リアルな美大法人企画室長の日常を
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2009入試3日目
今日は視覚伝達デザイン学科、油絵学科版画専攻の入試。
いよいよムサビ入試は第1の山場を迎えようとしています。
私たちのグループで盛り上がってるのは、昨日書いた「天地」の話。
別に「天地人」とは関係ありません(笑)
そもそも高校生は
"天地"って言葉を知らないんじゃないの?
というのが個人的な見解です。
自分の高校時代を思い返してみると・・・・「天地の方向を指す矢印」と言われて、「天地」って言葉はわかってても、どっちに矢印を向ければいいのかわからなかったかも。
いや、多分わからなかった。
はたして、「今時の若い子は天地の書き方も知らないのか」で済ませられる話なのか?
恥ずかしい話。
「天地無用」は「上下どっちでも構わない」という意味だと5年前ぐらいまで思ってました(笑)
なんかね。「無用」って漢字が「関係ないぜ!」的なイメージがあって・・・そんな気がしません?
そもそも「天地無用」って不思議な日本語じゃないですか?
「天地逆転不可」とかなら、まだわかるんだけど。
他にもそういう人がいないのかさっそく調査。
家に帰ってから奥さんに質問してみました。
「正直に教えて欲しいんだけど、『天地無用』の意味を知ったのはいつぐらい?」
「うーん、半年前ぐらい。会社で使ってる佐川さんの伝票シールに『天地無用』ってあって、理由も考えずにいつも貼ってたから。」
「・・・もしかして、天地の矢印をどっちに書けばいいのかわからなかった人?」
「もちろん」
いたいた(笑)
通常は「天地を表す矢印」ていうと「↑」「↑天」なんだけど、今回「↓」、つまり下向きに矢印を描いてた人が結構いたらしい。「↓地」と書いてればいいんだけどね。
一般的には「↑」と描いてる方向に上をあわせるので、最悪、自分が思ってる方向とは逆の方向で採点されてしまう可能性があります。
ただ「人間の目」「画家の目」でやることなので、天地を逆に書いてしまってても、減点にはならないし、正しい方向で採点されるはずです。よほど上下を迷う作品以外は。たぶん。
ちなみに。
視デの鉛筆デッサンは随分前から「天地の矢印を描きなさい」と問題文に入ってて、ほぼ100%の人が正しい矢印を描いています。描いてない人の方が少ない。
今回が恐らくムサビファイン系入試で初めて「天地の矢印を描きなさい」という説明が入った問題文だったわけで、いろんなことが見えてきますな。