リアルな美大法人企画室長の日常を
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20世紀少年
ほとんどの美大でムサビOBが教員をやっているのですが、私の知り合いでも他大学の先生をやってる人が二人います。
1人は以前も書いたことがある、長岡造形大・准教授の小林花子さん。
そしてもう1人は金沢美術工芸大学・准教授の遠藤研二さん。
二人ともムサビ彫刻を卒業後、愛知県芸の大学院に入って、各大学の教員となっています。
昔のムサビ彫刻は設備もひどくて、他大学の大学院に行く人が多かった・・。でも、今の2号館を見たらびっくりするだろうなあ・・。
ちなみに今年の彫刻大学院志願者は21名いて、視デ・油絵についで多かったです。
結構、ムサビの彫刻、キテますよ。
あ、脱線。
というかどこから脱線なのかわかんないけど。
遠藤研二って遠藤ケンヂだなあ・・・と最近気がついたのです。
あ、遠藤ケンヂって20世紀少年の主人公の名前ね。ミュージシャンの方ではありません。
というわけで!!
20世紀少年を見てきました!!
もっと人が減ってから見に行こうと思ってたんだけど、四輪駆動さんの日記を読んで、行かずにいられなくなったのです。
昨日、午後半休して見てきました(笑)
以下ネタバレを含むので、映画の内容を知りたくない人は「ここから」「ここまで」の間は読まないでください。
↓↓↓↓ここからネタバレ↓↓↓↓
これ、原作読んでないとわかんないのでは?
「読まなくても面白い」という感想もWEBで見かけるけど、うーん、どうだろう。
読んでる人がそう思ってるだけで、原作読んでないとあのペースにはついていけないんじゃなかろうか。
私は絶対に「読んでから見る」をオススメします。
四輪さんも書いてる子役のシンクロ率。
すごいです。
特にオッチョがそっくり。
澤畠流星くんというそうです。
それとヤン坊・マー坊(合成で双子だけど)。
ケンヂもドンキーもヨシツネも原作に似てるし、なおかつ成長後の大人の役者さんにも似てる。
よく集めてきたもんだ(笑)
オッチョの伏線が好きだから、映画でのアッサリぶりにショックだったけど、ま、確かにあれぐらいじゃないと映画にはおさまらない。でも、その他の伏線も削りすぎてて(フクベエの家族の話とか、ロボットはパイロット搭乗型かリモコン派かの会議シーンとか)、悪く言えばダイジェスト版みたいではあったけど。
原作だと新宿ロボットのシーンはオッチョがあちこち走り回りすぎてるのよね。
浦沢さんはきっとオッチョのことが好きだったんだろうなーとわかるんですが(笑)
だから、映画だとロボットに乗り込むシーンにオッチョが絡まないのは、そのへん反省してケンヂの主役性を出したんじゃないかと。「なるほど」と思えた脚本部分でした。
CG合成も結構頑張ってますね。羽田爆破のシーンとかよくできてました。ロボットも。
がっかりだったのは、フクベエがロボットを操作してる(と思われる)人とやりあってるシーン。
すぐ見つけて、すぐ落ちてった(笑)
しかも空中でマスクをはぎとるって・・。
あそこの見せ方はもう少しなんとかなったんじゃなかろうか。
マンガでも謎のまま終わってるけど、あの東京が全部ぶっ飛びそうな爆発の中を"ともだち"とケンヂはどうやって脱出したのか。
映画では説明してほしいんだけど。
しかし・・・考えてみたら第2章って唐沢さんの登場はほとんど無いんじゃ・・・・。
↑↑↑ここまでネタバレ↑↑↑↑
そうそう。CG合成といえば、ギャッツビーのキムタクの合成もよくやってますね。
■GATSBY:GATSBY TV::ムービングラバーダンス
*音が出ます。
昔、ラルクでもこういう合成があったっけ。
おっと。またしても脱線。
結論。
20世紀少年好きな人は見た方がいい。
伏線が抜けてるから物足りなさは否めないけど、多分満足はするはずです。
原作を読んでない人は・・・面白いかどうかは微妙です。
