて2の次であって、自分の力・・つまりソフト力・・が高いかどうかで全てが決まる。
でも。
卒展の平均値が高くなった理由に、パソコンの力は大きく影響しています。
例えば、昔は大きくプリントする方法がなかったから、でかいパネルを作ろうとすると、一文字を大きく拡大コピーしてそれを切り抜いてパネルに一文字づつ貼り付けて・・という作業をやってました。もしくは一文字づつレタリングするか。だから時間をかけて作った人とそうじゃない人の差がはっきりと出てたんです。でも、大型出力プリンタを使えばB全ぐらいは全然そのままでいけますからね。
アウトプット部分の向上による平均値アップとも言えます。
ゲームもそうですよね。
いくらドットが荒くても、面白いソフトはどのゲーム機に移植されても面白いもんです。
でもゲーム機の性能UPによってできなかったことができるようになります。
「本質」は素材が変わってもほとんど変わらない。
しかし、「伝え方」「見せ方」はハードで決まる。
あらためてそう感じ直した卒展でした。
卒展お疲れさまでした!
昨日は東京タワー第4話でした。
もこみち君がこのMAUクロッキー帳を持ってましたね。ボロボロになるくらい大事に使ってくれたようで。もうムサビは出てこないと思ったので嬉しいプレゼントでした。当時はMAUクロッキー帳は存在しなかったなんて細かいことは抜きにして。
でも、「協力」から「武蔵野美術大学」の名前が無くなってた・・・・・(涙)
てなテンションで本日はお送りいたします・・。
学校に出てくると、机の上に生鰹節がありました。何もメモがなく。
何も書かれていない花も怖いけど、何も書かれていない鰹節の方がもっと怖いよ。
(犯人は卒展に来てたとーぼーさんだったことが判明)
4年生、そして院2年生の皆さん、卒展、お疲れさまでした!
今年の卒展は例年より雑誌やテレビの取材依頼が多かった印象。
ムサビには辛口批評メンバーがそろってる部署があります。それはどこかというともちろん「広報課」です。
卒展やゲイサイこそ、リアルなムサビ生の現状を把握できる絶好のチャンスなんです。しかも広報課は課員の半数、6名中3名がムサビOBです。デザイナーさんを入れると7名中4名。後輩に辛口なのは当然です。見終わった後に「あの学科は元気だな」とか「あの学科のアレは・・」とここでは書けない話をしています。恐らく一番熱く、そしてクールに卒展全体を見てる集団だといっても過言ではありません。
その広報課での結論。
「全体的に今年の卒展は良かったかも・・」
でした。
「今年の卒展といえばアレ」と言えるようなもの・・例えば車がグルグル回ってる作品とか(笑)・・が今年はなかったけど、全体的なレベル(平均値)としてはここ数年の中では良かったと思います。
「卒業制作の『展覧会』」ってことだとダントツに芸文。全体がちゃんと作られている。他学科の方、特に来年卒展をやる現3年生に見てもらいたかったですね。「作品を作る」で終わってはいけない、展覧会では見てもらってナンボ、ってことがわかってもらえる構成になってました。
デ情や視デ、基礎デは作品も展示も良かったけど、きれいにまとまりすぎたのかな?個人的に好きな作品が多かったのは基礎デでした。
空デは今、ファッションがいいですね。他の広報スタッフも同じことを言ってて、やっぱりそうなんだと。以前より服の精度が上がってる。
工デはID(インダストリアル・デザイン)のプレゼン力はもちろんですが、クラフト・インテリア系もよかったです。言い方は悪いけど、外れが少ない。
建築も「展示」することに力をかけだしたのがわかる。
驚きは映像学科。映像の展示力が確実に上がってます。以前はモニターだけ置いて、「ほら、見ろよ」的なものがほとんどだったんです。卒展WEBの出来からみても今年の映像はちょっと違いましたね。停滞してたものが何か一歩踏み出した時の感触に似てる。
これは私の勝手な推測ですが・・・オープンキャンパスが少なからず関係してるのかもしれないなーと。「人へ見せる」ことに慣れてきた、もしくはその意識が学生さんにも研究室にも根付いてきたのかも。
後は12号館地下展示室や屋外展示など各学科が入り乱れる共有スペースの見せ方さえ改善されればいいんだけどね。これはコーディネータがいないと無理かなあ。
さて、今日明日と片付けです。気合が抜けちゃってる時ほど怪我しちゃうものなので、もう少しだけ気を引き締めて頑張ってね。片づけが終わったら、家でゆっくりお酒でも飲んでください(笑)
忘れちゃいけない。もうすぐ入試による入構禁止になります。2月末まで大学に入れなくなるので、作品や道具を持って帰る人は早めに。
ということで、このブログも入試モードに突入していきます。
早速ムサビ日記TOPページに各ムサビコムメンバーが「今年用に」書いてくれた入試話をリンクしました。
「ちょ、ちょっと私も書いたのに!」という方、教えてね。
上記リンクには入っていないけど、これまでにいろんな人が入試のことを書いてるので、それもチェックしてみてください。
手羽日記 01/27 -階段あり-
1/27志願者数が公開されました。
・造形学部一般入学試験志願者数(PDF)
卒展が終わったら詳しく触れますんで、もう少し待ってくださいね。
1月27日(土)::
