メールを紹介

ムサビ日記の感想をメールでいただきました。

最近、偶然『ムサビ日記』という本の存在を知り、図書館で借りて(すみません、買わなくて)読んでみました。

はじめのほうは、「ちょっと面白いわね」という感じだったのですが、後半、特に卒業がらみの話題になってきたらなんだか感動して涙しながら読んでしまいました。
この歳(私は昭和37年生まれです)になるとちょっとしたことでうるうる泣いてしまうんですが。

「大学4年の3月」って時期は「卒業」ということ以上の何かがありますよね。

私自身は“一般大学”出身で、小学校の図工の時間はとっても苦痛だったクチなので、「ものを作ることができる人」に対してとっても「うらやましい」気持ちと「尊敬」の気持ちがあります。
だから、書き手の学生さんたちが制作に悩んだり苦労したり停滞したりしていても、「いいなぁ〜 若くて何かを作れるって」と思いました。

「図工の時間が苦痛だった」という話はよく聞きます。
理由を聞くと、「答えが存在しないのってありえない。『赤なら赤を使え』と言え」というパターンが多いです。
図工・美術大好きだった私からすると、「存在する答えを当てる」作業ではなく、「答えを作っていく」面白さこそ美術や図工の良さだと思うんですけどね。
でも、なんだかんだ「図工や美術の先生がいい人だったか」てのが一番大きいかもしれません。
高校時代の友人に武蔵美出身で今は大阪でデザイン事務所を一人でやってる人がいるんですが、彼女が卒業する時、(たしか)銀座のギャラリーでクラスメート2人と展覧会をやっていたのに、当日大雨で出かけるのが面倒くさくなり、結局観に行ってあげられなかった、ということがありました。
来年の武蔵美の卒制展は観に行ってみようかな、と思います。

銀座と違って、ムサビはちょっと田舎ですが(笑)、ぜひお越しください。
そして、卒制展といわず、11月1-3日に開催される芸術祭(学園祭)にもぜひ。
ムサビの芸術祭は損はさせませんよ。



そもそも『ムサビ日記』が目についたのは、高2の長女が「美大受験したい」と言い出したから。

私にとってはまさに青天の霹靂。

わかりますわかります。
自分の子供が突然「美大に行きたい」と言い出して驚かない親はいませんよ(笑)

今まで塾にも通わせたことがなかったのに、美術予備校に入れてみたら費用は高校(都立です)の授業料より高いし、帰宅は超遅いし、それで大学入れるかどうかま〜ったくわからないし‥。
もう不安だらけです。
(ただし、申し訳ありませんがムサビもタマビも志望校には入っていません。とい うか、家から通える都内の大学はどっこも志望してないんです‥ で余計不安。)

ここから私の勝手な推測なんですが。

藝大・タマビ・ムサビを目標としない、関東在住の美大受験希望の高校2年生にはどういうパターンがあるか。

学費は藝大が安いが、私立美大はどこも同じようなもの。(むしろ私立美大ではムサビは安い方)
高校2年生だと「藝大・ムサタマのレベルが高すぎるから」と最初からあきらめることもまだなさそう。

一番可能性が高いのは「マンガ学科、アニメーション学科、イラストレーション学科がない」かな。
高校説明会でもこのタイプの高校1,2年生に何度も出会ったことがあります。
「他の美大にあって、タマビ・藝大・ムサビにはない学科」がこれらです。
検索エンジンで「大学 アニメ学科」とだけ検索したか、美大のことを何も知らない進路担当の先生だったか・・かな?いや、高校の進路担当の先生は美大のことを知ってる人の方が少ないですが・・。


もし、そのパターンでしたら、ぜひムサビやタマビの学園祭、卒業制作展、オープンキャンパスを見に来てください。
そして、現在希望されている大学のそれと比べてみてください。
「学生さんの目の輝きが違う」や「アニメ学科がなくてもレベルの高いアニメを作っている学生がいる」ことなど、まだまだ知らない世界があるはずです。

美術予備校さんに通っていらっしゃるのであれば、「アニメーション学科を設置してる大学がどういう大学か」もいずれ知ることになると思うので、あんまり心配はしていませんが。

ということで、『ムサビ日記』とても良かったです。
みなさん、これからもいろいろなことを一生懸命やっていってくださいね。

どうもありがとうございます!!

受験生もそうですが、美大進学希望・美大進学したお子さんをお持ちの親御さんにも読んでもらいたい本なので、こういうメールは本当に嬉しいです。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

投稿者:ichiro : 2008年10月22日 03:56

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