リアルな美大法人企画室長の日常を
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ムサビ日記本が出来るまで9
この話を今年度内に終わらせないと・・・。
これまでの話::
●ムサビ日記本が出来るまで1
●ムサビ日記本が出来るまで2
●ムサビ日記本が出来るまで3
●ムサビ日記本が出来るまで4
●ムサビ日記本が出来るまで5
●ムサビ日記本が出来るまで6
●ムサビ日記本が出来るまで7
●ムサビ日記本が出来るまで8
ムサビ日記 -リアルな美大の日常を- 手羽イチロウ by G-Tools |
数日後、第1弾手羽註を受け取ったハムコさんから指示が入りました。
「美大用語はもちろんだけど、"キャラ立ち"は若者言葉だし、地方の人は"目蒲線""中野ブロードウエイ"を知らないのよね。そういう単語も軽く全部手羽註で補足してね、ヨロピク!」
うそーーーーん(涙)
ここで激白しちゃいます。
ハムコさんは「スラムダンク」を知らなかったんですよ。
衝撃でしょ?
でも割合でいけば「スラムダンク」を知らない人(名前ぐらいは知ってるけど、どういう漫画か知らない人)の方が多いのは確実なわけで。
スラムダンクはハムコさんからの強い要望で手羽註を入れました。
さすがに「キャプテン翼」はマンガ自体の補足はしなかったけど。
あ、スラムダンクといえば、安西先生の名言 「あきらめたらそこで試合は終わりです」 は美大ブログでは一番使われてる引用セリフかもしれない。
珍しい単語を説明するよりも、「私達からすると当然な単語」を説明する方が難しいんですよね。
これも「出来るまで8」と同じ四輪さんの日記ですが、
「午前中の版画の必修は人物で」(27ページ)て文章も私達はすんなり読み流せるけど、普通の人は意味が全くわからない(笑)
といって、説明しようとするとどこから説明すればいいのかわからない。
四輪さんはそういう日記が多かったなあ。。。
でも多分、四輪さんの日記の「気持ちいいスピード感」ってそういうところにあるんだろうけど。
ほんとにやりだすとキリがない作業です。
美大で当たり前のように使われる「講評」「中間プレゼン」は仕方ないにしても、「中央線」「小平」「ビックサイト」にも註を入れなくちゃいけない。
また、「1ページ1手羽註」を目標に書きましたが、仮組みするとそうなってない部分がいくつも出てくる。
「ここは一気に読ませたい」という部分は、逆にあえて手羽註を外したページもいくつかあるんですが(ひだまりさんの火事の話とか)、かなり後半はヒーヒー言いながら(頭を絞りながら)書きました。
結局、第1弾手羽註よりも多い量の加筆をするはめに。
この第2弾手羽註を考えるのが一番大変でした。
基本的には「ブログをそのまま」掲載していますが、やばそうなものは当然いじってるというか修正はしています。
手羽註を書くために何度も読み直して気がついたのは、日記本文の中に個人名がかなり出てくること。
うちの教員の名前はそのまま載せるとしても、「メンバーの友達」といったレベルの場合、全員に了解を取ってる時間はないので、そういう部分はかなりいじってます。
また、PC画面上のブログの中ではサラっと読み流せるんだけど、活字になると「おっ。この表現はちょっときついかな・・」というものも修正しています。
学術書であれば「これは学問なんだ。言論の自由だ!」と押し通せなくもないだろうけど、ムサビ日記本は一般書。そういうわけにはいかないのね。
どこを修正してるかをブログと比較して読んでみるとまた違った楽しさが出てくるかもしれません。
続く。