9:00。予定してた人が来なくて午後の仕事がキャンセルになった。。今日はそのために学校へきたようなものなのに。その代わり、月曜は学校に来なくちゃいけない・・・しかし、普通今日来るだろ。みんな待ってるのに。そういう仕事のやり方はどうなのよ。大人げないなあ・・・。もー、今日は午後半休して帰ろうかな・・・どうしよう・・・。
10:00。アクセス解析を見ると「ムサビ 駐車場」で検索をかけた方がいらっしゃる。
ムサビ内には駐車スペースがありませんので車でのご来場はご遠慮願います。路駐もすぐに通報されます。で、有料駐車場となると、これがムサビ近辺にほとんどないんです。ようやく去年鷹の台駅前に小さいのができましたが、うーん、こういうイベント時だとすぐに埋まる可能性大ですね。
どうしても車で来なくちゃ行けないって方は、確実なのは国分寺駅かもしれません。国分寺なら駐車場はいっぱいあるので、そこに車を入れてバスか電車なりでいらっしゃるとか。かなり面倒ですけど。
そうそう。
ムサビ内なのですが、お世辞にもバリアフリーキャンパスとは言えません。
1〜13号館・体育館・工房とあって、エレベータがあるのは9号館と12号館、13号館だけなんです。そのうち5A号館、7号館、10号館は4階建て。10号館は9号館からの渡り廊下を使うと(ちょっとだけ階段はありますが)希望するフロアにはいけなくはないけど、5A号館・7号館は階段しかありません。
「7号館は今展示されてる『フィガロの結婚』がエレベータだったらなあ」と思ってる学生・教職員は多いかも(笑)
なので、卒展にいらっしゃる方はできるだけ歩きやすい姿・靴でお越しください。あ、タマビさんのように坂はないのでそれはご安心を、ってそればっかり。そんなことしか勝ってるところがないので。
10:30。4号館の展示をみる。
去年もちょっと書いたんですが、油絵学科の作品(版画も含めて)、前より確実に好きなものが増えました。「展示」を大事にする意識が以前より強くなってることが一番影響してるかもしれません。昔だと壁に作品をかけただけで「見たくなければ見なくていいさ」みたいな人がほとんど・・ファインアートはある意味それでいいとも思ってますが・・・だったけど、最近はお客さんを迎え入れるために「展示」のことにも気をまわす人が増えてる。いい傾向だと思います。キャプションにも手をかけてる人がいたし。誰とは言わないけど鈴嵐さんだけど。
ただ、ドアはどうにかした方がいいかな?
あの4号館の鉄扉は閉まってると「開けて入っていいのかな?」と私でも迷っちゃんです(笑)
ドアを開けっ放しにするか、「それじゃ猫さんが入ってくる」ってことならドアのところに「ご自由にお入りください」と張り紙をつけるとかね。
13:00。クンクン。とーぼーさんがムサビ近辺にいる臭いがする。やっぱり今日は午後半休しよう。。
恒例となりました、勝手に卒展宣伝コーナー!!!
やはり視デ・芸文・デ情は独自のパンフレットを作ってますね。しかし、みんなお金かけてるなあ・・・。
デ情は必要以上に立派な手さげ紙袋付き、芸文はパーソナルカード用のクリップ付き、視デにいたっては厚みのあるフルカラー本。広報のオープンキャンパスパンフレット費よりお金がかかってるんじゃないかと。
確実にこの個別パンフはゲットした方がいいです。
20:00。今日のめちゃイケは吉祥寺特集。確かにパリス吉祥寺を最初に見たときは感動したなあ。
ムサビロケ地ガイド
日曜日に「ペット」を連れて、ゆっくり見て回るつもりです。よろしくね。
今年の卒展では「東京タワー」などをごらんになって、「その武蔵野美術大学ってところに行ってみるべか」って方がいらっしゃるかもしれませんね。
緊急企画。ムサビロケ地ガイド。
メディアで登場してきたムサビの場所を紹介します。
「ハチミツとクローバー」に登場する場所はMAUハチクロ応援ブログの
■カテゴリ:ハチクロムサビMAP
を参照ください。ほぼ網羅しているはずです。
ドラマ「東京タワー」に出てきた場所は下記の通りです。
■第1話::入試で実技試験を受けた場所
4号館204
■第1話::合格発表のシーン
正門から1号館へ向かうメイン通路
■第2話::遅刻しそうになって走りこんできた場所(桜の満開のムサビ)
正門前
■第2話::仲間と初めて出会うシーン(階段教室)
7号館4階 第11講義室
■第2話::もこみち君と平岡君が「へー、予備校に行ってないのに美大に合格するなんて」と会話をしながら歩いてる場所
4号館第2螺旋階段から中央広場方面
■第2話::展覧会シーン(2回登場します)
2回とも鷹の台ホールB(課外センター)1階展示室
■第2話::もこみち君が高い絵の具を見せたら、平岡くんから「聞いてくれればよかったのに」と言われるシーン
7号館3階 踊り場ベンチ
■第2話::香椎さんが写真を見てるシーンや「最近学校に来てないね」と心配されるシーン
中央広場
■第2話::教授に呼ばれて研究室に入るシーン
10号館3階 視覚伝達デザイン学科研究室
■第2話::もこみち君が倒れるシーン
7号館1階 教職閲覧室前
■第3話::卒業式後のシーン
12号館前広場
今のところこんなところですね。どこか抜けてるかな?
ドラマ「東京タワー」の秘密を書いた「東京タワーの謎」はこちらもあわせてご覧ください。
さ、卒展の話に。
私が卒制担当の頃は「危険なものはないはずだから『危険!』なんてでっかく張り紙をするんじゃないよ。せめて『お手を触れないでください』にしてね」と学生さんにお願いしてたもんです。
なんて小言は後にして。
テンションあげていきます!!
