リアルな美大法人企画室長の日常を
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時間と学費をムダにしない大学選び
広報課に
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東京都小平市小川町1-736
武蔵野美術大学 広報課
「ムサビ日記ー広報の手羽」ご担当
広報課 手羽 イチロウ様
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宛の荷物が届きました。結構大きな荷物。
光文社?赤本かな?いや、それで「手羽イチロウ」宛にくるのも変な話。
なんだろうと開けてみると中身は、
時間と学費をムダにしない大学選び 石渡 嶺司 山内 太地 光文社 2008-04-24 by G-Tools |
最高学府はバカだらけ―全入時代の大学「崖っぷち」事情 (光文社新書 318) 石渡 嶺司 光文社 2007-09 by G-Tools |
今回は
本書は、大学に入ってから「就職できない!」と後悔しないよう、大学を「偏差値」ではなく「就職に強いか?」という観点で解説したガイドです。大学卒業後に「自分探しの旅」というニートやフリーターにならないためにも、学生のうちから知っておきたい主要17業界の労働環境や200業種の年収についても紹介してあります。という本だそうです。
えーと、えーと・・・・・。
Amazonで予約してたのに(涙)
ま、いいか。広報課と手羽分ということで。
「ムサビ日記がオススメ書籍欄とかでまた紹介されてるの?」とワクワクしながら読み出しましたが、別にそういうことではないようで(涙)
「手羽に献本すりゃ、勝手に宣伝してくれるだろう」という読みですかね?
そんなに世間は甘くありませんよ。
もう、書いちゃってるけど。
ムサビは「インテリア」「漫画・アニメ」のところで、タマビとペアで登場します(笑)
【大学受験のモデルプラン】
●インテリア
東 東京芸術(美術)or千葉(工)―武蔵野美術(造形)or多摩美術(美術)―日本(芸術)or女子美術(芸術)
●漫画家or漫画編集者になる
東 早稲田(文or文化構想)―東京大学(文)or上智(文or神)―明治(文)or中央(文)or武蔵野美術(造形)or多摩美術(美術)or東京工芸(芸術)
●アニメ・ゲーム業界に進む
東 東京芸術(美術)or千葉大(工・デザイン)or武蔵野美術(造形)or多摩美術(美術)―東京工芸(芸術)or東京造形(造形)or女子美術(芸術)or日本(芸術)
「ファッション」のところにもチロっとムサビの名前が出てきます。
そして、「おすすめイベント紹介」では、ムサビのイベント(芸術祭と卒展)が何故か紹介されてました。美大ではムサビだけです。
全体的な印象は、もっと厳しいことが書かれてると思ってたので「あ、こんなもんなのねー」です。ま、厳しい声に聞こえる大学さんもあるやもしれませんが。うちはまだあんまり関係ないかな。
「デザイナー」というカテゴリがなかったのが残念。インテリアだとかなり幅が狭い。建築と一緒のグループに入れたかった気持ちもわかりますが。
インテリア・漫画・アニメの項目に限っていうと、「ま、外れてもないし、ドンピシャな答えでもない」てなところかな?
「アニメ・漫画やりたければ、アニメ・漫画学科にいくな」という話には「そ、そうなのよ!!みんな、それに気がつかないのよ」と共感。
このあたりの話は、おいおい書いていきます。
「デッサンはある程度独学でできる」っていうのも、「県の美術展に入賞するぐらいのレベルなら」です。「ムサビタマビ等ボチボチ倍率がある美大や東京藝大に入学するレベル」となると、美大卒の高校教員や美術予備校等、それなりの人について訓練をしないと独学ではかなり厳しいっす。
しかし、延べ見学校数が1010校ってのはすごい。
そういえば、「芸術祭2007-祭の後2-」で書いた
サイン会に「大学マニア」(!)という方がいらっしゃったんですが、「いろんな大学の学園祭を毎年見てるけど、ここの大学の学園祭だけは別格。ここは絶対に外せない」とおっしゃってたんです。
自分が自慢できることはナンだろう。
あ、日本広しといえども、
●タマビの上野毛・八王子キャンパス
●女子美の杉並・相模原キャンパス
●東京造形の旧・現キャンパス
●ムサビの吉祥寺・鷹の台キャンパス・新宿サテライト
の東京4美大全キャンパスを制覇してるのは、私ぐらいのもんじゃないかと。
他大学の方は新宿サテライトに行くことはないだろうから、ムサビ関係者しかありえないしね。
ちょっと卑怯な手を使ってますが(笑)、「美大マニア」と名乗ってもいいですか?
どうなんだろう。他にいますかね?
