リアルな美大法人企画室長の日常を
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久しぶりに日記を書いてもらおう13
ムサビ日記OBにリアルな現況を書いてもらう「久しぶりに日記を書いてもらおう」シリーズ。
卒業後、一体彼らは何をしてるのか。
これまでの日記を「書いてもらおう」はこちら。
■2007年
・久しぶりに日記を書いてもらおう1 -小春さん編-
・久しぶりに日記を書いてもらおう2 -とーぼーさん編-
・久しぶりに日記を書いてもらおう3 -珍念くん編-
■2008年
・久しぶりに日記を書いてもらおう4 -とーぼーさん編-
・久しぶりに日記を書いてもらおう5 -小春さん編-
・久しぶりに日記を書いてもらおう6 -ひだまりさん編-
・久しぶりに日記を書いてもらおう7 -珍念くん編-
・久しぶりに日記を書いてもらおう8 -tankさん編-
・久しぶりに日記を書いてもらおう9 -una-pinaさん編-
・久しぶりに日記を書いてもらおう10 -MoMongaさん編-
■2009年
・久しぶりに日記を書いてもらおう11 -とーぼーさん編-
・久しぶりに日記を書いてもらおう12 -日当り良好くん編-
そして、アルパカブームを予見したひだまりさんの登場です。
彼女の写真に癒されてた人も多いはず。
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おひさしぶりです。
基礎デ院卒のひだまりです。
一年ぶりに「ムサビ日記」に里帰りです!
一年前、出版社でデザインの仕事をしていました。
新聞や雑誌の広告、ちらし、書店用のポップ、ポスターなどの
書籍にまつわるデザインの仕事を日々こなすことは
納得のいかないことも多かったけれど本当に貴重な経験ができました。
そして仕事とは別に、個人でどうぶつの写真を撮っていました。
ちょうど去年の春頃、以前から訪れていた栃木県のアルパカ牧場に
フリーペーパーを作らせてほしいとお願いにいきました。
社長は快諾してくださって、名刺をいただいたんです。
この日の行動がたぶん私の道を少し変化させたのだと思います。
夏に出版社を退社しました。
書籍の『ムサビ日記』にもあるように、
ひだまりは「所属するのは合わないかも」な性格。
とりあえずまたやりたいことをやってみよう、そう思いました。
退社後に元同僚の実家(栃木県)が老人ホームを始めることになって、
そのロゴマークを作ってほしいと私に依頼してくれました。
ロゴマークのデザインは仕事では初めてでした。
でもこんな重大な仕事を任せてもらえたことに感動しました。
まだお披露目はされていませんが、親しみを感じられる施設の一部として
私の作ったロゴマークが定着すればと思っています。
そして私はsalon de funwarico(サロン ド フンワリコ)という名前で
活動することを決めました。名前の由来は書くと長くなるので
省きますが、ふんわりしたやわらかなイメージです。
どうぶつの写真を撮ること、サイトで公開すること、
そして形式にこだわらずデザインもする……、そんな活動です。
まず、フリーペーパー「どうぶつとわたし アルパカ号」を発行しました。
今までに自分が素敵だと感じた空間やお店に置いてもらおうと思い、
いろいろな場所に電話やメールで交渉しました。
その成果もあって茨城、栃木、神奈川、東京、愛知、京都の雑貨屋さんや
本屋さん、カフェに置いていただけることになりました。
そして、このフリーペーパーがきっかけでアルパカ牧場の社長と
連絡を取るようになりました。
クラレのCMでアルパカが注目されるなんて、この頃はまだ夢にも思わず。
(気づいたら、冬にTV取材のお手伝いをしていました)
それからフリーペーパーを置いていただいた茨城県のカフェとつながっていた
デザイン事務所が主催する「ゆたり」というブログに出会いました。
そしてライターとして参加することになりました。
「ムサビ日記」でブログを書いていたから、ここでもブログが書けると思いました。
ムサビを卒業してから、個人でブログは書いていなかったので
「ゆたり」は私にとって第2のステージです。
ブログ名は「どうぶつごろごろ」です。
こんな活動をしてみたものの、フリーで生活するなんてまだまだ!
それで初めて派遣の仕事をすることに決めました。
私は今大学で働いています(ムサビではありません!)。
何百人もの教授たちに囲まれるハードかつ刺激的な日々を送っています。
夜間勤務なので午前中は自分の制作やフリーの仕事をして、午後から出勤。
夜の10時に構内を走ったり、真っ暗な教室に侵入したりすることもあります。
でもまさかこの職場でムサビ出身者2人に出会うことになるとは。
ムサビの外の世界でムサビ出身者に出会うとすごーくつながりを感じます。
わー、同じにおいだー!とはしゃぎます。
わかるでしょう、この気持ち。
院生の時に「学生だからまだ許される」、そういう気持ちで貪欲に行動していました。
デザイナーさんの事務所に作品を見てほしいと電話をかけたり、
研究のための調査に協力していただいたり。
結果たとえ自分の希望どおりにいかなかったとしても、
行動したことで気がつくことがあるんですよね。それが何より大きいんです。
そのようなわけで卒業した今も私は体当たりな日々です。
人として失礼があってはいけない。ただ行動しないと始まらない。
そう思うこの頃です。
ムサビの教授が「30代からが楽しい」とおっしゃっていました。
20代のときは?でしたが、最近それがわかるようになってきてしまって、
歳を取ったなーふふふ!って感じです。
それではまたお会いしましょう。ひだまりでした!
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彼女が勤める某大手大学さんでも広報ブログをやってるそうなんですが、職員しか読めない電子回覧でムサビ日記を意識したことが書かれてたんだとか。
そんな大手大学さんに意識してもらえるなんてありがたい限り。
・・・・・・
忌野清志郎さんがお亡くなりになりました。
「ぼくの好きな先生」のモデルとなった都立日野高校の美術教師は、土地柄、藝大かムサビかタマビ出身なんだろうなーとずっと思いながら聞いてました。
手羽は美術教師に惹かれて美大を受験し、その人がムサビ卒だったからムサビを第1希望に考えた人間なんで、すんごくこの憧れてる気持ちがわかるんです。
ぼくの好きなおじさん、いままでありがとう。
きよしちゃん いい曲だね きよしちゃん
きよしちゃん いい人だね きよしちゃん
ひだまりさんのことはブログでしか知りませんが
やわらかい人だと感じています
でもそのやわらかさはケーキのようにもろく崩れる柔らかさではなく
柳の枝のようにしなりのあるやわらかさなんですね
「行動しないと始まらない」
今のワタシに必要な言葉を見つけました
投稿者 Yamepi : 2009年05月04日 12:27
Yamepiさん。
コメントしてくださってありがとうございます!
褒めすぎですよ。笑 でもとてもうれしかったです。
こうして日記を書かせていただけることは
私にとってもぴりりと引き締まる思いです。
手羽さんありがとうございました!
投稿者 ひだまり : 2009年05月05日 18:56