「(誰も申し込んでこなかったから)手羽の勝手に卒展宣伝します!」コーナー!ドンドンぱふぱふ!
■ひだまりさん::9号館211
こっそりだなんてとんでもない。おもいっきり宣伝させてもらいます。よけいなお世話ですか。そうですか。
ちなみにこの日記に書かれてる本に私の部屋の写真も登場するはずです(カットされてなければ)
■tankさん::10号館411教室。よろしく!
展示名は「いるいるキャラクターカタログ」です。100個集まったのかな?
■壁ぎわ展:4号館裏
彫刻の助手連中が卒展にあわせて展示をしています。なぜタイトルが「壁ぎわ」なのかは見てのお楽しみに・・・ってこれは卒展じゃありませんが・・・宣伝してくれと頼まれたもので・・・基本的に後輩がかわいいんです・・・・。
*9:00追記
ひだまりさんのコメントで思い出しました。
28日(日)PMに基礎デザイン学科選抜公開プレゼンがあります。
■presentation 06(卒制公開プレゼン)
基礎デ教授はもちろんのこと、西村佳哲さん(プランニング・ディレクター)、向井周太郎先生(本学名誉教授)もゲストとして登場します。
卒制〜ムサ美を右から見るか、左から見るか〜
多分、今日の夜か明日中には志願者数を公表できると思います。
はたしてムサビに東京タワーからの風が吹くのか?(苦笑)
さて、卒業・修了制作展。
去年書いたこととほとんど同じなんですが、今年も書きます。
まず、ムサビまでのルートはこのエントリ「ムサビまでのルート」を参照してください。
受験生の方は、下見をかねているのなら鷹の台駅から歩いてみてください。入試時は鷹の台駅からのルートを強く推奨しているからです。(詳しくは入試前にまた書きます)
最初は距離感がないので「駅から遠い!」と思うのですが、何回か歩いてると実はそんなに遠くはないことに気がつくはずです。
土日のバスはゲイサイほどじゃないにしてもかなり混雑しますのでその覚悟を。
ムサビに到着。久しぶりにムサビに来た方は新2号館にびっくりしてください(笑)
さて、初めてムサビに来た人が困るのは「どこに何学科があるかわからない・・」ことだと思います。(オープンキャンパスでも同様の苦情を毎年いただいています・・・)
おおざっぱに書くと、
1号館・・・映像学科
★ 3号館・・・彫刻学科
★ 4号館・・・油絵学科、彫刻学科
★5A号館・・・日本画学科、油絵学科&版画、彫刻学科
★5B号館・・・油絵学科
★5C号館・・・油絵学科、彫刻学科
7号館・・・視覚伝達デザイン学科、空間演出デザイン学科
8号館・・・工芸工業デザイン学科、建築学科
9号館・・・デザイン情報学科、芸術文化学科・大学院基礎デ
10号館・・・視覚伝達デザイン学科、空間演出デザイン学科、基礎デザイン学科
11号館・・・彫刻学科
12号館・・・映像学科
体育館・・・工芸工業デザイン学科(テキスタイルコース)
美術資料図書館・・美術系の大学院
だいたいこんなところです。
もっと大雑把に書くと、正門から見て左側(上記★マーク)にファインアート系(日本画、油絵、彫刻など)、右側にデザイン系の建物がまとまっている、という「ムサビの法則」があります。普段のテリトリーで展示することがほとんどなので展示場所もほぼ同じなんですね。
時間のない方は興味のある分野でルートを右か左で選択すると、時間短縮ができるかもしれません。全部見ようと思うと、多分1日では無理です。
ただし、教室外の作品(屋外作品も含めて)は学科関係なく設置されることがあります。1号館下に空デやデ情の作品があったりしますし。
また、12号館地下には大展示室、9号館地下には大展示室と小展示室があって、ここは学科関係なく大型作品が展示されています。
詳細については正門前テントで配布している卒展パンフレットをご覧ください。「何学科の誰がどこに」はパンフレットでしか確認できません。日本画学科みたいに全員が「展示場所:5A号館」となってるところもあるけど・・・。
いや、これはすごくわかるんです。ファインアートの場合は隣の作品との関係がすごく大きいので、「あ、この作品はあっちの方がいいね」とギリギリまで展示場所を変えることがあるんです。油絵学科やデザイン系みたいにパーテーションで細かく区切るのなら問題はあまりないのだけど、日本画みたいに「美術館みたいにできるだけ広い空間で」ってことだと展示してみないとわからない。「面倒だから『展示場所:5A号館』と書いた」わけじゃないのでご了承ください。
学科によって独自のパンフレットを作っている場合もあります。
多分、卒展WEBを作ってる視デ・映像・デ情は作ってるんじゃないかな?
えーと・・・だいたい木曜日に講評会があるので、先生に言われたことを金曜日に修正して、来場者の多い土日勝負・・って方も結構います。
なので金曜日は作品が展示されてないことも多々あり・・・ファインアートは今更修正もへったくれもないので、ほとんどデザイン系ですが・・・、学内を見て回るなら土日がいいかも。
一番のおすすめは最終日の月曜。人も少ないし作品も完成してるし、「卒制終わりムード」で教室の中がまったりとしてます。
いよいよ卒業・修了制作展
以前からちょこちょこお知らせしています卒業・修了制作展。
いよいよ今週金曜日から4日間です!!
