壮絶!美大生バトル小説ブログ10

====================
壮絶!美大生バトル
「めちゃくちゃアートな運命- Most and Ultimate -」
10枚目。
====================

これまでの話:: 1枚目2枚目3枚目 4枚目 5枚目 6枚目7枚目8枚目9枚目


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「おい!おまえら!」
「あ。彼の存在、忘れてたわ(笑) なに?竜くん」
「な、慣れなれしく呼ぶんじゃない!いつになったら始めるんじゃ。戦う気、ほんまにあんのか?」
「ごめんごめん。武蔵くんに説明しなくちゃいけないことが多くてさ。どのアリーナかはあなたが決めていいわ」
「よっしゃ、アリーナNo.3にするで」


「ねえ。舞美。どのアリーナも中身は同じなの?」
「私も全部は入ったことがないからよくわかんないけど・・・。学内には6つバトルフィールド・・つまりエリアがあって、その中には11個のアリーナがあるのね。基本的には同じエリア内のアリーナはレベルは同じように設定されてるそうよ」
「じゃ、エリアによってレベルが違う?」
「そうね。数字が大きい方が簡単になってるみたい。5Cはつまり50。普段の練習や模擬戦の場合はこのエリア5Cを使うことが多いわね。本番のバトルでは12から使って、9→8→1とあがり、決勝は中央広場のエリア0を使うそうよ。芸術祭の時に学生プロレスが中央広場にリングをつくるのは、その名残りなのよ」

そういいながら、アリーナNo.3に到着した。

中はちょうどムサビの体育館ぐらい。床は不思議な模様が書かれているけど、これは後で舞美に教えてもらおう。なぜなら、急に舞美の顔つきが変わったからだ。気持ちが戦闘モードに切り替わったのだろう。


「さあ。竜くん。お待たせ。バトル形式はどうする?」
「いつもの『5ターン・100ポイント制』や。お前さんにはそれで充分」
「OK。先行はあなたにあげるわ」
「あんたの性格や。そう言うと思うとったわ。後悔しても知らんぞ」
「あ、武蔵くん」
「な、なに?」
「あまりそばにいない方がいいわよ。怪我しちゃうから。それと、エリア50のアリーナは練習チェック用にビデオカメラが常設されてるの。これからのバトルは録画しといて。あとで説明するから」
「わ、わかった」
僕はビデオカメラのボタンを押し、2階にのぼった。

「これで全て整ったわよ。いつでもどうぞ」



いよいよ次回からバトルスタート。
その前に、話の中に登場した単語をまとめます。

  • CT:CreativeTabの略。創造力・独創力・才能・経験値・潜在能力のパワー値。

  • MAUカード:Media Access Unitカードの略。通常は学生証として利用する

  • アリーナ:闘技場。別名「蔵」。各エリアには11個のアリーナがある。

  • エリア:1号館(正門)、中央広場、8号館、9号館、12号館、5C号館の地下にそれぞれ作られたバトルフィールド。学内MAPが入り口となっている。それぞれ、「エリア5C」「エリア8」と呼ぶ。

  • 系統:CTには平面美術・立体美術・平面デザイン・立体デザイン・映像・プロデュースの6つの系統があり、必ずムサビ生はどれかにあてはまる。自分の系統に近いものは相性もよく会得しやすい傾向にあり、遠くなるほど相性も悪くなる。

  • 属性:系統をさらに細分化したものが属性。「系統が立体美術で属性がスカルブチャ」という使い方をする。

  • フィールド:バトルフィールドの通称。つまり、「ムサビのバトルフィールドは学内に6つ存在し、それをエリアと呼ぶ。そのエリアには11個のアリーナがある」ということになる

この話はフィックションです。登場する人物・団体・呼称などは実在のものとはいっさい関係ありません。

投稿者:ichiro : 2008年03月15日 01:51

トラックバック