リアルな美大法人企画室長の日常を
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芸術祭2008が終わって1
芸術祭も無事に終わって、整理期間(片付期間)も今日まで。
どんどん学内が片付いていきます。
あ、恒例の芸術祭風景サイトはこちらです。
いろんなことを書きたいんだけど、まずは。
来場者の皆さんへ。
お越し頂き、ありがとうございました。
今年は3日間で約3万人を超える来場者数があったようです。
たかだか1学年1000人ぐらいの小さな学校にですよ。
4日間開催の時に「3万3千人超えた!」と喜んでたので、3日間で3万人は脅威の数字ですね。
これも皆さんのおかげです。
ぜひ来年もムサビの芸術祭に来てください。
次に。
芸術祭実行委員の皆さんへ。
これだけのスタッフ、企画、参加者、来場者を動かすのは相当大変なことです。
いろいろ細かい失敗や「ああすればよかった」と反省することもあるでしょうが、この規模・人数になってくると、小さな失敗なんかは当然いくつもでてきます。
来場者数5000人のオープンキャンパスレベルでもそうなんだもん(笑)
今回感じた反省は来年に引き継ぐことにして、とりえずこういうイベントでは無事に終わらせる方が大事なわけで、けが人も大きな事故もなく無事に終われたことは、皆さんのガンバリ以外のなにもんでもありません。
とりあえず、お疲れさまでした!
最後までケガしないように!
最後に。
参加された学生さん達へ。
若い人たちのキラキラした姿は、おじさんお兄さんにはまぶしすぎます。
こんなに学生さんが目をキラキラさせながら、今の自分を表現してる大学ってそうないんだよ。
それを見たくて、毎年沢山の人がこんなアクセスの悪い田舎の小さな大学の学園祭にきてくれるのかもしれない。
これからも「ムサビの芸術祭」を盛り上げていってください。
とはいっても、参加された学生さんはいろいろ不満はあると思います。
「規則」や「罰則」ってもんは、みんなが常識を持ってる人達だったらいらないわけで、マジメにやってる人には不自由なもの。
「お祭なんだからそんなに厳しくやらなくてもいいだろう」と思ったこともあるんじゃないかしら。
「常識的にルールを守って、楽しくやろうぜ」だけの一文だけで本当はいいはず。
でも、この「常識」ってやつがやっかいで、一般社会での常識、東京での常識、大学での常識、美大での常識、ムサビでの常識、デザイン系での常識、ファイン系での常識、彫刻学科での常識、1年生の常識、酔っ払いの常識(?)、ってのが全部微妙に違うから、難しい。
トラブルの原因がその人の「無知」であればちょっとだけ話が早いんだけど、その「カテゴリ内では全般的に」なことだとかなり難しい。
芸実委は1,2年生がメインだから、それ以上大きなカテゴリの「常識」を知らないこともある。
これだけの参加者・スタッフがいると、いろいろありますわな。
「そんなの当然一般社会での常識で判断するべきでしょ」というのは正論なんだけど、そんなに簡単にはいえない部分もあるわけで・・。
また、状況はどんどん変わるもんです。
初日はダメだったものが最終日にはOKになってる(またはその逆)・・・・・なんてことは複数日開催のイベントではよくあることで、人によっちゃ「なんで一度決めたことを変えるんだ!!」と怒るだろうし、「臨機応変に対応してくれてありがとう!!」と喜んでくれる人もいる。
これで一番難しいのは、変えるタイミングと全ての参加者に「変えた理由」「その場の空気」もふまえて確実に一瞬に知らせる手段がイベント中には無いことなのよね。
途中でルールを変えたことよりも、「時間的問題」と「情報伝達不足」が原因でこじらせることが多いです。
「だから、大変なんだから芸術祭実行委員に文句を言うな」と言いたいわけではありません。
ただ、「あなたが思ってる以上に複雑な要因が存在するかもしれないよ」ってことを頭のはじっこに置いといて欲しいのです。
来年のためにも、参加したみんなが「ここはもっとこうした方がいいよ」という「意見」「提案」は言ってあげるべきだし、彼らもそれを待ってると思います。
学食とかで「今年の芸実委、チョームカツク」とか友達同士で言ってるだけじゃなんにもならない。
まだまだムサビの芸術祭は良くなるし、進化できるよ。
続く。