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■造形学部(通学課程)卒業制作展
■大学院修了制作展
会期 | 2007年1月26日(金)-29日(月)
時間 | 9:00 -17:00
会場 | 鷹の台キャンパス
入場無料・予約不要
※駐車スペースはありませんので、車でのご来場はご遠慮ください。
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ちゃくちゃくと展示作業が進んでいます。昨日も朝早く走ってるMoMongaさんを見ました。
さて、約束してました、あなたの卒展を宣伝しますよコーナー!!
沢山のご応募をいただきました。
なんて嘘で・・・0通です(涙)
思いつきの企画は失敗する。この言葉をぜひ「SCHOOL OF DESIGN」の中に書いてもらいましょう(涙)
というわけで、予定通りこの二人を紹介!
■鈴嵐さんの展示「Girl's Supernova」は4-218です。ダンゴ頭のシルエットが目印!
■松浦あじゃさんの展示「松浦あじゃ写真展」は9号館ウェブスペース。こっそり見てきましたが、よく捕まらなかったなと(笑)
私が勝手にタイトルをつけるなら「東京にバックドロップ」って感じかな?
ちなみにデザイン情報学科は1月27日(土)がホームカミングデーだそうです。
12時以降は専任教員が全員そろっているので、デ情OB&OGの方はムサビに集合!長澤先生と握手!
昨日今日が講評という学科もあって、もう終わった気になってる学生さんもいるかもしれません(笑)
でもね。展覧会当日、本人がいるかどうかよりも、ビデオとか照明の電源(スイッチ)が入ってない方がかなりヤバイです。お客さんは9時にきちゃうんですよね。彫刻なんかだと設置したらそれで終わりなんですが、電気を使う作品には「毎朝電源を入れる」作業がついてまわります。
毎日9時に学校へ来る自信がなかったら、同じ部屋の中で当番を決めましょう。部屋に入ると、明るい部屋に電源の入ってないプロジェクタとパソコンだけポツンと置かれてる、へー、それが作品なの?・・みたいな状態ほどみっともないものはないので。「毎朝電源を入れてスタートボタンを押す」のも卒制だと思ってください。卒業制作を作っているあなたにパート3でした。
ムサビペディア::価値観
■価値観
物事を評価する際に基準とする、何にどういう価値を認めるかという判断。「―の相違」(Yahoo!辞書より)
先日のエントリにも書きましたが、多様な価値観がそろう場所が美大です。
一方で「なんらかの形で美術・デザインの世界で生きていきたい」と共通の価値観を持っている人種が集まってくるのも美大でもあり、こんなに面白く刺激的な場所はそう他にありません。
しかも東京の美大となると全国からそういう人達が集まってくるわけで、これが「ナゼわざわざ東京の美大に行く必要があるのか?」の理由の一つかもしれません。
裏ペディア::
(1)
先日紹介した「SCHOOL OF DESIGN」にこんな言葉が書かれてます。
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■客観的にならない方が良いことも、時々ある。
直感だけで突き進まないと出来ないような、偏ったものにも、素晴らしいものはある。
--------------------------------------------------
自分の直感だけを信じなくちゃいけない時ももちろんあります。
(2)
ただ、(1)の話は普通の精神状態なら、の話ですね。
多分、卒業制作を経験したOBならわかると思うのですが、卒制直前になってくると知らぬ間に視野が狭くなっています。人の意見が聞けなくなる状態。
先生や友達から「ここはこうした方がいいんじゃないの?」「こうするべきなんじゃないの?」と指摘されても、「あなたには僕のセンスがわからない!」と怒り出したり「それは価値観の違いです!」と言い出したり。人間誰でも切羽詰ればそんなもんです。普段なら相手も「違うって!」と言い返すのだけど、あまりにも切羽詰ってる顔をしてるからそれ以上言い返さないだけです。
この時期に他人(2人以上)から指摘されたことは正しいと思った方がいいですよ。自分が一番見えてないだけで、「価値観の違い」だけで解決しちゃいけない。
私もこんなことがありました。
直径3mの地球のようなものを作ってたんですが、卒制3日前に、「ああ。全部白く塗りたいなあ」と急にひらめいて、世界堂(もちろん当時は土井画材)で白スプレーを20本ぐらい買ってきて、バーと塗りました。ま、そこまではいいのだけど卒制1日前に「ああ。この白い部分に文字を書きたいなあ」とひらめいて、黒マジックで作品全体に文字を落書きのように書いたんです。
今思うと「・・・なんであんなことをやったんだろう?」と不思議でしょうがありません(笑)
「直感」とはちょっと違いますね。「体内麻薬的なものに犯されていた」という感じかな?