「手羽に献本すりゃ、勝手に宣伝してくれるだろう」という甘い読みをしております、著者・石渡です。すみません、甘えてしまいました(笑)。
本書は一定部数以上売れたら年度版になる見込みです。その際はデザイナーの項目等、検討しますね。ご指摘の通り、美大・芸大系統はちょっと扱いが弱いので…。
ちなみに内容も某図鑑シリーズのように毎年同じ、という志の低いことは私も共著の山内太地も考えておらず、変えるべきところは大幅に変えていく予定です。
投稿者 石渡嶺司 : 2008年04月25日 22:24
はじめまして。芸術文化学科で非常勤をさせていただいている伊藤と申します。
表象文化論の枠で「マンガ論」を担当しております。
一方、東京工芸大学、アミューズメントメディア総合学院でマンガ実作指導にも当たっております。
石渡さんのご著書も拝読いたしました。
現状では、なるほどマンガ家になりたければマンガ家養成系の学科は選ばないほうが、というサジェスチョンには説得力があると思います。
ただ、現場でマンガ誌の編集者などと話をした感覚などから判断するに、「マンガ家養成系の学校があること」という事実がすで状況に対して変化をもたらしつつあるようです(当事者である学校関係者がどの程度認識しているのかは、まだこの件について話をしたことがないので分かりません。おそらく、何らかの認識はされているでしょうが……)。
具体的には、先日あるメジャー誌の編集者から「せめて学校で技術的なことは一通りやってきてもらったほうがいいんですが」と言われて驚いたんですね。しかも文脈から言って私へのリップサービスではなく言われたので、余計に驚いたのですが、それだけ新人に要求される技術的水準が上がってきていることと並行して、学校という制度が認識されるようになってきたということです。そこで、こうした発言をする編集者も出始めている。
もっとも、まだまだ実作系学校に対して信頼を持っていない編集者も(のほうが?)多いのですが、ここ三年ほどで急速に「空気」が変わってきていることは肌で感じています。
新人編集者を研修で実作系学校に通わせる編集部も出てきていますし、もしかすると新人賞レベルでは、学校出身者の比率が無視できない程度には上がってきているかもしれない。
さて、石渡さんが「有名作家が輩出されていない」ことを論拠とするのは、少々古い認識に拠っているように思いました。昨今のマンガ業界で、デビュー→有名作家のリードタイムが長くなっている(数年〜下手すると十年以上)状況では、少々時期尚早であるように思います。
とはいえ、ご指摘のようなことは、当の実作系学校にとっては、かなり重い課題ではあると思います。
そこではマンガ観と教育観の双方が同時に問われるのですから。
そもそも、石渡さんのご著書では(本の趣旨からいえば当然かもしれませんが)、マンガなどにおける「技術」的水準の話がすっぽり抜けています。何よりも経験がすべてに勝り、技術は一人でいくらでも習得できるという前提で書かれています。しかし、本当にそうなのか? マンガなどサブカルチャー領域では、従来からとかく「技術」やその継承に対する軽視や、逆に神秘化という問題があり、むしろそれは業界の内部ほど根深いのですが、それと同質のものを感じました。「当事者」である実作指導系学校の立場に引き寄せて言えば、そうした「技術」が軽視or神秘化されてきた場所で、「教育」をはじめなければならないという困難もあるわけです。
以上、さらに詳しくは筑摩書房のPR誌「ちくま」の連載『オタク文化の現在』(森川嘉一郎、竹熊健太郎と共同連載)で書きましたので、よろしければお読みください。来月出る号に掲載されます。
それはそれとして、手羽さんの書き方だと、ムサビで(実作系ではないといえ)マンガについて教えている身としては、なんだか肩身が狭い感じがしてしまいますね(汗。
投稿者 伊藤 剛 : 2008年04月28日 04:22
伊藤先生へ。
コメントありがとうございます。
先生のブログ、いつもこっそり拝見しています(笑)
>それはそれとして、手羽さんの書き方だと、ムサビで(実作系
>ではないといえ)マンガについて教えている身としては、なんだ
>か肩身が狭い感じがしてしまいますね(汗。
いえいえ。美大でマンガを学んだり、描くことは全然悪くないと
いうか、当然やるべきだと思ってます。
私もマンガ好きなので・・・。
話は変わりますが、しかし、銀魂がオリコンの「一番笑った漫画1位」っ
ていうのは、自分も銀魂好きで単行本全巻もってて毎週アニメみてるけ
ど、今までで一番かっていわると悩みますね。
「じゃ、何が一番か」って聞かれるとそれも困っちゃうんですが・・。
うーん、なんだろうなー。
なんだかんだ、総合点でサザエさんだったりするのかなーと思ったり。
・・・なんの話でしたっけ。
あ、「漫画と美大」の話でしたね。
長くなりそうなので、今度ブログで書きます(えっ)
投稿者 手羽 : 2008年04月28日 09:38
授業料減らせって言ってやれよ。ぼったくられてんの。
投稿者 dsfsd : 2009年02月09日 14:43