リアルな美大法人企画室長の日常を
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小説::手羽殺人事件 1号館
ミステリーブログ小説
手羽殺人事件「猫は見ていた -魔の80周年-」 第1話
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2009年10月。
武蔵野美術大学80周年式典と芸術祭までもう少し、そんな日に事件は起こった。
守衛・大村は午前1時の学内定例見回りで1号館3階をチェックしていた。
1号館3階が定例見回りの最後のフロアであり、ここが終われば守衛室に帰れる。
もうすぐ11月。めっきり外は寒い。
早くあったかい場所に戻りたいものだ。
何気に法人企画室をドアガラスからのぞくと、奥からぼんやりとした光が見えた
パソコンのモニタは窓側に向いてるため画面は見えないが、原因は窓に反射したモニタ画面だとすぐにわかる。
「あの席は確か手羽室長の席・・・。パソコンの電源を落とさずに帰ったのか。仕方ない室長だなあ(苦笑)」
とつぶやきながら、なにげなくドアノブに手をかけると、ドアが開いた。
「ん?鍵がかかってない・・・うわっ。なんだこの暑さは?!?!」
ドア横にあるエアコンの画面をライトで照らすと、「暖房32度」と表示されている。
「これは暖房にしても熱すぎでしょ・・・。。。。ん。え?・・・」
モニタの前に人の気配を感じたのだ。
椅子に座ったまま、キーボードにうつぶせ状態の人物がいる。
室内の電気をつけ、近寄りながら声をかける。
異常な状態に体が慣れてきたのか、なんとなく部屋中が臭いことに気がついた。
鼻を押さえながら大村は近づく。
「も、もしもし?・・・・・どちらさんですか?手羽さん?ど、ど、どどうしたんですか?もしもし!」
応答が無い。
モニタの前まで行って、とんでもない状況を把握した。
そこには頭から血を流し全く動かない手羽がいたのだ。
震える手で無線を取り、応援を大声で呼ぶ。
「こ、こ、こちら大村!守衛室応答願います!」
「(ピー)こちら守衛室。どうぞ」
「現在1号館3階の、ほ、法人企画室で・・・・手羽さんらしき人が・・・とにかく、お、お、応援を・・いや、至急救急車を!!!」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
翌日。
二人の人物が刑事に呼び出された。
minxと竹林だ。
刑事「あなた達は手羽さんのお友達だそうで」
竹林「友達ってわけではないんですが・・・」
刑事「でも、つるんでブログを書いてたって話を他の職員の人に聞きましたよ」
minx「ぼ、僕は更新少ないから、全然関係ないっす。仕事が忙しいので早く帰してください」
刑事「いやいや。もう少しお時間を」
竹林「僕たちが真っ先に呼ばれたってことは・・・もしかしてムサビ日記と何か関係あるってことですか?」
刑事「・・・まだ断定はできませんが・・・その可能性が高いとだけ今は・・・」
minx「そういえば、竹林くんが『手羽ブログでの竹林の扱いが冷たすぎる。いつか殺してやりたい』って言ってましたよ。犯人はこの人です」
刑事「それは本当ですか?!」
竹林「ちょwww。そう思った時も一瞬あったけどー、あれは手羽さんの優しさによるもの、竹林にハッパをかけてるんだとわかったんです。そういうminxさんも『セルフエスティームの低いやつは広報課にいらん!』って怒られて泣いてたじゃん」
minx「そ、それは・・・」
刑事「まあまあ。あなた方二人でないことぐらいは既に調査済です。お二人のアリバイを課長から聞いています」
minx「なんだ・・」
竹林「でも、・・・ムサビ日記と関係あるっておっしゃいましたよね?私達に何を聞きたいんですか?」
刑事「では、単刀直入に言います。」
竹林・minx「ゴクリ・・・・」
刑事「ムサビ日記メンバーの誰かが犯行に関与してる可能性が高いのです」
竹林・minx「えっ・・・・」
刑事「ただ。それが誰なのかがわからない。なので極秘理に捜査に協力していただきたいのです」
竹林「そ、そんなことを言われても・・ぼく達には仕事が」
刑事「先ほど課長にはお願いしました。嫌なら嫌でもいいんですが、断った場合、仕事中に日記を書いてることを課長にばらしますよ」
竹林「・・・」
刑事「先ほどネットワーク管理室でネットワーク通信記録を確認させてもらいました。仕事が忙しい人が仕事中に非公式サイトである日記を書いてるわけないですよね〜〜?仕事中にブログの取材に行ったりしてませんよね〜〜〜?」
minx「竹林くんは書いてるかもしれませんが、僕は書いていません」
刑事「それはそれでもっと更新しなさい」
minx「うぐっ・・・・・」
竹林「で、具体的にどんな協力をすればいいんですか?」
刑事「はい。それは・・・・。」
つづく。
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この物語はフィクションであり、実在の人物及び団体とは一切関係ありません。
本当は12月に思いついてたエントリー。
「書くことがない時に公開しよう」と思ってたんだけど、手羽がムサビ日記から出て行く前に公開しないと意味がないことに気がつきまして。
あわてて公開。
4話分まで書いてたのを2話にまとめました。
第4話以降あたりから何をやりたいのかが見えてくるはず。
多分。
手羽さん80周年の記念式典の直前にしんじゃったの?
あんまし、刺激のつおいお話は・・・
でも、主要人物の特徴をよく表しているところが、面白いです
続編に期待します。(できれば、手羽さんが生き返りますように?!)
投稿者 おぎりん : 2009年04月22日 00:38
私もこの後どういう展開になるかわかりません・・・。
投稿者 手羽 : 2009年04月25日 17:24