もちろん講評で一部の教授に「なんだこりゃ?」的なことを言われたのですが、「君ら年寄りにはオレの作品の良さがわかんないんだよ!」と心の中で抵抗しました。
今思うと・・・「ああ。先生の言ってたのはもっともだよなあ」です(新)
価値観という言葉は非常に便利です。でもそれを逃げ道に使わないでね。
特にデザイン系の「価値観の違い」は「コンセプトミス」でもあるのだから。
(3)
ただ。
ただ、なんですけど、卒制では同級生みんなの視野も狭くなっている可能性が高いんです。周りの言葉に振り回されるのも問題。
「自分や同級生の視野が狭くなっていることに気がついているかどうか」がこれから1週間のポイントかもしれません。
卒業制作を作っているあなたに1
学内も卒制展直前の空気になってきました。
この時期の空気が私は一番好きです。
私達の頃、屋外展示は彫刻・工デ・空デ・建築のいわゆる立体系学科に許された特権で、平面デザイン系は室内展示と相場が決まってました。平面デザイン系の卒展はプレゼンパネルとせいぜい模型。というのも、彫刻・工デ・空デ・建築ぐらいしか工作用機材のそろった工房がないので(基礎デは木工工房があったっけ)、それ以外の学科は工具的にもスペース的にも屋外に置けるような大きなものを作れなかったんです。なので、場所の調整もそんなに困ることがなくて、彫刻学科内で調整すれば好きな場所に置けてた平和な時代でした(笑)
いつからかな?今やどの学科でも大型作品・屋外展示を作っていますね。4年間の集大成ですから、「部屋に入らないような大きな作品を作ってみたい」という気持ちもわかります。
安全第1、特に火事を起こさなければそれでOKだけど(苦笑)、大型作品・屋外作品の注意すべき点を書いてみます。
「卒業制作を作っているあなたにパート1」です。
●風雨の問題
卒展の時期は雨はもちろん、雪だって降ります。防水処理は絶対。電気を使う人は漏電ブレーカーを忘れずに。
そして、忘れちゃいけないのは風対策。雨よりもやっかいです。中央広場や12号館前、9号館前の風はほんとにバカにしちゃいけません。私の同期が中央広場にトタンで作ったような作品を設置したら、風で1日もちませんでした。ブーフーウーの家状態でトタンが飛んでく姿は今でも忘れられません(笑)
●人の問題
彫刻学科の場合は自分一人で動かせる作品がほとんどないので、制作や搬入出ではギブアンドテイクが発生します。「君のも手伝うから、僕のも手伝ってね」という暗黙の。これは卒展だけでなく、普段からこういう関係で制作してるので当然な世界なんです。(工デのクラフト系も同じような感じかな?)
彫刻学科の学生が意外と時間に厳しいのは、相手のため、というよりも自分のためでもあるんですね。
デザイン系の場合はどうでしょう。屋外作品・大型作品は恐らく一人で作ることは難しい。でも、普段は暇に見える周りの友達も、卒展前はみんな同じようにせっぱつまってます。あまり同級生の人手はあてにしないことですね。サークルをやってれば後輩部員に手伝ってもらうこともできますが、「人の確保をどうするか」という問題は早めにクリアにしておきましょう。
そして「手伝ってあげるよ」と言ってる友達は多分時間通りには来ないので、そのことも計算に入れましょう(笑)
●スペースの問題
さすがにこの時期に「制作スペースをどうしよう」と悩んでる人はいないと思うので、こんな笑い話を。
卒制ではないのですが、私の後輩がFRP工房ででっかい恐竜みたいなのを作っていました。天井に届くくらいの大きさです。完成し、いざ搬出って時に・・・ドアから出なかったんです(笑)
窓からも出ないから、結局グラインダーでしっぽ部分と足をカットして、なんとか搬出しました。今はまだ「制作」のことしか頭にないと思いますが、そろそろ「搬出」のことも考え出した方がいいですよ。ちゃんと運べるようになってますか?搬出ルートは確認しましたか?
●時間の問題
もう一度卒制スケジュールを確認しましょう。
展示は1月末ですが、デザイン系の場合は提出(講評)が早く設定されていることが多いようです。また、展示会場の準備(パネルを運んだり)は全員でやることになりますが、その日は半日以上自分の仕事はできなくなります。屋外展示だからって、やらなくてもいいってことは多分ないはず。自分に関係しない予定も考慮してスケジューリングしましょう。
プレゼンパネルを提出する人は印刷する時間もそろそろ考えてスケジューリングしないと「プリントはギリギリでいいや」なんて思ってるとかなり痛い目にあいます。プリンターの調子が悪くなったとかインク切れとか紙切れとか印刷所が混んでるとか、いろんな要素が直前に出てくるもんです。
●素材の問題
最近の流行は粗大ゴミを使ったアートかもしれません。今年は特に大竹伸朗展があったので、影響を受けてそういう作品が増えるか、もしくは誰もやらないかのどっちかだと思っていますが(笑)
以下は個人的な感想です。
その辺に転がってる素材を使っているとかなり萎えます。
「へー、それをそう使うかー」「どこでそんなもん、見つけてきたんだろ?」みたいな大竹さんのような面白さがあればいいんだけど、「あなた、ムサビの粗大ゴミ置き場から拾ってきただけでしょ?」なアート。
例えば、自転車の車輪とかテレビモニタとか発泡スチロールとか石膏像とかをくくりつけただけの作品。それがボリューム的に「よく作ったなあ」と思えるものならいいけど、「いかにも一人で運んだ量。リヤカー一杯分」というのが丸見えの作品だと目も当てられません。
4年生の、しかも卒制でそういうレベルの作品を作るひとはムサビにはいないので大丈夫。でも、まだ視野の狭いファイン系1,2年生ならありえるかな?
「そういう素材を使うな」という意味ではありません。「素材を昇華させようよ」ってことです。
●外装の問題
デザイン系が屋外展示をするようになって増えてきたのは、「中に入って穴から外界を見る」みたいなタイプの作品です。「部屋モノ」と呼んだりもしてますね。
このタイプの作品で一番陥りやすいのは、中のことばかり考えて外装の処理を何もやらないパターン。「外側はおもいっきりベニアが丸見えで黒く塗っただけ」なんて作品、よく見かけます。黒い壁だと寂しいから文字も書いたりね。タカアンドトシなら「ゲイサイの模擬店かっ!」とツッコミが入ることでしょう。
でも、自分が見る側の立場を考えてみてください。見た目の悪い作品の中に入ろうと思いますか?中に入って見てもらいたい作品を作るのなら、中身を作る以上に外装制作に力とお金をかけるべきです。
屋外作品って目立つんですよ。その外観がしょぼいと学内中の作品、特にそのそばの建物の作品もしょぼく見えちゃうんですね。これほんとに。
屋外作品を作る方は責任重大なんだよ。
え?今更言うなって?