役者さんも監督もそろってるんでそれなりに見れるだろうけど、原作を読んだ方が何が怖くて何が面白いか、が理解しやすいと思います。
さて。
私はこれから研修に行ってきます。箱根です。
携帯から更新できたらやりますが、多分明日は更新しないつもりです。
CG合成の技術の進歩はありえないぐらい早いですからね。実現不可能な映像を作る目的もありますし、予算の削減の狙いが一番でかいです。映画「ハンコック」に関しては、登場する車のほとんどが3Dで出来ていて爆破されまくっています。アメリカでは日本以上に分業化していて、例えばアニメーターひとつとっても毛専門のアニメーターがいたりします。リズム&ヒューズ社のように動物に特化したプロダクションもあり、人が多いので短期間でたくさんの映画を撮っているために実写との合成のノウハウの蓄積がすごいです。合成も社内でやってしまいます。日本でもだんだんポスプロの占める比重が大きくなり、今ではモデリングと合成がシームレスに移行できる環境に移行しつつあります、といいつつもフルHD対策などで金が飛びまくり、その割には予算が少ないという日本特有の事情で苦しんでいるところが多々あるのでその辺の問題が課題となりそうです。
宣伝ですが、京都の源氏物語美術館がリニューアルオープンしました。そこで上映されている「橋姫」というドラマの製作と、宇治の古民家が出ている大型バナーのモデリングなどの手伝いをしました。前半5分のCGパートがそうです。平安京の内裏がCGです。俳優とモデルのカメラ関係を同期させる必要があるので、俳優をとるときにトラッキングという目印をおいたりしたり、合成するときに光のつじつまを合わせる必要があるために、合成作業で飯が食えるほどの職人芸が要求されます。技術が進歩しても結局最後は人間業になります。(合成は先輩社員がやりましたが、作る人以上に現場でコーチングする人の審美眼や指導法も大事だとわかりました。)
投稿者 ANNWN : 2008年09月03日 08:17
結局見に行ったんですねw
語る人がいないのでここで発散させて下さい。(ネタバレ注意)
ネットでは原作見てない人からは
『ただの物忘れの激しい大人達の話。』『主人公がおっさんのスケールのちっちゃい世界救出劇』
と酷評されてました。
まぁ分からないでもないですが‥笑
確かにオッチョ、あっさりと仲間入りしてたのにはガッカリしました。笑
時間的にはしょうがないんでしょうね。
血の大晦日はなんとしてでもやらないと見せ場無いし‥
でもフクベエの伏線がほとんど削られてたのは心配です。
あれじゃあ原作見てない人は友達の正体分かっても『誰?』って感じなんじゃ‥
敷島教授も『誰?』って感じですよね。
あと個人的にともだちの信者が何をやっても大爆笑するシーン。
(集会の時の漫才、大晦日のモニターとか)
一番怖いシーンだっただけに残念。
よかったのは指パッチンと
ユキジがみんなに『昔、あたしに負けたよな!?』って聞いていくとこ。
あそこは堤監督!って感じでした。
子役のシンクロ率が異常に高いから、大人版の役者達にも似てましたね。
CGについてはよく分かりませんが
合成が昔に比べてうまくなりましたよね〜
昔は切り抜きが下手くそで輪郭がブツブツなってたのに‥
長文失礼しました。
投稿者 四輪駆動 : 2008年09月03日 21:58
ANNWNさん
そう。気になってたんです。合成の場合、光はどうしてるかと。
やっぱり最後は人なんですね。
四輪さん
結局見に行きましたw
カット割りなんかも結構原作を意識したものになってましたね。
>『ただの物忘れの激しい大人達の話。』『主人公がおっさんのスケールのちっちゃい世界救出劇』
確かにそうなんだけど、それを言っちゃうとハリーポッターなんて「興味を持ったものに対して全然我慢できないわがまま少年少女の話」ですし・・。
でも、自分がそうだけど少年時代のことって結構忘れるもんです。
これについてはまだ後日。
投稿者 手羽 : 2008年09月04日 15:35