リアルな美大法人企画室長の日常を
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壮絶!美大生バトル小説ブログ10
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壮絶!美大生バトル
「めちゃくちゃアートな運命- Most and Ultimate -」
10枚目。
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「おい!おまえら!」
「あ。彼の存在、忘れてたわ(笑) なに?竜くん」
「な、慣れなれしく呼ぶんじゃない!いつになったら始めるんじゃ。戦う気、ほんまにあんのか?」
「ごめんごめん。武蔵くんに説明しなくちゃいけないことが多くてさ。どのアリーナかはあなたが決めていいわ」
「よっしゃ、アリーナNo.3にするで」
「ねえ。舞美。どのアリーナも中身は同じなの?」
「私も全部は入ったことがないからよくわかんないけど・・・。学内には6つバトルフィールド・・つまりエリアがあって、その中には11個のアリーナがあるのね。基本的には同じエリア内のアリーナはレベルは同じように設定されてるそうよ」
「じゃ、エリアによってレベルが違う?」
「そうね。数字が大きい方が簡単になってるみたい。5Cはつまり50。普段の練習や模擬戦の場合はこのエリア5Cを使うことが多いわね。本番のバトルでは12から使って、9→8→1とあがり、決勝は中央広場のエリア0を使うそうよ。芸術祭の時に学生プロレスが中央広場にリングをつくるのは、その名残りなのよ」
そういいながら、アリーナNo.3に到着した。
中はちょうどムサビの体育館ぐらい。床は不思議な模様が書かれているけど、これは後で舞美に教えてもらおう。なぜなら、急に舞美の顔つきが変わったからだ。気持ちが戦闘モードに切り替わったのだろう。
「さあ。竜くん。お待たせ。バトル形式はどうする?」
「いつもの『5ターン・100ポイント制』や。お前さんにはそれで充分」
「OK。先行はあなたにあげるわ」
「あんたの性格や。そう言うと思うとったわ。後悔しても知らんぞ」
「あ、武蔵くん」
「な、なに?」
「あまりそばにいない方がいいわよ。怪我しちゃうから。それと、エリア50のアリーナは練習チェック用にビデオカメラが常設されてるの。これからのバトルは録画しといて。あとで説明するから」
「わ、わかった」
僕はビデオカメラのボタンを押し、2階にのぼった。
「これで全て整ったわよ。いつでもどうぞ」
いよいよ次回からバトルスタート。
その前に、話の中に登場した単語をまとめます。
この話はフィックションです。登場する人物・団体・呼称などは実在のものとはいっさい関係ありません。