今更ってことだと去年もこんなアドバイスをあんな時期に書いてますね。そういう性格なんです・・・。
ムサビペディア::卒業制作
サ/タ行
■卒業制作
卒業にあたって絵画や彫刻などの作品を作ること。また、その作品。芸術系大学では、卒業論文に相当するものとして提出する。[Yahoo!辞書より]
Yahoo!辞書の通り、一般大学の卒業論文に当たるものが卒業制作です。(もちろん卒業論文を書く人もいます)。略して卒制(ソツセイ)。
卒業制作を展示する場が卒業制作展で、普段は卒制展、または卒展と呼んでいます。
大学が企画して学内で行う場合は学内卒制展。学生さんや学科単位で学外の美術館やギャラリーで展示することを学外卒制展。
五美大展も学外卒展の一つですね。(参照→ムサビペディア::東京五美術大学連合卒業制作展)
ちなみに大学院を卒業することを「修了」と言いまして、大学院の作品も同時に展示するのでムサビの場合は「卒業・修了制作展」と呼んでいます。
(実は五美大展も今年から正式名称が「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」に変わりました)
今年のムサビ卒業・修了制作展は
●日時:2007年1月26日(金)-29日(月) 9:00-17:00
●場所:鷹の台キャンパス
卒制展についてはまたあらためて書きます。
裏ペディア
(1)
ムサビは卒制展が終了したら、すぐに入試のための入構禁止期間に入ります。なので入試前に日曜日に学内見学ができるラストチャンスが卒制展なんです。
受験生でまだ一度もムサビに来たことがない人はぜひ卒制展に来てください。「こういう場所で実技試験をやるんだなあ」「学食はここにあるのかあ」と知っておくだけでも気持ちが落ち着きますし、4年後の自分をイメージするとモチベーションもあがります。
(2)
ムサビでの卒業・修了制作展の英語表記は数年前から「Degree Show」を使っています。
他大学は「Exhibition of Graduation Works」とか「graduation exhibition」 等と表記することがほとんどなのに、なぜムサビはDegree Showなのでしょう。ちょっと調べてみてください。
(3)
とはいっても、日本人に伝わりやすいのはやっぱり「Exhibition of Graduation Works」とか「graduation exhibition」「Graduate Exhibition」だと思います。ま、「かっこつけて英語にしないで日本語で書け!」って話ですが。
それにしても、この「exhibition」という単語。よくスペルミスしてるんですよ。学生さんの作ったDMではかなりの高い確率で間違ってます。大学など公式に作ったものも間違ってることがチラホラ・・。サイト検索すると結構発見できますよ(笑)
2年前、ある研究室が学外卒展のDMを広報課に持ってきました。大きく「exhibition!」とだけプリントされてて、「シンプルでかっこいいじゃん」と思いながらも、なんか違和感があって、よーく見ると「exibition!」になってた、なんてこともありましたっけ・・・。どこの研究室かは言えないけど・・・。
まさに「かっこつけないで日本語で書けばいいやん」な話です。
通信教育課程卒業制作展
鷹の台キャンパスで行われている通信教育課程の卒業制作展を遅ればせながら見てきました。
ムサビは日本で初めて美術系大学の通信教育を始めた大学です。知られていないのですが、ムサビの通信教育は50余年の歴史があるんです。(4年前に短大から4年制へ改組しました)
これが、お世辞抜きにレベル高いんですよ。
以下、私の個人的な感想です。
プレゼンボードパネル・作品の制作技術は確かに通学生の方が上手です(学内の機材を使えることもありますが)。
でもコンセプト、その展開方法は通信生の作品に好きなものが多かったかも。
通学生の卒制はなんとなく「夢の道具」的だったり「ハイパー」だったり「新しい何かを作りました!」と元気や若々しさがあり、勢いもあるし、センスもバツグンで「そういう表現があったのか!」と感動する作品がある半面、「ぶっちゃけ、デザインを変えただけじゃない?」と言いたくなるような作品や、少数ですが「それ、1週間ぐらいで作ったでしょ?」な「やっつけ」な作品もなんだかんだあります。
それは通学生の心のどこかにある「甘え」かもしれません。
一方、通信生の卒制は自分が使う介助具を作ったり、学校の先生をされている方が授業で使いたいシステムを考えたりと、見方によっては「テーマが身近すぎる」という意見もあると思いますが、「自分に今必要なもの」を純粋にテーマとして、しっかりと具体化されている方が沢山いらっしゃいました。
そして、大きな声で言えるのが、「やっつけ」な作品が一つもない。
「甘え」がないんです。作品に向き合ってる時間が多いか少ないかは、見る人が見ればやっぱりわかります。
「2in1」というバイリンガルの女の子を使った作品はプレゼンボードを読まなくても、訴えたいことがはっきりと伝わってくるし、見た目以上にかなり時間と労力がかかっただろうなーと感じました。
通学生の卒展は目新しいものが沢山あって、お腹がいっぱいになるような感じだけど、通信生の卒展はおかずは少ないけど、一つ一つががっつりしててお腹がいっぱいになる感じ。
この卒業制作展を一番見て欲しかったのは、外部の方よりも通学生かもしれません。
と、あんまり誉めすぎるとうそ臭くなりますね。
このブログは誉めるだけのブログじゃないことは皆さんご承知の通りですので、批判的なコメントも。
自分で問題提起して、自分で全て解決しちゃってる感じというか、全てきっちりときれいに箱に収めちゃった感じもしました。リアルタイムに外部と接触するような作品があんまりないんですね。見てて安心感はあって「うん、きっちり作ってる。すごい!」とは思うけど、「おおおっ、そう来るわけ?!そう動くわけ?!?!」みたいなもの。
私が通学卒ということも関係してるとは思いますが、「作品」というよりも、いい意味でも悪い意味でも「卒業論文を形に起こしました」的な作品が多く、「外とのつながり」「偶発性の楽しさ」「遊び心」みたいなものがもう少しあるといいのになーとは感じました。
逆に通信生の方は通学の油絵や視デ・デ情・芸文の卒展を見ると良かったかも。
卒展レポート3
去年よりも月曜日のお客さんが多かったかも。結構人が入ってましたね。
平日なのに本当にありがとうございます。
ムサビ日記メンバーによる卒展レビューまとめ
■トモさん; 久々
■鈴嵐さん; 卒展レポート(小) | 卒展レポート(小/vol2)
■凡々さん; エス・オー・ティー・エス・ユー・ティー・イー・エヌ!
■小春さん; 卒業制作展が終わって。
■mooeさん; DIGW
最終日はファインアートを中心に見てきました。
油絵学科の作品は去年より好きな作品が多かったです。
彫刻学科はもう少し(いい意味での)バカな作品があってもよかった。「無駄にでかい」とかね(笑)
例年より「考えすぎちゃったかな?」という作品が多かった気がします。もっと素直でいいのに。
でも、美術資料図書館での院生の作品はやっぱりいいですわ。あの中から売れっ子作家が生まれそうな予感。3月に池松江美(辛酸なめ子)さんと一緒に展示する学生さんもいるし、かなり完成度の高い木彫作品もありましたし。
美術資料図書館裏の建築学科の作品にドキドキしながらもぐりました。建築学科は徐々にアート傾向が強くなってるような気がしたのは自分だけ?
10号館前芝生の足。
実は、日に日に数が増えてるのは知ってました?
現3年生の方へ。
ぜひ来年の卒制で「学内誘導看板を考える」というテーマの作品を作ってください。
もちろん卒展の時に学内中に設置してそれを使うんです。一石二鳥だと思うのですが。
(良かったらそのままオープンキャンパスでも・・・)
5時を過ぎると、ガシガシと片付けに入る音が始まりました。
卒業生の皆さん、お疲れさまです!
怪我をしないように撤収してくださいね。
卒展片付け日に怪我される方が多いんですよ。
みんな気合が抜けてるから仕方ないのですが、最後まで、「家に帰るまでが卒展理論」でよろしくです。
卒展レポート2
8,9,10号館を中心に見てきました。
もちろん、小春さん、珍念さん、おきなまろさんのも。
小春さん、珍念さんとは会えず。おきなまろさんからは「見ちゃダメです」といわれたけど強引に(笑)
珍念さんが誰か知りたい人は芳名帳に「チバ」と書かれてる作品を探してください。それです。珍念さん、敗れたり!
以下雑感を。
8号館吹き抜けのプロペラはすごいですね。
彫刻学科かと思ったら建築の学生さんの作品と聞いてびっくり。
時々チェーンがガチャっと外れるような音がするから、さらにびっくり。
2階から見ると、プロペラが予想以上の速さで回ってて、もっとびっくり。
こういうの大好きなんです。
ちゃんと作られているし。
大好きといえば、今年は10号館前芝生の「人間発射台」を語らないわけにはいかないでしょう。デ情の学生さんです。
これがバカな作品なんです(笑)だから、たまらなく大好きなんです。
まず、9号館302から見ることをおすすめします。
芸文の展示が去年よりかなり良くなってますね。
以前は小論文系の作品は段ボールパネルでこまかくブースに仕切られたところに置かれてて、正直あまり読む気がしなかったのですが(文字が嫌いなせいもあるんだけど)、今年は「あ、面白そうだな・・」と思いました。映像作品も前より増えたかな?
逆に基礎デの展示は去年の方が見やすかったかも。あ、「作品」じゃなくて「展示」ね。見せ方。作品のレベルはいうまでもありません。安心して見れるものばかり。
デ情は「やっつけ」な作品がほとんどなくて、ちゃんと時間をかけて作ったのが伝わってくる作品を多かった。うん。いい方向に向かってると思う。
9号館地下展示室は大小とも好きな作品が多かったです。でも、脚立はもう片付けようよ(笑)
でも、今年の卒展デザイン系で感じた一番の印象は。
工デ・ID(インダストリアルデザイン)コースのレベルがかなり上がってること。
気のせいだと思ってたけど、別々に見てた他広報職員も同様の意見でした。
元々、毎年きっちりモノを作ってるコースがIDなんですが、モックアップの技術とかプレゼンボードとか例年よりも出来がいいんです
「やっぱり産学連携と関係があるのかな。」と広報課で話してました。
広報課はチェックが厳しいんです(笑)
卒展レポート1
初めてムサビに来た人が困るのは「どこに何学科があるかわからない・・」ことだと思います。(オープンキャンパスでも同様の苦情を毎年いただいています・・・)
おおざっぱに書くと、
で展示が行われています。*9号館と12号館の地下展示室はいろんな学科の大型作品が入ってます。
もっと大雑把に書くと、正門から見て左側にまとまってる建物にファインアート系(日本画、油絵、彫刻など)の学科、右側の建物にデザイン系の学科が入っているという「ムサビの法則」があります。普段使ってる建物で展示することがほとんどなので、展示場所もほぼ同じなんです。
時間のない方は興味のある分野で右か左を選択すると、時間短縮ができるかもしれません。全部見ようと思うと、丸1日はかかりますからね。
ただし、突然通路に作品がデーンと転がっていたり、8号館で空間演出デザイン学科の展示が行われていたり、10号館前芝生に油絵学科の学生さんが展示してたり、それぞれの工房でも展示が行われていますので、詳細については正門前テントで配布している卒展パンフレットをご覧ください。
あくまでも目安に。
また、学科によって独自のパンフレットを作っている場合もあります。
私が確認した限りだと、視覚伝達デザイン学科、デザイン情報学科、芸術文化学科が作成しているようです。*情報ください。
*追記・・映像学科もlパンフレットがあるそうです。赤岩さん、情報ありがとう!
個人的に好きなのはデ情のパンフレットです。
本の形がいかにもデ情らしいし、写真もうまいし、中身も面白い。
聞いた話だと、研究室の横に特設スタジオを作って撮影したそうです。先生の似顔絵もそっくり(笑) ぜひご覧あれ!
ムサビペディア::卒業・修了制作展
私がやりたかった企画、「ムサビペディア」です。
いわゆるムサビ辞典。
サ/タ行
■卒業・修了制作展(ソツギョウ・シュウリョウ セイサクテン)
造形学部4年生の卒業制作品、大学院2年生の修了制作品を学内全体使って展示する場。毎年1月末から2月頭の4日間開催されている。今年は1月27日(金)から1月30日(月)まで。つまり今日から。
略称は「卒制展(ソッセーテン)」もしくは「卒展(ソツテン)」。
卒業制作ということもあり、普段の展示では許可が出ない場所でも展示できることもある。
学生も気合が入ってるので大型作品が多い。
裏ペディア。
もちろんちゃんと作ってる学生さんの方が多いです。
でも、中には「初めて作る大型作品」「初めて触る素材」という学生さんもいて、私が教務課で卒展担当だった頃、展示を見て「え。企画書と全然違うやん・・それしかできなかったのか・・」と悲しくなったことも多々あります。
「せっかくいい場所確保したのに、3日間ぐらいで作った中途半端な掘っ立て小屋しかできなかったんだなー・・壁がベニアってそれはないよなあ・・・」とか「きっと透明樹脂で透明感があるものを作りたかったんだろうけど、途中でクラックが入って、硬化不良も起きちゃったんだろうなあ・・。透明樹脂は扱いが難しいよって最初に教えたんだけどなあ・・」とか「何もそこに油絵作品を置かなくても・・違う場所の方がはえるのに・・」とか「そこに洋服を吊るすのはいいけど・・・空間演出したら?・・・」と思ったものです。
今年はどうかな?
卒業制作について
私も10ウン年前に卒業制作展に出品した人間です。
ひとつだけ4年生の方に助言を。
「『屋外展示だけ』ってのは避けた方がいいよ」
はい。かなり今更な発言ですね(笑)
私も屋外展示組だったんですが、なんせ外は寒い!
屋外展示は
・室内よりも大きな作品が展示できる
・通りすがりの人も見てくれる可能性が高い。→目立つ
というメリットがありますが、室内展示のみんなは来場者の方となごやかな空間を過ごしているのに、屋外展示組は寒くて寒くて作品のそばにはいれません。
作品を見に来てくれた友達とも会えず(当時は携帯もなかったので)、芳名帳をおいても風で飛んでいくし、寒いからみんなじっと作品を見てくれないし。
小品を展示する場所を室内にひとつキープするべきだったな、と終わった後に後悔しました。
最初の案では正門に作品を吊るすつもりでした。
エスキースを持って教務課に確認に行ったら、担当者に「ダメに決まってるじゃない!」とあっさりと却下。
入職してその方と一緒に卒業制作展の担当になったのですが、1年前の資料を調べてたら、自分のエスキースを発見。「こんな適当な作品にOK出せるわけないよなあ・・・」と思ったもんです。
卒業制作中はテンパってるせいか、自分が思っている以上に視野が狭くなってます。
恐らく今頃は助手さんや教授に「ここ修正した方がいいよ」と言われても「これでいいんです!!」と切れちゃうような状態じゃないでしょうか。
作品の修正はもう厳しいけど、展示の修正ならまだ間に合います。
ある段階で、客観的な目を持ってる人に見てもらった方がいいですよ。
卒業制作展は今週末です
いよいよ今週末が卒業・修了制作展ということで、今日から展示準備が本格的になってきました。屋外での展示も徐々に始まりましたね。
週末に、学内でスキーのジャンプをした学生がいるようで、10号館前芝生に突き刺さって上半身が埋まってました。
・・と思ったら卒制の作品でした。きっとあの人の作品だな・・・。
気になる方は卒業制作展で確認を!!お待ちしております!
■卒業・修了制作展
会期 2006年1月27日(金)-30日(月)
時間 9:00-17:00
場所 鷹の台キャンパス*お車での来場は御遠慮ください。
2月8日から入試準備のための入構禁止期間に入ります。受験生の方は会場下見のラストチャンスでもありますので、お時間がありましたら、ぜひお越しください。
大雪が1週間ずれてよかったと思ってたら、東京造形大さんは先週末が卒展だったんですね。造形大の職員の方から「センター同様いつもの雪です。もう慣れましたけど・・。」と涙メールが入ってました。